シャルルおめでとう!めちゃくちゃかっこええなシャルル!!
そして地味に七周年の場所が幕張メッセ!これが一番ミラクル感じました!ありがとう、ありがとう…!!
本編のついでにこちらもどうぞ!
無慙「敵襲か…」
牛若丸「無慙殿!サーヴァントの相手は無謀です、ここは牛若にお任せを!」
無慙「では、カルデアに伝える。無事でいろ」
牛若丸「はい!」
(最適解と決断力!無慙殿は実に素晴らしい武者になりますね!)
【………】
牛若丸「狼藉者め。貴様の相手は、この私だ!」
「貴様…その面貌、もしやとせずとも私の別側面だな。牛若丸ではないのならば、英霊剣豪ならびに平安京にて現れし源氏の姿。即ち…!」
【源義経…牛若丸よ、お前の成長した有様だ。見知っていよう?何故ならこの姿こそ、お前の真なる有様なれば】
瞬間、牛若丸と義経を名乗る怨霊が同時に跳んだ。ビルをまるで足場のように踏みつけ跳んで、宝刀同士の剣技をぶつけ合う。
「戯言を!憎悪に塗れ、兄上と世界を呪う…そんな怨霊が英霊源義経であるものか!」
【ならば見るがいい。知るがいい。他ならぬ貴様が刻みし流離譚、歴史に轟かせし秘奥義を!】
「【壇ノ浦・八艘飛び!!】」
奇しくも、二人の歩法と宝具は鏡写しが如くに同時であった。白と黒の閃光が青空に剣戟を散らし、縦横無尽の花々を彩る。義経の言葉に偽りはない。その足捌き、体捌き、まさに全てが正しく源義経が秘奥義。己の流離譚そのもの。
「くうっ…!」
ライダーである牛若丸と、本領発揮の条件が緩いエクストラクラスと思われる義経では地力の差が出てしまう。マスターが傍にあれば負けはしないは道理だが、逆であればこのように差が生まれてしまう。弾き飛ばされ、距離を取られる牛若丸。
【脆弱だ。やはりお前は幼少の我に過ぎん。そのような有様ではまた、主に捨てられるが自明の理…】
「なん、だと…!」
【我等は孤高故、理解される事はない。それは英霊となり、サーヴァントとなろうと同じ事だ。牛若丸、幼き我よ。お前は何度仕えようと…届かぬのだ】
義経の目には…嘲りでもなく、蔑みでもなく。ただ憐れみがあった。牛若丸の行末を案ずる、黒ながらの親愛に似た情があった。
【だが案ずるな。お前を裏切らせはしない。お前の忠を無為にはせん。我がそうはさせぬ、させぬのだ。牛若丸よ】
「バーサーカーもかくやの世迷い言をほざくものだ。…だが興味がある。どうやって私の忠を守るというのか」
牛若丸の問いに、義経は静かに答える。それがさぞ、当然のように。
【現代の棟梁。源頼光の生き写しとなった貴様の主を誅殺する。即ち源氏鏖殺。お前の忠義を受ける源氏も、全て、全て我が滅ぼしてくれようぞ】
その為に招かれたのだと義経は言う。それが正しいのだと義経は宣う。だがそれは──致命的破綻していた。
「血迷うたか。貴様が義経であるのならば貴様もまた源氏。義経たる私が源氏に、頼光殿に、ましてやリッカ殿に刃を向けるだと?」
【ふ、ふふふ……ふふふふふ…】
「…やはり貴様、純たる私の在り方ではないな。源氏鏖殺などと、世迷い言にしても笑えぬ戯言。弁慶を名乗るあやつの芸にも及ばぬ手落ちだ」
【そうか?本当にそう思うのか?】
「くどい!貴様は何者か!義経…我が身を使い何を謀る!正体を表せ!」
その牛若丸の言葉に、ただ哄笑を返す義経…否。義経に宿りし者。彼女、いや彼等はおかしくて仕方がないのだ。牛若丸の身の程知らずの物言いに。
【剣豪では宿業を埋められ、平安の京では鏖殺を果たす。これほどの有様を知りながらその宿痾を知らぬというのか、牛若丸よ】
ならば教えよう。ならば答えよう。義経は、そこに宿る者は告げる。
【我が名は…我等は景清。平景清。あらゆる怨嗟と憎悪を以て、源氏を憎み恨むものである。そう、源氏の全てを鏖殺するものである】
「平…景清…!」
数多無数の回数、源氏に仇なした者。十や二十では済まぬほどに源氏を付け狙った存在。不死であり不滅とまで謳われた、源氏という存在にあだなす概念そのもの。
「平安京には飽き足らず、現世においても迷い出るか怨霊め!」
【一つ、思案せよ。何故我等は義経の霊基を使いこの場に現れたのかを】
その言葉に牛若丸は停止する。確かにあの存在は、あのサーヴァントの核は義経たるものだ。だが、源氏の宿敵たる平景清になぜ義経の霊基が振るえるのか?
「──まさか」
牛若丸は思い至る。それは、源義経という存在が有していたものに関わりがあるのだとしたら。
【然り。義経は…哀しみ、怒り、そして憎んだ。自らを追い立てた頼朝を。自らを救わなかった者達を。末期にお前は、憎悪の炎に身を焼いたのだ】
義経の末期とは憎悪であり、怨嗟であったと景清は言う。頼朝に、世界の全てに復讐を誓った怨の一文字、人形の焔。それが義経だという。
【そしてその憎悪と怨嗟が、我等を招いた。平景清…共に源氏に復讐を果たすものとして、我等は合一を果たしたのだ】
それは、義経が望んでいた事だと嘯く景清。義経は、報復と復讐を望んでいたと。
「そんなはずはない…!私は兄上を、恨んでなどいる筈がない!」
【それはどうであろうな?ならば義経は何故ここにいる?なぜ、怨を背負ってここにいるのだ?義経の復讐とは、如何なるものか?】
牛若丸は立ち上がるもの、先のような覇気は薄れていた。義経となった頃合いと牛若丸である頃合いは別人のようなものだ。故にこそ、客観的にその意味を知れてしまう。
「私は、兄上を…恨んでいた…ならば…」
【そうとも。ならば必然と、当代の源氏棟梁も恨んでいるのだろうな。藤丸某を、お前は憎み恨んでいるのだろう?】
その言葉に対する返礼は凄まじかった。見ることすら困難な斬撃が、景清を瞬時に縦横無尽なや斬り刻む。
「黙れ!そんな事は、そんなはずはない!私は…!」
【景清は見ているぞ。景清は知っているぞ、牛若丸よ。その目を、その心を偽らぬ事だ】
瞬間、義経はバック転し扇子を広げる。すると空間が裂け、境界の狭間が現れた。無数の目を有する境界が。
【景清が、此度の祭りに華を添えてしんぜよう。さぁ、カルデアよ。遍く英霊を招くがよい。そして我が下に至り果たすがよい。幕引きを、祭りの終わりを示すのだ】
その扇子を畳むと、平景清は静かに空間に消えていく。正確には、義経の霊基を所有した平景清であるが…
【待っているぞ、牛若丸よ。召喚の儀式にて招かれる英霊に、慄くがよい──】
その不気味な忠告を残し、景清は完全にロストする。
「…英霊剣豪で、私は躯であった。そして平安京では、私は乗っ取られていた」
そのように折り合いを付けていた牛若丸だが、ここで彼女は思い至ってしまったのだ。何故、三度も景清に狼藉を赦したか。
それは、まさしく…義経自身が望んだが故ではないのか、と。自身の本質は、先のように怨嗟の幽鬼であるのではないかと。
「私が…主殿を憎んでいる?リッカ殿を…?」
彼女は全力で否定した。そして景清の狙いは、主たる彼女とするのならば。
「牛若丸、マスター達に連絡した。速やかに戦闘態勢にて急行を…」
「無慙殿、ありがとうございます。迅速な判断でした」
「…逃げ果せたか」
周囲に気配はない。まるで掻き消えるように去っていった彼女、しかし、反応は残っている。カルデアが追えるように残したのだろう。
「無慙殿、やつの狼藉は看過できません。即刻捕らえ、地獄を見せつつ斬首してやるとしましょう!」
疑念を晴らすように明るく振る舞う牛若丸。無慙はその物言いに違和感を覚え、告げる。
「溜め込むな」
「!」
「誰かに話さねば、悩みで潰れるぞ」
無慙の言葉に、牛若丸は静かに頷く。無慙の言葉の力強さは、兄頼朝にも通じるものがあるためだ。
「ありがとうございます!それでは早速、ブリーフィングと参りましょう!」
召喚のイベントは次なる局面へと移る、それ即ち、怨霊たる平景清と、源義経の討伐──。
温羅「紫!!」
紫「あら、来てくれたのね…あいたたた。油断してしまったわ」
温羅「お前が不意を衝かれるとは…夏草観光でもしてたのか?」
紫「えぇ。八艘飛びで斬りかかられて、スキマでかわしたけれど秘宝の扇子を掠められてしまったの。お陰様で特異点と召喚を弄られてしまうわ。失態ね…」
温羅「……いらんこと言ったか…」
紫「?」
「なんでもねぇ。…心配すんな。カルデア、やられっぱなしなはずねぇからな!」
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