人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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番外編

ビッキー「リッカちゃんと?はい!友達ですッ!リッカちゃんもそう思ってくれてるかなぁ・・・」

クリス「バカ。いちいちそんなの気にする友達がいるかよ。ダチってのは、好き合ってたらダチなんだ!」

ビッキー「クリスちゃんもダチだよね?」

早苗「好き合っているんですねっ!」

「おうっ!・・・あっ!?いや違う!?違わない!違うッ!違うってんだろぉ!?」


なのは

なのは「うん。とってもいい子だよ!教官として教え甲斐がある子でね?無茶しがちなところも、カドック君達が来てくれたから治りつつあるし!」

フェイト「見習って」

なのは「えっ!?」

はやて「せやせや。弟子の師匠越えなんてあっちゅーまやで~?もっとウチらに頼りや~?」

なのは「・・・はい」

早苗「成る程!つま」

文「早苗さん!」

「むぐ!?」

「あの人は、あの人はいじっちゃダメな気がします・・・!」

早苗「むぐー」

なのは「?」

「お、お邪魔しましたー!」

「むぐー!」


男性の方の想いは重いが通例

「リッカの話か?それなら任せとけ!誰よりも美徳とか審美眼に溢れたこのオレ!シャルルマーニュが語ってやるよ!分かりやすく、完結にな!そう!藤丸リッカはカッコいい!!

 

カーマとグドーシが導いていく、リッカの縁の再確認。女性のほんの一端でしかない縁を確認した次は男性の皆の紹介・・・であったのだが、セイバー、シャルルマーニュの紹介からしてコレであり、可愛いや素敵などを予想していた文はたまげることとなる。やはり・・・!と確信していた早苗はともかく、物語を切り拓き続けるリッカの評価は妙な事になっていて・・・?

 

 

シャルルマーニュ

 

「アイツはすげぇカッコいいヤツだ。困ってるヤツを見捨てない、どんな高い壁だろうと乗り越えて助けを求める声へひた走る!人が中々出来ない選択を当たり前のようにやってやり遂げる!いやぁ、何回言っても言いたりないぜ!リッカはすげぇカッコいいってな!アイツが俺のマスターだなんて、俺はとんでもない幸せものってヤツだよな!」

 

カーマ「女性に対してカッコいいって、よろこんでいいのか微妙なラインですが・・・言わんとしていることは汲み取ってあげます。そうでしょうそうでしょう(ドヤ)」

 

早苗「解ります!右も左も解らず、右往左往してた私に真っ先に声をかけてくれたリッちゃん。購買のお弁当を買うために果敢に運動部員を蹴散らしたリッちゃん。スーパーで行われたお弁当争奪戦で月桂冠お弁当100回連続奪取経験のあるリッちゃん・・・ものすごくヒロイックですよね!」

 

文「ちょっと待ってくださいとても気になる情報が身内側からやってきたんですが・・・!」

 

シャルルマーニュ「なんだと!?そんなワクワクな話があるってのか!?俺達十二勇士が認めるリッカのカッコいい武勇伝!是非聞かせてくれ!」

 

グドーシ「ふふ・・・高校生になって、随分と積極的になられた御様子。語り尽くせない程の頑張りと思い出は、皆が素晴らしいと思える程の形となって魅力に繋がっておりまするぞ、リッカ殿・・・」

 

カーマ「流石リッカさん、・・・と言う前に。やっぱり普通じゃなかったんですね、購買やスーパーのお弁当争奪戦・・・」

 

早苗「そこでリッカちゃんは唸りをあげ、群がる男子生徒をちぎっては投げちぎっては投げの大立回り!並みいる強敵を薙ぎ倒し月桂冠半額弁当を必ず持ち帰り私に食べさせてくれたリッちゃんは、何より輝いておられました・・・!」

 

シャルルマーニュ「自分じゃなく、誰かの為に命を懸ける!出会う前からずっとかっこよかったとか流石だぜ!リッカ!」

 

文「・・・可愛い、とかではないんですね・・・?」

 

カーマ「それは、楽園に来てから自覚してもらう段階でしたからね・・・」

 

~クー・フーリン

 

兄貴「おう!リッカの嬢ちゃんの話だな?そりゎあ語っても語っても語っても足りないくらいの魅力が目白押しな訳だが・・・オレから見て、リッカのいいところは優しさだって太鼓判を押すね」

 

文「優しさ?強さや格好よさではない、純粋な優しさでしょうか?」

 

「そうなるわな。数多色んな連中に頼られ、請われ、願われっぱなしの嬢ちゃんだが・・・嫌な顔一つせず真摯に向かい合ってくれやがる訳だ。遊んでほしいなんて些細な頼みから、世界を救えなんて大層な無茶ぶりにもな。ソイツは強いから、力があるから・・・なんて考えたがいやはや違うんだこれが」

 

カーマ「聞いたんですね?どうしてそんなにも曲がらず、ブレずに奔走できるのかを」

 

兄貴「そういう事だ。そしたら嬢ちゃん、真っ直ぐに言ってのけやがった。『誰かの喜ぶ姿が、私の生きる意味だから』ってな。なんともまぁ・・・これで惚れるなってのが無理な話だと思わねぇかい?こんな女ほっとくとか現代だらしねぇなぁおい!」

 

グドーシ「ははは、耳の痛い事ですなぁ。まさかクー・フーリン殿もリッカ殿を好ましく思ってくださるとは感激ですなぁ」

 

「あったり前だろ?人間としても言うまでもねぇが、マスターとして信をおけると言う点であれほどの器はそうはいねぇ。豪胆で前向きで、真っ向勝負が大前提!いやぁ、槍の振り甲斐があるってもんよ!自害とか絶対しないしな!おかげさまでオレも自分の限界を飛び越えちまってなぁ!」

 

早苗「こんな爽やかスポーティーお兄さんの心をがっちりキャッチしていただなんて・・・流石です、リッちゃん!」

 

文「体育会系の男性キラーであること、大変よーく理解させていただきました・・・!というか、マスターになる前からこんなにもパワフルな方だったのですね、藤丸リッカさんという人物は・・・!」

 

グドーシ「それは拙者も此処に至ってから知ったと言うもの。しかし、高校生の時点では、拙者の後押しだけではやや不安なところもありましたようで・・・」

 

岩窟王エドモン・ダンテス

 

「ただ誰彼構わず、頼みの受け皿になっていた訳ではない。ヤツと俺は共犯者。それ故にヤツの在り方を捉えるものだ」

 

早苗「ナニモン・ナンデスさん・・・」

 

「痛みや嘆き、悔恨や絶望を知らぬ者に他者を本当の意味で救うことは不可能だ。本当の意味で誰かを助けたいと願うならば、歪みを見抜き痛みを労り、嘆きに寄り添い絶望を覆さねばならん。それは決して、生半可なものではない。あらゆるものを救うなら、あらゆる艱難辛苦を味わう必要がある。それは解るな、救世者」

 

グドーシ「・・・それを図らずとも、リッカ殿が体験済みという事実には未だに心を痛めるばかりではありますが、えぇ。決して間違いではありませぬ」

 

「痛みを知り、嘆きを味わい、それでも尚虎の様に吠える者。その様な者のみが本当の意味で誰かを救う資格を得る。知っているからだ、涙の味を!許せぬからだ、それをもたらすあらゆる不条理を!許せぬからこそ挑むのだ、それが出来ぬあらゆる全ての為に!声なき声をあげる全ての者達の代わりに吠えるのだ!その不条理を赦さぬと虎の様に──いや!龍が如く!!」

 

早苗「おぉぉ・・・!」

 

文(物凄い圧と熱弁です・・・。まるで・・・)

 

「──故にこそ、ヤツはオレと共に地獄を脱した。あらゆる苦痛と澱みを越え、世界を救うために飛翔した。世界の定めた全てに抗ったヤツと俺は共犯者。故に、故にこそこのオレは見守ろう!ヤツの行く末を!ヤツの人生の幸福を!それが共犯者たる・・・」

 

早苗「あなたは大好きなんですね!リッちゃんの事が!」

 

エドモン「───────何?」

 

文「私も同意見です。その熱い語り、深い理解度、込められた情念!ここまで会ってきた方となんら変わらない、いえ劣ることなく猛る焔のような語らい!間違いありません、リッカさんの事を放っておけず手を差し伸べた方と見ました!」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

カーマ「思えば、ゲーティアが下したリッカさんへの【廃棄処分】に真っ向から反旗を翻したのもあなたでした。じゃんぬさんといい、やっぱり復讐者というのは何より情が深い方なんですねぇ?」

 

グドーシ「拙者も感謝感激にござるよ。拙者だけでは叶わなかった未知の獣の調伏、まことに見事でござった。リッカ殿、そしてアジーカ殿に代わりお礼申し上げまする。皆様、本当にリッカ殿を救っていただき・・・本当に・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

スゥ

 

早苗「消えました!?消えました照れ隠しですね解ります!」

 

文「これは逃せませんよ早苗さん!なんとしても捕まえてあのラブコールの言質を取るんです!最大級のスクープとしてなんとしてもっ!」

 

早苗「はい!待ってくださいナニモン・ナンデスさん!ナニモン・ナンデスさーん!?」

 

カーマ「ふふっ。愛の女神は、なんでもお見通しですからね♪」




早苗「たっぷりのろけを聴かされちゃいました・・・!リッちゃん、大人気です!」

文「疑いようもなく!・・・ふむふむ、成る程、なら、それなら・・・」

早苗「?文さん?」

「・・・カーマさん、これまでの想いを綴り、リッカさんに見せたら・・・彼女、どうなってしまうのでしょうか?」

カーマ「これまでの想い・・・リッカさんを慕う皆様の声をですか?」

文「立派な『記念』になると思いませんか!この物語を駆け抜ける花形に捧ぐ立派な!」

カーマ「・・・面白そうですね!どうですか、グドーシさ・・・グドーシさん?」


~黒ひげ

くろひー「・・・・・・」

グドーシ「そなたも外せぬ、リッカ殿の大事な存在。拙者からだけでも、賛辞を受け取っていただければと」

くろひー「・・・こういう場合はな、グドーシさんよ。俺ぁポジションは決まってんだ。大抵モテてるヤツを僻んでやらかす側の輩ってな。・・・だが、だがよぅ。リッカたんは・・・グドーシ殿は俺もメンズに、攻略対象と入れてくれてよぅ・・・」

グドーシ「くろひー殿・・・」

くろひー「礼を言うのはこっちの方だ、グドーシ殿。俺は楽園で見つけたぜ。七つの海を駆け回っても見つけられなかった宝物。ソイツは間違いなく、リッカた、ウッ!!!!」

グドーシ「くろひー殿!」

くろひー「(⌒‐⌒)」

グドーシ「・・・・・・なんたる穏やかな入滅か。しかと見届けましたぞ、エドワード・ティーチ殿・・・」

くろひー 尊死

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