メガテンⅤ編
ゼウスとシヴァとオーディンを引き連れて東京を走り回れるゲーム。
大いなる意志(演 アカシック)
意志「至高天の玉座についた神が世界を造っていいよ」
古き神々「「「「「いぇーい!」」」」」←全員知恵と力を備えた神・ナホビノだった。
法の神「どけー」
先王バアル「ぐえー」
法の神「神々の王になったぞ!座を脅かされない為にナホビノから知恵を奪って悪魔にするぞ!」
アカシック「今日から君たちは悪魔です」
悪魔「「「「えー!」」」」
創生には知恵が必要。知恵を奪われた神は悪魔に貶められ一神教が誕生。知恵が無いことでナホビノという創生の資格を得られず、またナホビノになるのを禁じたせいでナホビノ生まれず。
「知恵の実として保管しとこ」
楽園の蛇(ルシファー)「あの実めっちゃうまいよ」
アダム「食べよ」
イブ「おいしい!」
神の知恵、ヒトに融合。神のオモチャだったヒトに知恵が魂として宿り人間になる。
法の神「追放!!」
楽園の蛇「神、邪魔なので死んでくれ」
法の神「ぎゃー!」←死亡
楽園の蛇「これで全員に創生の資格が渡された。誰が世界作るかなー」
天使「なんでナホビノになれんの!?(神が死んだの信じない)」
悪魔「なんでナホビノになれんの!?(禁が無くなったの知らない)」
主人公「解らないです…」←巻き込まれただけ
楽園の蛇「人間の魂と知恵を手に入れた神が世界を造る。よし、みんな頑張れ!争え!」
そして本編へ…
「せっかく妹分と二人きりなんだし、せっかくだから夏草の古臭くも素敵な場所巡りしちゃいましょっか!都会とかで喧騒はうんざりするほど経験してるからさ、私としてはこういうノスタルジックな雰囲気の方が好きなわけ。その記憶領域に入れなさいね、温故知新って概念!」
「はい、天空海さん。古きを知り想いを馳せに参りましょう」
天空海の言葉と態度に付いていくことに異論を挟む余地はないと、うたうちゃんは後ろに付いていく。ファンにもたらされたスケジュールのズレもめげずにプラスにするバイタリティは流石の一言だ。とりわけ人間の中でも一際エネルギッシュである。
「どー言うわけかここ、古臭い癖に東京とかにも負けない品揃えとか腕のいい美容師とかいたりして常連なのよねー、私!良かったわねうたう、こーんな顔の広い姉を持てて!」
「はい。常日頃夏草に使命を託された喜びに、日々感謝しております。天空海さん…あ」
その質問の刹那、彼女にふと疑問が浮かぶ。彼女の製作の際の大事なファクター…彼女の容姿についてだ。彼女の見た目のモデルは何を隠そう、この雨宮天空海である。完璧では複製になってしまうので監修の下、今の彼女自身の面に落ち着いたが、疑問すら持とうとしなかった領域に話題の中から触れる事にしたのだ。
「私のモデルは、天空海さんです。その美貌を拝借して、モチーフにして私は製作されました」
「知ってるわよ。個性を持たせる為のモンタージュ周りの改修は私が手伝ったんだけど。徹夜のパーツメイキングのおかげで私だけど私じゃない、絶妙な出来でしょ?言っとくけど私よりブサイクにとかそんなことやってないからね!本気出してモンタージュしたから!」
それはもちろんだ。水色の髪に瞳、道行く人達は皆綺麗だと言ってくれた。今なら解る。それはモデルの素晴らしさと、メイキングの情熱が伝わっていたのだ。だからこそ…
「抵抗は、ありませんでしたか?自身とうり二つな存在が、自分とは違う意志で活動する事。その事実に」
ドッペルゲンガーという伝説がある。自分にそっくりな人間を見た者は死んでしまう。そこにあるのは自己惟一性の崩壊によるアイディンティティクライシスの発生。人は自身の無二さを誇る生き物なのだ。今ならば解る。それを脅かされるのは、かけがえのない自身が無くなるということ。本来なら忌避されるのが普通と考えたうたうだが…そんな疑問は、夏草のアイドルにはどこ吹く風だ。
「あるわけ無いでしょーが。生まれるものにはなるたけ綺麗であってほしい、素敵であってほしい。そう考えるのは普通で当たり前よ。あんたの場合、夏草の看板にもなるんだから尚更半端な面じゃ示しがつかないでしょ?むしろ光栄だったわ!当然とすら思った!夏草の美少女と言えば、あたしだもんね!」
彼女は自分の美に誇りを持っていた。外観だけではない。自身の生き様、誇り、信念などの全てに揺るぎない自負を持っていた。確かに美貌は強力な魅力であることは間違いない。だが天空海にとってそれは固執するものではない。美徳の一つでしか無いのだ。ならばこそ、彼女はそれを躊躇わずうたうちゃん…いや、電子の隣人に託したのだ。それは何も、自身の美貌を誇りたかった訳ではない。
「アタシ見てきたのよね。不細工とか、顔の形がちょっとユニークだったりした子って、心が醜いやつにモテるわけよ。自分より下を見て安心したいゲスってやつ?まぁ見つけたら男女平等ビンタでおたふくにしてやったけどね。そんな風に生まれたかった訳じゃないし、誰だって素敵に生まれたいのは当たり前なのに。それだけならいいんだけど…歪むのよ。大抵そういう子って」
「歪む?」
「美しいもの、キレイなものを妬むようになるの。もう散々見てきたから。イケイケの新人が先輩にいびられてるところ、もう腐るほど!それを個性だって言えて振り切れる人間は稀も稀。大抵、醜さが心まで浸透して…ね。親しかった後輩に、先輩はいいですね。なんでも持っていてなんて言われた日には凹みに凹んだわよ。別に望んだわけじゃないっつーの!って!」
(…アイドルの裏側、誰よりも見てきたのでしょう。天空海さんは有名かつ精力的なアイドルだから尚更。暗いところ、目の当たりにしてきたのね)
彼女は何も約束された勝利者ではない。親も頼れず、先生や友人の助けを借りながら学業とアイドルを両立させ大成した超人だ。だがだからこそ、その輝きは持たざるものには疎ましく映るときもあったのだろう。
「最初期はお人形ちゃんみたいな清楚清純で売ってたわよ?そしたらやっかみとイジメが酷くてねー。なら愛嬌と残念さもプラスじゃい!ってバラエティとかコメンタリーもこなしたら人気倍増、カワイコちゃんだけじゃないとこ見せてステップアップ!完膚なきまでに見返してやったわざまー見なさい!…男性ファンに綺麗なデガワってネットでネタにされまくったけど」
「天空海さん…」
「だから何が言いたいのかって言うと、見た目は大事だけどそれだけじゃあんたはただの綺麗なお人形。みんながキレイって言ってくれる存在には、あんたの頑張りが必要不可欠なワケ。そんなあんたの頑張りをチンケな不細工だので邪魔したくなかったから、私は顔をあんたに託してあげたのよ。綺麗な身体には綺麗な心が宿る!言うでしょ、そんな風に」
「…この姿は、天空海さんの祈りだったのですね。私のより良い人生を、願った」
天空海は満面の笑みで頷いた。自分の見た目だ、間違いない。この娘は強く素敵な子になるだろうと彼女は確信した。自分の顔を貸したのだ、愛されない筈が無いと。
「今のあんたはキレイよ。見た目じゃないわ、心がね。あんたは自分の意志で夏草の皆と寄り添いたいって考えてる。それ、凄くキレイなワケ。足の引っ張り合い凄いんだからアイドル業界なんて。だからこそ、私はいつも思ってるのよね」
「──はい。わかります。天空海さんの思っている事が」
そうだ。言葉にしなくてもそれは伝わっている。それは──称賛と礼賛だ。あんたは立派になった。それでこそ、それでこそ託した甲斐があったと。立ち振舞から、確かに伝わっているのだ。
「あんたはアンドロイドでもあるから見た目は劣化しないだろうけど、心はそうはいかないわ。より良い自分になりたいならなんとなく生きるのはだめよ。誇り高く、自分らしく生きなさい。私のツラに、文字通り泥は塗らないこと!いいわね?」
「はい、天空海姉さん!」
「ん、よろしい!じゃーいくわよー!ちょうど行きたくなったからちょうどいいわー!」
素直なうたうちゃんの返答に満足し、足取り軽く先行する天空海。その後ろ姿を、天空海は畏敬と共に見つめる。
(天空海姉さんの言葉、胸に刻みましょう。恵まれたわね、私達は)
(はい。創造主と…素敵な姉に)
そんな事を思いながら天空海の隣に歩み寄るうたうちゃん。天空海は上機嫌に肩を組み歩き出す。その様はまさに、絶世の美女姉妹と目を見張るもの。
「いつかデュエットしてやるわよー!」
「はい、天空海姉さん!」
麗しき美貌…いや、麗しき魂の二人は愉快げに、夏草の遺産たる地域を練り歩くのであった──。
美容院『国津』
天空海「ここも私の行き付けの場所!凄いんだから、髪の手入れ!」
うたうちゃん「なるほど…」
「あんたもやってみなさいって!やっほー!空いてるー!?」
元気よく扉を開けると…。
クシナ「あ、うるさい客が来た」
ノハナ「まぁ!いらっしゃいませ!うたうちゃんが来てくれたのは初めてね?歓迎するわ!」
天空海「は、はい!」
無愛想げな櫛持ちの少女と、華やかな桃色の服を着た美女が二人を迎えるのであった──
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