人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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>・・・・・・?

鼻の長い老人『ようこそ、ベルベットルームへ。此処は精神と時の狭間、夢と現実の狭間にある』

エレベーターガール『こんばんは。私、ペルソナシリーズ・ペルソナ3に出演しております、エレベーターガールのエリザベスでございます。こちらの長鼻は、我が主イゴール。ここは、ベルベットルームです。感想欄ぶりですね』

>目の前には、荘厳な王室の風景が広がっている・・・

イゴール『・・・エリザベスが粗相を致しました。いかにも私はイゴール。あなた様に贈り物を行いたいという想いにて、扉は開かれました。死を想い、生きんとしたあなたは、素晴らしい旅路を歩まれた。生まれ変わった三周年、まこと喜ばしい・・・』

>ありがとうございます!←
>皆様がいてくれたからです!
>鼻のデッサンがお狂いに?

イゴール『聞けばあなた方は、未だに旅の途中。ならば名残惜しくも、長くお引き留めはできますまい。これを、お持ちなさい』

『最高の御客人~いのちの答えに辿り着いたものを誘う~ユニヴァースチケット』

エリザベス『私が御用意したチケットにございます。細やかな、万感の』

>チケット?←
>綺麗なデザインです・・・
>御鼻が飛び出ていらっしゃますね

『我等の歓待と贈り物、気に入っていただけるかは解りませんが。せめてもの称賛となる事を祈っておりますよ。さぁ、まだ御礼は途中。お行きなさい。──ご機嫌よう』

エリザベス『楽園の皆様に、よろしくお伝えください。いつか、そちらの皆様とお手合わせしたく存じます』

>また、どこかで!
>御機嫌よう、二人とも!←
>御鼻が曲がっておられますね


>意識が遠退いていく・・・


その製法は咲いて散る華の如く

──むにゃむにゃ・・・ぅ~・・・ん・・・?

 

寝起き、ヒュプノスの祝福により安眠していたエア一行。起き上がった際にも暫くふらふらな頭で現状把握を行うエア。ここはだれ?ワタシはどこ?

 

「ふぁーぁ。本来睡眠は必要ないサーヴァントもまさか、睡眠で霊基を回復できるなんて。これが睡眠を司る神の祝福なんだねぇ。兵器で眠らなくても平気な僕もびっくりさ」

 

《ふはははははははははははは(寝起きの乾いた笑い)》

 

──ぅーん・・・。むぅ。ぷれぜん・・・プレゼントッ!?そうです!プレゼントですよっ!部員のみなさまが下さったプレゼントを開封するのです!まだまだいらっしゃいませ(?)なのですから!さぁさぁ皆!

 

部員の皆様からのプレゼントの単語を聞き覚醒したエアが皆を揺すり起こす。十一時就寝8時起床のぐっすり眠り生活しているため朝には強いのだ。一同も頭を振り、気を入れ直す。

 

《よし、休息も行い、リフレッシュ王として新生した我等のプレゼント紹介、いざ再開と行くぞ!準備はよいな!!》

 

「(──おーっ!!)」

 

愛されし証、贈り物の祝福。それらに報いるまでは終われない。数多無数の祝福の形を、受け止めきるまで──。

 

~【ウィングゼロクアンタ・プレシャス(MGスケール)】

 

 

エルキドゥ「基本ベースをウィングゼロEWver+クアンタをイメージ、メインカラーはエア。風、武装は一応非武装、あとこれプレシャス成分でいろんな事が出来る、だって。たしかに白いボディに金色の翼、虹色のフォウカラーを差し色にしたフルスクラッチガンプラだね。リッカちゃんの推しがゼロカスだったし、それとクアンタを合わせる贅沢なフルカスタム品だぁ」

 

──これは・・・芸術品でしょうか・・・?プラチナホワイトの身体に、羽根・・・わっ!?羽根がもふっとしてます!?羽毛です!羽毛ですよこの触感は!?

 

《プレシャスで色んな事が出来る、という言葉に偽りは無いな。これがよもや本領ではあるまい?まだまだ隠された機能があろう?む、このスイッチはなんだ?》

 

ゼロクアプレシャス『ブォーン、ピロロロロロ・・・ブッピガァアァアァン──ホワホワホワホワホワホワォオン』

 

──起動!?起動しています!翼から羽根が舞い散り、ブースターから排気風が!

 

「おぉ~、胸と目が光ってる~。凄いなぁ、発光ギミックついてるんだぁ」

 

『あなたを・・・』

 

──あなたを!?喋るのですね!?

 

《あなたを?どうするのだ?申してみよ》

 

『尊ぶ』

 

デ デ ン ッ !

 

(な、なんなの・・・このモビルスーツ・・・!)

 

エルキドゥ「ゼロクア~、早く私を尊びにいらっしゃーい」

 

──これはマルドゥーク神と並べて飾るしか・・・飾るしかありませんね!

 

《飾るに相応しき逸品よ。これはなるしかあるまいよ!》

 

──何にです?

 

《ダイバーにだ!!》

 

このあと滅茶苦茶マルドゥーク神の隣に飾り付けた。

 

~儀礼用長剣

(柄にルビーがあしらわれ金で装飾された白金製)

 祝福の剣(仮)

 

──この剣は、部員の方が製作して下さった剣。儀礼の神聖な儀式の際に使用するべき輝きの剣でございます。そしてこの祝福の剣は、日頃見落としがちな細やか、そして得難い幸福を招きもたらす素晴らしい逸品です。

 

《ほう・・・お前の言いたい事は解るぞエア。この剣、我が宝物庫に納めたいと言うのだな?》

 

──はいっ。これらは決して、王が有する数多の財宝に決して劣らぬ輝きの宝剣。どうかこの二振りを、王の財として招き入れてはくださいませんか・・・?

 

《──ふははははは!お前の願いと嘆願は実に珍しいものだ!だがよい、その稀少な請い、そして願い!無下になどして何が王か!無論だエア!お前の有する宝剣として、貯蔵を許す!毎日磨き、輝かせるのだぞエア!》

 

──はいっ!その寛大な裁定に、心からの感謝を!

 

エルキドゥ「フォウフォウ、見てみて。岸田める(シャキーン)」

 

(・・・ボク、君がギルとマブダチなの解る気がするよ・・・)

 

「シャキーン」

 

──丹念に磨かなくちゃ!大切な、御祝いの宝剣ですからねっ!

 

~超高級の日本茶『息吹』

 

 

フォウ(750mlで21,600円もするだって!?)

 

 

──和茶くらぶ様の庭園にて、20年の歳月をもって製造された『金谷いぶき』。これは幻の品種『摩利支』と香り高い『さやまかおり』の交配種で、新茶を摘む前に一週間被覆する事により香りを熟成させ天然の旨みと甘み、香りを再現した逸品であり、国内に37名しかいらっしゃらない鑑定士による審査と吟味により審査されぬかれたまさに超絶の逸品、賞味期限はなんと一ヶ月のボトルティー・・・!旨味はなんとペットボトルの約59倍!最高級茶の3・7倍だそうですよ・・・!

 

《召し上がり方も書いているとは実に奥ゆかしいではないか。茶でありながらボトル、そしてグラスを使うとはまさに我等に相応しき最高峰よ。早速いただくとするか!手頃な聖杯は此処にある!》

 

エル「ギルえもん、ありがとう~!」

 

(食べ物に拘るのはやっぱり日本人ならではだよ・・・飲んだら消えてしまう飲み物にここまで拘りぬいて作るだなんて、生半可な拘りじゃできないよ・・・!)

 

──日本の方々は本当に素敵な手腕と拘りを持っておられますね・・・いつか、リッカちゃんと共に、町を観覧したいです!絶対に楽しいですよ!

 

《であろうな。エアらと共にギロッポンでグーフー、ザギンでシースーと洒落込むのも大いに愉快であろう!》

 

──じゅ、呪文・・・でしょうか?ザギン?ギロッポン?グーフー?シースー?

 

エルキドゥ「帰りはシータクでさ、オクションの扉開いちゃう~?」

 

──?????

 

(話が脱線してるぞ!お茶だお茶、息吹を楽しむんだ!二万円だぞ二万円!おいそれと飲める値段じゃあないんだぞ!ボクや悪友達のようなリーズナブル達には!)

 

《ふはは、その時を心待ちにしておけ!では聖杯に注ぐとするぞ、酒ではなく茶をな!なんという進歩か、魔術師が侮る極東の島国の文化が聖杯に流し込まれるのだ!これが異文化交流というやつなのであろうな!実に愉快だ!》

 

エルキドゥ「あっ匂ってきた!匂ってきたよお茶の匂い!これが息吹の匂いかぁ~。忘れられないなぁ~。すぅー・・・すぅー・・・」

 

(一息に飲んだ方がいいのかな?ゆっくり飲むのかな?)

 

──正座?正座がマナーなのかな?ケッコウナオテマエデ

 

エルキドゥ「おつまみないのおつまみ?」

 

《待て、お勧めが書いているぞ。チーズ、生ハム・・・本格的なものを要求するな。流石は市民最高級の茶よ》

 

《ありましたよ!生ハムメロン!そして・・・次のプレゼントに付属していた幻獣チーズがございますよ!》

 

《でかした!では早速飲み干すとするぞ!味と香りを存分に堪能せよ!いざ!》

 

《「(──いただきます!)」》

 

・・・そこから先、一言も発する事は無かった。精緻にして濃厚、豊潤な香りたる茶が、ウルク出身、理想郷のけもの、転生した魂に『わびさび』を心で解らせたのである。

 

──これが・・・日本の心意気・・・

 

(なんというか、こう・・・奥ゆかしいよね・・・)

 

「(ごくごくごくごく)」

 

《──手間暇を惜しまず、ただ一瞬の一時に命を懸ける。その妥協なき研鑽と挑戦の果てがまさにこの茶か。・・・人に優しい世となってはいるが、一掃し洗い流すにはまだ、惜しい雑種どもがいるのだな》

 

茶におけるその懸命極まる錬磨の証。何よりもその味わいこそ、王が好む人の生。

 

暫くの間、口に言葉を発する事なく・・・王達は茶を堪能し続けた──




~霊弓ユクモ破軍

祖龍少女『私からもお届け物よ~。ユクモ村ゆかりの素材を使った素敵なハンターの武装を・・・あら?なにかしら、このしみじみは』

(((((しみじみ)))))

『あ、お茶?お茶を飲んでいたのね。ふふっ、この万物流転を司る祖龍を前にして、極上の供物でなければ満足されてあげないわよ?どれどれ・・・?』

ゴクッ

祖龍『あぁ~』

暫く皆でたくさんわびさびした。そしてユクモ村の温泉に祖龍少女の背に乗り行く計画も立てるのはまた別のお話──

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