人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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こういった機会は滅多にないので、可能な限り再提出とかにも対応していく所存!

いよいよ4周年まであと僅か!ここからは…大放出で参ります!!叙事詩最高クラスのご紹介!

──着いてこれるか!いや、皆で行くのです!


ファイナルマテリアル開帳・その1!

嫦娥(雷電タメエモン様)

「今度こそ絶対に離れないわ 私の后羿」

真名:嫦娥

性別:女性

クラス:キャスター

身長:156cm

体重:40kg

属性:混沌・善

出典:中国神話

地域:中国

好きなもの:后羿・薬作り

苦手なもの:天帝とその子。自分と后羿を引き離そうとするもの

 

○ステータス

筋力:E 耐久:E 敏捷:C

魔力:A+ 幸運:A 宝具:A

 

○スキル

・陣地作成(月宮殿):A++

「魔術師」のクラス特性。

魔術師として自らに有利な陣地「工房」を作成可能。

月が出ていると作成速度と制度が増す。

后羿が手に入れた不死の薬を呑んで天に昇り、

嫦娥は月の宮殿の主となったために保持している。

・太陰星君:A+

道教において月神と見なされる嫦娥の名称。

女神の神核と同質スキル。

また月夜だとステータスが上昇する。

・道具作成(薬):A+++

薬作りとそれに関する道具のみだが作成することができ、

作り出せる薬は多岐に渡り、効果はメディアが作り出すものにも劣らない

月で過ごす間に再会した后羿のためにと玉兎達から学んだもの。

不死の薬だけはトラウマのために学ばなかった。

・后羿への愛:EX

己の過ちによって気付いた后羿への強く深い愛。

しかし気付いたときはもはや夫とは離れ離れとなる。

その愛は歪みようが無く、折れようもなく、曲がりようもない。

自覚は無いが狂化と紙一重の領域にある。

 

宝具

・『月宮に仕えし兎(ぎょくと)』 ランク:B+ 対軍宝具

月に住み、自分に仕えた月の兎達を召喚する。

外見は可愛いが全て幻想種であり、

地球の野生の兎の何倍もの身体能力と人に劣らぬ知恵と知性を持つ。

杵に手製の痺れ薬や毒を付けて大群で叩き潰しにくる。

・『月中蟾蜍(ひきがえるのころも)』 ランク:A+ 対人宝具

ヒキガエルの着ぐるみ。

嫦娥が身に付けることで姿、気配、魔力、作り上げた陣地と

その中にいるものを完全に隠蔽することができる。

后羿から薬を盗み、月に逃げた嫦娥が蟾蜍(ヒキガエル)になったという

逸話が宝具となったもの。

使っているところは后羿に見て欲しくないと思っているが

后羿にだけは効果が通用しない(無自覚)

・『私が愛する太陽を射落とした大英雄(こうげい)』

ランク:EX 対人宝具

空に月が浮かび、陣地(宮殿)を完成させ、

后羿が味方にいることによって発動できる宝具。

効果は后羿への凄まじいバフおよび自動での体力及び魔力自動回復。

后羿に敵するものへは凄まじいデバフと魔力が自動減少。

いわば神の全力全開の本気の加護と祝福と呪い。

おまけに『月中蟾蜍(ひきがえるのころも)』と同時に発動が可能。

対人というより対后羿宝具といったほうが正しい。

 

○能力

『月宮に仕えし兎(ぎょくと)』 で戦闘も可能だが、

本領は宝具とスキルによる援護。

味方に后羿がいれば『私が愛する太陽を射落とした大英雄(こうげい)』に

よって后羿のとんでもアーチャーぶりがさらにひどくなる。

真名

中国神話の大英雄である后羿の妻。

仙女であった嫦娥はあるとき、散歩をしていて桂樹の下で

まだ神を殺す機構でしかなかった后羿と出会う。

后羿の様があまりにもつまらなく、放っておけなくなった嫦娥は

幾度も后羿と出会い、過ごすようになる。

やがて天帝の計らいで2人は夫婦となり、

やがて后羿は心を得、嫦娥は「やっとか」と呆れながらも嬉しく、

自覚していなかったが后羿を愛しく想うようになっていた。

そして后羿は天帝の命令でその子である九の日輪を射落とし、

数多の妖魔、悪獣を討伐して大英雄と讃えられるようになる。

嫦娥は我がことのように嬉しかったが、

それ以上に大英雄と呼ばれるようになっても

変わらず自分を愛し、慕う后羿が傍に居てくれることのほうが

嬉しかった。しかしこのことも嫦娥は自覚していなかった。

それから後、自分が命じたとはいえ我が子を殺された天帝は

理不尽にも后羿と嫦娥を天から追放する。

狩りを生業とし、嫦娥が傍にいる后羿は変わらなったが、

嫦娥は地上での生活に馴染めず、塞ぎ込むようになる。

あるとき、后羿が西王母から飲めば不老不死になるという薬を

ふたり分もらって帰宅する。

后羿は薬を置いて狩りに出るが、嫦娥は天界にいるときに

西王母の持つ不老不死の薬が二つ飲めば不老不死になるだけでなく

天界へ戻ることができることを聞いていた。

后羿のことが頭によぎる嫦娥だが、天界での生活が忘れられず、

薬を二つとも飲んでしまう。

 

家から飛び出し、天へと昇っていく嫦娥がふと地上を振り向き、

そして見てしまった。嬉しそうに微笑む后羿の姿を。

嫦娥は后羿が自分が天に帰りたがっていることも

薬を盗み飲むことも理解していたこと。

自分の幸せをなによりも想ってくれていたことを悟った。

嫦娥は月へと至り、力なく座り込んだ。

そして何気なく后羿の名を呼ぶが、応える声は当然無い。

そこでようやく、もう后羿が傍にいないことを理解する。

優しく自分の名を呼ぶ后羿。

愛おし気に自分に触れる后羿。

頬を染めながら自分に寄り添って微笑む后羿。

嫦娥の頭に后羿の姿が次々と思い出されていく。

しかしもう后羿は自分の傍にいない。

声を聞くことも、触れることもできない。

嫦娥はここに至り、ようやく自分が手放してしまったものを理解し、

自分の中にある后羿への愛を自覚した。

后羿への想いと自分の愚かさに嫦娥は

后羿の名を呼びながら泣き叫んだ。

その後、嫦娥は持ち前のしたたかさと活発さを発揮して

月に居座りそこに住む仙女や玉兎達をまとめあげ、

月の宮殿の女主人となり、

玉兎達に習いながら薬作りに励む。

それは后羿との別離で張り裂けそうな心をごまかすためでもあり、

いつか天帝の隙を見て地上に降り、

薬を飲ませて后羿も天へと連れ帰ろうという狙いもあった。

 

しかし嫦娥の願いは叶わなかった。

あるとき嫦娥に后羿が弟子である逢蒙に殺されたという報が届く。

嫦娥は最初、その情報を信じなかった。

弓矢に長けた自分の夫が殺されるはずがないと。

しかしそれが真実だと分かり、嫦娥は崩れ落ち、

后羿の名を呼びながら泣き叫んだ。

泣き叫びながら嫦娥は心に誓った。

次に出会ったなら后羿から離れない。例えそこが地獄だろうと。

 

人物

東方の嫦娥とは別人。

したたかで活発。世話焼きな面もある。

仙女であり月の女神として宮殿を取り仕切っていたので

人をまとめ、動かすことに長けている。

后羿への愛を自覚し、傍にいれば常に共にある。

その様はとても仲睦まじいが、

ときおり嫦娥からは狂気にも似たものを感じる。

后羿が自分以外の女性と居ても嫉妬はしない。

なぜなら后羿が自分以外の女性に愛を向けることなど

決してありえないと理解しているから。

口ではそう言いつつもそのときは普段以上に后羿にひっつき、

后羿と一緒にいた女性の名をつぶやきながら

どう見ても飲むどころか触れただけでも駄目だろうと分かる薬を

調合している。

嫦娥を聖杯戦争に召喚したマスターはまず后羿が召喚されていないか

確かめる必要がある。

もし召喚されているなら即座に同盟を組まなければならない。

后羿と敵した場合、嫦娥にとって例え自分のマスターだろうと

己の愛する夫を害するものでしかないため、

何の躊躇もなくマスター殺しを行う。

 

他サーヴァントとの関係

・后羿

愛する夫。よほどのことが無いかぎり共に過ごす。

ときおり覗く自分の狂気じみた愛も優しく受け止め

愛してくれる后羿に惚れ続けている。

・アルテミス

共に月の女神であり、愛する人が狩人であるということから

物凄く押せ押せで仲良くしたいとやってきた。

最初はそのテンションにひいていたが世話焼きな性格から放っておけず、

それなりに仲良くやっている。

オリオンと后羿のどっちの狩りの腕が上とかの話題には興味が無い。

なぜなら自分にとっては后羿が一番。

それ以外は嫦娥にとって興味も意味も無いから。

・ツクヨミ

「同じ月の女神だから仲良くしてあげて~」と

イザナミが無理やり連れてきた。

ツクヨミの暗さを世話焼きな性格で放っておけず、割と親しい。

ツクヨミ経由でエレシュキガルにマンドリカルド、ラクシュミーとも

それなりに親しくなってしまっていた。

というより放っておけなかった。その様を后羿は暖かく見守っている。

・アマ公

太陽神ということで最初はもの凄い目で睨み、警戒した。

後に天帝の子達とはまったく違うと理解して謝罪した。

・アスクレピオス

薬作りに長けていることから親しくなった。

頻繁に「お前の夫にアポロンを見かけたら射殺すように言ってくれ」と

言われている。后羿本人にも言っており后羿が

困惑していることを知っているので正直やめろと思っている。

 

 

「誰かの痛み、誰かの涙、その果てに成立する世界、救われる人々、確かにそれもあるでしょう」

 

 「ですが、その果てに犠牲となった誰かは?悪とされ、贄とされ、涙の淵に沈んだ誰かの祈りは、いったい誰が救うのです?」

 

 「私が救う、私がぬぐう。あらゆる不浄も、あらゆる呪いも、私が払い、清め、新たな未来へ導きましょう」

 

 「楽園のマスターたる貴女、望まぬ悪を背負わされ、幾多の苦難を味わい続けた貴女」

 

 「どうか、もう傷つかないで、その身を戦いに投じないで。貴女に必要なのは闇ではなく、光なのだから」

 

 「どうか私の光輪(クワルナフ)を受け取って……。この光は、貴女にこそ相応しい」

 

 

 真名 アフラ・マズダ(天秤座の暗黒聖闘士様)

 クラス セイヴァー

 出典 ゾロアスター教

 性別 女

 属性 秩序 善

 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力EX 幸運EX 宝具EX

 

 

絶対善:EX

 絶対悪と対を成すスキル。この世全ての善を司る善神の頂点の称号たるスキル。

 彼女の受ける物理、精神、概念、次元間跳躍含む全ての攻撃を無効化する。

 さらに、人類悪、クラスビーストの保有する彼らの核ともいうべきスキル、獣の権能、単独顕現、ネガ・○○といったスキル、権能を強制的に無効化、消去することも可能。

 これによりビーストは並のサーヴァントと同等の存在にまで劣化、対等な勝負の土俵に無理矢理引きずりおろすことが可能となる。本来色々手間をかけなければならないビースト討伐の難易度を一気に引き下げるお助けスキル。

 最も彼女は戦闘能力が皆無であるためもし止めを刺すならば最低もう一人サーヴァントが必要なのだが。

 

 主神の神核:B

 一つの宗教の最高神であることを示すスキル。厳密には彼女は神の依り代として成立している疑似サーヴァントのようなものであるがゆえにこのランクにとどまっている。

 

 固有スキル

 

 魔力放出(聖):EX

 慈悲の光、善も悪も等しく包む光は魔力となって放出される。

 この光を浴びたものは善人であれ、悪人であれ、全ての傷も呪いも癒され、浄化される。

 

 啓示:A

 座に存在するであろう最高神アフラ・マズダ本体からの助言を受けることで目標達成のための道筋を明確に見通すことができる。

 

宝具

 

 遍く万象照らし癒す光輪(アクワルタ・クワルナフ)

ランク:EX 対悪宝具

レンジ:無限 最大補足:無限

ゾロアスター教の最高神アフラ・マズダが世界の支配者に相応しき人間に与えると言われているかの神の権能の証。光が円環のかたちとなったものとされ、フェリドゥーン、あるいはクルサースパといったかつて悪を討ったとされる英雄たちはこれを授けられていたとも言われている。

所有者は悪属性、あるいは人類悪とされている存在に対して有利となる加護が与えられ、具体的にいうならば相手の宝具、スキル等による物理的、精神的なダメージの軽減あるいは無効、そしてこちらの攻撃は悪、あるいは人類悪特攻が付与される。

さらにこの光輪の所有者は『世界を支配している』という概念を付与されるため知名度補正が世界中のどこにいても最大のものとして扱われる

……が、ここまでは光輪の力の一端でしかない。この光輪の本来の力とは、悪を、そしてそれによって傷ついた人々の身と心を癒し、新しい未来への道を指し示す事。

例えばこの世全ての悪に汚染されたサーヴァントは汚染を癒され元のサーヴァントへと立ち戻る。そして周り全ての人間から絶え間ない悪意を受け続け、身も心も傷ついた人間は、その身にたまった汚濁を消し去り、身と心に刻まれた傷痕も、今なお苛む傷も全て治癒する。

そしてすべてを癒された人間は、新たな出会い、新たな別れを繰り返し、やがて幸福な結末へとたどり着く。

FATEで例えるならグッドエンドルートにたどり着く選択肢を自動的に指示してくれる効果というべきか。指し示すだけでそこに行く行かないは本人の自由である。そういう意味では願望器とは少し違う。

主神の神格を保有する彼女はこの宝具の真なる用途での使用を可能とする。

 

遍く示し記す万象(アヴェスター)

ランク:A 対人宝具

レンジ:1 最大補足:1

ゾロアスター教における教本の原典。

全ての存在の魂を癒す再生魔術。

この宝具の対象となった存在はアフラ・マズダと同じ状態となり、いかなることがあろうとも傷つくことも、汚されることもなくなる。

 

 この世、全ての善(アフラ・マズダ)

ランク:EX 対界宝具

レンジ:無限 最大補足:無限

絶対なる善神の依り代となり、生き神という名の神の巫女として生涯を終えた彼女、そんな彼女の抱いた願い、この世の全ての人々が幸せになってほしい、光に向けて歩んでほしいという願いを形とした宝具。邪龍を滅ぼす救世主の宝具が滅びのものとするならこちらは万象を癒す癒しと導きの宝具。

遍く万象照らし癒す光輪の効果を全世界規模にまで広げて投射する宝具。

これによりこの世全ての人々は光輪の恩恵を受け、傷を癒され未来へと歩みだせる。

過去はなかったことにできず、痛ましい記憶も消えることはない。それでもどうか諦めず光を目指して歩いてほしい……。そんな女神の祈りと願いの込められた救済の宝具…………であるのだが、使用する魔力は地球の霊脈の全てを使用して発動可能か、と言う程に極悪。

 

来歴

アフラ・マズダ。ゾロアスター教における最高神であり善の最高存在。世界の終わりに最後の審判を行い善と悪を裁く至高の神である。

‥‥‥‥と言いたいところだが厳密には彼女はアフラ・マズダ本人とは少し異なる。

その正体はかつて、ゾロアスター教を信仰する地方で、アフラ・マズダの現身、依り代として生まれてすぐに神殿に捧げられた一人の少女である。

性善説、人は生まれながらに善である、人間すべての善性を証明する、そんな身勝手な願いのために役割を、名前を背負わされ、ただただ崇め奉られる神としての役割の果てに生涯を終えたただの人間、唯の少女である。

親から与えられた名前もなく、生まれながらに善の原典、至高の神の名前を与えられ、そのように生きた少女。それでも彼女は誰も恨むこともなく、感謝と祈りを捧げながら世を去った。

やがて英霊の座で登録され、人理が脅かされる世界において、彼女は現世に召喚された。正真正銘本物の主神より、善の権能、神の神核、神としての力を与えられて……。

善を導き悪を裁く最高神、アフラ・マズダの疑似サーヴァントとして、この世に顕現した。

 

人物

純粋無垢でありながらも慈愛に満ちた少女。

役割を押し付けられ、まともな人の名前も与えられずに生涯を終えたものの、それでも人々に愛され、大切にされたと心の底から思っており、人々一人一人に感謝すらしているポジティブ思考の持ち主。

死んだ後主神の力を与えられ、疑似サーヴァントと化したことに関しても、「これで困っている人々をたくさん助けられる」とプラスに考えている。

アフラ・マズダから神核と権能を授かっているものの、性格そのものはかつての少女そのものであり、悪を悉く裁き、罰しようなどという考えは抱いていない。例えるなら諸葛孔明と似たようなもの。たまにアフラ・マズダ本体から啓示という形で指令や助言が飛んでくる程度だとか。

楽園のマスター、藤丸龍華に関しては、そのあまりにも痛ましい境遇、背負った呪いの数々から真っ先に救ってあげたい、癒してあげたいと心に決めており、召喚後真っ先に自身の光輪を差し出してくる。

 

リッカ「えぇ!?そ、そんな素晴らしいもの受け取れませんよ!?それに呪いだって私の一部!見てくださいこんなに可愛らしいんですよ〜」

アジーカ『ファッ』

アンリマユ【いぇーい】

 

……悪でありながら善を成す。楽園とリッカ、ひいては人間の多様性を認め賛美したものの、それでも諦めず度々光輪を受け取ってほしいとあの手この手を使って差し出してくる。シャンプーハットとすり替えたりもした。

アジーカ『ファッ』

 

彼女がここまで龍華を浄化、もとい救おうとする理由は彼女の痛ましい過去を知って見ていられなかったというのもあるが、それ以上に彼女とよく似た人間を、少女は知っていたのだから。

 

かつて、己が生きていた時、人として扱われずにただ神として崇められ続けていたあの時、自分にはたった一人だけだが友達がいた。

人間としての名前も与えられずに神として扱われた自分を唯一人間扱いしてくれて、己の境遇に怒ってくれる友達が。

神としてあり続ける日々の中で、唯一人としてあれるその時、彼との語らいが彼女の唯一の楽しみでもあった。

だがある時、その友達は“悪”とされた。

おのれと対を成す悪神、この世全ての悪(アンリマユ)とされて、名前すら奪われ、蔑まれ、呪いを受けながら村に必要な“必要悪”として、世を去ったのだ。

無力さに歯噛みした。生まれて初めて涙を流した。何の罪もない少年を救えず何が至高神なものかと怒りも覚えた。

やがて彼女の命の灯も消えるその時、彼女が祈ったのは唯一つ。

 

どうか、来世の“彼”に救いあれ。

この世では幸せになれなかったけど、たくさんのものをくれた彼に何も返すことはできなかったけど

どうか、悪とされ、貶められた彼に、せめて次の生では素敵な出会いと、素敵な生がありますように……。

 

そして、楽園に招かれた彼女は知ることだろう。

 

かつての彼女の願いと祈りが、結実していると言う事を。

 

藤丸龍華

 かつての自分の友人を思い出させるためどうにか闘いの日々から身を引いてもらいたいと思っている。戦いを任せるのは悪ではないのです、どうか影法師たる自分たちに任せ、命と無二の生を大切にしてほしいという(至極真っ当な)考えからせめて前線で暴れまわる際にはアンリマユと共にといつもハラハラしている。

今まで地獄だった分これから幸せになってほしいという考えから彼女に光輪を差し出そうとしている。…彼女は今が最高に幸せと考えているため、これ以上の救いは流石にと謹んで辞退されたが。

ゾロアスターの善側の英雄、というより神であるのだが彼女への悪感情は一切ない。できれば仲良くしたいとも思っているし、救いたいとも思っている。アジーカとアンリマユの友達であり、天敵。

 

グドーシ

 マスターである龍華を救った人であり、同じくセイヴァーで疑似サーヴァントな人。

 人を救うと言う事について度々意見を交わらせている。

 彼本人は好みな人柄。

 

 クルサースパ

 彼女、というより彼女の本体であるアフラ・マズダが生み出した対悪殲滅兵器というべき英霊。救うのではなく悉く滅ぼすというあり方に少なからず引いている。

 

 アンリマユ

 

 「……ねえ、今の日々、楽しい?」

 

 【ま、そこそこな】

 

 「そっか、良かった、本当に……」

 

 【今の私可愛くね?】

 

 「確かに…」 

 

 

真名:荘周(philo様)

 

クラス:フォーリナー

関係する《外なる神》:アザトース

 

性別:男性

 

地域:中国

 

属性:混沌・善

 

ステータス

筋力:E 耐久:E 俊敏:E 魔力:EX 幸運:EX 宝具:EX

 

スキル

神性:A

混沌そのものの化身にして宇宙そのものとも言える魔王アザトースと接続しているため高い神性を持つ。

 

南華真人:B

唐の時代、玄宗皇帝から送られた称号。

神仙としての知名度は高くないものの、「根源」に対する理解の深さにより補正がかかっている。

 

根源接続:B

「道(タオ)」に関して、老子・李耳とともに中国において悟りを得た哲学者。

知性によって根源に到達したが、神の血縁などではないため両儀式よりランクは下がる。

 

宝具

万物斉同・大道不称 ばんぶつせいどう・たいどうふしょう

ランク:EX:対界宝具

根源を知識として捉え、かろうじて現実世界の言葉に翻訳する。

ただし、本来なら根源とは現実とは相容れないものであるため、その行為を実現しようとすれば、それは夢の国(ドリームランド)による現実の浸食を意味する。

荘周には社会的に影響を及ぼした記録はなく、その実在すら危ぶまれるような人物であったため、孔子による儒教の設立、始皇帝による全国統一などと類似する具体的な影響力を、この宝具は持たない。

ただし、その論理は世界全体に及ぶものであり、痴愚の神アザトースとの同一視により裏付けを得て、世界そのものを自在に操作し、精霊の持つはずの空想具現化の能力として顕現する。

ただし、あくまでそれは哲学的観念によるアプローチであり、物理的な破壊力や影響力を伴ったものでは有り得ない。ゆえにこの宝具は破壊力を一切持たず、仲間全体に覚者の悟りを付与する支援宝具として機能する。

 

真名解説

戦国時代、始皇帝により中国大陸が統一される百数十年前に活躍した思想家にして道教の始祖の一人とされる人物。群雄が覇を競う時代にあって、まもなく滅びゆく弱小国の宋に生まれ、漆(うるし)畑を管理する役人になった程度の身分しか持たず、静かに生涯を送り安らかに老いて死んだ。戦国屈指の大国・楚の王は荘子の評判を聞いて宰相に迎えようとしたが、荘子は「美しく着飾った牛は生贄の祭壇で屠られるもの。それよりはどぶの中で泳ぎ回る亀のように自由に生きていた方がよいのです」と述べ、その申し出を断った。この逸話は古代の聖王・堯から王位を譲られた隠者・許由が「汚らわしい話を聞いた」と川で耳を洗った故事に通じ、中国における隠者の伝統の一部となっている。魏国の宰相・恵施とも親友だった。

 

その身分が漆畑の管理人を一時務めただけの隠者に過ぎないように社会的影響力や業績は一切なく、思想家としての知名度も孔子や釈迦に比較すれば高いとは言えない。それでも、その思想は、常に政治・社会といった現世の事象を対象としていた中国思想史にあって例外的に宇宙論・哲学論を対象としており、のちの禅宗にも通じる無の思想を形成していた。その思想は、一切の愛欲・物質的欲望の束縛から解放された覚者・仏陀に共通する要素があると言える。

 

人物

およそ英霊らしくない、田舎の親父のような泥臭く冴えない風貌の五十歳前後ほどの壮年男性。ただし、その顔には常に穏やかな笑みを浮かべ、いかなる出来事にも動じることはない。恵施と親しく交わり、その没後は「もはや私がともに議論したい相手はいなくなってしまった」と嘆いたように人情に欠ける人物ではなく、食事に招かれれば喜んで出かけ、子供鯖とも楽しく笑いながら一緒に遊ぶことを好む。同時に、妻が死んだ際に楽しげに盆を叩いて歌を歌い、その薄情を恵施に責められると「妻は天地とひとつに戻っただけのことだ。私が泣き叫んで妻を騒がせたくはない」と答えたように、いかなる出来事をも等しく受け入れる、冷たさともとれる価値観をも持っている。たとえ人理が焼却され、地球が漂白されたとしても、荘周は「それもまた万物の流転の一つ」として微笑して受け入れるだろう。

 

形ある物質に対する一切の執着を断ち、かつ釈迦のような慈悲も持たない荘周は、その根源に達する知性で、仙人として自在に宇宙を逍遥していたが、ある時宇宙の中心に座す万物の王アザトースと出会う。そして、何ら人類にも宇宙にも関心を持たず、ただ微睡むことだけを望むアザトースと、出世も望まずのんびりヒキニート同然の生活を望む荘周とは意気投合し、「俺ら一つになったら気持ちよくね?」とお互い考えて合一を果たした。かくて荘周は副王ヨグ=ソトースすら凌ぐ旧支配者の総帥と合一しながらも、その力を何ら大それたことに使う気もなく、ひたすら宇宙的規模のスローライフを送ることだけに費やしている。

 

 

関連人物

 

恵施

ギルガメッシュに対するエルキドゥのごとき最高の親友。魏の宰相という公式な地位にいたことが確定し、荘周と親交を結び数々の対話を交わしてきた恵施は、言ってみればシュレディンガーの猫のごとく実在すら定かでない荘周が実在の人物であることを証明しているに等しい、荘周にとって命そのものとすら呼べる友。

 

始皇帝

天下を統一した彼のことは、ただ万物の一部として静かに見守る。異聞帯の始皇帝が築いた永世秦帝国のことは、人々が憧れや名前に煩わされず、すみやかに安らかな死の世界に帰れる世界を実現したとして高く評価している。その一方で、スパルタクスや荊軻といった抗い足掻く者たちによってそのまどろみが壊されたことも、「それもまた万物の流転の一つ」として笑って受け入れている。

 

始皇帝「泰然自若。そなた程この言葉が似合う者を朕は知らぬ。しかしそなたの笑み…まるで痴愚を患った老人のようではないか?」

 

アルトリア

滅びの運命にあるブリテン島において滅びゆく国を守ることを望み、自ら進んで生贄の牛に、それと知りながらなろうとした少女。その姿を痛ましく思ってはいるが、決してそれを否定はしない。彼女の悲嘆も後悔も、彼女自身のものであり、宇宙の一部なのだから。

 

アルトリア「牛、ですか。どんな部位も好きですよ。え、そういう話ではなく?」

 

マーリン

自分のように宇宙や万物を知る賢者でありながら、一人の少女を生贄の祭壇に送り込み、かつ自身も後悔にさいなまれるなど自分自身にすら優しくないマーリンのことは、荘周としては珍しく、あまり良く思っていない。ただし、良く思っていないだけで、拒絶することはない。もしもマーリンが茶飲み話に来たなら、荘周は苦笑して出迎えるだろう。

 

マーリン「お互いぼんやりする事しかできない同士、益体のない話に花を咲かせようか。ほら、何でもできるのにしないという意味では私達は同類だろう?」

 

ニャルラトホテプ

アザトースの使者。だが何だかんだで精力的で熱心な彼は、宇宙的ヒキニートの主人に呆れ返っており、それと同類の荘周のことも、粗大ゴミを見る目を向けている。一方ヒキニートコンビは意にも介さず、使命のために外宇宙に出かけるニャルに宇宙コンビニで宇宙ポテチを買ってくるよう要求して呆れられたりしている。

 

ニャル【ニートとニートが重なり穀潰しに見える…まさかあの痴呆老人と気が合う人間が存在するとは夢にも思わなかった。そこは予想を超えてほしくなかったよ…留守は任せたぞナイア。私は今から宇宙ポテチ買ってくるからさ…(げんなり)】

 

謎のヒロインXX

正社員OLとかマジないわー。フリーターだけやって、その日暮らしの方が楽じゃね?

 

ヒロインXX「私もそう思いますが世間がそうさせてくれません!私もやりたいことだけやって生きていきたいです!あ、楽園を退職する気はありませんのでご安心を!楽園の平和は私が守ります!乱す側もいるんですが!」

 

グドーシ(仏陀)

自分のように宇宙や万物を知る賢者でありながら、万人に慈悲の目を向け、万人を幸せにする言葉を残した偉大な人。恵施が荘周にとって命そのものであるなら、仏陀は荘周にとって喜びそのものと言えるだろう。

 

「拙者が偉大?ははは、仏陀の七光りでござるよ。眩しすぎて拙者見えませぬが」

 

セリフ(一部)

 

召喚

「おやおや、わしが呼ばれるとはのう。サーヴァント、フォーリナー。荘周、アザトース、あるいは張三李四でも八つぁん熊さんでも、好きな名前で呼んで構わんよ。名の名とすべきは常の名にあらず、と老子先生も言っておるからのう。はっはっは!」

 

好きなこと

「そうじゃのう。わしは何でも好きじゃよ。お前さんのことも、もちろん大好きじゃよ」

 

嫌いなこと

「わしに嫌いなものなどないぞい? しいていえば、栗園の番人と、堅苦しい仕事はちと苦手かのう」

 

アタック

「ほっほっほ」

「ほーい」

「そらそら」

 

ダメージ

「およ?」

「おっとっと」

 

戦闘不能

「よいの……じゃよ……これで……」

 

ニャル【勝ったッ!クトゥルフ神話・完!!】

 

勝利

「お前さんもよく頑張ったのう。陸羽にもらった茶でも一杯どうかの?」




個人的に妻さんサーヴァントの一番の萌えポイントは『ヒキガエルの着ぐるみ』
ですね!愛に燃える麗しき女神がそっ、とヒキガエルの着ぐるみに入っていくの非常に好きです。おぉ、ギャップ萌えがここにある…坂上一家といい、この方々といい、やっぱり夫婦は仲睦まじくあってこそ!ですよね!

アフラ・マズダさんのマテリアルは多少改丁、台詞を加えております。角が立たない言い方に、マイルドに!あったけぇ、女神の優しさがあったけぇ…

まさかまさかのトリの方にはセリフなどを追加させていただきました!中間管理職の悲哀よ…

残り2話も、超絶すごいです!ご期待ください!

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  • パパポポ
  • リリス(汎人類史)

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