人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
英雄王とクー・フーリンの二強だとか。流石ですね。いつかやってみたいです
「⬛⬛⬛⬛⬛⬛!!!!」
「――さて、相対するのは何度めであったか、大英雄」
目の前にある災厄の具現。忍耐にてあらゆる試練を乗り越えた大英雄、ヘラクレス
「一つ覚えているのは、あのときの我は害する側であり、貴様は護る側であった。――全く笑える話よ。なんの因果か、時の果てにて立場が入れ替わろうとはな。全く我も酔狂な真似をしているものだ」
――上半身の鎧は外す。アンとメアリーに傷つけられて修復しなくてはならないからだ
髪も下ろす。髪を整える魔力すら転用する
「何をブツブツいっていやがる!!さっさと潰せ!!アキレウスより更に格が低い英雄なんぞ擂り潰せ!!」
「――⬛⬛⬛⬛!!」
「フッ、会話にも興じさせぬとは。余裕の無い道化よ、ならば――」
スッ、と左手を掲げ指を鳴らす
「――王が魅せる舞台を整えるとしよう」
――同時に
「――⬛⬛⬛⬛!!?」
――この場にいるサーヴァント総てのステータスが『二段階』強制的に下げられる
「あっ――」
謎のキャスターには、魔術を封印する『首輪』をかけ、あらゆる助力を遮断させる
「あ~――」
ヘクトールには財の砲門、150門を全方位に展開し、指ひとつ動かせば即座に串刺せるように対策する
「――・・・!!?」
イアソンには言語と身体の自由を封じる呪詛を送る。『結界』の副次効果だ
――あまり彼の言葉は心地いいものではないし、『英雄』である以上、窮地における馬鹿力には対策をして間違いはないだろう
「ふむ、オルガマリーの心象を模写した劣化品にアレンジを加えてみたが・・・やはりオルガマリーのようにはいかんな」
それを為したのは『録画』の原典。森羅万象、心象風景すら録画する黄金の機器だ
「卑怯とは言うまい?王が場を整えるのは当然のことだ」
――同時に『剛力』の原典たるブレスレット、『俊足』の原典たるアンクレットを着用し、器の敏捷と筋力をA+相当に引き上げる
――敵の弱体化と自分の強化は基本だ。それをギルガメッシュ流に、自分なりに徹底する
「かつての我はアーチャーであったな。だが今の我は唯一無二のレアクラス『
「⬛⬛⬛⬛・・・――」
――邪魔は排し、無駄を排し、己の弱点を排した
さぁ――刮目するといい、大英雄
――無銘の自分が唯一の王と信じる者の輝きを
「さぁ――開幕と行こう!!」
偉大なる最古の王の偉容を――!!
左手で天の鎖を放ち、ヘラクレスの首に巻き付け
「!!?」
「ぬんっ!!」
そのまま、力付くで目の前に平伏させる
「さぁ――王の財宝!その一端を見せてやろう――!!」
拘束を緩めぬまま、厳選に厳選を重ねた最高級のあらゆる武器の原典を次々と手に取りヘラクレスを切り刻んでいく
剣、槍、戟、矢、砲――ありとあらゆる攻撃手段が、弱体化したヘラクレスの生命を削り取っていく
「!!!――⬛⬛⬛⬛!!」
抵抗しようとするヘラクレスの身体に巻き付いていく天の鎖。拘束は更にきつくなり、武器を取る手は素早さを増し、無限の財が敵対者をあらゆる手段で害していく――!!
――ヘラクレスがどの程度の威力で命を落とすかは、アキレウスの奮闘で完全に掴んだ。『手加減して一つ残す』のではなく『残り一つに至るまで全力を出す』事に専念する
「!!!!」
得意の近接戦闘で、何もできず一方的になぶり痛め付けられる大英雄。ガードを上げて致命傷を防ぐのが精一杯のようだ
――防御など貫くまでなのだが
「ハッ!貴様はバーサーカーのクラスにてあらゆるモノを奪われた!今更身体の自由なんぞ些末であろうよ!!」
「――⬛⬛⬛⬛・・・!」
「腕を組み、財を放つだけが我の戦法と思い上がったな!そも!この身は神が拵えた兵器と覇を競いあった至高の王!」
やがて、生命のストックが削れ始める。
「そんな我が白兵戦が弱い筈が無かろうが!!慢心の毒を取り除いた今の我に、敵う存在は唯一人しかおらぬと知るがいい――!!」
――この乱舞で、二つの生命を削らなくては
――
ヘラクレスの宝具は、自らの流派だという
あらゆる武器で、あらゆる場所で自らの武勇を発揮する、言うなれば流派『ヘラクレス』。超高速の連撃はあくまで武術の一つらしい
特訓にて剣を合わせる内、一つ考えが至る
――彼の宝具を、器なりにアレンジできないだろうか?
あらゆる手段であらゆる武術を発揮する彼の宝具を、ギルガメッシュの遣り方で再現できないだろうか?
――その後も、ヘラクレスに特訓に付き合ってもらい、徹底的に財を選ぶ精度を磨いた
流れるように財を手に取れるように、選びながら掴みとる修行を徹底してヘラクレスの監修のもと行った
「チィ、忙しないことよ――!かつての我を思い出すわ――!」
「⬛⬛⬛⬛⬛――!!!」
――そして編み出した、『財による怒濤の攻撃にて、敵を距離に関係無く粉砕する』、言うなれば『流派・ギルガメッシュ』。
・・・ヘラクレスの『射殺す百頭』を、器なりに昇華した、迫り来る波濤のごとき連続攻撃――
――無銘の自分が、王に捧げる白兵戦の窮極――!
――
――今の振るった一撃で、二つ目の生命が失われる
「そろそろ幕引きだな!さぁ、最期まで興じさせよ、ヘラクレス!――『天の鎖』よ!!」
左手の鎖にてヘラクレスを完全拘束し、空中に完全固定する
「大英雄!貴様に相応しい一撃をくれてやる!いや――理性を手放した貴様には過ぎたものかもしれぬがな!よい!ゴージャス的に持っていけ!!」
――右手にて乖離の剣『エア』を掴みとり、起動させる
――コレこそは、英雄王ギルガメッシュの行う唯一無二の超連撃
「オルガマリーの助勢が無いゆえ、地の理のさらに加減した威力ではあるが、貴様の生命を纏めて削るには問題なかろう!さぁ――いざ仰げ!!」
無銘の用心と選別を宝具へと昇華した、終末の波のごとき連撃――!
「砕けよ!!『
名付けるならば――『
紅い嵐の暴風が、大英雄の三つの生命を蹂躙し尽くす――!!
「――――」
「・・・――これで十一。いよいよ後がなくなったな。ヘラクレス」
財の総てを回収しながら、器ががっしりと腕を組む
「――・・・・・」
「我の仕事はここまでだ。その残り一つの生命は、必ずマスター達が貰い受ける。――あぁ、だが悪いことばかりでは無いぞ?貴様は単純な直接攻撃ではもはや殺せまい。散々我が打ち据え鍛えてやったからな。もしや、生前よりも頑強やも知れぬぞ?ふははははははははは!!!!」
高らかに笑う器、ピクリとも動かぬ大英雄
「――そんな、まさか・・・うそだ・・・ヘラクレスが、俺達の頂点が・・・――」
顔面蒼白となったイアソンが、うわ言のように呟く
「――おい」
「ひっ!?」
「――この通り、我を正攻法で破るのは不可能と知れ。貴様も英雄の端くれならば、知恵と勇気で困難を打倒せよ」
――逃げられても困る。王の言葉で発破をかけておこう
「ヘラクレスは生かしておいてやる。まだ利用価値がある故な。精々マスターに仕向けるがいい。飼い犬に振り回される貴様にはそれがお似合いだ。あぁ、だが――」
――そう
「我のマスターを仕留める事は、貴様が国を手に入れる事と同義の困難さと知れ。――あぁ、不可能であったな。許せ!残酷であった!我としたことが今更酒が回ったわ!!ふはははははははははは!!ハーッハハハハハハハハハハハ!!」
笑いながら颯爽とヴィマーナに飛び乗り、マスター達の下へと帰還する
「ではな、道化の海賊どもよ!拾った生命、然るべき場所にて捨てるがいいー!!フフハハハハハハハハハハハ――!!!」
「ッッッ、畜生、畜生畜生畜生畜生!!!」
イアソンが、憤怒の限りに叫ぶ
「殺してやる!!お前も、お前のマスターも!!必ず八つ裂きにして、必ず必ず殺してやるからなぁああぁあ――――!!!」
天に王の大笑が、地に英雄の怨嗟が響く
――海を揺るがす戦いは、一先ず閉幕と相成った
ヴィマーナ、玉座にて
「しかし味気ない。大英雄としてみれば落第ものの弱体ぶりよ」
ふむ、と器が思案する
「これではカルデアのヘラクレスも底が知れると言うもの。――あぁ」
――いたずらっ子のように、ニヤリと笑う
「――いいことを思い付いたぞ」
――器の真理を計りかねながら、こちらは肉体の制御を手放す
――はふぅ・・・疲れたぁ・・・
宝具
無銘がヘラクレスとの特訓にて、『射殺す百頭』を参考に編み出した対人流派
あらゆる財を使い、手に取り、対人相手を一方的に蹂躙する、流派ヘラクレスならぬ、流派ギルガメッシュ
威力は選別した財により変動。フィニィッシュパターンは天の鎖からの天地乖離す開闢の星か、王の財宝の一斉発射
ギルガメッシュは白兵戦が弱いと言う観念に待ったをかける
――弱点として、尋常じゃないほどの疲労と負担が無銘にかかり、強制的に魂が半休眠になってしまうこと
使用する財を選別するのに時間がかかるため、即座に発動はできないこと(平均10000丁から選別している)
――王自身が武器を振るうという時点で、かなりの窮地に立たされているということが挙げられる
EXは天の鎖、そしてエアの評価
――働く王様の気持ちがわかる、というのは無銘の弁である