人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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サタン【こんばんは!僕はサタン!最近皆と知り合えた幸福なる詩人さ。でも僕の詩や歌って地獄で不評なんだよね。なんでだろ…】

【まぁそれはともかく、オガワハイム攻略お疲れ様!これなら数話ユニヴァースを挟んでアンゴル編がセトリだよ、お楽しみにね!】

【で、今回と明日なんだけど。実は昨日まで夜勤、今日は残業あがり。そして来週の金曜日は四時間早く出勤しなくちゃいけないんだって、ご愁傷様だね】

【そこでスケジュール確保とザッハーク対処のために届けられた英雄のデータを、僕がチョイスして皆に届けようと思うんだ!ザッハークへの対抗手段が増えるのはいいことだよね!】

【というわけで、これから出会うかも?な英雄マテリアルをどうぞ!最初はふかやんさんから!え?僕も素性を明かせって?】

【知りたいの?つまんないよ?】




サタン推薦・ゾロアスター善なる英雄マテリアル〜その1〜

へえ…お前さんが俺を呼んだマスターかい?こんな可愛らしい嬢ちゃんに呼ばれるとは、ちっとも思ってなかったよ。おっと自己紹介をしなくちゃな…俺はクルサースパ、悪竜ダハーカを討ち倒す宿命を背負いし者。善を愛し、善を尊び、善き人々の営みを護る事を誉とする者!と言う訳で、これからよろしくな嬢ちゃん!…えっ?嬢ちゃんもダハーカなの!?Σ(゚◇゚;)マジデッ!?』

 

 

クラス:ランサー

 

 

真名:クルサースパ

 

 

性別:男性

 

 

出典:ペルシャ神話・ゾロアスター教

 

 

身長・体重:252cm・210kg

 

 

属性:秩序・善

 

 

ステータス:筋力A+ 耐久A 敏捷A 魔力E 幸運B 宝具EX

 

 

好きなもの:人々の笑顔

 

 

嫌いなもの:善を重んじるも善に固執する事と、悪であったとしても悪は滅ぼされるべきという決めつけ

 

 

クラス別スキル

 

対魔力:-

 『天へ至る者の栄光(クルサースパ・クワルナフ)』を得た代償によって失われている。

 

 

固有スキル

 

無窮の武練(対魔):A++

 相手が魔性のものである限り、彼の武芸は些かも揺らぐことはない。対魔性全般のエキスパート。

 

 

邪竜を討つ者:A

 終末の時に復活する邪竜アジ・ダハーカ。それに呼応して復活し、邪竜を討つとされるランサーの宿命。

 

 邪なる者による対象を蝕む呪詛、あるいは概念的な汚染を祓う力をランサーは持っている。

 

 

心眼(真):A

 修行・鍛錬によって培った洞察力。

 

 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。

 

 逆転の可能性がゼロではないなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

 

 

武芸百般:A

 多岐にわたり培われた戦闘技術により、あらゆる戦闘状態に対応することが可能。

 

 空中戦や水中戦と言った尋常ならざる戦闘や、未知・未経験の状況にさえ、培われた技術と経験を駆使することで即座に対応してみせる。

 

宝具

 

 

『俺は善なるを良しとする者、俺は善なるを尊ぶ者、俺は…善なるを踏みにじる悪を糺す者!『巨悪を滅ぼすもの(ガルシャースプ)』!!』

 

『巨悪を滅ぼすもの(ガルシャースプ)』

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 

 生前にランサーが打ち滅ぼした悪魔や魔獣を討伐した数々の武勇が形となったもの。魔性の者に対して大幅に有利な補正が得られ、逆に魔性の者は大幅に能力が低下する。

 

 ランサーの肉体を魔性の者が攻撃する場合は通常の半分のダメージしか与えられず、精神異常などの追加効果も全て無効化される。

 

 魔性の者に対してはランサーの攻撃が全て致命傷に繋がり、概念・防御系の宝具・スキルの効果が一切無効化し機能しなくなる。

 

 

『天へ至る者の栄光(クルサースパ・クワルナフ)』

ランク:EX 種別:対人/対界宝具 レンジ:-/1~99 最大捕捉:1人/1000人

 世界に生きる動物、天使、そしてゾロアスターがランサーが天国へ迎えられる事を懇願する事で、彼が天国へと至った逸話の宝具となった物。

 

 彼の身には強力な加護が授けられ、彼に降りかかる魔術的な効果を無効にし、傷付いた肉体を回復させる。そしてもう一つこの宝具の本質とも言える効果がある。

 

 それは世界に生きる者たちに語りかけ、了承した者たちの力をランサーに集約するという物。彼を助けようとする者たちの力を借り受ける、それがこの宝具の本質である。

 

 

Weapon

 

【Weapon】

『無銘・鎚矛』

 ランサーの持つ無銘の鎚矛。頑強であり、宝具と打ち合っても砕けぬ強度を持つ。ランサーはこの鎚矛を手に数多の怪物や悪魔、そして悪竜アジ・ダハーカを討ち倒して見せた。

 

 

能力

 

 その屈強な体躯と膂力を最大限に発揮し、鎚矛を縦横無尽に振り回す単純明快な戦闘を得意とする。しかしただ力任せと言う訳ではなく、空中戦や水中戦と言った尋常ならざる戦闘や、未知・未経験の状況にさえ、培われた技術と経験を駆使することで即座に対応してみせる。

 

 

 何より、彼が宝具を発動する事で、『悪』に該当する対象からの攻撃を半減させ、バッドステータスも受け付けず、逆に彼が『悪』に該当する対象への攻撃はすべてが致命傷につながり、概念・防御系の宝具・スキルの効果が一切無効化し機能しなくなるなど、『悪属性に対してのジョーカー』と言っても過言ではない。

 

解説

 

 ペルシャ神話において登場する数々の怪物を討伐した大英雄。たくましい巻き毛の男で、鎚矛を持っている。

 

 角竜アジ・スルヴァラを丘だと思い、背の上で焚火をして動かれた為これを討伐した、また海の怪物ガンダルヴァを海中にて戦い、討伐に至った等のエピソードを持つ。

 

 そして終末の時に復活を果たす邪竜アジ・ダハーカに対し、彼もまた復活しそれを討伐する定めだという。

 

 数多くの怪物を討伐してきた彼だが、このようなエピソードがある。

 

 クルサースパの末期、神々は彼が死後に天国へ行くことを拒否した。彼は涙ながらに懇願すると、動物や天使、ゾロアスターまでもが同じく懇願したという。そして彼は天国に迎えられたのだ。

 

 こういったエピソードがあるのは、ゾロアスター教で重要視される火に対する関心がなかったからだともいう。

 

 

人物

 

栗色の巻き毛をし、ヘラクレスにも匹敵するほどの鍛え抜かれた筋骨隆々の体躯をもつ、長柄の鎚矛を手にした銀色の瞳を持つ青年。その生涯において倒してきた角竜アジ・スルヴァラや海の怪物ガンダルヴァと言った怪物たちの皮や骨を使って作ったと思われる軽鎧を纏っている。

 

 

 普通の人間と言う訳ではなく、アフラ・マズダらによって作り出された『対悪粛清兵器』。だが一部の善神の調整により『多くの悪を倒し、人々の希望になってくれますように』という願いを込められた事で、神代でも最高級の肉体と才能を持ちながらも、常に笑顔を絶やさず他者を思いやり、人々の苦しみ、助けを求める声を決して見捨てない真っ直ぐな気性を持った好青年。

 

 

 その生涯においても彼は人々へと尽くすことを自分から望み、悪を許さず、悪を滅した。だが殺した悪への敬意は忘れず、心の底に深く刻みつけるなど悪だからといって糾弾するような事を決してしない事を心がけ続けた。

 

 

 そして巨鳥カマグ、怪物ガンダルヴァ、悪竜スルワラ、悪魔ヒタースパなど多くの人に仇なすものどもを討ち、世界の終末に復活したザッハーク…即ちアジ・ダハーカをも討ち果たしたのだが、ここで彼はある失態を犯してしまう。

 

 

追い詰められ、負け惜しみをぶつけてくるザッハーク。だがこれに対しクルサースパは疑問を抱いて問いかけていた。『なぜ人語を介し、愛という物を理解していながら、悪の側に立とうとする?』

 

 

 この言葉を聞いた時、ザッハークは『こいつは何を言っている?』と呆けた。だがクルサースパはどうしてもそれが気にかかっていた。今まで倒してきた怪物達は人語を介さず、ただ人々を貪り喰らう存在だった。だからこそ自分はそれを倒す事に抵抗は無かったのだが、ザッハーク…アジ・ダハーカは違った。

 

 

『人語を介し、愛という物を尊いと知っているのに、どうしてそれを踏みにじる悪という道を安易に選ぶんだ?悪として定義され、生まれたのだとしても、善に寄り添おうとして何がおかしいのか?悪であっても善に寄り添い、愛を以て何がおかしいのか?まして愛されていたというのなら、そのまま愛を尊んでもおかしくはないんじゃないのか?あくとして定義され、生まれたからと言って悪だけを為さなくてもいいんじゃないのか?』

 

 

そう問いかけるクルサースパ、しかしアジ・ダハーカはその三つの頭部で呆れたように溜息を吐いた。

 

 

【問われるまでもない。そんなのは楽しいから、面白いから、そして何より、美しいものを見たいからに過ぎない】

 

 

その返答に呆気にとられるクルサースパ、そんな彼の姿を愉快気に見下ろしながら邪龍は語る。

 

 

【人の不幸は蜜の味、という言葉があるだろう?まさにそれだ。俺が悪を為すのも人を絶望させるのも、それが何より楽しくて面白いからだ。

 尊いもの、愛、確かにいいものだ。だが飽きる。人間どもはどうかは知らんが俺はすぐに飽きた。そして俺は、この飽きた代物を有効に使おうと考えた。

 人間というのは尊いものや愛をありがたがる。ならばそれを壊せば、奪ってしまえばどうなる?どんな面白い姿を見せてくれる?

 そうして初めて実験したのは、かつてザッハークであった頃の俺の父と母だった】

 

 

【愛する我が子である俺に殺されそうになる父と母の姿は実に素晴らしかった。まるで信じられないものを見るかのような顔、俺ではない別の誰かを見るような顔、それが絶望へと変わっていくあの瞬間、父と母が死に際の断末魔を挙げるあの瞬間……!!今でも思い返せる、たまらなく美しい光景だった。

それから王に即位してから、俺は何度もそのような美しいものを作り出してきた。

臣下、臣民、老若男女身分も問わず……ああその中でも最も美しかったのはかの聖賢王、ジャムシードの姿だったなあ】

 

 

 うっとりとした表情で三つ首をもたげて回想するアジ・ダハーカ。その姿を見ながらクルサースパは唖然とする。

 

 

ーなんだこいつは。言っている意味が分からない。他者を絶望させるのが楽しくて面白い?他者が絶望する姿が美しい?訳が分からない。同じ言葉を話す存在だというのにその思考がまるで理解できない。

 

 

 もっとも邪悪なるものとして定義されたから?悪の存在として生まれついたから?そんなものではない。もっと根本的な、同じ生命体として根本からしてこの龍は己たちから逸脱している。

 

 

【……とまあ、そのように彼女が絶望し、かの至高なる聖王が憎悪にまみれた復讐者となる姿をこの目で見ることができたわけだ。ああ、あれは本当に美しいものだった。今思い出すだけでも感動のあまり涙がこぼれ、体が震えて絶頂しそうになる。と、まあこれが俺が悪を為す理由だが……理解いただけたかな?善の英雄殿?】

 

 

 いつの間にか終わったらしいかの聖王を堕とし殺した話を終えたアジ・ダハーカはそうクルサースパに話を投げかける。彼は怒りに震える拳を抑え、さらに問いかける

 

 

『お前は、国の王だったんだろ?多くの人間を治める立場だったんだろ?人間の事を、民の事をなんだと思ってたんだ……?』

 

 

 クルサースパの絞り出すような問いかけに、アジ・ダハーカはまるで幼子に教え諭すかのように穏やかな優しい口調で返事を返す。

 

 

【逆に聞くが、お前は屠殺する家畜を可哀そうだと思うか?彫刻を彫るために削られる石を、木を、装飾品を作るために加工され磨かれる宝石を哀れだと思うか?】

 

この返答を聞いた瞬間、クルサースパは完全にこの邪龍の本質を理解した。

 

 

 こいつは己たちを対等な生き物とみていない、もっと言えば生き物としてみているかどうかも怪しい。ただ己が遊ぶための、楽しむための玩具か餌、そんな程度にしか見ていない。

 

 

 悪と定義して生まれたからではない、悪神が創造したからでもない、こいつ自身が生まれながらにそういう人格を持って生まれたからなのだろう。どこまでもどす黒く、悍ましく汚らわしい暗黒の魂、いかなる光も色も塗りつぶせない邪悪極まりない精神を。

 

 

 愛も、尊いものも、善も、悪も、全て全て己が相手を絶望させて奈落へ沈め、その様を楽しみ眺めるための、奴の言う「美しいもの」を作り出すための道具に過ぎない。理解しているが興味もないのだ。所詮道具程度の価値しかないがゆえに。

 

 

『…そうか、よくわかった』

 

 

 返答するとクルサースパは槌矛を握りしめる。その形相は能面のような無表情、だがその眼光は怒りと、ある覚悟に燃えていた。

 

 

 この存在を生かしておいてはならない。このおぞましい怪物はこの場で殺さなくてはならない。

 

 

 もしこのまま放置すればこの怪物は地上の全てを食い荒らす、否、それよりも酷い、地獄の楽土を生み出すことだろう。

 

 

 おのれの愛する人々が悶え、苦しみ、絶望しながら息絶える、この邪龍の宣う『美しい姿』をさらさせるわけにはいかない。

 

 

 この時、クルサースパはあんな質問をした事、そして哀れと思った事を恥じていた。今まで倒してきた怪物達と違って人語を介し、人として育てられていた事で愛を知っており、尊いという事も知っていたのであれば…歩み寄れるのではないか。改心させられるのではないかと思ったが…それは全くの無駄だった事を思い知らされたのだから。

 

 

『お前は、生きていてはいけない生物だ。ここで殺す』

 

 

【酷いことを言う。生きる権利は平等だろう?】

 

 

 そう嘲る邪龍の言葉を無視して、クルサースパは槌矛を振りかざした。

 

 

 激戦の末、クルサースパはザッハーク=アジ・ダハーカを打ち倒した。自身も満身創痍になりながらもかの悪龍に致命の傷を刻み込んだ。

 

【結局、予言には抗えないか。なんとも拍子抜けな幕引きだ】

 

 

【だが、だが英雄、クルサースパ。お前は先ほど俺を哀れんだな?情けをかけたな?】

 

 

 アジ・ダハーカの嘲る言葉にクルサースパはわずかに反応する。そんな彼にアジ・ダハーカは嘲笑しながら続ける。

 

 

【絶対悪を、悪神によって生み出されたもっとも邪悪なる龍を憐れむなど許されまい、あの狭量な神共が許すはずもあるまい。お前は天に昇れぬ、死したのちに神々のもとに召されることもできない】

 

 

【もはや地上を彷徨うか、地獄へ落ちるか、はたまた抑止の守護者となるか……いずれかの道しかないわけだ。哀れよなあ、愚かよなあ?絶対悪を倒すという偉業を成したというのに、神に切り捨てられるとは!!】

 

 

【お前の末路が見れんのが残念だが、精々苦しみ絶望しろ。美しいものを見せてくれよ、英雄?】

 

 

【【【クヒャハハハハハハハハハ!!!!】】】

 

 

 その嘲笑を残して、アジ・ダハーカは消え去った。英雄クルサースパに、呪いを残して。そしてこの事が切っ掛けでクルサースパは死後、天国に上る事を許されなかった。

 

 

ー善として生み出されながら、悪であるダハーカに情けを掛けようとするなど許される事ではない!!

 

 

 これにクルサースパは地上を巡って怪物たちを討ち倒し、人々を救ってきた事を話した後に『…無論、ダハーカに情けをかけた事への言い訳をするつもりはない。他の怪物と違い、あいつは人語を介していた。愛を、善を尊いものと知っていたというのなら、改心できるのではないかと期待し、情けをかけてしまった…それが無駄であった事を俺は思い知らされた以上、甘んじて罰を受けよう』と毅然として言い放ち、神々も潔いと認めたが、最終的には地上にいる全ての動物達や天使達、そしてゾロアスターの擁護を受け、天に上る事を許された。

 

 

 この様に善を重んじ、悪を討ち倒す事を自らの宿命と理解しながらも、悪でありながらも心からそれを悔い、善の道に歩もうとするならばそれを見守ろうとする事を重んじる、いうなれば『悪を討ち倒す為に善として造られたにもかかわらず、悪に寄り添おうとする矛盾』している考えを持った人物でもある。

 

 

 しかし基本的に善を重んじる人物でもあると同時に、苦難に立ち向かおうとする人物がマスターであったのならばその傍に寄り添い、共に苦難を乗り越えようと歩むことを是とするサーヴァントである為、人理焼却に立ち向かう事になるカルデアのマスターの場合であればこの上ない心強い味方となるだろう。

 

 

人物関係

 

 

アフラ・マズダ:アジ・ダハーカを含む邪悪を滅ぼす為に自身を生み出した善神達を束ねる主神…の、依り代とされた少女。

 

 その時代に生きていた一人の少女としての生き方を許されず、アフラ・マズダという神の依り代としての生涯を強要されてきた生涯を送ってきた事に憤慨しており、彼女の頭を撫でては申し訳ないと涙ぐむ一面を見せた。

 

 

『アフラ・マズダがここにいるってのか?…なに?神そのものじゃなくて…神の依り代としての生涯を強制された少女、だと…!?なんだよそれ…ふざけんな!!善の存在を証明するなんてものの為に、一人の少女の人生を壊すなんて事をすんじゃねえよ!!!…ごめんな、嬢ちゃん?辛かったよな、悲しかったよな?俺がその場にいたのなら、そんな神殿をぶっ壊してでも、解放してやれたのに。本当に済まねえな…!!』

 

 

アフラ・マズダ『ありがとう。そう思ってくれたなら、私の人生は幸福なものでした。あと最近、新しいなまえができたのですよ』

 

 

アジ・ダハーカ:自らが討ち倒すべき宿敵。しかし人語を介し、人としてあった時代に愛される事を知り、善が尊い事を知っていた事から思わず情けを持ってしまったものの、それ以上に醜悪で救いようのない…愛も、尊いものも、善も、悪も、全て全て己が相手を絶望させて奈落へ沈め、その様を楽しみ眺めるための、奴の言う「美しいもの」を作り出すための道具としか見ない本性を見てしまった事で改めて倒すべき相手と決意を新たにした。

 

 

『…ダハーカか、あの時の俺は思わず情けをかけてしまった。人語を介し、人としてあった時代に愛される事を知り、善が尊い事を知っていたのであれば、改心するのではないかという淡い期待を抱いてしまったが…それが間違いだったと思い知ったよ。救いようのない外道であり…討つべき邪悪だった。もし再び会う事があるのならば、今度は決して情けをかける事はしない。善を尊び、善を愛する者として…俺は必ず奴に何もさせることなく、討つ!!!』

 

アジ・ダハーカ【健気だな。精々俺の魂に当てられ変転しないようすることだ。かつての感傷がいい例だろう?】

 

藤丸龍華:アジ・ダハーカをその身に宿した少女。しかし悪の力をその身に宿しながらも、善を尊び他者を愛する事を是とする彼女を『これこそが俺の目指した英雄の姿』と絶賛した。

 

『リッカ…ダハーカをその身に宿した少女か。けど、あいつからは邪悪が感じられない。それどころか、悪をその身に宿しながらも善を尊び、他者を愛する事を是としている。あいつこそ…本当の意味で英雄だよ。それよりも、あの時一緒に戦えなくてすまなかった。もし今度ダハーカと戦う事があるのなら、その時は遠慮なく俺を呼んでくれ!必ず力になる事を誓おう!!』

 

リッカ「えへへ、ふへへぇ…そんなぁ〜(シュワァ)」

 

 

ニャルさん:初めて出会ったときに恐ろしい力を持っており、すわ悪神かと身構えたが、邪悪な力を持ちながらも血が繋がっていないナイアやピアの事を父親として愛しているのを見て思わず自分の目がおかしくなったのかと戸惑っていた。その後会話をしているうちに『ニャルのとっつぁん』と気さくに接するようになった。

 

 

『アッー!その…ニャルのとっつぁん、最初会ったときは済まなかった!初めて会った時、なんというか凄まじい邪気を放っていたから思わず悪神かって身構えちまってよ。けど…血は繋がっていなくても、ナイアの嬢ちゃんやピアの嬢ちゃんを娘として愛しているのを見たら、悪神なんて思った自分が馬鹿らしく思っちまったよ。その…気を悪くしてたのなら、改めて謝罪する!本当にすまなかった!』

 

ニャル【こちらこそ、絆で判断してくれてありがとう。彼女たちは真っ直ぐに…本当に素敵に育ってくれたよ】




サタン【反応セリフは追加したんだって。いつかどこかで会えるといいね!】

【ふかやんさん、本当にありがとう!じゃあ次の更なるゾロアスターの英雄へと行ってみよう!月曜からは本編だよ、お楽しみにね!】

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