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楽園カルデア
ピア「ここが…カルデアってとこ?」
ニャル【そうだ。人類の文明の粋…世界を救う、至高の場所さ】
ピア「確かに、ちょっと圧倒されるかも…なんていうか、広くて、凄い」
ニャル【そうだろうそうだろう。今から会わせたい人達に会いにいくから、ついておいで】
(そろそろ社会科見学も始まるだろう。中枢ブロックは避けて通らねばな…さぁ、ピアよ。私なりの贖罪は今から始まるのだ…!)
ピア「…地球かぁ…いい場所じゃん…」
「あら、神父様!こんにちは!今日はシスター・ナイアと一緒ではないのね、意外だわ。いつも一緒だとばかり思っていたのだけれど!」
「いつもぴったりくっつくことが愛ではないわ。離れていても一緒なの。心は」
一足早くカルデア、楽園に足を運んだピア。ニャルの導きにより辿り着いたそこにて、彼女はとある者たちを紹介される。そう、飛来するものにして、狂気を制したクラス。フォーリナーである。彼がまずチョイスしたのは、セイレムの縁。ヨグ・ソトースの娘アビゲイル・ウィリアムズと、大魔導師エイボンの疑似サーヴァント・ラヴィニアである。特にラヴィニアは楽園にて霊基が洗練され、アルビノの肌は神秘的に潤い、眼は深淵を宿した星の煌めきを有し、角は脈動するようになった。纏う白地のローブと相まって、すっかり一流の魔導師である。アビゲイルに付き添う、星の魔導師だ。
【やぁアビゲイル、そしてラヴィニア。会えて嬉しいよ。こちら、私が面倒を見ることになったピア。ピア・シファーだ。シファー・ピアでもどちらでもいい。仲良くしてあげてくれ。そしてナイアとエキドナとは心が一緒。素敵な言葉をありがとう】
「ピアだよ。よろしく。言っとくけど、あたし割と悪い子だから。まずは疑ってかかるから、気を悪くしたらごめん。先に言っとくからね」
悪ぶりたいのだか誠実なのだか分かりにくい挨拶を交わすピアに、二人はそれぞれの反応を返した。驚愕と、トランス状態だ。
「リ、リッカさんと同じ顔…!?いえ、これは…血縁?どうして…?」
「…素敵…あなたから、彗星のような輝きを感じるわ…ラヴィニアとセイレムで見た、あの大きな彗星。あなたは、星の人なのかしら…?」
「???…あの、おっさん。どういう意味?」
【一人はリアリスト、もう一人はメルヘンに生きる感性ってこと。歓迎されているよ、良かったね。ピア】
星の人というか星を砕く人なのだが、まだそれを言葉にしてはならない。見た目も然り。同じ時、社会科見学をやっている頃なのでブロックを離して巡り合わせた気遣いを、ここでニャルは無下にする気は無かった。
「おっさん!まぁ、意地悪な神父様はおっさんと呼ばれているのね?なんて哀しいのかしら。けれど…とてもざまぁと言う気持ちが抑えきれないわ!」
【ははは、どうやら君を悪い子代表としてピアに会わせたのは間違っていなかったな。これから君、そう呼ぶ気満々だろう?】
「そんな事はしないわ。シスター・ナイアのお父様に無礼はできないもの。邪神のニャルラトホテプはどうしょうもないものだけど、あなたはそうではないものね?シスター・ナイアのお父様?ニャルラトホテプはどうしょうもないけれど…ね?」
【あはははは。流石セイレムの魔女。いい子ぶってもクソ女ぶりは隠せないみたいだね】
「ふふふふふ。あなたこそ、もうシスターの姉をネグレクトしてはだめよ?お父さん?」
(根に持ってるのね、アビー…セイレムのアレコレを…それにしても…)
「へー…魔女ってこういう感じなんだ。白いキレーな肌してんね、あんた」
(彼女の巡り合わせ…審判、断罪、擬態、孤独…彼女を取り巻く星辰は禍々しくもあり、純粋でもある…どういうこと、かしら)
笑顔で言葉の刃を刺し合う二人、深淵の思案に耽るラヴィニア、角が気になるピア。心温まる邂逅には、さらなる縁が綴られる。
「おう、我等がリッカ様のお帰りかい!里帰りは楽しかったかい?そんなに日焼けしちまってわぶ!?」
(!)
「アホか、ってなんでいとと様!こちとら江戸風粋な挨拶をだな…って、随分目付きが悪いと来たから驚きでぃ。ニヤニヤアンリでもくりくりアジーカでもねぇとくりゃ、お前さん一体何者だァ?」
「ハオハオ〜♪フォーリナー集まりと聞いてやってきましたよ〜…って、あれれ?天子さ…じゃない、リッカさん日焼けサロンなさいました?私に言ってくだされば伴なさいましたのに。火霊達の特製サロンにて…」
『加莫』『焼死』『人理終焉』『焼如死?』『龍華嘗過』
深淵の絵描き、葛飾北斎。ニャル的に天敵の眷属、楊貴妃。彼女らもまた、来した彼女に惹かれるように現れる。その多彩な見た目に、流石のピアも圧倒され始める。
「お、おぉ。ピアって言います。その、よろしくお願いします…」
「ピュアってかい!?いい名前さァ、リッカに因んだ見た目も実に見栄えるいい画題!ちょいと似顔絵、描かせてくれなァ!」
「はじめまして〜!ユゥユゥって呼んでくださいね〜!私と仲良くすると、そこの悪い人から護ってあげられますよ〜?」
【おやおや、小火邪神の使い走りがほざきおる。まぁ私はともかく、こちらのピアとは良くしてやってくれ。約束だよ。彼女らは降臨者フォーリナー。君と同じ、何かしら飛来しやってきたものを宿す変わり種だ。きっと君と仲良くしてくれる人達だよ】
「仲良く…」
【友達、というやつさ。まずはここにいる子達を覚えるといい。カルデアの人員は膨大だ、全員顔合わせには一週間じゃ利かないからね】
「ならば俺の画家とも仲良くしてやってくれないだろうか。ゴッホだ。俺の知る、最高の画家だぞ」
「ウフフへへへ、エヘヘ…ご紹介に預かりました、ゴッホです…サーヴァント一の幸せものを、近々名乗りたいなと思っているゴッホでもあります…エヘヘ…」
「とーーう!!そして私がフォーリナーの中のフォーリナー!邪神絶対ブチ殺す元銀河警察現カルデア邪神対策部所属にして親愛なるナイアの隣人!ヒロイン!ダブル!エーックス!さぁニャルラトホテプ、今から5年以上先に流行るマスターデュエルをやりましょう!アテム君と組んだ、私の閃刀姫デッキが火を噴きます!」
【こちらの二人もフォーリナー。特に最後の娘とは仲良くしておきなさい。こう見えて私達邪神の天敵であり、ナイアの親友でもあるからね。そして笑わせるなよ元銀河警察。お前にターンが渡るとでも思うのか?】
あっという間に大集合しわちゃわちゃな空気が展開されるフォーリナー集会の図。突然湧いてきたデイビッドを除き皆フォーリナーという異常事態に晒される中、ピアはゆっくりと言葉を反芻していた。
「友達…友達っていうんだ。こういう大騒ぎをやるのが、友達。賑やかで騒がしいのが、友達」
「私達はその、変な括りだから…細かいことは気にせず行きましょう、ピア。過去も深くは聞かないわ。過去は変えられず、しかし未来をよりよく変える導とせよ。エイボンもそう言っているわ」
【私のターン。エクゾディアが揃いました。エクゾードフレイム。いいデュエルでした】
「うそだーーーーー!!初手エクゾディア5枚とか因果弄ったなーー!!」
「リッカネキの顔も大分増えてきたねぇ。快活だけじゃない一面が似合うは美女の証!眼福眼福描きがいまみれってな!ゴッホも描けたら見せてくんな!」
「描きます。描きますね…ウフフ!ヒマワリと、隕石!これはヒマワリ畑に落ちる隕石…ゴッホ達の出会いの驚きのメタファーであり…」
「唸れ私のドライトロン!息をも突かせぬ召喚を見るがいい!!」
【手札増殖G、ニビル】
「うそだーーーーー!!!」
「ともかく、これからよろしくお願いね。シスター・ナイアもあなたにご紹介したいわ。あの邪悪なおっさんと違って、素晴らしい方なの!パンケーキも作ってもらったのよ!」
「…。ん、うん。皆、これからよろし…あれ?」
フォーリナー達の出逢い、優しく暖かい歓待に彼女は笑顔を浮かべ返そうとした。しかし、彼女が浮かべた表情には──
「あ、あれ?おかしいな。あれ、なんで…あれ?」
とめどない涙…。溢れ出る涙。意味もわからず溢れ出る涙に、困惑するピアであった──
ニャル【落ち着いたかい、ピア?】
ピア「うん、ごめん…皆に謝っといて。嫌だからとかじゃないからって」
ニャル(友達、という言葉に反応したか…どうやらその涙は本来の少女のものだな)
「嬉しかったのに、嬉しいのに泣くなんて…あたし、おかしいかな?変なやつかな…?」
ニャル【変じゃないさ。嬉し涙を、私はたくさん見ているからね】
「ホント?」
【ホントさ。我が愛しい娘が見せてくれた…】
ピア「…おっさんって、ホントに悪いやつなの?あんまそんな感じしないけど」
【本当に悪いやつは、悪いやつだと気づかせないものなのさ】
(ずっと長い間一人だったから、友達なんて縁も無かったんだな。本当に、辛い旅をよくぞ一人で頑張った…)
ピア「ねぇ、次はあんたの家族に会いたいんだけど。凄くいい人達なんでしょ?会いたい!」
ニャル【もちろんだ。さぁ、教会に行こうか】
(過去を変えられないなら、未来を、過去に踏まえて素晴らしいものに変えてやる。君の幸せ、私が取り戻すぞ。君のかつてに誓って…)
眠る彼女にも語りかけながら、連絡先が書かれたメモ用紙をピアに渡し、二人はカルデア探索を続けるのであった──
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