人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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《さて、時空が歪む周年タイムであるが・・・エア、何か行いたい事があるか?エア》

──はい!あります!

エルキドゥ「ハッキリ言えるようになったね、偉い偉い」

フォウ(キミがやりたい事、それは・・・!?)

──それは、楽園の旅路にしか決してできない、行えないもの!そう・・・!

プレゼント開封にてございます!

《「(プレゼント開封・・・?)」》


成長の証を今!お姫様、プレゼント開封企画!!

──よーし、それでは早速始めましょう!ワタシももう、貰ってばかりでは我慢できなくなってしまった御年頃です!三歳!

 

いつになくテンションが高いエア。それに追従するギル、フォウ、エルキドゥのゴージャスチームら。いま彼女らは、黄金の宝物庫の最奥・・・至宝を安置している区画へとやってきている。其処には終末剣、天の鎖、乖離剣・・・極め付きには英雄神の寝床たるドックも存在している。そして同時に、王が至宝と認めるエアの為に作られた無二とない彼女と王の為の居住地も作られており、完全なプライベートスイートルームといった輝きに満ちている。絹、金、羽毛といった希少な素材が余すことなく使われた調度品の総額は、国家予算すら優に上回る出来映えの部屋。平民、貴族は愚か生半可な王族すら御目にかかれぬ至高の意匠の部屋である。で、そんなロイヤルルームにて何をしているのかといえば。

 

──ワタシの今年初の試み!ワタシに贈ってくださった皆様からのプレゼントを開封し、御礼を申し上げたいと思います!ワタシはちゃんとありがとうが言えるようになりましたと皆様にお伝えし、成長を示すためにも!出来るだけたくさんのプレゼントを・・・開封!します!(フンス)

 

エアが受け取ってきた、様々な贈り物はこの宝物庫の最奥にあるプレゼントボックスルームに飾られ、至宝と同じ扱いにて保管している。三歳を迎えた御年、エアはいよいよプレゼント開封配信・・・ではなく、開封御礼タイムに臨む事となった。いつも力をくれる応援に応える為、彼女が真っ先にやりたい事と手を挙げたのである。

 

《では早速始めるとするか。我が財が用意したプレゼントだ、下らぬものはあり得まいが・・・》

 

「皆大丈夫?モツは投げちゃダメだし贈り物にも使えないからね?」

 

(君がそれ言う!?)

 

──部員の皆様をはじめとした皆様の気持ちの籠った贈り物!あぁ、待ちきれません!早く開封しましょう!

 

テンションMAXなエアに急かされ、笑いながらプレゼントを開けるギル。その誠実なワガママに、愉快な苦笑を抑えきれぬ王。

 

《よもや、やりたいことが供物への返礼とはな。まことお前らしき欲望よ。だが、それでこそだ!》

 

開かれしボックス。サーヴァントのチョコがあれだけカオスになったのならば、別時空の勇者達が送りし物は如何なるものか。今、プレゼントのベールが明かされる──

 

~エア・プレミアムフィギュア(和風・ドレス・ウルクバージョン)フォウ君枕

 

──わぁ!初手から畏れ多くも愛らしいものが・・・!

 

ギル《この造形、一流の人形師が仕立てたと見える。しかしフィギュアというものは奥が深い。こうして同じ題材であれど、同じ出来映えのものは生まれ得ぬ。人間の多様さ、やはり侮れぬものよな、よし!この供物の保管を赦す!》

 

「やっぱりエアは何を着ても似合うよね。あ、お代官様ごっこ今度やってみない?」

 

──エルが興味を持つ遊び・・・!はい、是非!きゃあぁラマッス仮面のパーツもある!うれしぃ~!フォウの抱き枕もかーわーいい~!

 

フォウ(や、やるじゃないか・・・だがモフモフさではどうかな?(モフ))

抱き枕『』

 

(ぶ・・・兄弟(ブラザー)・・・!!)

 

~純米大吟醸 来福

 

─筑波山の麓、享保元年・・・約1716年に創業という歴史ある酒蔵。地元で消費される普通酒製造から一躍、全国で注目されるようになったのが新たな酵母・花酵母の存在であるらしいです!花酵母とはナデシコやツルバラ、ベゴニアなどの花から分離した清酒酵母のことで、これを酒米と掛け合わせることで、これまでにない味わいをもたらす事に成功!正式名称『来福・純米吟醸=愛山」はツルバラの花酵母を使用、リンゴを思わせる華やかな香りと味が特徴で、愛山の持つふくよかで洗練された風味があるとの事!お酒にヘロヘロなワタシが酔いにくいようにと下さった、御気遣いのお酒・・・!ふくよかな風味!これは堪能しなくては!

 

《値段は日本円約1万二千か。エアの日頃嗜むの酒とするには相応しい値段ではないか。部員・・・やはり気遣いの達人よ。この値段なら我が毎日仕入れられよう。我的には!超リーズナブル故な!》

 

(金持ちアピールは皆知ってるからいいって。飲み方とかあるのかなこれ?)

 

「最初は常温で飲んで、香りが足りなかったら冷やすんだって。とりあえず飲んでみようか?ギル、盃盃」

 

《任せよ!受け取れ!秘技!手頃な聖杯!》

 

(出た~!災いと混乱と愛の素!聖杯を四つ!贅沢だ~!)

 

──天空神の御酒にはない、ワタシに贈られた親愛の味わい・・・いざ!

 

(生まれた地域は違っていても!)「共に望む未来は一つ!」《我等!》

 

──プレシャススクワッド!かんぱーい!!

 

「《(かんぱーい!)》」

 

──ちびちび・・・あっ、ふくよかな味わひ・・・

 

「美味しい!日本の食の拘りは最高だね!ハバネロないかな?おつまみおつまみ!」

 

(あぁ~いいっすねぇ~・・・)

 

《大吟醸・・・実に勇壮な響きではないか。味わい深く、王や将軍が飲むに相応しき酒よ!よい!ゴージャスに我が酒蔵に加える!王サーヴァント共と後で飲み明かすとするか!》

 

──こくっ・・・ふはぁ・・・ふくよかな味わひ・・・

 

(それしか言ってないよエア!?)

 

~アルトリア、ラーマ、カエサルメダル

 

《神か!!いや実に我好みの善きデザインよ!この凛々しき横顔はどうだ・・・御守りとして懐に忍ばせるもやぶさかではない!でかした!次の召喚は貰ったな!》

 

「はい、カエサルメダルとラーマメダル」

 

《たわけ!そちらではないわ!!金髪の凛々しい少女のメダルだ!寄越せエルキドゥ!何をするか!!》

 

(これはあれだね、なりきり遊びだね!任せておくれよエア!ぬぅん!!) 

 

──あっ!フォウが形を変えて!?

 

(プレシャスゼットライザー!さぁボクで遊ぶんだ、エア!)

 

──わぁ・・・!では早速!

 

《よし、差し込んでみるのだ!》

 

『アルトリア』

(アフンッ)

 

『ラーマ』

(オフンッ)

 

『カエサル』

(ウフンッ)

 

《黙れ珍獣!喘ぐでないわ!!》

(喘ぐ玩具とかレーティング大丈夫?)

 

──よーし!クロケア!エクス!ブラフマー(ぶーん)・・・上手く決まっ

 

(フォォオォオォオォオォオォオウ!!!)

 

──わぁあぁあぁ虹色の光輪出ちゃった~!!?

 

《何をやっているか珍獣ゥウゥウゥウゥウ!?》

 

「うーん、これは大人に向けられたオモチャ!」

 

(大丈夫さ!当たったものにプレシャスエネルギーを注入する!破壊作用は無い!安全!)

 

──あっ、良かった!それは凄く安全だね!じゃあ当たったものは・・・?

 

(昇華されるよ!ボクの様に!)

 

《破壊よりもある意味で質が悪いではないか!其処は光る!鳴るで抑えぬかたわけ!ここでは争いは法度なのだぞ!》

 

「大丈夫大丈夫、僕が相殺しておいたから。僕にも貸して~」

 

(なん、とかしてくれる~!♪)

 

──エルキドゥ!

《でかした!!》

 

こうして枕とフィギュアを飾り、ゼットライザーで遊び、大吟醸を楽しみながら幕を開けたプレゼント開封タイム。果たして、ゴージャス達に贈られてきた様々なプレゼントとは?それは、王すらも度肝を抜く秘宝の数々──

 

 




──まだまだプレゼントはございます!もちろん、今回贈られた全員のプレゼントを開封していきますよ!

個人的な挨拶と感謝は、感想返信で執り行わせていただきます!多種多様なプレゼント・・・開封が楽しみです!

この休日は、御一緒に楽しめたなら幸いです!皆様、本当に本当に、ありがとうございました!

それではまた明日!皆様、必ずやお会いいたしましょーう!

エルキドゥ「ガチャガチャやりにいく?メダルの」

《たわけ!ただのガチャではないか!?》

フォウ(皆、本当にありがとうね!今日のしきれなかった返信は、明日にやるみたいだから待っててね!)

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