人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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こちらはふかやん様になります!皆様本当に助かりました…!日曜日から本編になりますので、この本編より読み応えあるマテリアル(!?)達をお楽しみください!

毎日更新が途絶えないのは皆様のお陰です…この恩はいつまでも返してまいります!


避難マテリアル〜4〜

『……あん?なんだここ?まさか…サーヴァントの召喚かよ!?おいお前がマスターか!?何で俺を呼んだんだよ!?俺は作り手なんだ!!切った張ったをお望みなら他のサーヴァントを呼べよ!?…まあ、呼ばれたからには力を尽くすが、あんま期待すんなよ?それじゃあ…ダイダロスだ』

 

 

クラス:キャスター

 

 

真名:ダイダロス

 

 

性別:男性

 

 

出典:ギリシャ神話

 

 

属性:中立・中庸

 

 

身長・体重:178cm・66kg

 

 

ステータス:筋力D 耐久D 敏捷E 魔力C 幸運E 宝具??

 

 

好きなもの:道具などの発明やその構想を練る事、道具を大切にする人

 

 

嫌いなもの:道具を粗末にする人間や『こういう物のせいで犯罪が無くならない』など善悪を道具のせいにする人間、自分が作り出さなかったものを作り出した人間を妬む自分自身。

 

 

スキル

 

 

陣地作成:A-

 魔術師ではないため、自ら陣地を作り上げることはできないが、宝具を使用することによって“神殿”を形成することも可能。

 

 

道具作成:EX

 魔力を帯びた器具を作成できる。十分な時間さえあれば、宝具を作り上げることすら可能。

 

 神秘の薄い現代であっても、神代クラスの神秘を持つ宝具の作成が可能。

 

 

高速思考:B

 物事の筋道を順序立てて追う思考の速度。特に謎解きにおいて大きな効果を発揮する。

 

 

武器改造:A+

 自身の持つ武器を状況に応じて適切な形状・サイズにカスタマイズすることが出来る。A+ランクだと、宝具の神秘や概念までもカスタマイズを可能としている。

 

 

天賦の叡智:A

 並ぶ者なき天性の叡智を示すスキル。肉体面での負荷(神性など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルを、Bランクの習熟度で発揮可能。

 

 

工人の妙技:EX

 多岐に渡る発明や製作を行った卓越した技能を表すスキル。金属製のものなら武器や防具、兵器やオートマタまであらゆるものを製作できる。加えて、宝具の贋作すらも製作できる。その場合、本物よりランクが1段階下がる。

 

宝具

 

『ったく、仕方ねえな…ちゃっちゃと終わらせてもらうぜ?これこそは俺が作り、歴史に刻まれた作品たち。けど、他にも増えるかもしれねえから楽しみにしてな!!『匠の技巧(ディーダラス・アーティファクツ)』!!』

 

 

『匠の技巧(ディーダラス・アーティファクツ)』

ランク:E~A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人

 ダイダロスが作成した数多の宝具群。

 

 アステリオスの迷宮、イカロスの翼、ペーレウスの魔剣などの、今までにダイダロスが作成した宝具は全て、自身が作成した蔵に保管されており、任意で取り出し、展開できる。

 

 ダイダロスは宝具の担い手ではないが、作り手であるため、宝具の性能を完全に理解し、使いこなすことができる。

 

 

内包された宝具

 

『踏破絶無の大迷宮(ラビュリントス)』

 クレタ島のミーノス王から依頼され、その息子であるアステリオスを幽閉する為に制作した大迷宮。

 

 発動すると、敵対対象はこの大迷宮の中に囚われる事になり、能力が弱体化する。踏破すればこの弱体化は解除されるのだが、内部は常に通路や階層等が変化し続ける構造となっており、まず脱出は不可能である。

 

 

『王女示す導きの糸(クルー・オブ・アリアドネー)』

 ラビュリントスに乗り込む事になった英雄テセウスに対し、ミーノス王の娘である王女アリアドネーから依頼されて制作した銀色に輝く糸玉。

 

 迷宮を突破した逸話から「進むべき道」を導き出すことができ、イメージしたものへと至るための道に沿って伸びていくため、出口を探るだけでは無く、探索物もしくは探索地をイメージしながら転がすことによって、そこへ到る「進むべき道」へと導く。

 

 

『我が子よ、忠告を破るなかれ(ウイング・オブ・イカロス)』

 ラビュリントスに幽閉された際、ダイダロスが息子イカロスと共に脱出を行う為に作り出した、蝋で塗り固められた翼。『匠の技巧(ディーダラス・アーティファクツ)』に収蔵されている以外にも、新たに作り出す事も可能な宝具の一つである。身に着ける事で飛翔する事が可能になり、ラビュリントスを脱出した逸話から真名を解放すれば、あらゆる物理的、魔術的拘束から解放される。

 

 真名解放状態なら壁や天井をすり抜け、令呪による命令すら受け付けないのだが、熱に弱く受けると崩壊を始める。他人でも使えるが、最愛の息子であるイカロスを失った過去があるからか、大切な人には貸したがろうとしない。

 

 

『過つ愛叶えし、牝牛の外殻(スィヌスィア・クレーテー)』

 ミーノス王が王位を得る為にポセイドンに祈った際、海から神牛が現れその証明となったのだが、ポセイドンがその返礼として神牛を生贄に捧げる様に命じるも、それをミーノス王が別の牡牛を捧げた事で怒りを覚えたポセイドンが、ミーノス王の妃であったパシパエーに牡牛に恋慕を抱かせるように仕向けた。

 

 

 この恋慕を遂げたいと思ったパシパエーにダイダロスが制作した牝牛の像。伝承では内部が空洞となっている木像なのだがFate世界では、白金の外殻を持つ一種の騎乗物。荒れ狂う神獣の攻撃にも耐え得る防御力を持っており、突撃の威力も折り紙つき。ダイダロスはEXアタックの際に自動で動く様に設定しており、また他の人にも使用させることが可能であるが、伝承にもあるように女性限定である。

 

 

『境界凌剣(ペーリオン)』

 アキレウスの父親であり、プティア王ペーレウスに対しダイダロスが鍛えた青色の刀身を持つ長剣。

 

 剣に魔力を込めることで、自身の眼前の空間と、相手の直傍の空間を繋ぎ合わせる。それによって、相手が遠距離にあっても攻撃することが可能となる。

 

 また、込めた魔力の量によっては、相手の体内と空間を繋げ、体内からの攻撃を可能とする。

 

 ダイダロスは数ある宝具の中でこの長剣をよく取り出して使用する事が多い。

 

Weapon

 

『無銘・斧』

 ダイダロスが発明したもののひとつ。三日月形の刃を持った手斧であり、戦闘では『境界凌剣(ペーリオン)』のほかにこの手斧で戦闘を行う。

 

 

『無銘・錐』

 ダイダロスが発明したもののひとつ。一種の投げナイフの様に投擲したり、大型の錐に形状を変化させ、槍の様に扱う事も可能。

 

 

『無銘・水準』

 ダイダロスが発明したもののひとつ…なのだが魔改造を施し、水のレーザーを射出する物となった。

 

 

能力:自身が作り出した宝具類を駆使しての戦闘をすることは可能であり、普通の戦闘の際にも発明した斧や錐を使用して戦えるが…基本的には『自分はあくまで作り手であり、切った張ったは他のサーヴァントに任せろ!?』というなど、後方支援を得意とするサーヴァントである。

 

 その為普段は工房に陣取り、要請を受けるとその道具の製造を行う事を主な活動としている。

 

 

解説

 

ギリシア語で「さまざまに技を凝らした者」の意味で、発明家、建築家、工人。斧、錐、水準(みずばかり)等を発明したとされるが、鋸を発明した甥で弟子のタロースの才能を恐れ、これを殺した(別の伝承ではタロースの母であり、妹でコンパスの発明者でもあるペルディクスをアクロポリスから突き落として殺害しようとしたが、この時ペルディクスはアテナによって受け止められ、山鶉に姿を変えられたとも)ためアテナイを逃れ、クレーテー島のミノス王に仕える。

 

 

 牛人ミノタウロスは、ダイダロスの工夫によって雌牛に化けた王妃パシパエとミノス王がポセイドンから賜った(着服した)雄牛の子であり、またミノタウロスを封じた迷宮もミノス王の命によってダイダロスの造ったものであり、ダイダロスの迷宮(ラビュリントス)と呼ばれる。

 

 

 アリアドネとテセウスによるミノタウロス退治譚にも迷宮攻略法を授けて加担し、ミノス王の不興を買ったため、息子のイカロスとともに迷宮に閉じ込められた。この迷宮からの脱出に際し、ダイダロスが翼を発明し、イカロスの失墜を招く。

 

 

 その後ダイダロスはシチリア島に渡るが、ミノス王がダイダロス探索のため仕掛けた謎かけ、巻貝に糸を通す方法を蟻を使うことで解き、ミノス王に所在を知られてしまう。ミノス王は、ダイダロスを追ってシチリアに向かうが、暴風雨に合い、あるいはシチリアの領主コーカロスに謀られ死ぬことになる。

 

 

人物:ややほっそりとし、常に機嫌が悪そうに顔を顰めている青の短髪に黄色の瞳を持つ男性。作業をしやすい簡素な服装に腰には設計図と思われる羊皮紙や、作業道具に使用するための斧や錐を差している。

 

 

 時間がある時はいつも羊皮紙を広げて新しい発明の構想を練り、思いつくと直ちに工房に籠って開発に取り掛かる生粋の『作り手』。その為戦闘などの荒事はあまり好まず、工房から連れ出そうとすると『切った張ったは他の奴に任せろよ!?』とガチで嫌がる。

 

 

 その一方で作り手としての矜持は非常に高く、依頼を受けたのであればその相手が善人であろうと悪人であろうと、依頼者が満足できるものを制作し、提供する事を重んじる仕事人気質でもある。だがその心中は『自分自身への嫌悪』がかなり渦巻いている。

 

 

 それというのも作り手としての矜持は高いのだが、それ故に自分よりも優れた発明をした相手への嫉妬心が強く、この為自分の甥で、鋸を作り出したタロースや実の妹であり、コンパスを制作したペルディクスを手にかけた自分自身を何よりも恥じているのだ。

 

 

ー嫉妬して手にかけるぐらいなら、あの二人よりも遥かに素晴らしい発明をして見返してやるべきだった!!なのに俺は…嫉妬心に負けて肉親を手にかけた。何がギリシャ随一の『作り手』だというのだろう?

 

…今もなおダイダロスの心中にはその悔恨が渦巻いており、聖杯が万能の願望器であるのなら『肉親を手にかける前の過去に戻り、過去の自分を殴り飛ばしてでもその凶行を止めたい』と願うほど。また依頼された場合、その善悪に拘らず依頼者が満足するような物を作ろうとする姿勢は、手にかけてしまった肉親の分まで素晴らしい物を作り続ける事が、彼らへの贖罪になると思っているのかもしれない。

 

 

 道具を大切にする相手には鷹揚に接し、依頼を受ける事も痛痒に感じないのだが逆に道具を粗末に扱ったり、『こんなものがあるから犯罪が無くならないんだ』と道具に善悪を決めるような相手はあまり好意的ではない。

 

 

ー道具そのものに善悪なんてものはねえ。物に感情なんてないんだからな?それを決めるのは、使う人間にあるんだよ。

 

 

 …この様に考えており、『ゲームが犯罪を助長している』などの考えをする人間には辛辣に接する事が多い。その為、道具を大切にする人間がマスターであった場合なら協力を惜しまない一方で、道具を粗末にしたりする人間とは決定的にそりが合わない『マスターを選ぶサーヴァント』でもある。

 

 

人物関係・史実

 

 

ペルディクス、タロース:ダイダロスが手にかけてしまった肉親。母子共に優れた発明の才能を持っており、ペルディクスがコンパスを作り出し、息子であるタロースが鋸を制作して見せるほど。しかしそれ故にダイダロスからその素晴らしさを理解したがゆえに妬まれ、手にかけてしまった。

 

 伝承ではペルディクスはダイダロスによってアクロポリスから突き落とされたが、その時にアテナによって助けられ、山鶉に姿を変えられたとも伝わっている。

 

 

イカロス:ダイダロスがクレタ島に渡った際、ミーノス王が所有していた女奴隷であるナウクラテーとの間に生まれた息子。天真爛漫で常に笑顔を絶やさない少年だったらしく、また発明に興味津々でいつもダイダロスの工房に遊びに来ていた為、ダイダロスも息子として愛情を注いでいた。

 

 

 その後ダイダロスと共にラビュリントスに幽閉された際、ダイダロスが翼を作り出して共に脱出する事になったが、初めて空を飛んだ事に喜ぶあまり、ダイダロスの忠告を忘れて空高く飛んでしまい、太陽の熱で翼が解けて命を落とす事になる…。

 

 

ミーノス王:クレタ島に渡った際にスポンサーとしてダイダロスを雇ったクレタの王。アステリオスの父親であり、彼を幽閉する為にラビュリントスの制作をダイダロスに依頼した。

 

 

 だがダイダロスにしてみれば仕事として彼の依頼には答えたものの、人間的に言うと『ポセイドンに神牛を生贄として素直に捧げていればよかったのに、手放すのが惜しいという理由で代わりの牛を差し出し、それによって生まれたアステリオスの事を化け物として幽閉する事を平然と決めた屑野郎』と毛嫌いしていたほど。

 

人物関係・楽園カルデア

 

 

高橋エル:楽園カルデアに召喚された際に最初に出会った少年。発明に興味があり、特にロボットへの熱意が強い彼にロボット開発を切望され、一時は霊体化して距離を置いていたがその熱意に押され、また自身も神像を作り出した事はあったが、エルの言うロボットは作り出した事が無く、次第に乗り気になった。

 

 

 また彼の熱意ある姿を見ているうちに、自分を尊敬していたにも拘らず自分の嫉妬によって手にかけてしまった甥のタロースや死なせてしまった息子のイカロスを思い起こしてしまうのか、思わず涙ぐむ事も…。

 

 

『おいエル、お前が見せてくれたロボットの設計図…なかなか作りこまれてるじゃねえか。その年で大したものだよお前さん。…だが、細かいところがまだ抜けてるな。俺の工房まで来い、一緒に設計とかすればそうした欠点とかももっと見つけやすくなるだろうさ』

 

 

『…何でだろうな。あのエルって小僧を見てるとよ…甥っ子のタロースやイカロスの事を思い出しちまう。畜生め…まるで生き写しみたいじゃねえか』

 

 

エジソン:後世における発明家。ダイダロスにしては遠い未来の後輩と言える人物であり、ダイダロスは彼の『斬新な発明よりも、先達の発明をより普及に適した形に再構築する』点を高く評価している。…のだが、さすがに獅子の頭をしている彼を最初見たときは流石に唖然とした。

 

 

『よおエジソンか。相も変わらずテスラの野郎と切った張ったしてんな…。それにしても、人は見かけによらねえとはこの事だな。先達が作り出した発明を、より多くの人々が使いやすいように改良する…それを成し遂げた偉人が、まさか獅子の頭を持っているなんて思いもしなかったぜ?』

 




エル君、君はマスターになれ…!!

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