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女神の祝福は髪と身長であり、ボディスタイルはなんと自前!
色々と言いたい事はありますがあえて!
立派になったな!!
リンボ【貴様、貴様!貴様貴様道満貴様ァ!!何故貴様が、何故貴様が生きている!我が完全に合一し、その矮小な自我など霧散した筈ゥ!!】
道満『あぁ、タッチの差ですぞ。その前に、お前が晴明殿に阻まれた際に晴明殿と言の葉を交わしまして。拙僧は解き放たれました。劣等感より』
【馬鹿な!貴様は晴明の影踏む者!負け犬たる貴様が何を以て!?】
『ははは、貴様には永遠に教えぬよ。──晴明殿より、至言を戴いた事実は道満のみの秘中。リンボに成り果てた貴様にはやらぬ』
【何ィイ…!】
道満『そして私は貴様に唆され発狂したフリをし、意識の水面下にて待っていた。リッカ殿を迎え入れ、獣の様に彼女の魂を貪らんとした瞬間を。そう──人の理性を捨て、獣欲に溺れた瞬間を。空想樹に接続さえすれば、拙僧もまたリンボ。地獄曼荼羅に伝えられる。速やかに、破棄されよと』
晴明『道長殿に言われなかったのか?貴様のそれは愛ではない。想いの強さは認めるが、それは人の愛ならず。貪るばかりは獣の欲。愛なき羅刹に、龍を落とせる道理なし』
リンボ【………ンンンンンンンンンンンン!!まさに!まさに!!正論!!我が愛はただ、貪るばかりの欲であったのか───!!】
晴明『敢えて全部員の皆様の御声を代弁しよう。『貴様にリッカはやらん』』
道満『半裸の大男など大半の女性は生理的に無理かと』
リンボ【ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!!】
田村麻呂『うはー!でけー!!すげー!!』
温羅『マロ!大魔縁殿の祓いの準備は出来た!』
ロマン『所定のポイントに運んでくれるかい!?』
田村麻呂『おう!!さぁこちらです、崇徳院殿!静粛に!静粛に!』
鈴鹿瀬織津姫『──もう少し。ファイトだよ、リッカ!』
マシュ「せんぱーーーーい!!いつものように!ましゅーーーっと!きめちゃってくださーーい!!」
桃子『近くにて待機しています!ご武運を!』
黒曜の邪龍神【──うんっ!!】
【おのれぇえぇえ!おのれ安倍晴明!おのれ藤原道長!おのれ天皇、おのれ──蘆屋道満ンンンンンンンンン!!よくも、よくもよくもよくもこの様な真似をぉおぉお!!!】
引き裂かれた呪詛、潰えし野望。蘆屋道満が晴明と共に画策した、最大最後の協同陰陽術式『ドーマンセーマン・地獄瓦解』。リンボの内にてずっと潜んでいた蘆屋道満、並びに晴明の蓄えていた魔力。それらの目論見が総て、リンボの報いとして放たれる。
【よくも我が馳走!よくも我が本懐!よくも我が地獄曼荼羅───総て総て台無しにしてくれたァ!!これほどの、これほどの激痛、憤慨、まさに怒髪天を衝くが如きィ!!許さぬ!許さぬぞ晴明!!並びに蘆屋道満!我が肉塊が如き分際でェ!!】
吠え猛るリンボ、しかしそれをさせんが為の術式を晴明が張り、遁走させぬ縛りをその身を以て道満が縛り付けている。瓦解する地獄曼荼羅、空想樹。撃つなればこれが好機。
『許さぬか。それはお互い様だ。君が踏み躙ってきたもの総て、君に踏みにじられたもの総てがそう思っている。君が踏み躙ったものを愛した総てがそう思っている』
【何ィィ…!】
『見るがいい。君が撫で回した逆鱗持つ龍を。見るがいい、君が踏み躙った尾を持つ虎を。それこそが──』
『貴様の終わり。さぁ地獄に落ちる時が来たのですぞリンボ、我が悪心。──拙僧と共に!!』
【グォガァアァァァァァァァァアァーーーーーーッ!!!!】
地獄曼荼羅に満ちる特大の呪詛、濃密極まるそれらを喰らい、飲み干したアジ・ダハーカ。通常のサイズを遥かに越え、100メートルに届かんが如き威容。ウォフ・マナフが昇華の極地なら、こちら呪詛の極地。世界滅ぼす呪詛を喰らい尽くした、リッカの秘奥の極致──!
その威容は、京に満ちた呪詛を全てくらい尽くして行く。かの邪悪こそはこの世の総て。逆説的に──【かの龍は、総ての邪悪を支配する龍神】なれば。これぞウォフ・マナフと対を成す、リンボが丹精込めて作り上げた呪詛を糧に到達した邪龍神の権能なり!
【──ありがとう。崇徳院天皇陛下】
無論その呪詛はリッカすら狂い死の危険あれど。かの傍らには、彼が遺した真心籠もりし写本が在れば──
【おのれ楽園カルデア!おのれ源氏武者共!!力なき者共!!おのが願いがため渇き、求め、足掻くものどもよ!往かせはせぬぞ!!】
進退窮まりしリンボ。しかし彼はまだ、足掻く。足掻くほか無いのだ。道満と空想樹ある限り、決して逃げられはしない。故にこそ。
【殺すッ!!貴様らの願いも想いも叶わせはせぬ!生きたくば、力を以て押し通るより他に道はなし!!】
瞬間、リンボの極致、最後の呪詛が顕現する。これぞ──
【これぞ敗北せし総ての魂食らう辺獄の血戦地!──昏き太陽戴きし、その名を天覧試合舞台!!】
天には黒き太陽浮かび、見渡す限りの骸の屍血山河。リンボが残せし、最後の決戦舞台。ここでは、彼の呪詛と魔力を無尽蔵にて使用できる舞台。
【我が名はリンボ!アルターエゴ・リンボ!我が享楽と嘲笑、貴様らの道を此処に閉ざす!鬼神よ嗤え!太陽よ耀け!さぁ此処で───】
『嗤えだぁ?やなこった!』
鬼神、温羅の決別と同時に──
【グ、ガ、な、に、なにィイィイィイィィィィィィィィィィィ!!!?】
瞬間、空想樹が弾け飛ぶ。清澄極まる魔力が、呪詛を扱わんリンボにて流れ込み、無数の連鎖爆発を起こし致命的な大ダメージを与え続ける。
『あぁ、怪異の怨念らを当てにしたのなら無駄だぞ。部員の諸君が討伐し、討滅した怪異は総て私が濾過済みだ。君のように悪趣味な魔術属性には扱えない、私の清廉潔白な魂が如き純白の魔力…精々内から堪能したまえ』
『いや、晴明殿。大いに無理がありますぞ』
【ぬぅうぉおおぉおぉお爆ぜる!爆ぜる!!我が地獄曼荼羅にて数多の魔力が爆ぜて爆ぜて止まらぬ!!おのれ、おのれ部員共ォ!!物語の端役風情がこんなァァァ!!!】
空を覆う爆発、或いは白き花火なるか。安倍の式神がもたらした無数の成果が、撒いた種が花開く。
『その認識こそが間違いだ。君が端役と侮る彼等は、リッカ君達の旅路をずっと見つめ支えてきた。この旅路は、彼等無くしては存在しない。言うなれば』
『屋台骨、ファン、或いはスポンサー!ですな!』
『意気揚々とセリフを取るな。──さて、いよいよお別れの時だぞ芦屋道満。助かりたいかい?』
部員が望んだ、道満の救い。それを成し遂げる手札を掲げる晴明に…道満は首を振る。
『いいえ、晴明殿。拙僧は皆様の味方を名乗る資格はありませぬ。この悪心、間違いなく我が身なれば。拙僧はその尻拭いに皆さまを巻き込んだまで。精々…敵の敵が精々かと』
『……』
『ですのでどうか、一思いに。このリンボ、どの次元、どの時空にも逃してはならぬ大悪党。拙僧と共に一刀両断征伐を!』
そうか、と晴明は息を吐く。それなら──
『それなら仕方無い。──味方で無いなら、楽園の犠牲には入るまい。さらばだ道満、我が唯一無二の玩具よ』
『えぇ、さらば。どうかカルデアの皆様に迷惑をかけすぎる事無きように──』
会話を切り、視線を切り、晴明はリッカと金時に念を飛ばす。討ち果たすは、今が好機。
『リッカ君!金時!行けるな!空想樹を焼き払い、リンボを討ち果たすは今が絶好の機会!』
【こっちは行ける!アンリマユが最強クラスの力を使いたくてウズウズしてるくらい!金時兄ィは…!】
アジ・ダハーカは既に臨戦態勢。であれば、残るは金時の様相を待つばかり───。
「──ふっ、ははっ!ははははははっ!」
【ンンン…!?】
呵々大笑する金時に、怪訝な顔を向けるリンボ。彼は笑っていた。愉快とばかり、痛快とばかりに。
「あぁ──本当にすげぇや。リッカ。お前さんはあんなこの世にあっちゃなんねぇもんまで喰らって、自分の力にしちまった。諦めねぇ、挫けねぇ。曲がらねぇ。そんな生き方貫く、最高の妹分だ!」
【金時兄ィ…?】
「あぁ──そんなリッカがいてくれたから。リッカがそういう娘だから。今まで戦ってこれた。負けねぇ、挫けねぇ、…曲がらねぇと。リッカに教えてもらっていたのさ。てめぇの戦う理由ってヤツを。魂に突き刺す鋼の意志を!」
金時は心から高揚していた。邪悪の黒を龍の黒曜に変えし妹を。その強さを。その生き様を受けて昂っていた。これ以上ない程に、気焔を上げていた。
その姿を見て──漸く、自身が何なのかを見つけ出す。彼女を何と言うのか。自身が目指すは何なのかを見つけ出したのだ。
「リッカ!お前さんは大事なんだな!力を貸してくださる式神のみんな!共に戦う仲間!自身を信じるみんな!皆みんなを、お前さんは想ってるんだな!」
【───うん!戦えない人達総ての為に!当たり前の明日が来ると信じることができる平和な時代に生きる皆の為に!】
「あぁ──そしてリンボ!そういうもんがどれだけ大切か解んねぇてめぇみてぇなヤツを打ち倒すために戦うんだ!なんでもない毎日を生きる、数多の皆のために!オレのリッカは戦うのさ!!」
それは、金時がリッカといることで、数多の英雄達を見ることで、戦い、戦い、戦い抜くことで、呪詛すらも跳ね除ける姿を見たことで辿り着いた答え。
【戯言を!衆生など苦悶させ、嘆かせ、悲しみ、涙と叫びを以て閨を彩る楽器に過ぎず!!有象無象の命など!護るなどに値なし!!】
「吠えたな外道!!だがそれでいい!構やしねぇさ!アンタがいるからオレたちは想い!戦う!!オレと!リッカは!テメェみてぇな輩総ての不倶戴天──!!」
その魂は気迫となり、その気炎は暗雲となり。その勝鬨は狼煙となり、避雷針となり───
「正義の味方だ!!大莫迦野郎────!!!!!!」
天空引き裂く黄金の光となりて、天より来たる具足を招く!そう、眩く輝く雷光が、辺りの総てを包み込み──
その顕現を、知らしめる───!!
リッカ【───こ、れは…!】
邪龍の中で、リッカは見やる。大雷電と共に降臨し、落ちやったその威容、その威光、そのゴールデンな晴れ姿!
リンボ【これは──!?】
暗黒の空切り裂き現れる巨鋼!絶望もたらす妖樹を前に、黒曜に輝く龍を隣に。希望をもたらす輝きを纏い大地に降り立つ!
かの英雄神と並び立つにも不足無き、真紅の大鎧纏う鋼の大具足!
『ゴオォオォオォォオォオルデン!!!』
己が刃、無敵の鋼鉄で打ち直し!
己が夢、理想の鋼鉄で武装する!
これこそが、遥かな海の彼方より漂着せし器、その欠片!その名も──!
黒曜の邪龍【ゴールデン!ヒュージ!!ベアー号!!!】
真紅の大武者『決めてやろうぜ!リッカ!摂津式大具足!!この元凶をここで断つ!!』
晴明『ならば──これを!』
伊吹『使え、きんとき』
晴明、並びに伊吹がそれぞれに刀剣と神具を渡す。緑色の剣、そして──
晴明「それは式神…いや、部員の方から託されたものだ。君が為に届けられた剣。その名も、
伊吹『草那芸之大刀。──樹を伐るならば刃が要ろう。うらの金棒溶かした厄災、生かして帰すな』
七色に輝く刀剣、翡翠に輝く刀剣。二人の希望に、総ての厄災断つ剣が集う!
リッカ【金時兄ィ!】
金時『おう!!』
今こそ!災禍!伐採の刻─────!!!
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