ニャル【なんと】
ルゥ「リッカ達に少しでも、楽な思いをさせてあげなきゃね。じゃあジェットコースターにでも…」
ジェットコースター
「すみません、身長が低いお子様の方は…」
ルゥ「(涙目)」←130センチ
ニャル【泣かないでください、他の試練を探しましょ?ね?】
ハスター(こやつ、愉快に振り切っとるのぅ…)
ルゥ「どうやら私の真の姿を見せる日が来たようね…(震え声)」
ニャル【お待ち下さい!お控えを!】
ルゥ「はなしてー!はなしてー!」
ハスター(あれじゃな。はしゃいでおるのだな)
「大変申し訳ありません…」
「気にするでない。決まりであろう」
ヒィーン←伝説の中の伝説の祖龍の咆哮
このあと滅茶苦茶モロコシ食った。
「お待たせ致しました、皆様方。カムイの黄金、確かに浄化し無力化。収集を完了したことをご報告させていただきます」
アテルイとシトナイの報告通り、ボルシャックが有していたカムイの黄金は魔力リソースとしてあるべき場所へと還ったという。即ち、アテルイ、並びにカルデアのリソースに使えるということでもあるということだ。
「流石にドラゴンに使っていた様な莫大な魔力ブーストには使えないだろうけど、このドラランドにいる間は魔力消費を気にしなくて大丈夫そうよ。それに、アテルイが色々な事をできるみたい」
「僭越ながら、浄化した魔力を弓矢、宝具として扱うことにより皆様に強化を、ドラゴン達の凶悪な力を鎮静させる事ができるようになりました。ヴリトラを始め、ガーディアン・ドラゴン等の調伏にお役立てくださいね」
自らを強化に、相手には弱体化を。アテルイのサーヴァントとしての霊基は田村麻呂程強いわけではないが、アイヌの秘術や奥義を全て扱えることから単純な当代におけるアイヌ全てを担う存在に等しい。そのサポートの多彩さは折り紙付きだ。シトナイの協力もあり、導き手としての彼女はますますもって敏腕を振るう。
『提供してもらったカムイの黄金リソースをカルデア技術部で改良して、オニキュアレーダーを作ってみたよ。一定上の反応を持つ魔性、即ちオニキュアの魔力を敏感に感知するスグレモノだ。感謝を忘れず活用してくれ!』
『報酬は味噌付ききゅうりで頼むな!気持ちで三本付けてくれてもいいぞ!』
『ついでにドラランドのマッピングもしておいた。気になるアトラクションや店鋪があったら寄ってみてもいいと思うよ。勿論、本題を忘れない程度に。ゴッフ君の血圧が上がっちゃうぜ?』
『こう、歴戦のスタッフとマスターに言うのもおこがましいような気もするが…自然体と腑抜けを混同しないようにしたまえよ。見た目の華やかさと違って、そこは幻想種ドラゴンが跋扈する類を見ない場所なのだ。異聞帯深度で言えばA++くらいは硬いくらいなんだからね。まぁ、どういうわけか敵も味方もプロレスを弁えまくってるから洗練された攻略になっているが…』
『それも、竜種が誇り高いがゆえの事だぜゴッさん。竜も鬼も、人という矮小種と楽しむことができるなんて賢さと礼節を見せてきやがった。俺等もそれに負けねぇようにしないとな』
田村麻呂の言葉に一同は頷く。竜側が敷いたルールというのは危険でもあるが、逸脱すれば超絶生命体のドラゴンとルール無用の殴り合い。勝ち目などあるはずもない。人がルールを護ればルールが人を護る。高度な社会秩序を敷いてきたヴリトラに一同は気を引き締める。
「うん。勿論分かってる。皆、決めるとこは決めてゆるいところはゆるい感じで!」
「そうだ。次なる竜の戦いも、任せておくといい」
「魔力を気にしなくてもいいんでしょう?なら、遠慮なくサポートの大盤振る舞いをさせてもらうわ」
メリュジーヌ、ニキチッチ共々戦意が高い。さぁ次なるオニキュア捜索へ…というところに、待ったをかける者がいた。
『なぁなぁ、そのカムイの黄金の魔力、戦うときでいいからオレにも回してくれないか?実体化して、お前らの助けになれる筈だぜ』
ポン、とデフォルメされたチビボルシャックが、リッカの肩でうんうんと唸る。彼はドラゴンとの戦いに参加するというのだ。
『それは願ってもいない提案だ!目には目、歯には歯、ドラゴンにはドラゴンという図式ができるわけだね!』
『いいのかね?言っておくが、力を貸すと言われた以上はそれはもう遠慮なく仲間のドラゴンと戦わせるよ?』
『おう、望むところだ!無益で不毛な手合わせじゃなく、世界と雌雄をかけた決戦…オレらが求めた闘争そのものだぜ!文句を言うやつなんていねぇ、存分に世界のために使ってくれ!』
ボルシャックの心強い提案に一同は湧く。何故ならば、ガーディアン・ドラゴンの強さは彼が何よりも証明したが故だ。
「単純なカードの効果で考えたら、防御貫通やもう一回攻撃なんてやってくる訳だからね。強い!デカい!カッコいい!なボルシャックニキは切り札になれるよ!あっ…」
『ん?どした?』
「切り札、ボルシャック!うーん、ごはんとおかずばりにしっくりくる組み合わせだなって!」
「それでは一時的に、このアテルイがボルシャック様と契約を結びカムイの黄金の魔力を経路する役割を務めさせていただきますね」
『おうよ!なんでもできるんだな、青髪の姉ちゃん!』
『当然だぜ。なんたって俺様、田村麻呂生涯の好敵手であるアテルイなんだからな!時の朝廷が政権転覆を恐れ処断した有能さは伊達じゃねぇ!』
「もう…褒めてくれるのは嬉しいけれど、そういった評価は秘めてこそよ。自慢するのは鈴鹿御前様だけになさい。不興を買わないように」
『どっちも最高なんだからしょうがねぇよなぁ!!』
「あぁ、解っちゃった。征夷大将軍って日本一のバカってことなのね」
『大体合ってる』
『頼朝殿!?』
そんなこんなで、リッカチームの方針は新たなるオニキュア探しだ。そして、次なるガーディアンドラゴンの狙いはリッカが選定する。
「ボルシャックと来たら、次はボルメテウスだよ!白と青のクールなドラゴン!シールドトリガーを許さず制圧するボルシャックとは違った決定力に溢れる火文明の顔!ボルメテウスに話をつけに行こう!」
『確かアレですね?ボルメテウスはインテリ気質、話のわかるドラゴンだとか。アトラス院出身としてはその防御不可能の炎を是非体感してみたいかなー、なんて』
「矛盾ですね…(どやっ)」
「どしたのマシュ、いきなり」
「全てを焼き尽くすボルメテウス・スゴイ・ファイヤー。そして何にも侵されぬ白亜の城、その円卓!これはゲーティア戦を思い出すシールダーの面目躍如と見ました!!ぬぅう、マシュ・キリエライトの身体から力というパワーが漲るのを感じます!やってやりますよー!!」
メラメラと暑苦しく燃えるマシュ。やる気はとても漲っているようで何より、頑張ろうと頭をなでると幸せそうに目を細めるなすび。彼女はいつまでも、リッカの唯一無二の盾なのだ。あとボルメテウス・スゴイ・ファイヤーは名称として却下されたのは言うまでもない。
『もし、よろしいでしょうか。必ずや防げぬ炎というのなら、護りが多ければ確実というもの。私と、彼をお使いください』
『あぁ。俺は知っている。ブレスは剣の波動で相殺すればいい。オレなら、きっとそれができる』
そして名乗りを上げる、ジークフリートにゲオルギウス。二人のドラゴンスレイヤーの名乗り上げに、一行はさらに湧く。
『誉れ高き聖ジョージにドラゴンスレイヤーの代名詞ジークフリート!君達ならなんの心配もない!』
「私の防御にゲオルギウスさんの防御!ジークフリートさんの不滅の肉体…これはもう、キャメロット・ドラゴンスレイヤーモードですね!」
ロマニとマシュの言葉に、ゴルドルフが恐る恐る提案する。
『あの、アテルイ君。カムイの黄金の力を使ってドラゴンスレイヤーの霊基を強化するというのは…』
「可能ではありますが、魔力を集積し使用する…言うなれば杯が必要となります。噂における聖杯転臨、その術式を再現さえ出来れば…」
「ロマニ・ザ・グランドキャスター!!」
『あ、もしもしギル?聖杯余ってない?二つほど手配してくれる?オッケー、ありがとう!』
『あったよ、聖杯!!』
「「「ギルガメッシュ・ザ・ゴージャス!!」」」
『なんだねこの組織!?まともなのは私だけ!?』
こうして無事、ゲオルギウスの聖ジョージ本来の力(ベイヤードなど)と、悪竜の血鎧とタルンカッペが使用可能になりましたとさ。
ボルメテウスの間
ボルメテウス「うむ、ボルシャックは無事にカルデアに与したか。それでいい、我等の力が正しく振るわれるに越したことはないからな」
(しかし解らぬ。あのサタンという輩…我等を扱うなら洗脳の一つもすればいいものを。まるでカルデアに引き渡す前提のような扱いだ。ただ救い上げ、運命はゆだねたままと?)
「…本来ならばカルデアに協力すべきだが、恩義を無下にはできん。サタンとやらに義理立てした後は、好きにさせてもらう」
(ヴリトラとやらも何かを待っているかのようだ。一体、私達は如何なる存在に拾われたのだ…?)
一人、思案にふけるボルメテウスであった。
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