次は展開リクエストを2話やった後、通常の話に戻ろうと思います!どうぞこれからも、この叙事詩をよろしくお願い致します!
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ニャル【さて、そろそろ私も第二カルデアに戻って職務に戻るとするか…ん?】
【モンハンやらぬか? ハスター】
【…久しぶりの誘いだな。しかも珍しいヤツから。…よし、じゃあ最後に旧友と顔合わせでもするか──】
【最近のモンハンは凄いぞ。ハンターの進化がもう偉いことになっとる。とんでもないぞ】
ここは、楽園の時空とはちょっと違う世界の外側。気狂いの者が覗き込んだ果てに見出された高次生命体が蠢く深淵の様相。そこに現れし、黄色の衣を纏い…星を眺めながら問う者がいる。
【最近モンハンやってないし世界も観測してないから良くわかって無いんだよね。どういう風に進化したか教えておくれよ、ハスター】
ハスター。黄衣の王。かつて地球に侵攻(というなのニャルの唆しによる処分)してきたクトゥルフの敵対者である旧支配者。御覧の通り、ニャルとは邪神仲間である。主に一狩り仲間という意味で。混沌の宇宙にて、黄衣の王と這い寄る混沌が顔を突き合わせてゲームやってるというラブクラフトすら予想できない空間が広がっていた。ニャルのモンハン歴は2ndGで止まっている。
【トライGでお前出演してたよな?なんか変わったの?】
【ホットドリンクとクーラードリンク、ペイントボールが無くなった】
【えっ?…どうやって体温調節すんの?我々みたいに超越したの?千里眼?】
【アイルーの他に犬とフクロウがオトモになった。なんでも『気炎万丈』で暑さも寒さもなんとかなるらしい。ペイントボールはフクロウが見ておるからいらん】
オイオイオイ、本格的に人間辞め始めたわアイツら。ドン引きものの環境適応ぶりに流石のニャルも真顔になる。暑さと寒さを完全に超越したならそれはもう生物として呼んでいいの?邪神、カルチャーショックである。
【そして虫を使って縦横無尽に空を飛び回るようになり、納品の際に高所から飛び降りても大丈夫となった】
【アメコミなの?スパイダーマンなの?それじゃ運搬クエストもヌルゲーになったじゃん…アレ好きだったのに…】
勿論ニャルが好きな理由は剥き出しの悪意が満ちていたからである。卵を拾った途端出てくる小型モンスター、小型虫。そして何故か最短ルートを塞ぐ大岩。あの頃の制作会社の姿勢は心から尊敬している。ゲームとしての楽しさより、ユーザーへの嫌がらせ…邪神としてこんなにも感動したスタンスは無かった。これからもリスペクトして人類に嫌がらせしていこうと確信した指標であり『簡単にクリアされたら悔しい』と言うのは座右の銘候補であったのに…
【そういう制作会社の悪意を受け理不尽に晒された世代が開発に回ったのじゃろう。プレイする者達に寄り添う事にシフトした事は良いことじゃな】
【日進月歩しているんだなぁ…その弛まぬ歩みには頭が下がる。今も昔もな。今の子って知ってるの?マップ移動にロードあったって】
【知らんじゃろう。我等のみが知る過去の遺物じゃよ。十年とは人間には大層な時の流れなのだ、這い寄る混沌】
そっかぁ…。神格を捨てた邪神は感慨深げに空を見上げる。人間はあっという間に歳を取り、あっという間に死んでいく。十年など、神には瞼が目を覆う瞬間以下の時間だと言うのに。
【私の家族が身を寄せているスイートランドにも色んな人物が来たが、部員の皆様らの反応が色々新鮮だったよ。信じられるか?ガッシュが全く解らない世代がいるんだぜ?】
【昭和は大昔だったり、ビデオデッキが過去の遺物となっていたり、超古代の光の巨人が25周年であったり…我が依頼したモンハンなぞもう何年前であったか…】
【かの叙事詩も始まりから三年は経ってる。昔から応援してくださる人、何度も読み返してくださる人、途中参加で最新話を呼んでくれる人。それぞれの形の応援に支えられて今尚物語は続いているよ。ありがたいことだ】
人の世を儚みながら、時代の流れを懐かしみながら、邪神二柱は思いを馳せる。人間の紡ぎ上げる歴史を。
【…というか混沌よ、思った事を告げさせてもらうが】
【どうぞ】
【曲がりなりにも世界を救う組織に、我等の触覚多すぎぬか?劇薬であり劇毒であるのだぞ?そなたを含めて、人類を翻弄する役者があまりにも多すぎる…】
黄衣の王ハスターは、フォーリナーの事を言っているのだろう。ずらりと見るだけでもヨグ・ソトースのアビゲイル、クトゥグアの楊貴妃、エイボンのラヴィニア、未だ謎なゴッホ、そして汎人類史側のクトゥルフの北斎、ニャルラトホテプのナイア、デモンベイン。ざっと並ぶだけでも錚々たるメンバーだ。
【確実に何かしらの侵攻があろう。その際、人類史の土台は堪えられるのか?】
【真っ当に心配するじゃないか。そんなに優しい神格だったか君?】
【我も遊びに行きたいし…】
納得。多少なりとも我欲と共に示されるその疑問に、ニャルラトホテプは自信を以て答える。まさに愚問だ。
【モンスターハンターが、ただの一度も倒せなかったモンスターがいるかい?】
【…おらぬな】
【それと同じさ。今までの召喚を含め、人の歴史は我々未知なる深淵より遥かに豊潤で緻密だ】
だからこそ、心配はいらぬと邪神はいう。耳にタコができようと何度でもだ。そう、ハンター達がどんなに強靭なモンスターをも討ち果たす様に。どんな禁忌も蹴散らすように。
【今日日来てくれた縁を振り返ってみても、敗北する道理など微塵もない。私の本気の脚本と侵攻を、鮮やかに乗り越えてみせた人々がそれを証明してくれているからね】
そう。OK召喚のまだまだ喚びきれぬ縁も含め、人類の歴史に終わりはない。これからも人類は、どこまでも観覧する全てを楽しませてくれるだろう。今宵の召喚劇は、そんな夢と願いを示してくれた有意義なものであった。
【お前だって部員の方のリクエストだ。クトゥグアなんて小火野郎じゃなくてお前を選んだチョイスに感謝したいね。どうかな?めでたく叙事詩の1ページになった感想は】
【うむ。出逢いはどうあれ、こうして招いてもらった事に感謝しよう。まぁ、そちらの世界に我等が赴くなど好ましい筈が無いが…】
【まぁそう言うな。デストルドーって言って人は滅びに向かう意志を持っている。我々はそんな人間のニーズに応え、思うままに滅びをプレゼントするのみさ】
モンスターハンターをプレイしながら、邪神は微笑む。そう、そんな破滅を望む人間を愛おしく思うが故に、彼は人間を思うがままに玩弄し、嘲笑するのだ。何故なら──
【それが私の、玩具へ向ける愛だからね】
【まるで例外を知ったかの様な物言いだな】
【一万三千ほど♪あと私、子に恵まれた家族持ちだからさ?】
ハスターは静かに頷く。人も邪神もモンスターハンターも、変われば変わるものであるのだと。
【ならばその変容と進歩、我らの身で体感してみようではないか。確かそちらに、祖龍がいたな】
【祖龍…あぁ、幼女になっている方だな。お、我々で体感するというコトかい?】
【あぁ。是非──かの龍を相手に、人類の進歩とやらを試してみようではないか?】
【──面白い】
ニャルとハスターは立ち上がる。年月であれば、自身らにも引けをとらぬ絶対者に会いに行かんと歩き出す。
【今でもミラ一族って強敵な扱いなの?私が知る限りじゃつまらんクソモンスだったんだが】
【いくらか対抗勢力は出てきたが、今尚最強の座は譲っておらぬ筈だ。少なくとも、人理を揺るがす力は未だ所持しているだろうよ】
【ほー。あの余裕はやはり強者故の振る舞いか…いいね。敬い甲斐がある。お前も楽園に来なよハスター。クトゥグア以外は大歓迎だ】
【お前の歓迎など素直に受け取る筈が無かろう。真意はなんだ】
【私の子の箔になれ♪】
【ふぅ…】
随分と子煩悩になったな、こやつ。普段より5割増で人類を謳歌する知己に、黄衣の王、ハスターは呆れ混じりに息を吐くのであった──。
ミラルーツ『……そして、私に挑みに来たと。それはいいんだけど…』
ニャル(砲モロコシ)【一狩り、行こうぜ!】
ハスター(砲モロコシ)【気炎…万丈…】
ミラルーツ『余程私を怒らせたいみたいね…(フルフル)いいでしょう!モロコシ諸共こんがり焼いてあげるわ!』
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ニャル【翔虫シュバー!】
ミラルーツ『えっ嘘速い…ちょっと、何それ…!』
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ミラルーツ『飛行で距離を取るわ…ついてこれるものなら…!』
ハスター【(ヒュゴォォオォオォオォオォ!)】
(並走してるーー!?(゜ロ゜))
【乗り攻撃…!】
ミラルーツ『いたぁい!』
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ニャル【暴れないで…暴れないで…】
ミラルーツ『いたたたた!なにそれ!なにそれ!?』
ハスター【操竜だ】
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ミラルーツ『浦島太郎気分よ…』
ニャル【私も。アクションゲームとして進化しすぎですな】
ハスター【なお、最近のハンターは必殺技も使えるようだ】
ミラルーツ『…。…常日頃、思っていることがあるんだけれど』
【【うん】】
『モンスターハンターって…モンスター『な』ハンターよね』
【【うん…】】
人間の可能性に打ちのめされた三人は、真理に心からの賛同を告げるのであった──。
〜カムラの里
ヨモギ「はーい!うさ団子おまちどー!」
ニャル【大きいな、これ。土産にいい】
ハスター【日に日に少食になっていくのう…ハンターは】
ルー『はむっ!(きゅぽん)…中々ね…』
その後カムラの里で色々遊んだ。
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