そして年始も変わらず更新!ライフワークですよ、ライフワーク!
何故深夜0時更新ではなかったか?ダチと年越ししてはしゃぎまくっていたからです!(年越しガノン大乱闘と年明けガノン大乱闘やってました)
感想の疑問は更新でお答えします!どうぞお楽しみくださいませ!感想とかは多分夕方から返します!それではどうぞ!
モルガン「…私はケルヌンノスに会いたいのですが」
キャストリア「行列凄かったんで無理でしたね?羽子板どうです?」
モルガン「…いいでしょう。あなたとヒマを、潰します」
神田明神
ギル「大吉。ふはは、当然よな!」
騎士王「同じく。職員皆の無事を祈りましょう」
(何故、貴様がここにいる?)
カコン、と羽子板に跳ねられた羽根が飛ぶ。
(どの面下げてここにいるの、あなたは!)
カコン、と羽子板に跳ねられた羽根が飛ぶ。神田明神境内にて無事に年明けた部員時空における部員達の年明けを祝うこの日にて、モルガンとアルトリアキャスター…『同郷出身』の無言水面下の念話合戦を巻き起こしながらの羽子板合戦が微笑ましく行われている様子を、ギルと騎士王は甘酒を飲みながら眺めている。
「プリンセスとヒロインXはどうなさったのです?」
「エアはウルクの我と幼き我へのオンライン通信における挨拶回りよ。たっての希望故な。三が日の最後に我と一日を絶対に過ごしたいと言われては容認する以外の選択肢などあり得まい?アルトリアめはサーヴァントユニヴァースに帰省し新作カップ麺を求め旅立った。故にこうして、元旦はゆるりと過ごしていると言うわけだ。かくいう貴様は良いのか?騎士どもが首輪引きを心待ちにしていよう」
「オフで私の顔を見たい騎士は稀かと。寂しい王同士、余暇を楽しみましょう」
騎士王的には、元旦年明け大改築よふはははなどと言い出しかねないギルの目付役として騎士達の初詣を断っただけの事でついでに神田明神をギルに借り切っただけの事なので事実だけを簡潔に告げ、エアもフォウも出払った御機嫌王への酌を行う。着物はギルが着付けた蒼と白の逸品だ。
「しかし魔術師というものは腹の探り合いばかりでつまらんな…同じ時空同士の出身、もっと剥き出しの感情で殴り合えばよいものを」
「モルガンはともかく…彼女はどういう生い立ちなのですか?また私の新しい可能性ですか?」
「最早増える事態に微塵も動じぬのだな…。マーリンから聞けば、ヤツはそれはそれは愉快な顛末を辿っているそうだぞ?」
片や仏頂面で、片やしかめっ面で羽子板ラリーを続ける二人を眺める楽園のツートップ。王の言う通り、彼女…アルトリアキャスターの来歴は摩訶不思議の極みであった。
(私は貴様等にかかずらい、玉座から降りた後にマシュ…我が騎士から聞き及んでいたこの楽園に辿り着き余暇を堪能しているだけの事だ。はい証明完了)
(へー、もう自分の国はいいんだ?妖精國で手酷く私達にボロ負けして隠匿隠居の落ち延びで懲りちゃったのかなー?)
(ふふっ、よく舌の回る。ブリテンだったら殺していましたよ、アルトリア)
モルガンが打ち返した羽根が、何故か魔力を帯び時速300kmの加速を有し境内にめり込む。直撃していれば霊核が軋むくらいのダメージは出たであろう。顔面蒼白になるアルトリアに、モルガンは勝者の証の墨書きを刻む。
「存在税を徴収します。頑張ってQPを貯めなさい」
「何をぉ…!マーリン師匠の連帯保証人になったんだからすっからかんなんだぞぉ!」
再び始まるラリー。念話もまたラリー。
(国を諦めた訳ではありません。私は大切なものと国を両立させる勉強をしているのです。我が騎士と再会した時、素晴らしい国だと言ってもらえるように)
(……そんな殊勝さあなたにあったんだ…)
(では貴様の番だ。何故貴様はここにいる?例のマシュのマスターから戦力外通告でも受けましたか?アルトリア・アヴァロン)
聖剣の英霊──異なる時空で辿り着いた、楽園にも秘匿している真名を突きつけられ、瞠目するキャストリア。
(!…なんで知ってるの、その名前)
(英霊の座に時系列の概念はない。常識ですが?大方、厄災において自分を犠牲に我が城塞のロンゴミニアドを起動するも足りず、自身が聖剣となって帳尻を合わせ守護者として焼き付いたといったところでしょうか)
何から何まで的を射た考察に、引きつり笑いのキャストリアの横を掠める羽根。再びキャストリアの顔に存在税が刻まれる。
(ギルガメッシュが何も仰らない故無粋はよしますが…端的に言って痛々しさを感じますね。OLが学生服を着てはしゃいでいるようなキツさが今のあなたから滲み出ています。エミュレータはもっと精度を高くしなさい)
(なんだとぉ!?この…なんだとぉ!?)
(身体もボキャブラリーも貧しいのですね…可哀想に)
打ち込まれる羽根。刻まれる存在税。そろそろ顔が白黒になってきたキャストリアは、ぽつぽつと告げる。
(…約束を、果たしに来たんです。マスターとの約束を。あの、奈落の穴から抜けた時に)
(約束…?)
(はい。…ここの藤丸龍華を知っていた、私のマスターが言ったんです。お願いがあると)
〜
助けてあげてほしいカルデアがあるんだ。オレたちはその人達に、助けられてばかりだった。
何もかもが上で、比べ物にならないあの場所に、何か恩返しはできないかとずっとずっと考えて。今、やっと答えができた。
頼む、キャスター。あの人達の力になってあげてほしい。君は…きっと君だけは、あの人達が知らない未来を知っている。
それに君は…マシュと同じくらい、オレにとっての自慢のサーヴァントだから。向こうのカルデアの誰にも、負けない筈だから。
──頼んだよ。キャスター。あっちのカルデアの皆によろしく。
〜
(…助けてもらいたいのは、代わってもらいたいのは自分のくせに。助けてもらった恩義をどうしても忘れられない、お人好しで気持ち悪い、でも…凄く、その…)
(大好きなマスターの願いでやってきたのですね)
(言うなよぉ!そういうとこだぞ陛下ァ!)
キャストリアのヤケクソめいた羽根がモルガンの頬を掠める…が、空間転移でキャストリアに返したのでキャストリアの負けである。女王はきたない。
(生前の人生、いいことあんまり無かったし!だから立香との記憶を辿って当時の私っぽく振る舞ってるの!内緒だからね!内緒!)
(安心しろ。言いふらすほど貴様の顛末に興味は無いからな)
(ケルヌンノス様!こいつ呪って!…念願叶ってここで大活躍!…するつもりだったんだけどなぁ…(遠い目))
座に登録され、英霊人生頑張るぞ!そう決意した筈のキャストリアに待っていたモノはそれはそれは数奇なものであったという。
〜
「あれ?…どこここ?」
召喚に応じてみればそこは蒼銀の銀河。聖剣も没収され裸一貫。凍えるような冬ではなくとも懐がとても寒い状態の召喚一号。パンフレットを読んでみれば、どうやらここはサーヴァントユニヴァース。新しい異聞帯か何かかな?キャストリアは首を捻りひねった。
「でもまぁ、あそこよりはマシだよね!」
世界が迫害してくる様子も無し、ポジティブに行くもパンも買えずに即座に途方にくれるキャストリアに手を差し伸べる手が一つ。
「ひもじい…春の記憶を増やそうとしたらエライところに来ちゃった…どうやってカルデアに行けばいいのこれ…サーヴァントユニヴァースって何…」
「お困りかい?なら私が助けてあげようか!」
「えっ!?どちら様!?」
「通りすがりの──花の魔術師さ!」
…生前色々教えてもらったなーと手を取ってみれば終わりの始まり。
華々しい冒険で宇宙をシーズンごと救ったのはいいものの、女マーリンに『冒険奨学金』と言われカルンウェナンもマルミアドワーズも全部没収され借金まみれの奈落の穴へ。
サーヴァントユニヴァース出身の見習い魔術師アルトリアキャスターとして無事マーリン♀のオモチャとなってこの有様。
その後コスモギルガメスがわちゃわちゃしていたみたいだけどアヴァロンでひたすら雑用していたのでよく分かりません。
そして師匠が出稼ぎに行くよ!と楽園を飛び出してみればそこは楽園カルデアで、カルンウェナンとマルミアドワーズをフル武装したキラキラした自分のそっくりさんと仲良くなって今に至ります。
お陰様で春の記憶の何倍も夏の記憶と秋の記憶ができちゃったよコノヤロー!マーリンは次あったら斬首するからなって言って今にあたります!こんな筈じゃなかったのになぁ…!増やしたかったのは春の記憶だったのになぁ…!
〜
(あなたを召喚したの絶対マーリンですね。マッチポンプ英雄作成です。あれはそういう事やります)
(やっぱりかあの顔だけは最高のインチキ魔術師ぃ!自分が楽園行きたいからってリリィのパワーアップイベント開催したんだなー!思えばショップでいつも一番高い買い物ばかりしてた…私が心配だなんて言っといてあのマーリンめぇ…!マーリンめぇ…!!)
悪口が思い浮かばないため拙く怒るキャストリア。身ぐるみ剥がされて借金の縁で楽園へ。本名名乗るのは借金返済まで禁止ね♪QP換算で2億だ頑張ろう!利子も期限もつけないから優しいというが優しい人は借金ふっかけない。ちまちま返して1億9千万。コスモアルトリアアヴァロンの自由は遥かに遠かったのだ。ユニヴァース出身も嘘ではない。(異聞帯)アヴァロン出身から(ユニヴァース)出身のアヴァロンになっただけである。騒がしい夏の記憶と雑用の秋の記憶を詰め込みに詰め込まれたのだ。キャストリアは激怒した。何度目かも解らないがかの邪智暴虐のグランドキャスターを除かねばならぬと決意したがマーリングラタンは美味しすぎたので諦めた。仕事終わりの食事とベッドとお風呂には勝てなかったのだ。
(くそぅ、くそぅ…!正体に関わるから王様にも助けてもらえない…!借金の英霊とか言われたら立ち直れないよ!立香とマシュの御祝儀稼がなきゃなのにぃ!)
(苦労しているんですね…マーリンのせいで)
(マーリンのせいで!許さないぞあのグランドキャスタァ!でも楽園で春の記憶もいっぱい増えたからそこは嬉しい!立香の土産話も増えてるし!)
…モルガンは聞き逃さなかった。増えたのは春の記憶、夏の記憶、秋の記憶だと。冬の記憶は増えたとは一言も言わなかった。つまり…
(充実した二度目の生だったようですね。愉快な事に)
数奇すぎる運命を辿りに辿ったかつての宿敵の成れの果ての姿に苦笑しつつも。今あるお互いの行き着いた先が同じである事…
(私はマシュに、おまえはマスターに。…どうやら因果は必ず帰ってくる様になっているのですね…)
「そーれ!」
「あ…」
「やったー!ざまーみろ!勝ったー!やったー!そのキレイな顔炭まみれにしてやるからなぁ!ぐへへへへ…!」
「野蛮な。ブリテンの妖精みたいですね」
「何を言ってるんだお前ーーーーー!!!!!」
善性で繋がる汎人類史の評価を、ほんの少しだけ改めたモルガン陛下でありましたとさ。
次回予告
太陽系の安全と、ヴェルバーの対策の為に月へと戻ったウルトラウーマンフィリア。しかしそこに、未知の敵対者が現れる!
「ウルトラウーマンフィリア。数多の伝説の存在と繋がる貴様な我等アブソリューティアンの超危険存在と認識された!」
「ムーンセル・オートマトンを回収し、貴様を葬る!」
はくのん「知り合い?」
フィリア『いえ全く!ですが…やるしかありません!』
月の新王と共に戦うフィリア、そしてさらなる強敵がムーンセルを襲撃する…!
【我は究極生命体、アブソリューティアンの戦士!アブソリュートタルタロス!ウルトラウーマンフィリア…ウルトラマンキングがお前を呼び戻す前に始末してくれる】
フィリア『タルタルソース…!?』
はくのん「おいしそう」
互角に戦うフィリアだが、活動時間限界の窮地を迎える…!
タルタロス【流石はキングの隠し子。圧倒的な力だが…悲しいまでに虚弱だな】
フィリア『くっ、ぅ…っ…まだ、まだ…!』
フィリアが、ムーンセルがあわや敵の手に落ちてしまうかと思われた、その時!
タルタロス【何者だ…?】
フィリア『あなたは…!』
グリッドマン『ギャラクシーレスキューフォース所属、グリッドマン!ゼロの要請で君達を救出しにハイパーワールドからムーンセルへやってきた、ハイパーエージェントだ!』
年始特別スペシャル編!
Fate・EXTRA〜SSSS・ULTRAWOMANFILIA〜
お楽しみに!君も、アクセス・スパイナル!
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