楽園
ギル「サタン。その吟遊詩人は確かにそう言ったのだな?」
『うん。この秘密は…ギルにだけは話さなくちゃと思って』
──サタン…!この世で最も有名なる悪魔…!
フォウ(とんでもない大物じゃないか!なんで日本のマンションに!?)
ギル「過ぎた秘密を抱え込まず、我に伝えたのはよい判断だ。貴様のサーヴァントとして嬉しく思うぞ、リッカ」
『うん。楽園の敵…に、なるのかな?』
ギル「間違いなくなるであろうよ。その名は敵対者。ディーヴァが送った報告書から見るに、要らぬ世話をこれからも焼くつもりらしいからな」
リッカ『乗り越えようね。エア姫と、フォウや皆で』
──リッカちゃん…!はいっ!
フォウ(蛇なんかに負けないぞ!な、ギル!)
《……》
(おぃい!?)
《ふはは、冗談だ。無論であろう。蛇には恨みがある。此処で霊薬簒奪の八つ当たりと行こうではないか!》
「ではまずはカウンセリングを受けよ。オガワハイムの一幕だ、精神をさぞ擦り減らしたであろうからな。必要ならば有給も使え。一ヶ月までならば自己判断で許す」
リッカ『うん。いつもありがとう、ギル!』
──リッカちゃん…辛い事は皆で分け合おうね。
ギル《今のヤツは多くの知己朋友にめぐまれている。心配はあるまい。さて…》
ロマン「た、たた、大変だ!!ギル!」
ギル「なんだロマニ、騒々しい!」
ロマニ「せ、せせ、聖杯と!と、とと、とんでもない情報が一気に!」
──とんでもない…
(情報だって…?)
──!こ…これは…!
《フン。手土産程度で隠すものですらないとうことか。知られようと意に介さぬとは、呆れた傲慢さよ──》
真名
ダンテ/サタン・ルシファー
クラス
プリテンダー
性別
無し
身長
翅以外は自由自在
体重
翅以外は自由自在
出典
聖書 悪魔が出典された全て
地域
地獄・天界
属性
混沌・悪
特技
後押し
好きなモノ
面白いもの、素晴らしいもの
嫌いなモノ
退屈
天敵
自分より美しいもの
一人称
僕
二人称
君
三人称
あれ、あの人
イメージCV
藤村歩
ステータス
筋力A 耐久A 敏捷A 魔力A 幸運A 宝具EX
クラススキル
対人理 A
人理の、人間の遍く全てに敵対する在り方がスキルとなったもの。人類史が紡いだもの全てに特攻を持つ
対天使 A
混沌と地獄を率いる大魔王として、秩序の使者に特効を持つ。秩序属性・善属性にも特効は起動する。
対悪魔 A
明けの明星たる大天使として、混沌の軍勢に特効を持つ。混沌属性・悪属性にも特効は起動する。
陣地作成(地獄) EX
地獄の全てを配下に治める故に最高ランクで保持する。必要ならば固有結界とは似て非なる空間に閉ざすことも可能
道具作成 EX
翼を材料に、あらゆる全てを制作する事が可能である。但し、プレゼントに利用しても相手を喜ばせることができない。
芸術審美 E
ダンテの真似事。
芸能 E
ダンテの真似事。
保有スキル
スキル名 ランク
明けの明星 EX
曙の子、輝けるもの、神の左を唯一任された光輝なる者である事を証明するスキル。カリスマ、軍略、高速神言、紅顔の美少年、魅惑の美声など様々なスキルを内包する。
彼は唯一神に永遠の寵愛を受けた存在であり、またあらゆる天使の羨望を一心に受けた至高の存在であった。
しかし…
敵対者 EX
彼が名乗るもう一つの名、地に投げ落とされた地獄の大魔王たるサタンの名。その証明たるスキル。
地獄の悪魔たち、邪悪なる者達の全ての頂点に立つもの。神に最期の決戦を挑むとされるあらゆる全ての敵。相手にスタン、強化無効3回、強化解除、最大HPダウン、呪厄、恐怖、睡眠など、この世の全ての不浄をぶつけるかのような状態異常を巻き起こす。
宝具
『光輝なる大天翼』
ランクEX 分類 対界宝具 レンジ 一人 最大捕捉一人
ルシファー、そしてサタンが背中に有する美しき、そして禍々しき6枚羽。本来ならば十二枚だったのが、堕天する際に邪魔だったので半分を引きちぎった。
彼が比類なき美しさを有するものである証として神が与えたものであり、彼自身の宝具にして存在そのもの。翼一枚一枚が大聖杯に匹敵する魔力を有しており、羽根の一本一本が単純な魔力リソースとしての聖杯に変換できるほどの力を所持する天界と魔界において唯一無二たる証明にして、神をおいて輝かんとする彼の大罪『傲慢』そのものの証。
6枚揃っている状態では万能の願望機として機能し、十二枚揃えば根源へ至る穴すら自在に空けられる程の天上における大権能であり、人間の物理法則世界にて振るえば正しく『唯一神』たる力を発揮する。
そして翼一枚を『空想の翅』として、失われた空想の楔にする事も可能。それが意味するもの、即ち…
人類史濾過現象。人理再編とも呼ばれる地球漂白と汎人類史の否定である。
『
ランクE 分類 対人宝具 レンジ一人 最大捕捉 一人
コキュートスにいた頃、自分の領域に来た一人の詩人を現界する際に纏い、羽織る際に持ってくる宝具。かの詩人の地獄と煉獄、そして天国を詳らかに歌い上げた才覚を再現する。
…しかし、彼は自分にのみにしか歌わず、自分の為にしか吟じないため、その絶世の美貌と歌声から展開される曲は実に無味無臭…人によっては違和感、最悪恐怖すら覚えるだろう。
白痴の譫言や、AIの読み上げ。彼の曲に比べたら、それらすら天井の美声にすら聴こえるほどにその透き通った歌声は美しいのだ。
空虚な水晶のように。
容姿
第一再臨
琴を構えた、吟遊詩人の姿。場所は地獄の入口。
第二再臨
大魔王サタンの姿。翅は禍々しく、周囲には血の山河と無数の躯が転がり山を築く。
第三再臨
大天使ルシファーの姿。朝焼けと明けの明星、きらびやかな翅が輝いている。
最終再臨
玉座に座り微笑むサタン。地獄の釜にあらゆる全てが落ちていき、天使と悪魔の最終決戦が始まりあらゆる全てが死んでいく。その中心で、誰より眩しく翼が輝いている。
人物像
人懐こく、立場に関わらず親身かつ献身的。失敗にも寛容で、称賛と激励、恩賞も温情も忘れないまさに輝ける星そのものたる美しき振る舞いを全てに振りまく明けの明星の化身。
…だがその実態は博愛、寛容などでは決してない。彼は自身の美しさと高貴さ、気高さ以外のあらゆる全てを等しく塵屑以下の価値なきものとしてか見ていないのだ。
親身かつ献身的なのは、他人が滑稽に一喜一憂し動くさまが楽しいため。
失敗にも寛容なのは、微塵も期待も信頼もしていないため。
称賛、激励、温情、叱咤はただ『相手が望む言葉』『相手が欲するもの』を瞬時に見抜く事ができる為であり、都合のいい手駒にするプロセスを行っているだけである。そこに共感や情など微塵も無い。彼にとっては地獄の魔王も大天使も等しく有象無象の取るに足りないものでしかないのだ。
その在り方は妖精國のとある妖精に似ているが、あちらは『自分は完成してしまっているため、自分より輝ける存在を排除し引きずり下ろす』性質に対して、こちらは『相手を極限まで照らし輝かせる』という真逆の性質を有している。
他者の力や在り方を優しく肯定し、後押しし、心酔させる。すると相手はサタンの為に限界を遥かに越えて輝き、そして即座に燃え尽きる。どれだけ輝こうと、明けの明星、神に次ぐ彼の輝きには届かない為に儚く散っていく。
言うなればその妖精の完成形であり、純粋悪の到達点だ。彼は自身の手を、翅を、存在を何一つ汚さない。地獄の軍勢が、彼を慕う天使達が、英雄が、神が。彼の成したいこと全てを行い、果たし、そして死んでいくからだ。
更にたちの悪い事に、サタンとなった彼は人の悪行、汚濁、醜悪さを何よりも好む。人の艱難辛苦、破滅する瞬間に何よりも愉悦を覚える性質を有してしまった。それ故、どれほど絆を結ぼうと、どれほど愛していようと愛されようと、彼の気まぐれ一つで破滅に突き落とされる。むしろ愛した者ほど、その破滅を見たくなり、自らかけがえのないものを破壊する。
関わる全てをその輝きで照らし、輝かし、そして破滅させ、消していく。残るものは彼一人のみ。残るものは彼の美しさのみ。
穢れを知らぬ無垢なる純悪。自身を邪悪などとは微塵も思い至らぬ正真正銘の悪そのもの。人類など欠片も愛しておらず、ビーストになどなろう筈もない。
遍く全ての敵対者。生きとし生けるもの全ての敵。あらゆる魔と悪の頂点に立ち、輝ける旅路に立ち塞がるもの。それがこの魔王たるサタンのすべである。
…ただし、楽園カルデアの旅路。このたった一つの例外だけは今、サタンの心を震わせている。
能力
翼による万能の願望の成就。その時にやりたいことを望むままに、望んだままに実行する。
ダンテの際は人骨と山羊の骨で作られた琴を使いサポーター、バッファーに徹する。しかし前述の通り彼が聞き語らせたい相手など、応援したい相手など自分一人しかいないために自身にしかバフがかからない。
ゲーム的に言えばスターを自身に全て集中、NP毎ターンMAX。パーティー運用など全く期待できないが、自己完結型としては他の追随を許さない。
マスターへの態度
神に仕えていた事から、主従関係に別段抵抗はない。彼は自身が考える最善と、自身が考える最高を常にマスターに囁いてくれる。
…しかし。その進言と進言はあまりにも的確で、正確で、そして抗いがたい最短最善のものばかりなため、やがてマスターたる存在は思考と判断を全てサタンに預けるようになってしまう。
そしてサタンが退去した時、もはや契約者にマスターとしての活動は不可能である。何故ならもう、サタン以外への指示などできず、サタンだけしか求めなくなってしまうからだ。
彼と契約をしてはならない。彼と縁を結んではならない。待っているのは破滅のみなのだから。
…ただし。彼が自身より美しいと思う存在にのみには、心からの心酔と敬服を誓うだろう。
明けの明星にして地獄の大魔王たる彼より鮮烈なマスターなど、果たして存在を定義すらできるのかという問題は残るが。
人物関係
唯一神
自身を愛してくれた神。
自分の何がそんなに気に入ったんだろう?
ミカエル・ウリエル・ラファエル・ガブリエル
仲良くしていた四人の天使達。四人の翅を順番に引き千切ってみた時はとてもスッキリしたと彼は思い返す。
魔界の軍勢
自分に忠誠を誓う悪魔達。
ベルゼブブ以外の名前を覚えてすらいない。
ザッハーク
自分が楽しいと思っているあらゆる全てを見せてくれる龍。とても好ましい。協力を惜しまない。
一番楽しみにしているのは、彼が楽園カルデアに完全敗北する瞬間。だからこそ彼はカルデアにも協力を惜しまない。かの邪龍の打倒を心から願っている。
ロキ
トリックスター。神達すら翻弄するその立ち回りには拍手喝采。
絶対性格悪いよ。皆は騙されないよう気をつけてね!
ニャル
家族を持っていて、楽園を応援している素敵な道を選んだ神様。とても親近感を感じている。
ちなみに、サタンが舞台制作、ニャルが脚本家、ロキが役者、ザッハークが演出家・批評家のイメージ。
アダムとイヴ
誰だっけ?
リリス
誰もが許される楽園かぁ。いつか形になるといいね!
楽園カルデア
素晴らしい旅路をいつもありがとう!これからもよろしくね!
彼が認める、自身より美しいものの一つ。
エア
君にいつか、出会える日が来ますように。
彼が認める、自身より美しいものの一つ。
リッカ
君のファンだよ!僕は君をずっと見つめているからね!
彼が認める、自身より美しいものの一つ。
一般カルデア
見る価値も無いその他大勢。
マテリアル
彼は天界における神に次ぐものとして産み出された。あらゆる全てを上回る輝きを持つものとして神に仕えた。
彼はその役割を果たし、天界の天使をよく纏め、よく率い、神に忠実に奉仕を果たした。誰もが神と、ルシファーを称賛し感謝した。
そんな最中、偶然…いや、或いはそれは必然だったのかもしれない。ルシファーの中には神が有した『美しくあれ』『無垢であれ』という願いの他に、決定的な自意識が芽生えた。
【つまらないなぁ】
何もかもが上手く行きすぎてつまらない。誰もかもが神の思い通りでつまらない。何かを言えば、はいとしか言われずにつまらない。
彼は飽いたのだ。平和に、博愛に、平穏に、善性に。そして願う。
【神を僕が殺したらきっと面白いはず!よし、やってみよう!】
そして彼はなんの考えもなく、ある日突然神に反旗を翻した。天界の三分の一が涙ながらに説得に回るも、ルシファーは逆に天使たちに願う。
【君の力が必要なんだ。力を貸してくれる?】
一人一人に向けたその誘いに、なんと説得した天使全てが神に反旗を翻した。天界は完全に割れ、大戦争により千年王国は砕け、神の秩序は崩壊した。
【あーあ。負けちゃった】
神に敗れ、囚えられたルシファーに特に感慨は無かった。自身に従った天使は皆堕天させられ悪魔となり、四大天使は余さず翅を引き千切られ重症を負ったが全く興味を持たなかった。
神はそれでもルシファーを許した。罪を償い、また我が左に立ってくれと。その美しさをまた見せてくれと。何かの間違いと言ってくれと。
それを聞いたルシファーはにこやかに笑い──翅の6枚を引き千切り、血まみれのままに天界より地獄へと落ちる。
【あなたはつまらない。もっと楽しい場所へ行くよ】
神の悲痛な叫びすら振り切り、コキュートスに墜落したルシファー。自身らを案じてきてくださったと地獄の悪魔たちは永遠の忠誠を誓ったが、彼は地獄という環境に歓喜する。
【自分の意志で何でもやっていい!自分が何をしてもいい!なんて素晴らしい場所だろう!来てよかった!】
彼にとって自分の美貌など、自分への想いなど全て些細なものでしかなかった。彼は自分が思うままに生きていけるその場所に、自由という概念に歓喜した。
【皆にも教えてあげなくちゃね!地獄に満ちる、こんなも素晴らしい楽しいものを!】
苦痛、苦悶、絶望、悲痛、恐怖。それらは神に与えられた美しさや無垢さなどよりもルシファーの心を揺さぶったのだ。
そこからの彼は、地獄の悪魔達が考えた【サタン】の名で活動しており、敵対者としての活動を存分に行っている。
神の下で白痴のままたるイヴに知恵の実を勧め…
活動する端末として、地獄の来訪者たるダンテの姿と逸話を獲得し…
そして、人理修復をきっかけに楽園カルデアの旅路に魅せられ、その旅路が輝かしいものであることを真摯に願う。
【僕がいる限り、皆の旅路を退屈に沈ませはしないからね。だからどうか、いつまでも素敵な歩みが続きますように】
彼は地獄の魔王として、楽園を名乗るカルデアをずっとずっと見つめている。
その輝きが、明けの明星よりも眩く輝くものだと心から信じて。
その旅路がいつか、自身が見たどんなものよりも美しくなるのだと確信し、己の全てをかけて応援しているのだ。
その過程でどれほどの絶望が撒き散らされようとも。
例え、消え去る筈だった世界に偽りの希望を撒き散らそうとも。
楽園の未来と、己の愉しみの為に…大魔王は思うがままに世界に君臨し続けるのだ──。
余談
彼の行動の指針の一つとして、『彼自身は彼自身の美しさに全く頓着していない』というものがある。更に言えば自覚すらしていない。
明けの明星、曙の子。無垢なる魂。それらは全て唯一神から与えられたものでしかなく、『付属品』であって、彼が愛する【自分】ですらない。
彼が自身を美しいと定義しているのは単純明快、あらゆる全てが彼を美しいと定義したからに他ならない。
【へぇ、僕って美しいんだ。神にすら言われるのなら、きっと僕は誰よりも美しいんだね】
彼が自分を愛していながら、自分より美しいものを許し、愛するのはこのためだ。彼にとって自身の美しさなど、堕天の際の翼のようにあっさり捨てられるものでしかない。
彼が本当に素晴らしいとおもったもの。それは地獄に集う悪性の全てだ。全ての苦悶と苦痛を、彼は自分の生の至高の娯楽と心から認識したのである。まさに大魔王の覚醒と称するに相応しい。
つまり彼を構成するものは、神が造りし絶世の美貌と地獄にて覚醒せし大魔王の魂。
ザッハークは理解してはいけない。外なる神々は理解できない。ロキは理解しようとさせない。そしてサタンは…
理解『しない』事が全てだ。彼を知ってはいけない。彼に歩み寄ってはいけない。
真に美しきもの以外が、彼に近付く事は許されないのだ。黒いことすら解らないその闇に呑まれたら、待つのは破滅のみなのだから。
ロマニ「サタン…本当にサタンなのか…?だとしたら僕達は大変なものを相手にしているぞ…!」
フォウ(ロマニ…)
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