人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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いよいよ待ちわびたリッカの一枚絵が届きました!こちらとなります!余計な言葉は不要、ありのままを感じてください!例の如く、スキマ様よりtatinami様のイラストです!



【挿絵表示】


地獄に放り込まれた彼女が、こんなにも素晴らしい笑顔を浮かべることが出来た事。きっとその事実こそ、汎人類史が今日まで続いた理由であり奇跡であると自分は信じます。

彼女の心と身体に寄り添う伴侶になるのは誰となるのか…共に、いつまでも見守ってまいりましょう!!




ダンテス「リッカ。お前は里帰りをするのだったな」

リッカ「うん!一緒に来る?」

ダンテス「フッ、案ずるな。オレは影となりてお前を見ている。わざわざ隣を歩む必要はない。我等は共犯者であるのだから」

リッカ「えへへ、そうだったね!でもうっかり力を使わないようにしなきゃ!なんとか話し合いで済ませられるように…」

グドーシ「拙者が傍に付くので、ナンパの類はお断りできそうではあります。ですが仲間内も美人ばかりなので…」

ダンテス「心配は無用だ。お前は、お前の築いた縁を信じるがいい」

リッカ「築いた縁…みんなのこと?」

ダンテス「すぐに解る。うら若き女を獣の園に放る輩はいないということをな──」


男子サーヴァントの日常?

クー・フーリンサイド

 

クー・フーリン「なぁ聞いたかオイ。リッカが日本にもどるんだってよ。凱旋ってやつか、凱旋」

 

ロイグ「あぁ、職員が言っていたな。一度故郷に帰り、平和のかけがえのなさと平穏の喜びを知るのが目的だと。驚愕的な強さと意志から忘れがちだが、彼女はまだ年頃の娘な事には変わりがない。旧知の仲も疎遠となる程時間は空いていないだろうからな」

 

フェルディア「オレたちの様に、友情や絆は永遠のものであるからな!リッカのそういう箇所を蔑ろにしない…オレはそういうのいいと思うぞ!うん!」

 

クー・フーリン「そうさねぇ…ま、言うてここ南極だしな。少しは生の風や空気が恋しくなる日もあらぁなってこった。となりゃ、大人しく帰りを待っておくとしますかねぇ」

 

ロイグ「そんな呑気でいいのか、クー・フーリン。完全に法治と秩序が行き届いたこことは違い、外は一歩出れば混沌の魔園だぞ」

 

クー・フーリン「や、ここと比べるんじゃねぇよ。ここはマジで特別の特別なんだから可哀そうだろ比べられるのがよ」

 

フェルディア「そうだとも!!同人誌で読んだんだが電車や町並みにさえ不埒な輩の毒牙は忍び寄って来るものだそうだ…!痴漢、援助交際パパ活!安心して送り出すにはあまりにも恐ろしい!うら若き女子校生などまさに禁断の果実!誰もが狙う史上の宝物なのだ!」

 

クー・フーリン「お、おう。いやそこまで力説されたとありゃあ少しは気になるかもな…現世の手前、気軽に力で撃退って訳にもいかねぇだろうし…」

 

ロイグ「そしてリッカは自分に対する苦痛に慣れすぎている。友人に対しての悪意ならば見逃さんだろうが…自身への毒牙は耐えてしまうやもしれんな」

 

フェルディア「マスターが男であったならなんの心配もいらなかったが!しかし彼女は魅力的な女なのだクー・フーリン!これはうかうかしてられないのではないかそうだろう!?護ってやるべきではないのか!?」

 

クー・フーリン「そう、か…そうだな!いつもみたいに力強くって訳でもねぇし、誰かが引率で見てやんなきゃダメなとこもあるよな!そうだよな!」

 

ロイグ「解ったのなら行け。外出許可をもらってこい」

 

フェルディア「オレたちのマスターの希望を護るのだ!任せたぞクー・フーリン!光の御子!!」

 

クー・フーリン「おうよ!ちょっくら後方腕組みに立候補してくらぁ!」

 

ロイグ「行ったか…これでボディーガードは大丈夫だろう」

 

フェルディア「そしてクー・フーリンもまたリッカにしてやれる事があるだろう!うんうん、ウィンウィンだな!」

 

コンラ「なんのお話ですか!」

 

フェルディア「守護らねばならぬという話だ!」

 

コンラ「???」

 

シャルルマーニュサイド

 

アストルフォ「リッカ帰っちゃうんだってー!やだー!ずっと一緒にいればいいのにー!別れたくないよー!」

 

シャルルマーニュ「落ち着けっての!単に懐かしの顔に会いにいくだけだ、楽園から抜けるわけじゃねぇ!」

 

アストルフォ「ありゃ、そうなんだ?良かったー!僕てっきり月に行ったみたいに二度と帰って来なくなるのかと心配でさー!」

 

シャルルマーニュ「いらん心配だけど解るぜ…故郷に憧れ、空気を懐かしむ感じ…たまに無性にあるんだよなぁ故郷が恋しくなる時ってさ…」

 

アストルフォ「え、じゃあシャルルマーニュも?」

 

シャルルマーニュ「いや、今んとこ別に。だけど興味あるぜ…リッカの故郷っていやぁ極東の島国!謎多き神秘の国だ!どうせなら色んな場所に行ってみてぇってのはメチャクチャある!」

 

アストルフォ「じゃあ付いてけばいいじゃん!リッカと一緒に、色んなとこを回ってみなよ!」

 

シャルルマーニュ「おぉ!ソイツはいい考えだな!焼肉屋とか、カッコいい服の店とか色々回れる訳だな!そんでもってリッカを護れるからな!」

 

アストルフォ「うんうん!シャルルマーニュ十二勇士の代表として、ガツーンと行ってきなよ!カッコいいボディーガードが、悪辣非道のパラダイスからリッカを護るのだ!」

 

シャルルマーニュ「おぉお…!カッコいいぜぇ!!よっしゃ!そうと決まりゃあ行ってくるわー!!」

 

アストルフォ「いってらっしゃ~い!お土産よろしく〜!」

 

 

黒ひげサイド

 

黒ひー「…………………」

 

メアリー「珍しくパソコンと雑誌とにらめっこしてるよ。あの黒ひげが」

 

アン「見た目が完全に浪人で後がない中年ですわねー」

 

ドレイク「おーい黒ひげー、熱でもあんのかい?なんだってのさ急にガリ勉になっちゃって」

 

黒ひげ「決まってんだろ!リッカたんに「今」の日本のオススメスポットや巡り方を伝授するためにアレコレしてんだよぉ!」

 

コロンボ「へー!それは凄い気が効くね!どして?」

 

黒ひげ「普通のカルデアのパターンなら、拙者も行きますぞー!→NG出されて終わりだ…だが拙者の運命は違った!あちらから誘いを出してくれたんでござる!『くろひー!あっちのアキバ一緒に回ろうよ!』って…その美醜気にせぬイノセントソウル…拙者の魂はフォウ君のように昇華されてしまいまひた…てぇてぇ…」

 

フォウの声「ふざけんなって言ってるだろ!!」

 

黒ひげ「だから拙者は誘いを有り難く拝領しつつ、寄ってくるゴミカス共を撃ち殺す準備を整えながら用意をしているでござる。周りやすい場所にルート、必要予算にオススメのお店!一秒の間違いなく楽しんでもらえるルートプランを!!」

 

メアリー「本気すぎる…」

 

アン「デートに張り切っていますのね。リッちゃんに感謝なさいな?」

 

黒ひげ「デートじゃねぇ…リッカたんの隣にこんな毛むくじゃらなヒゲが立つなど許されねぇ…」

 

ドレイク「美女と野獣でいけんじゃないのかねぇ?」

 

黒ひげ「拙者の方が堪えられないの!!救われたリッカたんの心、なんとしても守り抜かねばなりませぬ。その為なら拙者、極めて真面目に護衛役をこなすと誓っておりますれば!リッカたんは…リッカたんの人生は守護らねばならぬ…!」

 

((よっぽど嬉しかったんだ…))

 

コロンボ「じゃあ同行届けにサインしなくちゃね!さぁ早く早く!倍率高いよ行っちゃえ行っちゃえ!」

 

黒ひげ「当然!!即座に参りますぞー!!」

 

ドレイク「おーう、ナンパ野郎は吊るしてやんなー!アタシはもう土産頼んでるからねー!」

 

メアリー「あ、ずるい!」

 

アン「いつの間に!?」

 

コロンボ「ジパングかぁ…いつかそんな特異点できたらいいな…!」

 

 

山の翁サイド

 

呪腕のハサン「我等山の翁一同、主命を心得ております」

 

山の翁【現代とは堕落の園。身を滅ぼす誘惑は山とある。我等山の翁、夜の闇に紛れ悪逆から主を護らん】

 

百貌のハサン「我等百貌、周囲一帯に構える用意は出来ております」

 

静謐のハサン「私も、先んじて毒の用意を行う所存」

 

山の翁【我等が使命は未だ半ば。我等が主の旅路は遠く在る。故に──我等が不埒者より護衛するが務め】

 

「「「はっ!」」」

 

【心して挑むが良い。山の翁の威信をかけた戦いと心得よ。僅かな手抜かりあらば、諸共に首を狩るまで】

 

「「「承知!!」」」

 

【我が主よ。一時の安寧、楽しむ事だ…】




ヘラクレス「では、私は先にルートを巡回する役割を請け負おう。龍が如く形式で行っておくよ」

リッカ「ありがとう、ヘラクレス!皆こんなに気を遣ってくれて…嬉しいなぁ…」

ヘラクレス「お前はもう、我々にとってかけがえのない存在だ。その守護とあらば気合も入るというもの。ゆっくり心置きなく楽しむといい」

リッカ「うん!よーし!やるぞー!」

マシュ「先輩!同行使願書がこんなに!」

『電話帳ばりの書類』

リッカ「ファッ!?声をかける前に!?」

ヘラクレス「フフ。愛されていて何よりではないか。これで都会も怖くないな?」

リッカ「万全盤石のセコムだぁ…!」

この後ギルに相談し、ギルは都心のビルのホテルを買い取る事となった。

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