そして意見があったので、近々更新態勢をいつもどおりにしたいと思います!
マテリアル〜正道の将軍〜
『サーヴァント、セイバー。秦の将軍白起、ここに推参仕った。我が主、指示を。貴公の指示を俺は全力を持って遂行させてもらおう』
クラス:セイバー
真名:白起
出身地:中国
性別:男性
身長・体重:167cm・66kg
属性:秩序・中庸
好きなもの:戦術や兵法の研究と教練
嫌いなもの:他者の信頼や献身を踏み躙るような人間
ステータス:筋力A 耐久A 敏捷C 魔力C 幸運E 宝具A++
クラス別スキル
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。
固有スキル
武安君の軍略:A+
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
白起はその生涯において、大小合わせて60以上の城を落とし、長平の合戦を含めて50万以上の敵兵を討ち倒し、戦国七雄の一国である秦が天下統一をする為の領土拡大に貢献した。その凄まじいまでの軍略は、後世において史記を著した司馬遷が『料敵合変、出奇無窮、声震天下(敵の能力を図って作戦を変え、奇策を無限に繰り出した。彼の勢威は天下を震わせた)』と称したほど。
正気の狂気:A+
狂った環境で、狂った所業を、正気のまま行なった英雄が稀に得るスキル。
属性“秩序”を維持したまま、より“混沌”に近い所業をセイバーは行える。Aランク以上ともなると、“狂化”や“精神汚染”を保有していても、無理矢理正気を保たせる。
『無限に軍略を繰り出す怪物』とまで称された白起であるが、その一方で長平の戦いにおいて20万の捕虜を養う糧食が賄えず、反乱を起こすかもしれないという理由で少年兵240名ほどを除いた全てを、部下の制止を振り切って生き埋めにした。
神性:E
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。その悲劇的な死を哀れみ、秦の民は各地に廟を建てて祀ったという。
宝具
『我が主の道を阻む敵よ、疾く立ち去れ。されば命脈を保てよう…なおも阻むというならば、是非もない。万余の土に埋もれ、土に還れ…!『我が前に立ちし万敵よ、長平の大地に還れ(マッド・グレイヴ・オブ・チャンピン)』
『我が前に立ちし万敵よ、長平の大地に還れ(マッド・グレイヴ・オブ・チャンピン)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1000人
長平の戦いにおける、四十万人の捕虜を生き埋めにした逸話から。
セイバーが手にしている『天よ我を裁き蕩う(チーハウ・ダッツォンティ)』を敵に向かって振るう事で、対象の足元の地面が陥没。
レンジ内全体の地形を泥濘に変化させ、レンジ内にいる限り、敵軍の敏捷値をEランク相当までダウンさせる。
泥濘に嵌った者は、脱出判定に失敗する度に埋没が加速してゆき、止めとばかりにセイバーが『天よ我を裁き蕩う(チーハウ・ダッツォンティ)』の切っ先を地面に突き刺した瞬間、頭上から大量の土砂が岩石交じりで降り注ぎ、生き埋めとする。
当然敏捷値が最初から低い者の場合は不利な状況を強いられる。
『天よ我を裁き蕩う(チーハウ・ダッツォンティ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:1000人
昭襄王より自害を命じられた際、贈与された剣であり、それを中心点に発生する、セイバーが望んだ“疑似神罰”。
セイバー自身が犯した大虐殺を“天に対して罪として認め”、自らの首をこの剣で刎ねることで発現する、
数多の亡者の怨念を、一手に引き受けて発生する狂気の嵐であり、亡者の怨念によって“台風の目”と化したセイバーの肉体は、生ある者を“憎悪の引力”によって無差別に引き寄せ、喰らい尽くす。
事実上の特攻宝具と言える。
【Weapon】
『天よ我を裁き蕩う(チーハウ・ダッツォンティ)』
昭襄王より自害を命じられた際、贈与された剣。セイバーが腰に差している、黄金の鍔と柄。そして一片の光も映さないほどの漆黒の色合いをした刀身という造りをした長剣。
宝具として用いない場合でも相当な名剣であり、限定的に怨念を下ろして一斬の威力を向上させることもできる。
≪能力≫
セイバーとしての力量も高いが、彼の場合はカエサルらと同じ『将兵を指揮しての戦闘』を得意としており、戦闘の際にも自身が率いた将兵を召還しての戦いを主に行う。
『無限に軍略を繰り出す怪物』と称されたセイバーの軍略は非常に優れたものであり、同郷では太公望や司馬懿。そして欧州系のサーヴァントではナポレオンやカエサル、イスカンダルといったサーヴァントに対しても真っ向から競い合えるほど。
≪解説≫
春秋戦国時代の中国は『戦国七雄』の一つに数えられた秦に仕えた将軍。昭襄王に仕え、各地を転戦して趙・魏・楚などの軍に数々の勝利を収め、秦の領土拡大に貢献した。
紀元前294年、左庶長に任ぜられ、そこから魏や韓で数十万の首級を挙げ、紀元前278年、楚を攻めて遷都させ、昭襄王によって“武安君”の称を賜わる。
その後も数万を黄河に沈めた逸話を筆頭に、どの戦に於いても万単位の首級を挙げるという破格の武勲を挙げ続けた名将であり、特にその名を轟かせたのは趙兵40万を生き埋めにした長平の戦いである。
しかしそのあまりにも輝かしくも血塗られた功績を、当時秦国の宰相を務めた范雎に警戒され、最終的には昭襄王の命により自害させられる(賜死というらしく、呉の伍子胥同様、自刎用の剣を贈られた)。
当初白起は「我に何の罪あるか。なぜ自害せねばならぬのか」と自問したが、やがて「我は固より死ぬべきだ。長平の戦いにおいて降伏兵数十万余りを一夜で生き埋めにした。それでも罪にならないのか。天に対し罪を犯したのだ」と嘆息し、潔く自害をした。
秦の民衆は彼の死を哀れみ、各地に廟を建てて祀ったという。
≪人物≫
顔面を鋼鉄の面頬で覆った、漆黒の甲冑を纏った男性。腰に昭襄王より自害を命じられた際、贈与された剣をさし、片手には指揮棒を手にし、真紅のマントを羽織っている。霊基再臨をする事により面頬は外れ、頬がこけているが鷹を思わせる鋭い目つきをした黄色の瞳を持つ、堂々たる風貌をあらわにする。またさらに霊基再臨を進める事で兜も脱ぎ払い、黒の長髪を後ろで束ねた髪型を見せる。
将軍としての忠義と責任を重んじる硬骨漢という性格をしており、召喚された際にはマスターに対して忠誠をつくし、将軍として出来る全ての能力を持って支えることを誓うなど堅苦しくもあるが信頼を預けるに足るサーヴァントといえる。
だがその在り方は合理的であるが、行き過ぎる所もあり生まれた時代や過ごした生涯が影響しているからか、敵対するものに対しては一切の良心呵責なく殲滅するなどある意味で『マスターを選ぶサーヴァント』でもある。
生前、秦の昭襄王の目に留まり、引き上げられて将軍になったことからその恩義に報いる為に数多の戦場を駆け巡っては城を落とし、敵を殺し続けた。功績をあげ、褒賞も与えられはしたが…彼にとってそれは二の次であり、彼の求めるものは『自身が仕えている昭襄王の恩義に報いる』ことだったからだ。
しかしその滅私奉公を昭襄王は却って恐れた。数多の戦場を駆け巡り、城を落とし、そして敵国の将兵を殺し続けても平然と自身の元へ帰ってくる白起を、拾い上げたにもかかわらず昭襄王は恐れを抱くようになっていた。
それは当時宰相として仕えていた范雎も同様であり、白起の存在が自らの地位を脅かすものであるとして警戒する以上に『もし彼が自身が仕えている昭襄王にその刃を向けてきたとしたら…?』と危惧するようになり、主従揃って同じ考えに至ったことで軍務から離されてしまう。
その後秦では負け戦が続いたことで、慌てた范雎と昭襄王が自ら指揮を乞うも、白起は趙が国力を回復して討ち難いとして応えなかったうえ、代わりの指揮官として任じた王齕の敗戦を「だから言ったことではない」と批判した。
ー自分に任せてくれれば秦のため、そして昭襄王の為に勝利を献上して見せたというのに。どうしてあなたは俺を信じてくださらなかったのだ!!
それは滅私奉公を貫いてきた白起の初めての感情の爆発だった。しかし、その悲痛な叫びも昭襄王には届かず、結果として白起は彼から自害を命じられることになる…。
この様に忠誠を貫き、主君の為に死山血河を築く覚悟を持ち合わせている為、マスターの性格や立ち位置によってはかなり付き合い方が難しいといえるが、中国のみならず世界中の軍略スキルを持ち合わせている英霊の中でもトップクラスの実力を持つセイバーは、信頼を築く事ができればこの上なく頼りになるサーヴァントといえるだろう。
人物関係
蘭陵王:自身と同じく優れた軍略を駆使して主君に仕えながら、最後には主君から死を賜った者同士である事からか妙に馬が合い、度々杯を酌み交わしては軍略談義などに花を咲かしている。
始皇帝:自身が仕えた秦の、のちの皇帝…ではあるのだが、白起本人にしてみれば自分が死んだ後に王位についた人物である事からこれといった感想はない。だが始皇帝にしてみれば秦の天下統一に大いに貢献した白起を最大限に賞賛しており異聞帯でのSINでは、すでに死去している事から凍眠英雄として復活させられないことを悔しがっていたほど。
イスカンダル・ナポレオン:遥か西方に名を轟かせた軍略家達。自分の実力がどこまで彼らに通じるのか試したいと思っている。
ふかやん様、本当にありがとうございました!
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