人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
──ギルだって送迎はヴィマーナのみだ!と仰有っていたではないですか〜。大賛成ですが!
フォウ(リッカちゃんもすっかり箱入り娘だねぇ。だがそれがいい!)
ギル「我等が楽園の中核だ、今の世に晒すのも本来は惜しいが仕方あるまい。郷愁の念は言って止まりはせぬものよ。願いとあらば叶えるが楽園だ。せめて土地勘を磨いておかねば…む」
──?どうしました?ギル?
「──良い事を思いついたぞ。我等にしか出来ぬ、里帰りを容易にする方法をな…!」
アマテラスサイド
タマモキャット「ニンジンと水筒は持ったか御主人?6月は梅雨が明けるか明けないかの乙女心な微妙な季節、風邪を引かぬよう体調管理はがっつりするのだぞ。キャットも待合ホテルで様子を伺っているのである」
リッカ「ありがとね、キャット!結局皆護衛って形で付いてくる形になったみたい。頼もしいよ!すっごく!」
玉藻「それだけあなた様が支持と絆を結び得ているという証、大変誇らしく思うべきだと私は思います。サーヴァントとして御主人様の大人気ぶりには鼻が高いお気持ちですわおほほほ!」
リッカ「意外!玉藻なら我先にな感じで同行お願いするかなーって思ったんだけど…」
玉藻「確かにあなたに付き添う美少女な付き人という点には魅力を感じ惹かれに惹かれますが、此度は何よりあなた様の戦いの原点、振り回す訳にはございません。3歩後ろを歩く形で御主人様を立てさせていただきます。どうぞ、ごゆるりとお楽しみくださいませ」
リッカ「こ、これは良妻…!」
タマモキャット「オルタにしては物分りが実にヨロシ。何か変なものでもイートインしたか?傷んだニンジンとか」
玉藻「食べねーです!というかそもそもオルタじゃないですから!風評被害やめていただきません!?」
アマテラス「ワフッ」
リッカ「向こうの神社でもいっぱいお詣りするからね、あまこー!いつも本当にありがとう!」
アマテラス「ワンッ!ワフッ、キュー」
玉藻「ご安心なさいませ、御主人様。御主人様に声をかける不埒なナンパ野郎は即座に飛んでいって大・天罰!チャラ男殺すべしな備えを数多しておきますのでどうぞごゆっくり♪」
タマモキャット「厨房メンツで作った防犯ブザーも用意しておいた。どうしても困ったらすぐに鳴らすのである。離れていても我等はニンジンの絆で結ばれているぞ、御主人」
リッカ「二人ともありがとう!お土産、ガッツリ期待しててね!とびきりのヤツ買ってくるから!」
将門公サイド
将門『奇しくも我が首塚、そして神田明神。そなたの故郷にいと近き。故にその縁、数奇なるものを感じるに相違なき。旧知と顔を出すも良き行いとならん』
リッカ「うん!皆でお詣りしようかなって考えてる。しっかり礼節を弁えて、日頃の感謝の気持ちを伝えるつもり!流石に町中で将門公を召喚する訳にはいかないもんね…」
『ほらぁなり』
「自分で言っちゃって大丈夫なんだそれ!?でも、将門公の首塚のある場所って周りがビルでいっぱいなのにそのまま残っているって、凄い影響力だよね…」
将門公『畏怖、畏敬の根源は鎮護、鎮魂であれば。その威光、崇の数々を理解すればこその姿なり』
リッカ「そっか…将門公の恐ろしさを知っているからこそ、それを鎮めるためにもそのまま取り壊したりしないっていう側面もあるんだね。私にとっては優しく頼もしい守護神様だから、祟って言われてもピンとこないや」
将門公『いつか刻が進みし際、新たに改築も行われるやも知れず。されば、幾ばくかの改善の兆しが見られり。期待と共にそれを待たん』
リッカ「改善の兆し?何かご不満がおありなの?将門公。じゃあ東京側に直訴しに行こうかな!」
『……日照権也』
「あっ…周りがビルいっぱいだから…」
〜アルテミスサイド
オリオン「日本に行くんだってなリッカちゃん。くれぐれも妙なナンパ野郎に注意するんだぜ。あと変なキャッチーとか怪しいお店とかにもよっちゃだめ、大抵罠だから!これ実体験ね」
リッカ「既に都会の闇を経験した後だった…!?オリオン、できる…!」
アルテミス「大丈夫大丈夫!リッカに手を出すような人はみーんな頭に穴が空くことになってるから!心配しないでリッカ!私がいつでもどこでも見守ってるからね!」
リッカ「ありがとうアルテミス!でも神罰下す前に一言!一言だけでも教えてくれたら凄く助かるからお願いね!ね!?」
おりべぇ「安心しろってリッカちゃん、二人がかりで蛮行はなんとしても阻止してみせるさ!いやマジで学生や仲間内にトラウマ刻み込ませる訳にはいかないからね、ガチで止めるからね!」
アルテミス「時間が空いたら一緒にショッピングしようよショッピング!待ってるからいつでも声をかけて!どこへだって飛んでいくわ!楽しんできてねー!」
リッカ「うん、もちろん!(ね、念の為後でヘスティア様にも声をかけとくね!)」
((ありがとう!めっちゃ助かる!))
イザナミサイド
イザナミ「あなやぁ!そういえばリッカちゃんは今を生きるピチピチの女子高生でした!肌の艶や張りがもう桃のように瑞々しくて!素晴らしい女性の魅力!見せつけ皆と差を付けたもう!イザナミ!韋駄天!」
リッカ「(瞬足のCMの事かな?)ありがとう、イザナミおばあちゃん!でも必ず歳を取って若くなくなるのが人間だから、若さを誇るよりイザナミおばあちゃんみたいに歳を取っても沢山の人に愛されるような女性になりたいなぁ」
イザナミ「あなや!?」
「そういう意味では、イザナミおばあちゃんも私の理想の女性だよ!最近は歳をとった人を誰彼構わず酷い人と捉えがちだけど、しっかりと年齢を重ねた人は労って尊敬するべき人だもんね!おばあちゃん、日本を作ってくれてありがとう!」
イザナミ「あわ、あわわわ…あわわわ…いい娘!改めてお話して、リッカちゃんの真っ直ぐさにおばばすっかりノックアウトされたもうや…!あっ、おばあちゃん感激でへにゃり…」
リッカ「おばあちゃん!?大丈夫!?」
イザナミ「お孫におばあちゃん大好きと言われるのは何よりの生き甲斐にして喜びのカタチでありたもうや…イザナミ、昇、天…これからはてぇてぇおばばと名乗り皆様にてぇてぇを振りまけたらよいなと思いますれば…」
リッカ(てぇてぇおばば…!?)
ツクヨミ『ごめんね、いつにもましてこのおばあちゃん意味不明だよね。それくらい舞い上がっている、という事で大目に見てほしいな…』
タケル『軟体動物の様な有様ではないか。立たれよ創造の女神。カリスマブレイクの頻度が高すぎよう』
イザナミ『アナヤ…アナヤ…』
ツクヨミ『いっぱい楽しんできてね。私達の作った日本、ずっと未来まであることは凄く嬉しい事だから』
タケル『これより戦いも遊戯も更に激しさを増すであろう、恐らく外の日常を堪能するはこれが最後となるだろう。気を引き締め…』
イザナミ『それは違いますタケちゃん!』
ツクヨミ『うわ、びっくりした』
イザナミ『最後ではありません!全ての脅威を祓いし時、リッカちゃんの日常は確かに帰ってくるのです!ですから最後ではありません!つかの間の別れであるだけです!』
リッカ「おばあちゃん…」
イザナミ『ですからリッカちゃんも気負わずに。リッカちゃんの平和な人生を取り戻すために、私達英霊は今こうしてここにいるのですから!これからも一緒に、頑張って行きましょー!』
リッカ「──はいっ!よろしくお願い致します!!」
ツクヨミ『たまにシームレスでカリスマが顔を出すから侮れないね、お母さん』
タケル『それが、イザナ味という奴なのだろう。そういう御仁なればこそ、八百万の神々の心を離さぬのさ』
ツクヨミ『ヘスティアさま招いたら同接最大記録更新したのは笑ったけど』
イザナミ『ツクヨミー!?そ、それは内緒にしてたもー!?』
タケル『スサノオ然り、やはり母の愛は強いということだな』
ツクヨミ『リッカちゃんも、いつかそうなるのかなぁ…』
タケル『さて…。それは彼女次第だろうさ』
リッカ「皆、付き合ったりしてるかなぁ!祝うぞー!!」
タケル『まだ、疎い様だがな…』
ツクヨミ『頑張れ、リッカちゃん…!』
リッカ「皆すっごく同行要請してくれてるよー。ありがたいなぁ…心配かけないように過ごさなきゃね!」
ロマン「あ、おーい!リッカくーん!」
リッカ「廊下の向こうから魔術王!どったの?」
ロマン「良かった、間に合った…!君に、紹介したいサーヴァントがいるんだ!是非会ってみてほしい!」
リッカ「紹介したいサーヴァント?」
ロマン「あぁ、君に…というか旧カルデアの頃からいたのに紹介をすっかり忘れていてね!」
リッカ「それって確か…!」
ロマン「あぁ、セイバーではない鶴の恩返しの鶴…君の力になってくれるデザイナーさ!」