いやぁ、今までのイベントを『大したイベントに出ていない』と断じた王の中の人は最高でしたね・・・
最早この二年間にてお礼は言い尽くしてしまいました。これ以上は陳腐になってしまうので、簡潔に。
まずは、執筆の場所と機会をくださった偉大なるハーメルンとその読者様に(執筆する前と後で感想に関するシステムがみるみる便利になっていったのは間違いなく部員の皆様のお陰であり、ハーメルン様のアップデートのお陰です)
そして、世界観と魅力溢れる作品を作ってくださったtypemoon、きのこ神と武内神に(ニャルや将門公、アラフィフ全般、ギルの描写全ては自分の力量を遥かに越えています。まさにグランドガーチャーが言った『サーヴァントは生きている』とはその通りだと思います)
最後に、自分の生涯の宝物となり、皆に受け入れてもらう事が出来たエア、リッカを初めとしたこの叙事詩そのものに。
本当に、本当にありがとうございます。世界が終わるかサービス終了するか自分が死ぬかするまで更新を続けていく所存ですので(これから毎日更新途切れたらごめんなさいね!)
これからも、本家とは壮絶にブッ飛んだこの旅路に御期待ください!本当に、本当に、ありがとうございました!!
これからも、この叙事詩の主役はエア!主人公はリッカ!顔にして中心要は!
ギル!亀ッス!!!!よろしくお願いいたします!
PS 圧倒的親近感をもたらす神様に対してイザナミさまっぽいって貰えるのが嬉しすぎる+面白すぎるでした。
皆もポンコツ創成女神イザナミ様をよろしくお願いいたします!
「はーい、どうぞぉ~。ヘスティア特製、ふわーりとろとろピッザを召し上がれぇ~」
一同はケイローンの塾星、サジタリウスを離れ宇宙船の進路をギリシャ宙域、各種神の神殿を目指し真っ直ぐ飛来して行く。そんな中、ヘスティア神は自らの力を存分に誇示していた。彼女の神としての力・・・そう、それは竈を使った神の供物の顕現・・・ヘスティア・ピッツァである。ヘスティアが手掛けたピッツァ・・・神業のピッツァを歓迎パーティーにて振る舞ってくれたのだ。もてなされるべき、ヘスティア神がである。
「う、う、うンマアァアァーいっ!?」
「お、美味しい!凄く美味しいのだわ!ふわふわでトロトロ、それでいてもっちりしていてむにーっとしていて・・・!」
「これは、なんと言う有能極まる食料だ・・・!これが神の、神のもたらす恵みだと言うのか・・・!?」
エレシュキガル、マンドリカルドが感嘆しラクシュミーが驚愕する。歯応え、ボリューム、味付け、トッピング、それらを入念かつ丹念にこね、味付け、火加減、軟らかさ、そして愛情。たっぷり込められたトロットロのピッツァが振る舞われたのだ。その旨さに、一同舌鼓フルコンボである。
「うっひゃー!うっひゃー!!美味しい!それ以外の言葉が見つかりませんねーっ!」
「お父さんへのお土産に、タッパーに入れても大丈夫でしょうか・・・!」
それは銀河出身であり、外宇宙出身でもあるXX、ナイアも同じである。ギリシャは文化、文明に多芸な側面も持つ。人間的な精神性であるのならば、人間が営む行為を神もまた行うは道理。ヘスティア神は、料理の腕前がまさにオリュンポストップクラスなのである。
「いいのよぉ~。家庭を支える料理は得意技だからぁ~、いっぱい食べて持ち帰ってねぇ~。アデーレとマカリオスも、遠慮しないで~。私達は仲間よ~、対等よぉ~」
「は、はい!・・・美味い、本当に美味いなぁ・・・。姉さんもヘスティア様に教わったらどうかな?」
「えぇ、是非。ヘスティア様のように、家庭を護り安心させられる女性になりたいですから・・・」
ニコニコと、分け隔てなく仲間達に竈焼きピザを配っていくヘスティア。そこには差別も区分も存在しない。あるのはただ、神の慈愛の具現と、お腹が空くような素敵なピザの匂いである。ヘスティアを中心に、自然と団欒が産まれていた。傲らず、たかぶらず。その慈悲の有り様は、アデーレ、マカリオスすらも未体験なものであるという事実がギリシャの神の在り方を示させる。ヘスティア神は、他の命を『愛玩しない』神なのだ。
「わはははは!見ろケイローン!本当に美味い!美味極まるぞ!あっ、すまないな!今AIだから食べられないんだったか!これは気が回らなかったなぁ!わははははははは!こりゃあ賢者も形無しだなぁ!聴きたかったなぁケイローンの食レポォ!」
イアソン、ピザを片手にケイローンを煽りまくる。絶好調で気が大きくなっているのかアルコールでも入ったのか、彼は今、チョーシこいていた。
『全く・・・事が思い通りに運ぶと調子に乗るのは悪い癖ですね。油断は禁物ですよ、イアソン』
「油断じゃない、これは余裕と言うもんだ!ヘラクレスにも強化入ったしな!これがはしゃがずにいられるか!神々は滅び!俺達は絶好調!何をどうしても気分が清々しくなるのは避けられまい!歌でも歌いたいようないい気分だぁ!わーっはっはっは!!」
『仕方ありません、そちらのメディア氏に会話記録を転送しておきますね。ついでにディオスクロイ達にも送信しておきます』
「ハイすみません調子に乗ってましたっ!・・・ハデスの神殿の通り道にあるのは・・・アルテミス神殿か」
イアソンはおちゃらけながらも、油断なく船を動かし帆を掌握していた。彼の帆の扱い、操舵の腕は天才的だ。勇気と弁舌は一級品、そしてキャプテンとしての腕前はヘラクレスを上回るトップにいるべき存在であるのだ。栄光を掴むと転落する危うい輩であることにもなんの異論は挟めないが。
「キャプテン・イアソン。少し疑問を投げ掛けていいかい?」
そんな中、声をかけるのはロマンとダ・ヴィンチ・・・この船の頭脳担当だ。何だ、とイアソンはめんどくさげに振り返る。
「君はわざわざ、アルテミス神とゼウス神の神殿に寄ろうとしている。それは間違いないよね?」
「あぁ。ルート的にアルテミスの神殿に寄ってからハデスんとこに行って、そっからポセイドンの死骸を手に入れてゼウスんとこに向かう。それがどうした?」
ルートの決定に不安は無いという。明らかにしておきたいのはホワイダニット・・・何故そうするかだ。
「異論は無いさ。絶好調の君はまさに英雄達の長たる判断力を持っているんだ。だが、その真意を聞いておきたいんだ。君はアルテミス神とゼウス神の力を求めているのかい?それは何故?」
「・・・え?何?お前ら解んないの?」
「いや、道理は解るよ?大体こんな感じかなって。でもそれをやるのが君っていうのがなんていうか・・・」
『裏があったりしないだろうか。そう思われているのでしょう。篤い信頼ではないですか。流石はアルゴノーツ船長ですね。流石は、です』
「どういう意味だ!?失礼な奴等だな全く!・・・言わぬが花だし無粋になるだろう。アルテミスは言わずもがな、リッカの土産だ。あいつは人類史上、最もアルテミスに近付いた女だからな。アルテミスのクリロノミアに誰よりも適合するだろうさ。・・・そうすりゃ、負担もユルくなるはずだ」
アルテミスの祝福を、その身に宿し戦う。そう聞けば素晴らしい事ではあるが、アルテミス神は月、狂気を司る神でもある。そんな神が尽きぬ愛と共に祝福を注ぎ込み続けては、いくら頑丈、頑強と言えどリッカの身体が保たない。本来アルテミスの愛を受け止められるのは、ギリシャ最高の狩人だけだったのだから。同性のリッカの身体への負担は未知数、だからこそリッカの為の『アルテミス・クリロノミア』を確保するのが目的とイアソンは告げる。
「ブッぱなす奴やレーザー、或いはそのうちやるかもしれんアルテミス・アグノスに耐えられるよう、アイツにぶちこむ量はぶんどるつもりなんだよ。んで、ゼウスの方は元リーダーのあの痩せ我慢野郎だ」
「キリシュタリアの事かい?」
「あぁ。アイツは治療もそうだが、根本的に深い傷を癒してやらなきゃ始まらんだろ。見る限りズタボロな身体を、立派な服と礼装で誤魔化してるだけだったからな。見ちゃいられねぇよ、痩せ我慢しやがって。それに・・・」
それにイアソンは睨んでいた。ヤツはギリシャ、ひいてはその環境にまつわるとんでもない『何か』を隠し秘めていると。それらは恐らく、ギリシャでしかできない事だ。ならばギリシャそのものでもある『ゼウス』の力をアイツにぶちこんだら、一体何が起こるのか。彼に関しては、リッカに対する応答とはやや違う。
「壊れかけのポンコツに、ギリシャ最高の力をぶちこんだらどうなるか。興味が湧いてな。リッカに並べとは言わんが、精々役に立って貰わなくっちゃあな。そうすれば、リッカが存分に楽できるだろ。一石二鳥だ!」
「「・・・・・・(゜ロ゜)」」
ロマン、ダ・ヴィンチちゃん、共に沈黙。あんぐりと口を開けイアソンを見つめている。絶句というヤツだ。
「あん?なんだそのバカ面は。ピザが喉に詰まったか?」
『どうやら、二の句が告げられなくなっている二人の代わりに。──あなたが誰かの為に行動しているのが衝撃なのですよ』
「あーなるほどな!・・・って!どういう意味だそりゃあ!?そりゃあ気にかけるだろ!ヘラクレスの愛弟子で俺のマスターだ!絶対に死んじゃいけない代表格だからな、なにがなんでも生きてもらわなきゃ困るだろが!」
「君は本当にイアソンなのかい!?」
「なんて、なんてツンデレでめんどくさい世話焼き御兄さんなんだ・・・!」
「よーし非常ハッチ開け!オレ直々に放り出してやる!!」
「あらあら~。喧嘩はしないで~?皆で一緒に食べましょー?」
【フヒヒン!】
『ブモォ』
「あいでででで!オレを噛むな、噛むんじゃねー!?」
『・・・ふふっ』
(あなたが曲がりなりにも『誰か』の為に何かをしようなどとは思いませんでした。本当に心地よい場所なのですね。かつてのアルゴノーツと同じように、或いはそれ以上に・・・)
彼が今ある場所、彼を変えた場所とはどんな場所であるのか。確かにカリスマを発揮している教え子の姿に、ケイローンは静かに想いを馳せるのであった──
アルテミス宙域
イアソン「神殿付近に入ったな。一気に降下するぞ」
ナイア「なんと大きな月でしょう・・・」
ヒロインXX「頭がおかしくなりそうな美しさですね・・・」
ケイローン『お二方は狂気に耐性があるようですね。お気をつけください、月に魅入られれば、正気を失ってしまいます』
イアソン「カリギュラとかいただろ。ああなりたくなきゃ見ないことだ。さ、クリロノミア回収だ。頼むぞ、アデーレ!マカリオス!」
アデーレ「マカリオス、気を付けてね」
マカリオス「アルテミス神か・・・正直関わりたくないが、そうも言ってられないよな・・・」
イアソン「戦えるヤツは護衛についてこい!ヘスティアは留守番な!」
ヘスティア「気を付けてねぇ~、もしかしたらぁ~・・・」
~神殿前
イアソン「此処がアルテミス神殿だな。さっさと・・・、!?」
?「・・・ったく、次から次へと。足音が絶えないのはなんとかならないもんかね」
そこいたのは、月を背に立ちはだかる狩人。仁王立ちし、何かを護らんとする筋骨隆々の偉丈夫。
ケイローン『あなたは・・・!?』
ケイローンは知っている。イアソンは硬直する。その雰囲気、オーラ・・・ヘラクレスに勝るとも劣らないが故だ。
?「あん?誰だか知らんが・・・この神殿に近づく以上、ぶん殴らせてもらうしかねぇなっ!かかってきやがれ!このトライスター・オリオンの獲物にされたけりゃな!」
イアソン「オ」
一同「「「「オリオンん!!!??」」」」
似ても似つかぬその姿に、一同は月までブッ飛ぶ衝撃を受ける──
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