人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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明けましておめでとうございます!病と鬼退治、蝗害が流行りに流行った激動の一年を皆様と乗りきれた事、大変嬉しく思います!これからもどうか、健康第一にて共に歩んで参りましょう!

新年最初はのんびりしたいもの。というわけで昨日放送された情報をのんびり振り返る特別編を三つか二つ挟みます。どうか暫くは、のんびりお過ごしくださいね。

これからもこの物語は、読んでくださるあなたに捧げる所存です!どうかエアにリッカを見まもり、応援していただけたら幸いです!二人は応援していただけると、ウルトラマンやプリキュアばりにパワーアップするタイプですからね!

感想返信も随時!それでは皆様、今後ともよろしくお願いいたします!


明けましておめでとう記念、アーネンエルベの一幕にて~情報を振り返ろう!~

「せー、の!」

 

「「「『アルク!リメイク発表おめでとーっ!』」」」

 

エアの号令に合わせ、御祝いの言葉と共にクラッカーが打ち鳴らされる。それを受ける長髪の真祖、アルク。このアーネンエルベにて、先日放送された特番におけるサプライズの内容・・・それはアルクが主役である月姫のリメイクが今年の夏に出るということ。いつも一緒のロイヤルズ、祝わない道理など何処にも無いというわけで、この喫茶店で細やかな御祝いが開かれていた。

 

[どうやら菌糸類は仕事を怠っていなかったようだ。これからの夏、期待して待ちわびていいぞ?何せ人間の一生では出ないはずと匙を投げられていた頃のリメイクなのだ、手を抜けばただでは済むまい。まぁ、同人内輪の気質が抜けんのが特色と言えば特色なのだが]

 

『本当におめでとう。最古参と言ってもいい年季の入ったあなたの出展、エアや知らない皆に楽しんでもらう絶好のチャンスだものね』

 

「エア?Switchはどれくらい必要なのか把握していて?皆の分を持ち寄って多人数プレイなどどうかしら!」

 

──そ、そういうゲームじゃないと思うよマリー・・・!文を自分のペースで読んでいくスタイルのゲームだよ、だから・・・、・・・結局ワタシ達の分は必要だね!

 

「ゲームは苦手だから、良かったわ。モーセやらーめすはゲームはたまにするけれど、電子の伝記に興味は持つかしら?」

 

『皆も期待と楽しさが膨らんでるみたい。夏を今から待ちましょうか。肌を刺す寒さが、暖かい目覚めの温度になって、嘆きの猛暑を迎えるその瞬間を、ね』

 

[何、散々待たされ発表に至ったのだ。今更半年など誤差程度でしか無かろうよ。・・・祝いがてら、予想と警告を発しておくぞ]

 

『?』

 

[夏に発売ということは、FGOの記念祭と重なる時期だ。根強い人気を放つ今作の発売、見逃すような手は無かろうよ。つまり・・・]

 

『コラボイベント、或いはピックアップガチャなどの類いが有り得る・・・そういう事かしら』

 

[リメイクと銘打ってはいるが、一部デザインも声の役者も変わった新規を見据えた改革付きのリメイク、家庭版であることから新規をも取り込む心持ちなのは自明の理。そんな折、間口と触れ易さに長けたソシャゲを有している・・・商才があるものなら、利用しない手は無いと見るが・・・まぁ、せいぜい日々貰える石は大切にしておくことだ。その時に備えがなく戦えない等という哀れなキリギリスになりたくなければな]

 

次の期待と、更なる躍進。それらを指摘し真祖は示唆を残す。二十年来の新生を期待するもの達へ向けて。

 

──よし皆!アルクを胴上げしよう!タイプムーンを代表する、偉大なる大先輩ヒロインのアルクを!

 

[えっ]

 

『あら、名案ね。地球の触覚、月のお姫様を高い高いするなんて滅多にない機会だし・・・張り切っていきましょうか?』

 

[ま、待て。ここは屋内だ。三半規管を鍛える場には不釣り合いだ。早まらずとも気持ちは受け取っている。そこまでアグレッシブでなくともいい。な?]

 

『じゃあ、空の境界に行きましょうか。あそこなら誰にも迷惑はかからないわ?』

 

[は?待て、そんな気楽に行っていい場所なのかそこは。待て、お前達!気持ちだけを受け取らせろ、待て、待っ──]

 

ニコニコのロイヤルズに連行され、無事に胴上げの御祝いに招待されたアルク。お祝いする、されるとはどういうものかをたっぷり理解する地球ちゃんの困惑は、浮遊感と重力に揺られながら反芻される事となりましたとさ。

 

「いやぁー!ほんっとおめでとうございます村正のお爺ちゃん!新年正月にバッチリ真打登場とはやることがニクい!今日は御祝いによる私のうどん奢りです!バンバン食べちゃってね!」

 

別の席では、こちらも別の祝いの席が一つ。豪奢な反物・・・ではなく冬の着物に装う女武者と、呆れ顔で首を振る赤毛の男が相二人。

 

「ったく、見てらんねぇはしゃぎぶりだ。田助やぬいと変わらぬ歳でもあるめぇに、みっともねぇ」

 

「みっともないとは御挨拶!皆が待ってたお爺ちゃんのツムカリムラマサ!あんな格好いい一閃抜刀、心踊らない訳は無し!本当、やることが心憎いんだからーこのこのー!」

 

それは宮本武蔵に、千子村正。元旦に実装され話題を大いに浚ったセイバーこと刀鍛冶。祝いの席でうどんを奢ると連れ出され今に至る訳である。ちなみに黒ひげは笑顔特別会員であったにも関わらず三回も追い出され退会を本気で検討していたのは別の御話。

 

「あのなぁ・・・(オレ)は刀鍛冶だぞ?刀打って売り捌く商売人だ。そんな輩が戦場に出張ることの何がめでてぇんだ、阿呆」

 

「いやいやいやいや!リッカさんから教えてもらった昨今の軽い小説の導入じゃないですし変哲もないは通用しませんことよお爺ちゃん!大体なんですかあの雑に強いスキルの数と効果!私単体を斬り伏せる方針で本当に良かったと思っちゃったじゃないですか人が悪い!」

 

 

「まぁ・・・若いもんを戦わせるだけ戦わせて、老いぼれが楽をするばかりってのもまずいだろうしよ。やるからには半端や加減は無しだ。アイツは儂の、宿業を斬る剣ってヤツだからな。まぁリッカにもまたいつか、やってみせるのも悪くねぇな」

 

「そうですねぇ~。絶賛頑張り中のリッカさんの度肝を抜いてやりましょ、ってどこ行くのお爺ちゃん!?」

 

「決まってんだろ。炉に火を入れに行くんだよ。戦場でいつくたばるか解ったものでもねぇのなら、一層何かを残してやらやなきゃなるめぇよ」

 

そう、彼は刀鍛冶。打ちに行くのである。縁結びの一刀を。御年玉がてらの飾り刀を。いつでもどこでも、変わらぬ魂こそが彼、そして彼に選ばれた肉体の主の生きざま。

 

「よりによってくれてやった作品が元失敗作だけなんざ村正の看板に関わっちまう。御縁を招く刀身でもくれてやらなきゃ、甲斐も面目もあり得ねぇって訳だ。テメェも正月だなんだと騒ぐ暇があったら打ち込みの一つでもやりやがれ。リッカの日々の一歩はとんでもなく大きいんだからよ。置いてかれんぞ」

 

「まーたそんなお爺ちゃんみたいな事言ってー!あ、待って!待ってお爺ちゃん!割り勘!割り勘でお願いいたします!ほら、散財豪遊対策として小太郎君やだんぞーちゃんに財布を没収されていましてですね!?」

 

「・・・・・・はぁ。その口と懐で、よくぞ奢りだなんだとの口を叩けたもんだな、テメェはよ・・・」

 

武蔵ちゃんの行き当たりばったり極まる祝いの席の儚さに、新年早々心底呆れ果てる村正お爺ちゃんでしたとさ──




武蔵「はー!ご馳走さまでした!お爺ちゃん!そんなわけで今年も皆をよろしくお願いいたしますね!」

村正「おう。つっても楽園カルデアでは手間のかからない女子が切った張ったをやってるわけだから、儂の出番は無さそうだがな」

武蔵「わかりませんよそんなこと~?・・・ふふ、ふふふふ・・・」

村正「なんだ、気持ちわりぃな」

武蔵「じ、つ、は!御祝いサプライズはまだあるのです!御祝いだって二天一流!我ながら看板に偽り無し!」

村正「サプライズだぁ?だからいってんだろ、やることが──」

?「村正お爺ちゃん!」
?「お久し振りです、村正さん」

村正「・・・!」

武蔵「んふふ・・・王様に頼んで、連れてきてもらったわけです!それでは、ごゆっくり!」

ぬい「お爺ちゃん、じっそー?されたんだね!おめでとう!ぬいも田助も、日本を旅する御話をたくさん持ってきたからね!」

田助「また会えて嬉しいです。これもまた、ぽかぽか暖かい神の慈悲か、霊験みなぎる守護者の威風か・・・」

村正「ぬい・・・田助・・・」

ぬい「えへへ、どう?立派になったかな?」
田助「僕達は、この通り元気ですとも!」

村正「・・・へっ。楽園ってのはいつだって、粋な事を用意してくれやがる──」

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