人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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今回の特異点において登場するサーヴァントは、読者の皆様のアイデアから多く原型を頂いております。

女性・ダンテ 環星党様

ルドラ ヘビーアームズ様

そしてアフラ・マズダ、ザッハークは天秤座の暗黒聖闘士様となっております。コンラから始まり、今やたくさんの方のアイデアでこの小説は支えられております。

深い感謝と、中々アイデアを反映できない不甲斐なさと共に、御礼を申し上げさせていただきます。いつも、本当にありがとうございます。

そして暗黒聖闘士様より、ザッハークの人柄を更に知れるマテリアルをいただきましたので、ご紹介とさせていただきます。

ひとまずオガワハイムもクライマックスですが、皆様のサーヴァントをお借りする以上、絶対に魅力的な人物に肉付けさせていただくことを誓います!そしてこれからも少しずつ登場数を増やせたらと思っております。

それではどうぞ、ザッハークの…被害者となります!


補足と感謝、そして被害者マテリアル

「あ、アジ・ダハーカ……?アジ・ダハーカ……」

 

 「……ザッハーク、ザッハーク、お前ッおまえええええええええ!!!」

 

 「殺す、殺す殺す殺す殺す!!!私を裏切って全てを奪って辱めて殺した貴様だけは絶対に殺す!!」

 

 「死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ねええええええええ!!!お前さえいなければ、お前さえいなければあああああああ!!!!」

 

 

 真名:ジャムシード

 クラス:アヴェンジャー

 属性:秩序 悪

 性別:女

 出典:アヴェスター、シャー・ナーメ

 出身:中東

 

 筋力B+ 耐久C 敏捷B 魔力EX 幸運E 宝具EX

 

 固有スキル

 

 歪曲:A

本来のクラスから大きく歪められて召喚され、別のクラス特性が付与された証。

代償として本来のクラススキルが一部弱体化する。

ジャムシードの場合は陣地作成、道具作成が劣化している。

 

 復讐者:A

アヴェンジャーのクラススキル。周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。

 

 忘却補正:B++

如何に時が経とうとも、どれ程他の記憶が摩耗しようとも、彼女の憎悪は決して薄らぐことはない。裏切られ、貶められ、辱められ、全てを奪われた絶望と憎悪は常に彼女の身体と霊基を燃やし続ける。

 

 自己回復(魔力):B+++

 復讐を果たすその日まで、魔力は延々とわき続ける。

 本来は通常のアヴェンジャーと同じ程度の回復量ではあるが、ザッハーク、あるいはその大元たるアジ・ダハーカ、さらにその創造主たる悪神の気配を感じたならば、その回復量は爆発的に跳ね上がる。この時の彼女の魔力量は単独行動どころか魔力供給無しで宝具の連発すらも可能なレベルとなる。

 

 陣地作成:B

 魔術師にとって有利な陣地を作り出すスキル。

 本来は都市クラスのものを築き上げられるA+であるのだが、歪曲スキルの影響でランクダウンしている。

 

 道具作成:C

 魔力のこもった器具を作り出すスキル。

 本来はAランク相当であったのだが歪曲スキルの影響でランクダウンしている。

 

 狂化:EX

 理性と引き換えにステータスを大幅に上昇させる、本来はバーサーカー専用のスキル。

 ジャムシードは平常時は通常のサーヴァントと同じく正気を保っており、平常時はどこか呆けたような姿を見せながらも理性的に、かつ正常な判断を下すことができるし、意思疎通も普通に可能。

 だが、ザッハーク=アジ・ダハーカ、己の全てを奪い殺したあの憎い怨敵の気配、或いはそれと似通った気配を察知しようものならその思考全ては憎悪と忿怒に支配され目の前の標的を殲滅するまで暴走する。これはアヴェンジャーである彼女の根幹である、ザッハーク=アジ・ダハーカへの復讐心に由来するものであり、もはや本能、呼吸や食事といった生命活動にすら等しいものである。

 ちなみに怨敵と似た気配を持つ藤丸龍華と相対した場合、やっぱりというべきか暴走して殺しにかかる。当然アンリマユやアジーカと相対しても暴走する。

 スキル無窮の叡智その他様々な情報によって彼女が己の怨敵でないことも、むしろ尊ぶべきマスターであると言う事も知っているのだが、それでも相対したらやっぱり暴走してしまい、結局自己嫌悪に浸る羽目になる。

 

固有スキル

 

 善神の加護:喪失

 最高神アフラマズダ及びその傘下たる神々、アムシャ・スプンタの加護を受けている。

 はずだったが、王権の証である光輪を失ったこと、絶望した彼女が自ら神々の加護を拒んだことからこのスキルは現在失われている。

 

 無窮の叡智:EX

 父から受け継いだ知恵やジャムの酒杯から得たとされる叡智によって、戦闘、魔術、政治、医術、その他各方面において多大な技術力と知識を発揮、活用することができる。

 ありとあらゆる魔術、技術を解き明かし、使用することができ、敵サーヴァントの真名看破、スキル、宝具の詳細を知ることも容易であり、果てはそれらを疑似的に再現することもお手の物である。

 

 カリスマ:C

 大軍団を指揮、統率する才能。

 かつてはAランク相当のカリスマを保有していたが後に人望を失ったことで現在はランクダウンしている

 

 宝具

 

はや有り得ざる黄金の千年(ノウルーズ・オフルマズド)

 ランク:A++ 対城宝具

 

 かつて彼女が成し遂げた黄金の千年、人々が誰も死なず、苦労も不幸も存在しなかった文字通りの理想郷、その逸話を再現する固有結界。

 ……だったはずなのだが、ザッハーク=アジ・ダハーカへの狂気と言っても過言ではない憎悪と復讐心によってその姿は大幅に変質しており、繁栄を極めた理想の黄金都市はそこにはなく、眼前の敵を殲滅する武器、兵器を満載した殲滅要塞へと姿を変えている。

 それらの武器、兵器は無窮の叡智を利用してジャムシード自らが製造した神代の武器、兵器の類でありそれぞれ一つ一つがBランク以上の宝具と言ってもいい代物。それら全てを城塞から敵めがけて雨霰と降らせるのが彼女の戦闘法。無論壊れた幻想も可能であるが兵器や武器は結界内で自動的に生産されるため弾が尽きることはありえない。

 武器以外にも武装兵士として自動人形やゴーレムなどもいる。これらの軍勢を召喚するのも彼女の戦術。

 

 天に輝きし至高の王座(タフテ・ジャムシード)

 ランクA++ 対軍宝具

 彼女が完全なる統治、黄金の千年を完成させた折に悪魔たちを従わせて天に挙げさせたとされる黄金の玉座。天の高みから下界を見下ろす神の玉座。

 自身に魔力を永続的に供給する魔力炉として機能しており、これによって莫大な魔力が必要となる固有結界の展開も永続的に行える。

 さらに、結界維持に使用する魔力を攻撃エネルギーに変換することで、敵対者を葬り去る破魔の光を放つことが可能。

 

 

 七天睥睨す天の酒杯(ジャーム・エ・ジャム)

 ランク:EX 対人宝具

 

 ジャムシードが持つとされる盃。常に不死の霊薬を湛え、中を見れば七つの天を見通すとされる酒杯。後に伝わる万能の願望器の原型の一つともされる宝具。

 霊薬を飲めば『復元』と『永続』からなる不死性を得ることができ(オリュンポスのクリロノミアと似ているもの)、さらに所有者が望めばこの世のあらゆる場所、あらゆる並行世界の観測を可能とする、言ってみればマーリンと同じ視点を得ることができる。

 この酒杯の霊薬を味方に振りかけることで対象のあらゆる傷、病、呪いを癒し、浄化することもでき、さらには純粋なステータス強化、スキル、宝具の威力、効力の強化までも可能。

 現在はザッハーク=アジ・ダハーカによって強奪されており、所持していない。

 

 

 遍く万象照らし癒す光輪(アクワルタ・クワルナフ)

 ランク:EX 対悪宝具

 

 ゾロアスター教の最高神であるアフラ・マズダが世界の支配者に相応しき人間に与えるとされるかの神の権能の証。かつては彼女も所持していたのだが、ザッハーク=アジ・ダハーカの姦計によって人望を失い、この宝具もまた失われてしまっている。

 

 

人物

 

 聖賢王ジャムシード。タフムーラスの子供であり700年もの間イランを統治し、その時代は『黄金の千年』とも呼ばれ、世界にとって至福の時だったとされている。

 伝承を見る限り男性なのだがサーヴァントとして召喚された彼女は女性である。これは彼女もかの騎士王同様に女性でありながら男性として王位についたからである。

 かの魔術王ソロモン同様生まれた時から理想の王と定められ、神の啓示を受けて生きる、文字通り王という名の機構となる運命を背負っていた。しかし、主神アフラ・マズダはそれを望まず、彼女の人間性を、人の心を奪わずそのままにしておいた。人が人であるがゆえに持ちうる善性という名の光、それをかの主神は尊んだが故である。

 かつてアンリマユを含めた多くの悪魔を従えたとされる父タフムーラスより受け継いだ知恵と、神より授かった酒杯の力によって、彼女は武器、防具の作り方、織物の作り方に洗い方、祭祀、戦士、農民、職人の四つの身分の制定等々様々な政策を行い、民衆からは王の中の王とまで称えられたという。

 しかし、やるべきことをやりつくした彼女はするべきことを見失い、やがてとある思いに駆られることとなる。

 それは孤独。唯一絶対の王であり他者とはかけ離れた視点を持つ彼女は己と思いを共有できる他者を知らなかった。王として励んでいた折にはそのようなことを感じる暇もなかったものの、すべきことを全て成した今、彼女は今まで感じることのなかった孤独というものを感じていたのだ。

 誰かと語り合いたい、他ならない他者と触れ合いたい……。そんなどうしようもない渇望を抱きながら玉座で日々を過ごしていたある日、彼女は一人の男と出会う。

 ザッハークと名乗る男は己と同じく優れた智慧を持ち、誰よりも親身になって彼女に寄り添ってくれた。そんな己に対等に接してくれる優しい彼を、彼女は心の底から友だと信じ、淡い恋心すらも抱いていた。……それが彼女を底知れぬ絶望へと突き落とすものだと知らずに。

 あるときザッハークはジャムシードに告げた、この世に君に並ぶものは存在しない、君こそが天上のアフラ・マズダすら凌駕する唯一無二の神であると。

 最初こそジャムシードは神への冒涜ともいうべきその言葉を窘めた。が、幾度も幾度も言われるうちに彼女の心にもそのような思いが浮かんできた。

 この千年の繁栄をもたらしたのは誰だ?私だ。民衆に笑顔をもたらしたのは誰だ?私だ。神は何をした?私に光輪と杯を渡しただけだ、あとは見ているだけに過ぎない。

 

 すなわち、私こそが唯一絶対な神を超えた偉大な存在なのではないか、と。

 

 そして彼女はザッハークに煽られるがままに民衆に告げる、神に代わって己を崇めろ、己こそがこの世全ての創造主である、と……。

 だがそれこそがザッハークの、暗黒龍アジ・ダハーカの罠であった。

 神への敬虔を忘れ、己こそが神であると奢り高ぶる行為、これによってアフラ・マズダの代行者たる資格を失った彼女の光輪は失われた。世界の支配者の証が消えうせたのだ。

 それによって民衆からの心が離れ、それに焦った彼女は人心を戻そうとさらに力を奮うものの人心はどんどん離れていくばかり……。

 こうして完全に王として失墜したジャムシード、そこに追い打ちをかけるかのようにザッハークの軍勢が彼女の住まう王宮へと攻め寄せる。

 臣民も、臣下も、誰も彼もがザッハークを出迎える、それを見た彼女はここに至りザッハークに騙されたことを知るも時すでに遅し。

 唯一残された天の杯を抱えて命からがら逃げ延びるしか彼女に残された手段はなかった。

 やがて100年間の放浪の旅の末、彼女は中国の海辺でザッハークと再会する。

 彼女は彼に詰め寄る、己を裏切ったのか、初めから自分の王位を狙っていたのかと。

 ザッハークは笑顔で、いつも自分と対等に接してくれていた時に浮かべていたあの笑顔のままで告げる。

 

 

国なんてどうでもいい、私は君の持つ杯と、何より“王の中の王”と称えられた聖王が堕ちて、壊れていくさまが見たかったんだよ、と。

 

 愕然とする彼女にザッハークは嬉々としながら彼女を玉座から引きずり下ろすために何をしたのか、どうやって民衆を扇動したのか等々を語り、仕舞には彼女の尊厳を貶し始める。

 泣き叫び、絶叫するジャムシードだったが、次第に心にある暗い思いが宿り始める。

 それは憎悪。眼前の己を辱める外道への、己を裏切り、騙し、国を、民を、栄光を、全て全て奪いつくした鬼畜への果てしない憎悪。

 やがて絶叫は憎悪の叫びと化し、ザッハークに次から次へとたたきつけられる。

 

 許さない、許さない、殺してやる、殺してやる、たとえここで死んでも何度でも何度でも貴様を殺すまで蘇ってやる、と。

 

 そしてジャムシードは、最後にザッハークの手で鋸で真っ二つに裂かれて死んだ。その最期の時まで、憎悪の声はやまなかったという。

 

サーヴァントとして召喚された彼女は、生前の影響から確実にアヴェンジャーとして召喚される。本来はアーチャーかキャスター、それももしキャスターとして召喚されたならば冠位にすら比肩しうるほどの魔術師として召喚されるはずであった。

 だが、尋常ならざるザッハーク=アジ・ダハーカへの復讐心と憎悪から召喚されれば霊基は強制的に歪んでアヴェンジャーと化してしまう。もし仮に無理矢理別の霊基、クラスに変えようものなら彼女自身がそれに耐えきれずに自滅してしまう。

 だから現状彼女はアヴェンジャー以外のクラスでは召喚不可能、そしてアヴェンジャーとして召喚された彼女は通常は大人しく、マスターの指示にも従い、意思疎通も普通にこなせる優秀なサーヴァントであるものの、もしもアジ・ダハーカ、もしくはその大元のアンリマユ、あるいはそれらに酷似した気配、存在を感じ取るや否や即座に激高して暴走状態に陥ってその存在を殲滅しようとする。その様はアヴェンジャーというよりもバーサーカー。

 それは例え自分を召喚したマスター、あるいは協力者であっても変わらず、もしも彼女が楽園において召喚されたならば、藤丸龍華とアンリマユ、アジーカの三人を間違いなく殲滅しようと襲い掛かることだろう。

 逆に彼女たち以外ならば普通に接することも可能であり、保有する無窮の叡智による智慧と技術力、曲がりなりにもかつて千年間国を統べていたものとしての経験から信頼度のおける優秀なサーヴァントともいえる。

 

 もしも彼女を復讐者の呪縛から解き放つ手段があるとするならば、それは彼女の復讐を成就させること、即ち、ザッハーク=アジ・ダハーカを打ち倒し、彼に奪われた天の杯を奪い返す以外に方法はない。それがなされれば復讐者としての彼女ではなく、千年間国を統べ、黄金時代を創り上げた理想の聖王としての彼女に立ち返るだろう。

 

 ちなみにジャムシードが最も信用しない人間は、自分と対等な立場に立とうとする人間。

 生前そんな人間に裏切られ、全てを奪われ殺されたためにまた同じ目に合うのではないかとトラウマになっている。

 

 

関連人物

 

 ザッハーク=アジ・ダハーカ

 怨敵、であったならば必ず殺すと心に決めている。

 その憎悪は筋金入りであり、同じ気配、魔力を感じたら激高するのは当たり前で、アジ・ダハーカの名前を聞いただけでも激高、暴走してしまう。

 

 一方ザッハーク=アジ・ダハーカはジャムシードの最後の姿を、己に憎悪と殺意をひたすらに叩きつけるかつての聖王から歪み切り堕ちきった姿を見た瞬間、そのあまりの美しさ、素晴らしさに心の底から感動し、感涙に咽びながら幾度も絶頂したという。

 そんな感動を、美しいものを与えてくれた彼女には心の底から感謝しており、次であったならぜひお礼を言いたいとのこと。

 

 

 藤丸龍華

 己の怨敵と同じ名をもつ人類最後のマスター。

 当然出会ったならば(怨敵と誤認して)暴走して殺しにかかってしまうものの一方で彼女の成した偉業、これまでの旅路には掛け値なしの敬意を払っており、彼女が己を殺した外道とは正反対の存在であると認識している。

 しているのだがそれでも暴走してしまうため、終わった後に自己嫌悪に浸る無限ループに陥っている。

 

 アンリマユ、アジーカ

 龍華同様であったら暴走してしまう相手。

 

 アフラ・マズダ

 拝火教における主神の名を冠する少女、そして彼女に力を与えた主神。

 かつて奢り高ぶった挙句に加護を失い転落した自分がどの面下げて会えるものかと強い罪悪感を抱いており、基本的に合わないよう避けている。

 

 ロマニ・アーキマン(ソロモン)

 かつて、己と同じく生まれながらの王として選ばれた魔術王。

 ひたすら感情もなく無感動な非人間であった彼のかつての姿に、ジャムシードはもし自分もそうだったならば王位も何もかも失うことはなかっただろうにと不謹慎ながら羨ましいと思っている。 

 ちなみにイスラム教成立後はソロモンとジャムシードは中東圏で同一視されているとのこと。

 




ザッハーク 追加マテリアル(改訂一部抜粋)

その悪意はこの邪龍を生み出した悪神の想定すらも超えたものであり、表向きは己の生みの親であり主君であるアンリマユに従ってはいたものの、最終的にはアンリマユとアフラ・マズダ、双方を屠り去ったうえで己が唯一の神として君臨し、己の望む世界、全ての生命体が最終的に絶望と悲嘆の果てに死んでいく、己にとってどこまでも面白く可笑しい世界を生み出そうという願いを抱いていた。
 また、己が最終的に善の英雄、アフラ・マズダより生み出された救世主クルサースパに葬られることも七天の杯によって予知していたがため、どのみちこのままでは己の望みもかなわず、善に敗れるというなんともつまらない結末に終わることを予感していた。
 そこでかの邪龍が目を付けたのがいずれ地球に飛来するであろう遊星ヴェルバー、その使徒たるセファールであった。
 地球上の神々をも蹂躙する力を持つセファール、その力を喰らい取り込めばアフラ・マズダとアンリマユ、果ては己を滅ぼす救世の英雄を滅ぼすに足るに充分な力となりうる。幸い自分にはあれを屠れるに足る火力を持つ偽りの光輪がある。これで奴を瀕死にしてその力を喰らいつくせれば……。

 と、企みを巡らしたザッハーク=アジ・ダハーカであったが、その野望の前に英雄フェリドゥーンの手によって倒され、ダマーヴァンド山の地下深くに幽閉される羽目になってしまう。
 そうこうしているうちにセファールは聖剣によって滅ぼされ、(アフラ・マズダとアンリマユがセファールを前に滅び去った姿は是非見たかったと残念がった)自分が力を得るという計画はご破算となってしまう。
 挙句自分の本体の魂は第一の獣の余計なちょっかいによって夢に微睡みながらどこぞの小娘の元へと行ってしまう始末、最初はその小娘の生き地獄を堪能し、最終的に獣へと覚醒して世界を荒らしまわる姿を眺めながら暇でも潰そうかと思ったがそれも取るに足らない羽虫どもと、カルデアに召喚された英雄王、そしてそれに従う小娘のせいで台無しとなった。

しかし……

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