アデーレ「これで皆様を!」
ロマン「本当かい!?うわっ──なんて規模だ!?大聖杯すら及ばないクラスとかそんなのありかい!?」
ヒュプノス{助かる。それを使えば──}
~
アルテミス『ダーリンいじめないでーっ!!』
オリオン「!?アルテミス・・・!?」
アルテミス『ダーリン!ガンバだよっ!ずっとずっと見てるから!』
~
メディア「イアソン様!」
イアソン「うひぃ!?」
「イアソン様!」「イアソン様!」「イアソン様!」「イアソン様!」「イアソン様!」「イアソン様!」
「「「「「イアソン様!」」」」」
「ぎゃあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!?」
~
【──ふっ!!】
ネルガル【ぐぎゃあぁあぁ!!?】
エレシュキガル「!?」
龍の少女【──あなたは一人じゃないよ、エレちゃん!】
「───あぁ・・・!」
~
シャルルマーニュ「ダセェ偽物のオレ!消えろ!!オレの方がカッコいい!!見ろ!パンツもジュワユーズ柄だ!!」
【ぎゃあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!】
マンドリカルド「えぇ・・・?」
シャルルマーニュ(パンイチ)「危なかったな。さぁ、皆が待ってるぜ!」
「えぇ・・・?」
~
イアソン「はあっ!?」
マカリオス「良かった!」
ヘスティア「目覚めたのねぇ~!みんなぁー!」
イアソン「なんか酷くないかおこし方!?」
ハジュン【寝ている暇はないぞキャプテン。起きたなら・・・】
イアソン「──そうか、そうだな!ああ!よしお前ら!宴の準備だ!!」
「よーしそれじゃあお前ら!ジョッキは持ったな!──アルゴノーツ!スペースギリシャ踏破を記念し!そして更なる活躍を祈願しつつ!!乾杯!!」
「「「「「かんぱーーーーい!!」」」」」
ゼウス神殿までの探索と冒険を終え、当初の目的を完全に果たしたイアソン一行。後半はアフロディーテの猛烈な精神攻撃に翻弄されはしたが・・・、アデーレ、マカリオス、ヘスティアの頑張りによりゼウスのコアを手にしたことにより結果オーライとなったので良しとする一同。エウロペを連れてきたハジュン店長のカレーとビールにて、イアソンチームは盛大かつ細やかな宴を執り行う。最終的には、大成功と言える遠征の成果だ。シルバー宙域における最高峰の結果をもたらせたことにより、キャプテンは喜色満面である。寝てたら終わってたし。
「なんかうなされて起きたら終わってた!いい事だ、楽なところは楽するべきだよなぁ!アデーレ、マカリオス!よく頑張ったな!俺は楽して手に入る栄誉と栄光が大好きなんだ!わっはっはっ!」
「それを恥じずに言える図太さに脱帽するわホント。いやーごめんねヘスティア様!アデーレちゃん!肝心な時に護ってあげられなくてさ!面目なーい!」
「こら!二人を口説くなよオリオン!アルテミス様の弓矢に言いつけるぞ!」
「いやー・・・・・・シャルルマーニュさんはそんな事言わないってマジっすかね?」
「言わないのだわ!だから自信を持ってマンドリカルド!あなたもきっと、カッコいい認定されるのだわ!」
「エレシュキガル殿は、いったいどの様な悪夢を見ておられたのだ?タンスに指を?」
「・・・ボッチは怖い!それだけなのだわ!もう冥界は暗いところじゃない、本当よ?」
【まぁ!冥界のイメージを払拭なさいましたのね!流石はエレシュキガル様!ハデス聞きまして?奮起奮闘、頑張りハデスですわよ!】
【うん!うわぁ・・・!僕達、宴に参加したのはいつぶりだろう!ケルベロス、たっぷりのハチミツカレーを召し上がれ!】
【【【ワフワフ、ハフハフ、ワン!】】】
{後遺症も無いようで何よりだ。銀河警察にも我々は無事に到達した。復旧作業は順次進めている。エレシュキガル所長にも今、手当てを施しているところだ}
『何から何まで助かります。ヒュプノス神、ハデス神。今回は、皆様の助力を得られた事がギリシャの何よりの収穫と言えるでしょうね』
「ヘスティア神!ナイア!おかわりどうぞ!祝勝会と言えばカレーですので!絶品なら尚更です!(パクッ)うっひゃー!Σ(゚∀゚)」
「私の大親友が騒がしくて申し訳ありません、ヘスティア神。・・・あれっ、お父さんは何処にいるんでしょうか?」
「あららぁ~?あのにゅるにゅるパパ、何処に行ってしまったのかしら~・・・?」
「さっきトイレって言って出ていったよ。・・・いやぁ本当、ギリシャ怖いなぁ。極まった科学は魔術に並んだりするけど今回はそれだったよ。神の力に対して指輪はそんなに効果無いって、そんな事あるんだって・・・」
「私達は裏方だったねぇ、今回。だが収穫いっぱいだ!神々のクリロノミア!ポセイドンの神体!そしてゼウスの神体!いやっほーう!ギル君や愛弟子も喜んでくれるはずだぞぅ!」
【本当に、本当によく頑張った。エウロペ、貴女も心配を強くしていたが・・・どうだ?杞憂だったろう?】
「えぇ、凄く心配していたわ。でも、信じてもいたの。ゼウス様の想いや、願いが・・・必ず実ると祈っておりましたよ。皆様の頑張り、ハジュン店長の天眼で見通しておりましたものね?」
【役に立てたなら何よりだ。俺の覇道は尽きず、絶えぬ。生きてるだけで最高だ!卍曼荼羅ァ!無量スパイスゥ!!(スパイス自由の意)】
思い思いの宴の一時を過ごす一行。ギリシャ宙域はひとまず平穏を取り戻し、ゼウス神殿を中核にヘスティア神、ハデス神、ヒュプノス神が中心となって次シーズンの到来の準備を進めていく。ケイローンが言うに、其処には嬉しい誤算もあった。なんと各地に繁殖していた魔獣達が、戦闘中の宙域に殺到し戦闘を制止、抑制しているという情報が来ているのだ。エキドナが倒され、暴走しているとは思えない動きだと驚愕するも、ヘスティア神やアデーレ、マカリオスに驚きは無かった。
「きっと、お母さんの心が皆に伝わったんだと思う。魔獣達への態度は冷たかったけど、俺達の頑張りを綺麗って言ってくれた女神だったしな」
「えぇ。突然得た心と、自我の影響か淡白ではあったけれど・・・でも、凄く素敵な女神だったと思います」
「あの三柱達に振り回させて、とても申し訳ない事をしたわ~・・・倒すしか無かったけれど、それでも~・・・」
女神達の行いと共に記録された、ヘスティア神によるエキドナ討伐の瞬間。最期は醜悪な姿としてヘスティアとゼウスの力により倒された魔獣の女神だが・・・その芽生えた心は、間違いなく美しかった。垣間見た三人は、確信を以てそう思えるのだ。もし、出逢いが違っていたならば・・・
「やることもやったし、ぼちぼちゴールドセイバー宙域か?長いな今回の冒険!宇宙って広いわ!」
「二人は、ヘスティア神やエウロペさんと一緒に行くのかい?」
イアソン達のチームは一段落を迎えたが、此処で全てが終わりではない。ゴールドセイバー宙域、そしてその先のギルガメス討伐が待っている。小休止したら、またイアソン達は新しい冒険に行かなくてはならないのだ。立ち止まる暇は、楽園にはない。まだ宇宙は予断を許さないのである。
「あぁ。ヘスティア様の神官として学ばなきゃならないこと、やらなきゃいけないことが沢山ある。・・・皆で話し合って決めた事だけど、これからは神々だけのオリュンポスじゃない、民主主義っていうのを取り入れていこうと思うんだ。そういうのが、あんたたちの世界にあるんだろ?」
「皆が話し合って、それぞれの意見を出し合って世界を作っていく。私達は、そんな在り方がいいなと思ったんです。それを、皆で形にしていこうと・・・」
『その教育は私にお任せを。しっかりラーニングし、学びましたので。次シーズン以降も、二人専属の教師としてお教え致します』
「アンタ本当にちゃっかりしたポジションに就くよな、ケイローン!」
『適材適所。覚えておきましょうねイアソン。神々の意見も、ハデス神が極めて厳粛に裁定なさってくださるでしょう』
【任せてほしい。身内びいき、袖の下、山吹色のお菓子、賄賂に闇取引。全て僕らが撲滅する事を誓うよ。妻と、愛犬に懸けてね】
【【【ワゥ!(о´∀`о)( ̄▽ ̄)(O゚皿゚O)】】】
【銀河警察の改革もお任せくださいませ!次に皆様がいらした時には、求人率100倍のホワイト極まる組織にする事を誓いますわ!ね、ヒュプノス様?】
{神が求められているなら、それを成そう。私は人と共に在ることを喜びに思う}
「・・・オレは、アルテミス神殿を綺麗にするよ。やっぱりあそこは、誰かが見ててやんなきゃな」
『────』
「・・・・・・まぁそうだな。きっちり整理しやがれよ。神殿も・・・お前の心もな」
「サンキュー、キャプテン」
冒険は一段落し、それぞれにやりたい事を見定める。今の困難を越え、新たな未来を迎える為に。その為に
「よーし!じゃあ景気付けにもう一杯やるか!ジョッキ持てジョッキ持て!よーし、かんぱ」
【ちょっと待った。ならもう一つ、めでたい事を追加してもらおうかな?】
イアソンを遮る声、それは我等が邪神ニャルラトホテプ。頭プレシャスになり嘲笑系演出家からデガワ・イモトばりに身体を張るバラエティー邪神に転向を遂げた邪神である。
「お父さん?今まで何処に?」
【むっふっふ。喜べナイア、ある意味お前に最大最強のプレゼントだ!】
「いつになくテンション高いような・・・何を企んでいるのです!カツ丼あげるから答えなさい!」
【急かすな急かすな。──ささっ、どうぞ~!】
ニャルの喜色満面な笑みと手招きにて現れたるは──長身、紅眼黒目、濃紺の長髪に褐色豊満な美女。──アデーレとマカリオスが、盛大に目を見開く。
『ど、ども。あの、えっと・・・エキドナ、っつーんだけどね?知ってる?知ってるかな。そっか・・・知ってるよね』
一同が硬直する。彼女は確かに、先程滅んだ筈の──そして、ニャルはナイアに向けて全員に向けて高らかに宣言する。
【えー、この度私ニャルは!魔獣女神エキドナ様と入籍する事になりました!やったねナイア!家族が増えるよ!待望のちょーーー美人ママだ!褐色×褐色でバランスもいい!】
『いやその、形式上結婚しなきゃ家族じゃないんでしょ?じゃあ、結婚でいいかなって。・・・あなたが娘さん?え、エキドナ、です。・・・良かったら、ママって呼んでも・・・いい、よ?』
ナイア「まっ、ま───?」
「「「「「「はぁあぁあぁあぁぁあぁあぁぁあぁあぁぁあぁあぁぁあぁあぁ!!!?」」」」」」
なんかいつの間にかゴールインしてやがった邪神の喜色満面ダブルピースに、アルゴノーツ一行が困惑の怒号を上げるのだった──
少し前
エキドナ『あんたは、一緒に飲まないんだ?』
ニャル【私は不和の神に寄ってるからね。宴で見たい顔じゃないだろうし。顔無いけど】
『ううん、あるよ。あんたには・・・娘に貰ったパパの顔があるじゃん』
ニャル【・・・ぐうの音もでない。何処にでもいて、何処にもいない。それが私の不死性だったんだが・・・だが、悪くないかな】
『うん。その顔、イカしてるよ。アタシの旦那の次くらいに』
【それはそれは。ナイアを誉められると嬉しいなぁ】
『──相談なんだけどさ』
ニャル【ん?何かな?】
『あんたや、アンタの娘と家族になりたいんだけど。どうすればいい?』
【───パンチ?】
『え、マジ?──ッセイッ!!!』
【ア バ ブ ッ ッ ! !】
~しばらく御待ちください~
エキドナ『冗談言うなバカ!本気なんだっての!』
ニャル【見えねぇ。──君は人妻だろう?今の私、他人の幸せ壊したくないんだけどな】
エキドナ『アタシら舐めんな!一人や二人婿や嫁作ったくらいでアタシらの互いの好き合い、無くなったりしないし!』
ニャル【にゃんと】
『──あんた、解るよ。私達と同じくらい邪悪で、吐き気がするくらいにゲス野郎だって。でも──そんなアンタは、私をあんなに求めてくれた』
ニャル【美しかったからな、心が】
『それ。アンタは美しい心を知っている──アタシも知りたいんだ。綺麗な、素敵な家庭がなんなのか。魔獣達への感情とは違う、愛の形。だから、アタシはあんたの娘のママになってみたい。アンタと同じ目線を知りたいんだ』
ニャル【──成る程ね。あくまで家族の在り方を知りたい、浮気じゃないって訳ね。うん解った。じゃあ家族になろう!】
『あっさり?』
ニャル【母親には私なれなかったからなぁ~!試しにやってみたら『何故あなたがママンなのですか!』ってオーガニック的な棺桶飛んできたからなぁ~!やった!やった!ナイアがもう片親と馬鹿にされなくなる!銀河消す手間省ける!ウレシイ!ウレシイ!】
エキドナ『あ、あっさりなんだ。じゃ、じゃあよろしくね?・・・幸せな家庭、いっぱい学ぶからさ』
ニャル【はい財産分配書。きっかり三人で山分けね。保険各種と貯金口座作るから判子とかある?離婚金はここね】
『????』
ニャル【あ、じゃあそうだな。皆を驚かせたいから~・・・】
~
ナイア「ママ・・・ママ、ですか・・・!?」
オリオン「どうやったぁ!?マジでどうやったぁ!?」
イアソン「洗脳したなこのゲスヤロォ!!」
ニャル【僻まんて僻まんてw長い間、寂しい想いをさせたな。今日からお前の母親になる、エキドナだ。家族を学びたいようだからな】
エキドナ『い、いきなりでごめんね。ちょっとずつ、仲良しに・・・』
ナイア「──しょう」
『えっ?』
「家族旅行を計画しましょう!これからよろしくお願いいたします!エキドナママ!!」
エキドナ『あ、うん。・・・素直なんだ。いい子だね、あんた・・・』
ロマン「説明を!説明を要求するぞぅ!どんな薬を使った!どんなトリックだい!?」
ラクシュミー「女性の敵か!貴様さては!」
マンドリカルド「邪神はちげぇなぁ・・・」
ニャル【最高の宝を手に入れた──ナイアに、慈愛を頼むよ。エキドナママ?】
波瀾と怒号の中、ギリシャ組の冒険は一旦幕を下ろした──
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