人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

1499 / 2534
タッセル「みなさーん!ボンネルクチュール!ボクはタッセル。汚いメリー・ポピンズとも言われているワンダーワールドの管理者さ。はじめまして!」

ウォズ「この叙事詩によれば、明日にて祝福の1500回を迎えるこの節目、平成と令和の時代が一瞬だが交わる様です」

タッセル「元マスターロゴスを倒したお祝いムードにこの節目が重なってボクも本当に嬉しいよ!そしてそれは、神山飛羽真たちも同じ気持ちみたいだ!」

ウォズ「二次創作ならではのオムニバスドラマ、どうぞご堪能ください。我が魔王もまた、この奇跡の出会いに一役を買いなされた様で…」

『色彩グランドオーダーライドブック』

〜ノーザンベース

ソフィア「突然ですが、セイバー、ブレイズ、エスパーダには異世界のサウザンベースに向かってもらいます」

メイ「唐突すぎるんですけど〜!?」

尾上「なんだっていきなりなんだソフィア!」

オーマジオウ【未来の仮面ライダー達よ。祝いの言葉をかけてほしい者達がいる】

メイ「顔にライダーって書いてあるー!?」

トウマ「お祝い…それってつまりめでたいことなんだよね!」

倫太郎「指名されたからには、行かない手はないですね!」

賢人「マスターロゴスも無事倒した。気持ちのやりどころにはぴったりだ」

メイ「お祝いって内容は!?」

オーマジオウ【1500回記念、到達祝だ。待っているぞ、未来の若きライダー達よ】

トウマ「なんだって!?これは行くしかない!!さぁ行こう二人とも!!」

メイ「ちょちょちょ、トウマー!?」

ソフィア「ふふ。小説家としては、ですものね。セイバー」

尾上「土産忘れんなよー!!」

大秦寺「異世界にも聖剣はあるんだろうか…フォウ私も逝くぜぇぇい!!」

尾上「待て待て待て!」

ユーリ「美味い土産を、最高に期待しているぞ」

そして〜


リクエスト〜祝辞に満ちた、楽園の花道〜

「倫太郎!」

 

「はい!」

 

「賢人!」

 

「あぁ!」

 

「せーの!」

 

「「「人理を照らす開闢の星!1500話目前おめでとーう!!!」」」

 

明日に控えた1500話記念、最早秒読みにまで至ったこのタイミングにて祝辞を述べにやってきたゲスト…それは今より未来で戦う文豪にして剣豪、仮面ライダーセイバー・神山飛羽真。仮面ライダーブレイズ・新堂倫太郎。仮面ライダーエスパーダ・富加宮賢人。世界の平和を守る為に剣を取る、剣士達であった。

 

(あ!あのベルトみたいな剣みたいなの見たことある!部員さんが使ってたやつだよねカドック!)

 

(オーマのお爺さんがいるから、50年以内のライダーの力ならフリーパスだからな。恐らく彼等が、部員が使っていた力の大元なんだろうな)

 

「異なる世界と言えど、志を同じくするホモ・サピエンスの皆さん!お会いできて嬉しいです!僕は新堂倫太郎、遠慮なく倫太郎さんと!呼んでもいいんですよ!」

 

「あなたは…青い剣を使うということは二号ライダーかしら?信じられない人当たりの良さね…」

 

「えっ?」

 

「味方を同士討ちさせたり、肝心な時にしか役に立たなかったり、妖怪ボタンむしりだったり、擁護できないレベルで嫌われてたり、誰より強いのに頼りにならなかったり、おバカだったりヒロインだったりしない?」

 

「ん?ん?ん?よく分かりませんが…僕は僕に恥じない道を日々歩んでいます!トウマとも、賢人とも!この様に仲良しですしね!ねっ!」

 

「ねー!」

「あぁ」

 

((((未来の二号ライダーすげー!!))))

 

一号となんのトラブルもなく仲良し。平成では絶滅危惧種の現象が目の前に介在している。リッカらマスター達はその事実に驚愕を隠せない。ソシャゲに例えるなら、ピックアップガチャを説明し回させてくれそうだ。他の輩はガチャ自体を破壊するか石を強奪してくる。

 

「じゃあ改めて!コホン。皆の頑張りや旅路が物語となって紡がれて、とてつもないくらいの軌跡になった。小説家としてこんなに尊敬出来る事と、羨ましい事はないよ。本当におめでとう!」

 

「神山さんは小説家なのですか!探偵ものはお好きですか!?」

 

「もちろん大好きさ!小説っていうのは自分の魂や世界を紙に、言葉にして皆に読んでもらう事。それは並大抵の力じゃ出来ない事なんだ。スランプ、体調不良、締切…どうしても完成しきれず、お蔵入りなんてこと、俺にもたくさん経験があるからね」

 

小説家として、その苦労を知るからこそ。ここまで歩み続けてきた目の前の少年少女達の軌跡がどれほど得難いものかを、トウマは語る。

 

「でも、そんな時に背中を押したり励ましてくれるのが君達なんだ!君達のような魅力的な登場人物、そして読んで応援してくれる人達!皆の存在が、もっと書きたいと思わせてくれる!」

 

「読んでくれる人はもちろんだけど、キャラクターからも力を貰えるものかしら?所長としてあえて無粋な事を聞くけれど…」

 

「もちろんさ!魅力的な物語は、キャラクター達が勝手に動き出してこう言うんだ。『さぁ、知らない世界へ行こう!』『もっともっと僕達を素晴らしい世界へ連れて行って!』って!そんなキャラクター達が大好きだから、夢中になって筆を走らせる!物語の続きを誰よりも楽しみにしているのは、作者も同じなんだよ!」

 

トウマの言葉は、小説家としての肯定に満ちていた。書き手だけでは決して辿り着けない。魅力的なキャラクター達も、一人では動けない。読者の全てが、自身の世界を記せる訳じゃない。

 

「読者と、キャラクターと、何よりも作者が一体にならないと素晴らしい物語は生まれない!だから解るんだ!今も尚決して歩みを止めない君達の素晴らしさが!君達の物語の素晴らしさが!こうしてお祝いできて、本当にうれしいよ!」

 

トウマの言葉に、一同が照れ臭そうに笑う。夢中で駆け抜けた旅路、誰かの称賛が欲しくて駆け抜けてきた訳ではなくとも。真っ直ぐにほめてもらえて嬉しくない筈がない。

 

「そして、そんな風に物語を紡ぎ、目にすることが出来るのも…世界が平和であればこそだ。破滅の未来では、どんな素晴らしい物語も消えてしまう」

 

「だからこそ、僕達や素晴らしきホモ・サピエンスの皆さんが奮起し、立ち上がり。平和と世界の均衡、大切な人達を護っていかなくてはならないんです。大切な日々と物語を、未来に紡いでいく為にも!」

 

それは、剣士として。日々を生き、世界の平和を願うものとしての想い。平和の中でこそ文化や文明は育ち、進化し、発展していくのだと剣士達は告げる。

 

「だからこそ、忘れないでください。何の為に世界を護るのか。何の為に戦うのか。誓いを忘れず、己を信じて戦い抜くんです!」

 

「どんな未来も、変えていく事が出来る。助け合い、信じ合える仲間がいれば。俺も…かけがえのない仲間達にそれを教えてもらったからね」

 

三人が頷き合い、聖剣を重ね合う。破滅の未来と、邪悪なる悪趣味な神を討ち果たした青、蒼、黄の剣が誇りに煌めく。

 

「新しい時代の仮面ライダーは…!仲良し路線かぁあぁあ〜…!!」

 

リッカが感慨深げに呟くのも無理はない。ライダーは助け合い…風化したりしなかったりする概念が、未来にきちんと生きている。そして同時に、思い至る。

 

(金時兄ぃや藤原さんが嬉しがってたのはこういう事なんだ!未来に、自分たちの今が繋がる!それはこんなにも、嬉しい事なんだ!)

 

「良かったですね先輩!ライダーは仲良しで助け合いですよ!」

 

「倫太郎、君はアナザーマコト兄さんなんだな」

 

「アナザー・マコトニーさん!?初めて聞く名前です…!」

 

「あなた…たくさん辛い未来を視たのね。私には解るわ。本当に、お疲れ様。オフェリア・ファムルソローネよ」

 

「あぁ。だけど…皆で、変えることができたよ」

 

それぞれの想いを交わしあったところで、当然流れは交流に映るも自然な事だろう。トウマ達は、御祝いにと北極のノーザンベースの仲間達の土産作りに奔走する。

 

「えぇえぇえ!?ハンス・クリスチャン・アンデルセンにシェイクスピア!?紫式部まで!?楽園カルデアはどれだけ凄い場所なんだっ!?」

 

「こちらこそ驚きです。まさか筆と物語を小説にした仮面ライダーなるものが現れるとは…」

 

「モチーフ被りやマンネリ防止に余程必死と見えるな。だがまずは少子化をなんとかしなくては未来が無いんだがな!」

 

「ははは、テレビの中のヒーローに酷な事はいいっこなし!まさに──」

 

「紫式部先生!!是非、是非サインをくださいっ!!」

 

「あ、あわわわ…」

 

作家英霊にこれ以上無いほど感激するトウマ…

 

「はい、特製スイーツフルセットお待ちどぉ様。たくさん食べていいのよ?」

 

「おぉおぉ…!夢にまで見た現代のスイーツセット!!いただきます!はむっ、もぐもぐ…!」

 

「どうかしら?ご感想は?」

 

「──甘いです!とても幸せな味です!これが、これがスイーツの極地!メイさんにも買ってあげなくては!!」

 

「ふふっ、そう。それなら良かったわ。未来にも、私の腕は通用するみたいね!」

 

スイーツをたくさん食べながら感激する倫太郎…

 

「ねぇねぇ、童話好きのあなた!」

 

「!…君は?」

 

「私はあなたのお友達よ。ずっとずっと一緒にいたわ。あなたが小さい頃からずっと!」

 

「!…ナーサリー・ライム?君は、絵本の英霊なのか…!?」

 

「えぇ、そうよ。あなたの事を知っているわ。あなたがどれだけ頑張って来たのかも。ねぇ、雷と闇のあなた?」

 

「…俺が出来た事なんて、無いさ。皆…仲間に助けてもらったんだ」

 

「それでも、あなたはたくさん頑張ったわ。あなたの頑張りは、皆皆わかっているのよ、ケント」

 

「…ありがとう。俺は…君が傍にいてくれたから、大人になる事が出来たんだ」

 

「これからも一緒よ、ケント。あなたが物語を、好きでいてくれる限りずっと!」

 

「あぁ。…誓うよ。この剣に、君という物語に、必ず」

 

小さき頃からの英霊との対話を果たした賢人。それぞれの想いは紡がれ、そして──。




倫太郎「それでは最後に!皆さんに我々剣士の戦う姿をお見せします!是非、僕達を見習って訓練と鍛錬に励んでください!」

「「「「はーい!!」」」」

倫太郎「トウマ!賢人!行きますよ!」

トウマ「あぁ!」
賢人「解った!」

『『『聖剣!ソードライバー!!』』』

聖剣をセットし、各々が本…ワンダーライドブックを掲げる。倫太郎は、巨大な獅子の本。

『タテガミ氷獣戦記!!吹雪く道行く百獣を率いる、百戦錬磨の白銀のタテガミ…』

倫太郎「水勢剣流水に誓う。大切な人達は僕が守る!」

『流水!抜刀!』

「変身!!」

『タテガミ!!展開!!全てを率いし、タテガミ!氷獣!戦記〜!!ガォーッ!!Long GET!!』

カドック「……!」

(か…カッコいい…!水属性獅子とは珍しいと思ってたけど、凄いな…!)
 
『トライケルベロス!』『ニードルヘッジホッグ!』『ランプドアランジーナ!』

リッカ「3冊!?」

賢人「ふふ、特別だ!」

『黄雷抜刀!』

「変身!」

『ランプの魔神が真の力を発揮する!ゴールデンアランジーイィナァー!!黄雷三冊!稲妻の剣が光り輝き、雷鳴が轟く!』

『これが3冊。ゴールデンアランジーナだ!』

リッカ「雷属性でイケメンなのね!?嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!!」
マシュ「先輩!?」

ブレイブドラゴン!

トウマ「物語の結末は…!俺達が決める!!」

『聖刃!抜刀!!』

「変身!!」

『刃王剣クロスセイバー!創世の十字!
煌めく星たちの奇跡とともにー!気高き力よ、勇気の炎!』

キリシュタリア「歌だ!剣が歌っているよ!」
ぺぺ「気にしていいかしら!気になるわよねー!!」


『クロスセイバー!』

「「「クロスセイバー!!」」」

『クロスセイバー!』

「「「「クロスセイバー!!」」」」

『クロスセェーイバァーー!!交わる!十本の剣!!』

オルガマリー(変身時間物凄いわね…)

ゴッフ(色合いがバランス悪くないかな?)

クロスセイバー『これからも皆で!頑張って行こう!』
『大切な人達を護るために!』
『世界を終わらせない為に…!』

誓い合う、カルデアと剣士達。交流はこれで終わりと思いきや…



『オムニフォース!!!』

ロマン「未だにタイミングが掴めなくてね…ちょっとやってみるから、見ててね?」

伝説の聖剣と、選ばれし本が交わる時、偉大な力を解き放つ!

「えいっ!」

OPEN THE OMNIBUS!FORCE OF THE GOD!
KAMEN RIDER SOLOMON!

THE FEAR IS COMING SOON!

ソロモン『…これ、どこで変身って言えば良いのかな…?』

トウマ『え…』

『『『えぇえぇーっ!!?』』』

オーマジオウ【フハハハハ…ある意味で、全知全能でありながらも愛嬌は変わらぬな】

ニャル【〜♪】←聖剣データぶっこ抜き中

ロマンのライダー特訓も、密かに続く…

どのキャラのイラストを見たい?

  • コンラ
  • 桃太郎(髀)
  • 温羅(異聞帯)
  • 坂上田村麻呂
  • オーディン
  • アマノザコ
  • ビリィ・ヘリント
  • ルゥ・アンセス
  • アイリーン・アドラー
  • 崇徳上皇(和御魂)
  • 平将門公
  • シモ・ヘイヘ
  • ロジェロ
  • パパポポ
  • リリス(汎人類史)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。