人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

1350 / 2534


正邪「何が妖怪と神の楽園だ、馬鹿馬鹿しい。人間は人里に押し込まれ信仰と畏怖を絞り出す家畜扱い。妖怪は下剋上も許されない上下社会。私には楽園じゃなくて牢獄かなんかにしか見えないね!へん!」

(私みたいな鼻摘みもの、思想的に危険なヤツは排除しようとするのが欺瞞の証拠だ。何が幻想郷は全てを受け入れるだ!ちゃんちゃらおかしい!私を指名手配して虐げておいて!)

「あーあ、私にもっと力があればなー。幻想郷を全部ひっくり返せれば・・・あだっ!?」

『聖杯の欠片』

「いった・・・!?な、なんだこれ?・・・コップ?光ってる、な」

【ケガレの聖杯】

「!?手にしたら、黒く!?・・・何?願い?願いを言え・・・?」

(願いって・・・私のか?私の為の・・・?)

「・・・いや!私はアマノジャクだ!自分の願いを叶えろと言われたら、誰かの為の願いを叶えてほしくなる!そうだな・・・どうせ無理だろうが!」

「──裏表の無い世界を作れ!踏みにじられる弱者も!踏みにじる強者もいない、平等で、誰もが素敵に過ごせる世界だ!」

【ケガレの聖杯】

「わははははは出来ないだろ!そんなもん、あるわけないんだからなぁ!所詮この世は、みーんなくそったれなん、だ・・・」



正邪「な、なんだ!?何も・・・何も、ない?」

(こ、これが・・・裏表もない、世界?これが?なんだか、思ったものと、違うな)

ヒャッヒャッヒャッ

「!?だ、誰だ!?」

ヒィッ、ヒッヒッ

「な、何がおかしい!?出てこい!出てこい!」

・・・・・・・・・・・・

「・・・き、気のせい、か?」

・・・ヒャッヒャッヒャッ

「!?」
グリーザ【】

「ひっ!?」

ヒャッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ

「わ、わぁぁあぁあぁあぁ!!?」

ヒャッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ

「うわぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!や、やめろ!やめろぉおー!!」

ヒャッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッ
ヒャッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ
ヒャホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホホ
ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
ヒャッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ

「止めてくれ!私が・・・私が消えてなくなる!!い、嫌だぁあぁあぁあぁあ──!!」

ヒィーッヒヒヒヒ、ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ──




正邪「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひゃっひゃっひゃっ・・・うひゃはははははは・・・】


降臨!愛と希望の名の下に!

『ストロングコロナァ!ゼロッ!!』

 

月にて現れた、虚無に魅入られた正邪。ゼロ達の隙を衝き、驚異の合体怪獣を差し向けてきた。シャイニングウルトラマンゼロは彼のエネルギー、体力を大幅に消費させる諸刃の剣。賢しくも正邪は其処を狙ってきたのだ。だが、限界なく進化し続ける若き戦士、ウルトラマンゼロは退くことはない。背中に護るべきものがあるかぎり、進化し続けるのがウルトラマンだ。赤き逞しい姿も彼の力の一つ。ダイナ、コスモスの力の片鱗、ストロングコロナゼロとなり、タイラントと真っ正面から組み合う。

 

【ギュキィイィイィ!!】

『んんぬぅうぅあぁあぁぁぁ!!!』

 

ガッチリと、真正面からの力と力のぶつかり合い。踏み締める大地が砕け、気迫の咆哮が虚無の跡地へと響き渡る。

 

「がんばれー!ウルトラマンゼロー!」

「(ビクッ)どったの」

 

「あら、御存知ないの?ウルトラマンは人間の応援が大好物なのよ。応援を得たウルトラマンは無敵よ。それは不変の真理。さぁ、ご一緒に」

 

『はいっ!がんばれー!ウルトラマンゼロくーん!』

「ノリノリ・・・よし。がんばえー。がんばえ、ウルトラマンゼローっ」

 

真理を語る輝夜に後押しされ、応援の声を張り上げる三人。ウルトラマンとは昔から、人間を護り続けて来た。今も、昔も。理由なき、無償の愛を。無償の想いを。

 

『へへっ──ウルトラァ!!ハリケェエェエンッ!!!』

【ギュキィイ!?】

 

そして、若き最強戦士たるゼロはその期待を裏切ることは決してない。応援を背にしたゼロは、カラータイマーが鳴り響いているとは思えない剛力の超パワーにて、竜巻がごとき勢いで自身より一回りも大きいタイラントを上空へと投げ飛ばす。

 

『ガルッネイットォ!!バス!タァアァアァアァアァーッ!!!!

 

そしてそのタイラント目掛け、アッパーの要領で右拳を突き上げ、其処から火柱、コロナのごときエネルギー波を叩き付ける。熱量、膨大な火力を誇る光線を渾身の勢いで叩き付けられたタイラントは、ビーム吸収の抵抗むなしく空中爆発の最期を遂げる。

 

【グガァアァアァ!!!】

 

そして即座に迫り来る合体怪獣、トライキング。パワーとスピードを兼ね備えたかの怪獣にも、彼は立ち向かう。

 

『ルナミラクルゼロ。ルナミラクルスラッガー』

 

ストロングコロナとは対照的な、青きゼロ。慈愛と奇跡の力を抱く月のごときルナミラクルゼロ。彼は無数のエネルギー刃を使用し、迫り来るトライキングを牽制する。

 

【グガァアァアァ!!ゴァアァアァアッ!!】

 

トライキングの屈強な肉体は、ルナミラクルスラッガーを全てはね除けてしまう。猛進を続けるトライキング──しかし。

 

【───!?】

 

その猛進が、止まる。ルナミラクルスラッガーはトライキングを斬ったのではない。強度など存在しない。其処に存在する【影】を縫ったのだ。影縫い、その要領である。

 

『フルムーンウェーブ』

 

瞬間、トライキングの周りを超旋回し、泡のように包み込む光線を発射する。完全に拘束し、トライキングを無力化するゼロ。

 

『パーティクルミラクル』

 

瞬間、トライキングの体内に光の粒子として入り込み、無防備な内臓部分へ肉薄する。そして──

 

『レボリウムスマッシュ』

 

心臓部分に目掛け、エネルギーを集中した右手を叩き付け、一気に解放する。大量のエネルギーを叩き付けられた心臓は、当然大爆発を起こし体内に連鎖爆発を引き起こす。そしてそれはトライキングの身体に伝わり、内側から完全に破壊される。脱出と同時に、トライキングは討ち果たされた。

 

『やったぁ!凄い!私とそう歳も変わらない筈なのに、こんなに強いだなんて!』

「そういえば、フィリアさんは何歳なのか」

 

『えっと、7503歳くらいでしょうか。地球人だと、高校三年生くらいですか!』

「授かる前の年齢も込みなのね・・・」

 

【ひゃっひゃっひゃ。流石は光の国の若き戦士。聖杯から仕入れた情報通りの力だな】

 

『継ぎ接ぎの寄せ合わせで、俺に勝とうなんざ・・・二万年はや、ぐっ・・・!』

 

勝ちを収めたゼロは膝をつく。ただでさえシャイニングで消耗していた所、無理を押してフォームチェンジのなりふり構わないゴリ押しにて倒したのだ、エネルギー残量を示すカラータイマーが、

猛烈な勢いで点滅してしまっている。太陽エネルギーが少ない地球であったなら、即座に消滅してしまう程の満身創痍。

 

【ひゃっひゃっひゃ。辛そうだな。そうだろうそうだろう。その隙を狙って来たんだ。無敵の戦士、ウルトラマンゼロ・・・グリーザの障害のお前だけは逃がさない】

 

『くっ・・・!』

 

【此処で、終わらせてやる。一足先に、虚無に墜ちるがいい・・・】

 

そして、高々と掲げる聖杯の欠片。正邪の性質を受けたそれは──黒く濁っていた。

 

「そうか・・・!聖杯の欠片でなんであんななんでもできるか疑問だった。自分の力で反転させてた・・・!」

「ひっくり返す程度の能力。全てを負にすれば、破滅願望を叶える器にはなる、か・・・」

 

『──!』

 

【甦れ、より強く。よりおぞましく・・・ひっくり返せ、光を闇へ。ファイブキング!グランドキング!】

 

瞬間、聖杯より出でし・・・トライキングに更に宇宙怪獣、奇獣を足した、右手が鋏、左手に眼球が付いたおぞましき合体怪獣、ファイブキングが降臨を果たす。

 

【グガァアァアァァアァアァアァア!!!!】

 

更に・・・──宇宙中の怨念を集め、かつてウルトラ六兄弟すらも圧倒せし超合体怪獣、グランドキングがタイラントを越える刺客として、満身創痍のゼロへと差し向けられる。50メートルクラスのゼロより20メートルも高い、70メートルクラスの大怪獣。戦闘力で言えば、これ以上は無いと言っていい絶望的な増援。

 

【ゴァアァアァアッ!!!!】

 

『ッ、へへ・・・流石の俺も、この連戦はちぃとキツいかもな・・・だが!退くわけにはいかねぇ!!』

 

それでも、ゼロは屈する事なく立ち向かう。光の戦士として、ウルトラマンとして。諦める事は決して諦めない。背にある人を、青き星を護るため。

 

「ゼロ・・・!」

 

【ガァアァアァアァ!!】

【グガァアァアァ!!!】

 

しかし、純粋なパワー不足と強大過ぎる合体怪獣の前に、大苦戦を強いられしまうゼロ。羽交い締めにされ、グランドキングの一撃をなす術なく叩き付けられてしまう。鈍い破壊音が、響き渡る。

 

『くっ!ぐぁっ!がは──っ!』

 

「いけない、このままじゃゼロが・・・リッカの兄貴が・・・!」

 

此処でゼロを失ってしまえば、それは宇宙の損失でもありリッカの家族が消えてしまう事になる。歯噛みするはくのん。このままでは、闇を照らす若き光が消えてしまう

 

──だが。

 

『──すみません、今からとても無茶なお願いを致します!ザビエルさん、よろしいですか!』

 

「ふぁ?」

 

『今から、私の残留思念をその指輪に集中致します!それにより、あなたから魔力と生命エネルギーをお借りして、一時的な実体を形成し戦いたいのです!えぇと、つまり・・・!』

 

つまり、彼女と『契約』し、擬似的なマスターとサーヴァントの状態になり実体化すると言うのだ。そうすれば、ウルトラマンクラスの戦力は二人・・・数の不利は覆せる事となる。

 

「成る程。アニメで見たんだけど、確かサーヴァントは英霊本体のコピー品。今のフィリアの残留思念をサーヴァントと定義できるなら、分霊として使役することが出来るのではないかしら、岸波」

 

「アニメ見てたんだかぐや・・・。そうすれば、フィリアは戦えるようになる?」

 

『はい!そもそも私は死んでいません。虚無と一体化したということは、擬似的な不死身と同義!やってやれます!キングのおじいさまも言っていました!『流石の私も全宇宙と一体化したなら力は二割に落ちる』と!私は九割ですがあと1割あります!』

 

「なんだこのチートウルトラマンズ(愕然)・・・解った。ならフィリア。このレガリアを使って」

 

「実体化のサポートは、私の能力でやってあげる。見せてもらうわ。月の危機を潜り抜けたウルトラウーマンの力をね」

 

同意したはくのんは右手を突きだし、指輪を掲げる。すると──辺り一帯が黄金の煌めきに包まれ、レガリアへと凝縮していく。

 

『ありがとう!ではそれを──フィリアロザリオにお祈り下さい!』

 

それは、畳んだ天使の翼に包まれたロザリオ。黄金の輝きに満ちたそれが、レガリアにより生成される。

 

「岸波!」

「うん。──!」

 

二人はそれを手に握り、祈る。輝く、黄金の愛と希望の巨人の復活を願い。

 

『煌めけ!愛と希望の名の下に!!』

 

ロザリオよりコールが唱えられた瞬間、ロザリオを包んでいた翼が開き展開され、十字架と翼が合体し、中央に七色のクリスタルがあしらわれ、周囲に白色の宝石が煌めく荘厳なる真の姿を現す。

 

『覚醒せよ!ウルトラウーマンフィリア!!!』

 

そして、ロザリオから目映い光が放たれ、そしてそれは全てを包み込み──

 

『フィーーー!!リャーーーーーッ!!!』

 

祈りがごとく両手を組み、そして全てを受け入れる聖母が如く開き、そして右手を高々と掲げ──輝きの中より、ウルトラウーマンフィリアが降臨する──




ウルトラマンゼロ『ッ!?』

正邪【何・・・!?】

瞬間、黄金のオーロラが宇宙にかかる。そして闇を切り裂く、白き光が辺りを包み込む。

『──フィリアリュートウィップ!!』

そして、叩き付けられる光の鞭。その一撃によりグランドキングの巨体は吹き飛ばされ、ファイブキングの左手の眼球が叩き潰される。

ゼロ『君は・・・!』

黄金のティアラ、プロテクター。女性を象徴する豊満な肉体に、銀、黒、金のカラーリング、そし白きマントを装着する、ウルトラウーマン。

フィリア『ゼロくん、本当にありがとう。あなたが、あなたたちが来てくれたから・・・私の願いは希望になった!その恩返しを今、果たします!ほい!』

右手より、ゼロのカラータイマーにエネルギーを分け与え全快させし──

ゼロ『へへっ、いいってことよ。じゃあ──もう一暴れ!してやろうぜッ!!』
フィリア『はい!虚無を皆で、乗り越える為に!』

正邪【目障りなウルトラウーマン・・・残りかすをかき集めたか・・・!】

フィリア。ウルトラウーマンフィリアが、未来の奇跡に応え姿を現す。虚無を皆で、乗り越える為に!

はくのん「フィリアの中、あったかいなりぃ」
かぐや「一時的とはいえ、光の戦士と一体化なんて・・・長生きはするものね」

フィリア『ゼロくんゼロくん!あれやってあれ!ブラック・・・ブラック企業が吹き荒れるぜ!だっけ?』
ゼロ『ブラックホールな!今はそっちじゃなくて・・・俺達のビッグバンは!もう止められないぜ!!』

フィリア『決め台詞いっぱいあるー!私も何か考えてみよっと!よーし、行きますよ!おーっ!!』

グランドキング【ガァアァアァアァ!!】
ファイブキング【ゴギャアァアァア!!】

月面にて、ウルトラタッグマッチが巻き起こる。聖杯の暴走を収める為に──!

どのキャラのイラストを見たい?

  • コンラ
  • 桃太郎(髀)
  • 温羅(異聞帯)
  • 坂上田村麻呂
  • オーディン
  • アマノザコ
  • ビリィ・ヘリント
  • ルゥ・アンセス
  • アイリーン・アドラー
  • 崇徳上皇(和御魂)
  • 平将門公
  • シモ・ヘイヘ
  • ロジェロ
  • パパポポ
  • リリス(汎人類史)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。