ハユハ「流石に強靭だな…」
ガルーダ『日本人の魂の集合体だ。脆いはずもない』
為朝『超巨大魔力反応確認』
ローラン「また雑に範囲を一掃するつもりか!?」
アストルフォ「ヒポグリフなら大丈夫さ!」
シャルル「ヒポグリフ以外が死ぬんだよなぁ!!」
ドゥン「しかしこれは好機、乗り越えれば勝機かと!」
シンモラ「任せてください」
「「「シンモラさん!!」」」
為朝『来るぞ』
鎌倉幕府『!!!!!!』
シンモラ「えぇ、そう。焔などこの前には無力。即ち」
スルトの顔『グワアァアァアァア─────』
シンモラ「スルトは守護にて最適」
(((スルトの顔呼び出したーーーー!?)))
スルト『鬼嫁 め ──── !』
「素敵です、私のあなた」
『クク 知っている ── !』
シンモラ「さぁ皆さん、スルトが耐えきった後がチャンスですよ!」
シャルル(怖ぇ!この嫁さん怖ぇ!)
ドゥン(カーリー殿といい、やはり恐ろしいのは妻…)
ドゥルガー『何か言ったか?』
(いえ!何も!)
シンモラ「皆さまは大丈夫でしょうか…」
『俺の 心配も しろ』
「堪えれるでしょう?私のスルト」
『当然だ──!』
マスター・アルトリアサイド
「ど、どうしよう!はぐれちゃった!?確か日本のお城って迷路みたいなんだよね!?」
「おおお落ち着きましょうマスター!まずは通信です!通信を!」
突入対策として、突如分断ワープを受けてしまったグランドマスターズ。それぞれが別の場所に転送されてしまったのだが、それに対する手段も様々だ。
「問題ない。風が行く先を教えてくれる」
マスターアルトリアに侍るウーサーが、エクスカリバーをなぞる。すると穏やかな風が流れ、行くべき先へと吹きすさぶ。
「おぉ!風の加護をお持ちで!」
「正確には、この聖剣に宿る妖精の残滓だ。妖精達は遺していたんだ、祝福と導きを。これは、他者に囁く虹のように美しい妖精の得意技だった」
惜しむように目を細め、アルトリアとガレスを促す。彼に応えるように、二人は目指すべき地点へと走り出す──。
オフェリア・チルノサイド
「援軍のコンラです!道案内のルーンですね、お任せ下さい!」
オフェリアとチルノ、即ちシグルドとブリュンヒルデは優に敵部隊を叩き潰しながら進軍していた。迎撃を二人に任せ、カルデアよりコンラを救援に招き道を示す。
「るーん、っていうのは便利だな!あたいもなんか覚えたほうがいいか?」
『無理じゃないかなー?オーディン様も苦労してたし…』
『やればできます。きっと』
『チルノは氷のルーンを学びましょう。ワンチャンパワーアップするかもです』
「マジか~!よしにとり!今度やるぞ!」
『そうだな!お前ならなんとかなるだろう!神秘のいい実験だ!』
「しかし、あのシンモラという御方…凄まじいです!禁忌の火のルーンをあんなに使いこなすなんて!」
「やはり彼女、キャスターとしては破格なのね。…スルトを使役するだなんて…」
味方で良かった。オフェリアは何度目も解らぬ安堵のため息を吐くのであった。そしてチルノは燃えていた。パワーアップにである。
「マシュは…皆は大丈夫かしら」
「マシュさんなら心配ありません!何故ならばマシュ☆コンのパートナーだからです!」
その信頼の言葉の通り───
マシュ・キリシュタリアサイド
「マイネェエェエェム!!シールド・オブ・リッカ!マシュ・キリエライトォオォオォオォオォオ!!」
腹の底から叫びながら名乗りを上げ、突撃シールドバッシュにて敵を蹴散らしていくマシュ。それは彼女なりのキリシュタリアへの講義でもあった…筈である。
「私はリッカの盾、マシュ・キリエライト。うぅん、気迫溢れる名乗りだね!」
「そうでしょう!カルデアゲームコーナー、神ゲー一覧にあった名乗りを参考にしました!私は今、荒武者マシュと化しています!」
「私もやっていいかな!」
「勿論ですとも!」
「「マイネェエェエェム!!!」」
『日本の文化を全力で再現する外国人二人』と化した二人は、しかしその本物のパワーで鎌倉幕府内部を驀進していくのであった。
ベリル・ペペロンチーノサイド
「ぎゃあぁあぁあぁ!?」
その頃、ベリルは罠にかかりっぱなしであった。火責め、水攻め、落とし穴、槍衾、弓矢放ち。ニャルにより死ねなくなっていなければ中々の死にっぷりに、ペペロンチーノも呆れ顔である。
「もうちょっと日本文化に触れなさいな。そんな迂闊じゃ暗部の名折れよ?」
「いやこれに触れる機会ってどんなオモシロ体験なんだよ…ていうか日本って殺意高いな、全部一息に命狙ってくるじゃんよ…」
「当たり前よ。言っておくけど捕虜への拷問はもっとえげつないわよ?」
「あぁ、そりゃあ問題ない。ニャルの旦那の【拷問】に比べりゃあな…がはあっ!?」
上から落っこちてきた天井に潰されるベリルにやれやれと呆れつつ、死地を教えてくれる彼なりの身体の張り方はきっちり、密かに評価するペペロンチーノでありましたとさ。
「そういやあんたも日本人だったっけか…」
「そゆこと。沈黙は金よ、ほら早く!」
「いででで引っ張らないでくれ!まだ身体治してる途中なんだから!?」
デイビッドサイド
「ウフフ…良さげな茶室に茶器一室…そんな暇ではないと知りながらも文化体験、背徳の時間…」
「侘び寂びはいいものだ。日本人の繊細な心意気は好ましい。形なきものを愛する姿勢…見習いたいな」
デイビッドとゴッホは茶を嗜んでいた。
「せめてお土産に、皆さんに情感たっぷりのイラストを書き溜めておきます…ゴッホ、和風描画に挑戦…北斎さんとコラボワンチャン…」
「サバフェスでコラボ打診を入れておこう」
「何から何までありがとうございます、マスター。…あ、茶柱…ゴッホハッピー…」
「…茶に立つヒマワリ、等とはどうだろうか」
「ハウッ!天才の発想…!!」
彼らはマイペースであった。
リッカ・カドックサイド
「くそっ、ついてないな。僕達は外れルートを引いたらしい…」
忌々しげに呟くカドック。門に隠れる二人に、大量の武者たちが攻撃を浴びせかけている。カドックの言う通り、警備の厚いエリアに飛ばされたのだ。マシュ達とも離れた状態で。
「警備が厚いって事は重要な地点って事。押し通る!」
「待った!一応言うが押し通るを止めるわけじゃない、むしろその助けのための制止だ!」
童子切を構え突撃をかますリッカにカドックは噛み砕いて説明し、端末のデータを見せる。
「きっとこれは、君に必要なデータのハズだ」
それは、雷位の剣士がせめてもと遺したもの。奥義にのみそれを振るうリッカに基礎と応用を教えるかのような、雷位の戦技だ。
「─────」
それを見やったリッカは瞠目の後、食い入るように動画を見やる。その場が戦場であることすら失念するほどの、彼女にとっては値千金の映像であったのだ。
「…これ、持ってきてくれたの?」
「君に、必要だと思ったからな」
「ありがとう、カドック。──絶対無駄にしない!」
そして立ち上がり、龍鎧を纏ったリッカは敵の前に躍り出、刀を振り上げる。
「雷位抜刀!──『積乱の薙刀』ッ!!」
荒れ狂う魔力を雷と変え、それを刀に束ねる。その威容は薙刀へと姿を変え、眼前の全てを薙ぎ払う。
「『紫電の鞭』ッ!!」
それを次は撓り、全てを焼き切るような鞭へと変え、縦横無尽に振り回す。万雷の熱を束ねたそれは、霊魂であろうと物体であろうと、等しく削りゆく。
「『稲妻の槌』ッ!!」
そしてそれを巨大な鉄槌に変え、鎧の強度に任せ攻撃ごと叩き潰す。奥義ほどの決定力は無くとも、その場に合わせた武器を手にできるは十分すぎる程の戦術的優位だ。
更に雷位の汎用性と応用性を知ったリッカの発想は留まることを知らない。刀を有しながら、雷によりあらゆる武具へと千変万化の姿を見せる。槍、弓以外の武器すらも、雷霆という形でリッカは手にしたのだ。
『凄い…雷位ってこんなに色んな事ができたんだ!』
リッカは確かな手応えを感じ、さらなる高みへと向かう感激に震える。そしてそれは、カドックもまた同じ。
(君に限界はない。昨日よりも強くなってくれ。いつか僕が乗り越えるべき壁は、どこまでも高い方がいい)
それは仲間として、ライバルとして、何よりも目標としてかけ値ない純粋な願いだ。だからこそ──
『カドック!本当にありがとうね!ハイタッチハイタッチ!』
「あ…、わ、解った。データ、持ってきただけだけど…」
リッカの屈託ない親愛を受けることが出来たカドック。目標のカッコよく雄々しいだけでない少女らしい一面に、これまた青天の霹靂を喰らうカドックでありましたとさ。
ウサギ『フィ』
リッカ「!」
カドック「…ウサギ?」
イヌ『ワン!ウォン!』
リッカ「イッヌ!」
クルサースパ「おぉ!ここにいたか二人共!天守閣の道は割り出した、さぁ参ろう!」
リッカ「クルサースパ!じゃあこの動物たちは…」
クルサースパ「うむ、俺の天国入りを願ってくれた動物たちだ!こうして、力を貸してくれる。愛らしいだろう?」
カドック「いい英雄は動物に好かれる、か…」
クルサースパ「ははは、そういう事だ!きっと牛若丸や師匠なる女性もいるぞ!俺は皆を集める!」
リッカ「お願い!さ、カドック!行こう!」
カドック「あぁ!頼朝…合理性の怪物。一体何が狙いだ…?」
リッカとカドックは駆け上がる。公私の乖離仕切った日本の英傑の真意を確かめに──
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