→通信交換
「ようこそいらっしゃいました、アルクェイドのマスター藤丸立香。この度は少し困ったことがありまして、あなたの力を借りたいのです。突然の召喚、お許しください」
【あ?誰よオタク】
『何事』
カルデアで仲良くのんびりぐうたらしていたアジーカ、そしてアンリマユ。そこは何やらゲームオーバーになった時にいそうな空間。目の前には、聖職者のような見た目の青髪少女。
「あれ…?何故二人いるのです?まさかの男女主人公を纏めて召喚してしまいましたか?」
【私アンリマユ】
『私アジ・ダハーカ』
「はい?」
そう──知得留先生を名乗る少女によって、なんとアジーカとアンリマユがアルクの世界に逆召喚されてしまった!
「ちょっとまってください。手元にある資料と全然違うんですが。人類最後のマスターですよね?当たり前の善性を持つマスターはいずこに!?」
【こちとら人類最悪のマスターなんだわ。人違いなんで帰っていいかい先生?】
『常にお腹痛い。休む理由を探しています』
「あぁ待って待って!待ってください!せめて話を聞いてください!あとお近付きの印にカレー食べてってください!」
とりあえずカレーが美味しかったので話を聞く二人。知得留先生は困っているという。相方『ネコアルク』が怪しいカルト宗教にハマってどこかに消えてしまったのだと。
「なんでも、『ルチフェロサタン教』なる勧誘ビラを見てから熱狂的なドツボにハマってしまったようでして。聖職者観点から見ても名前からしてもうろくでもない宗教なのは明白でありますので…」
【ルチフェロ】
『サタン』
「相棒、というより腐れ縁でしかないのですが放っておくわけにもいきません!カルデアのマスター…のそっくりさん二人!どうか徳を積むと思って私に力を貸してはいただけませんか!?」
『まかないは』
「一日三食カレーを振る舞わせていただきます!」
【キツくねぇ?まぁ…リッカなら多分いいよって言うわな】
そんなこんなで、リッカの名前とネームバリューを護るために知得留先生に力を貸すこととなったアジーカ、並びにアンリマユ。その道中は珍妙不可思議にして狂気的な道行きであった!
下っ端ネコアルク『お前たちにもサタン様の恩寵を授けるのだニャ…!さぁ、かの明星の輝きを賜るといいニャー!』
「あれが身も心もカルトにどっぷりハマってしまった者の姿です。さぁ、甘い悪夢から目覚めてもらいましょう…!」
【めちゃくちゃ元凶に心当たりがあるんだよなー、おかしいよなー】
『同じく』
リッカの力の根源として、アジーカとアンリマユは力を合わせてカルトにどっぷりなネコアルクたちと戦いを繰り広げる!
「ぐわぁあぁあー!何故ニャ、アヴェンジャーのアンリマユと言えばサーヴァント最弱な筈ではなかったのかー!」
【お生憎だったな。村人Aじゃなくてマジモンの方で呼び出されたんだよ!】
『逝ってよし』
攻撃と防御担当のアンリマユ、必殺技担当のアジーカとして戦いを潜り抜け、知得留先生と各地を駆け回っていく中。カレーを通して絆を育んでいく。
「なるほど、そうだったのですか。そちらの藤丸さんは筆舌に尽くしがたい程大変な目に…」
【まぁ割と酷い目にあったのは間違いないだろーが、今の私らの三食カレーよりはマシなんじゃねーのかねー】
『カレーに次ぐカレー。そろそろ鱗が黄ばんでくる頃合』
「あなた達は紛れもなく悪神であり邪悪である者達。ですがこうして力を貸してくれているのは、そちらの藤丸さんが素晴らしい人格を有しているからなのでしょうね」
【おーおー、もっと褒めてやってくれ。粒子撒き散らして消滅するだろうからなー】
『シュワァ』
「アルクェイドの厄介払…いえ、派遣も問題なく受け入れてくれている。この戦いが終わったら是非、個人的にご挨拶に伺いたいものですね」
【厄介払いって言いかけたぞこの先生】
『ドロリッチ』
そして戦いの中で紡がれる出会い、戦い、そして妙な出逢い…
【おっ、あんたアレだな?デカいのにちっさいお嬢様だな!】
「何の話か解りませんが、喧嘩を売られている事は良くわかりました」
「アルクのマスター!アルクのマスターがなんでここに…帰ってきたのか!?自力で来訪を!?」
『誰』
「困りごとかなー?このノエルお姉さんが相談に乗っちゃうぞ!」
【若作りの秘訣は何かねぇ?】
『アンチエイジングの秘訣を』
「あぁん!?」
そして三人は辿り着く──信仰に身を捧げたネコアルク『シンパネコアルク』へと。
「信仰には金がいるニャ。心と身体を救うには!金と気持ちが必要なのニャ!」
「目を覚ましてくださいネコアルク!せめてもうすこしマシな宗教がきっとあるはずではないですか!」
「誰が何を信じるかなんてそんなの人の勝手ニャ!好きな教祖を推していくのニャー!!」
【近い未来、このザマも他人事じゃなくなるのが笑えねーよなー…】
『すぱちゃ』
そしていよいよ姿を表す、教祖にして今回の騒動の黒幕。誰もが想像していなかった存在。
【あれぇ?リッカちゃんの力の源二人がどうしてここにいるのかな?】
「あなたが、ネコアルクを誑かした教祖…!」
【お前がサタンだったんだな(棒読み)】
『私を騙していたんだな(棒読み)』
単純にぶらぶらしていただけのサタンと、因縁の最終決戦が始まる!
「教義的にサタンなどギルティそのもの!喰らいなさい!これが必殺の──第七経典パイルバンカーッ!!」
【やーらーれーたぁー!?】
【『サタンが死んだー!』】
全く意図せぬ場所でサタンに止めを刺した知得留先生。そして、別れの時がやって来る…。
「ありがとうございました。ネコアルクも正気を取り戻し、全てはあるべきところに帰るでしょう」
【いやこちらこそなんだよなー。うちんとこの厄介ネタ潰してくれてなー】
『とても感謝』
「いつかまた、お会いしましょう。禍々しくも愛らしい、カルデアからの来訪者!」
【今度はリッカを呼んでやれよなー!】
『カレー、ごちそうさまでした』
サタンとの決着は付き、日常が帰ってくる…。その筈だった。
【と、思ったが。やっぱりテメェだよな】
『ろくでもない、死に損ない』
【それはこちらの台詞だな。愚昧の魂、そして──我が生みの親よ】
通信交換めいた縁の交換が行われし時、本編での重要な縁に決着が付く!
これは果たして外伝か、はたまたれっきとした聖典か!?
アルクェイド実装記念話外伝『令和の知得留先生は雛見沢で教師やってます』
近日執筆予定!!
【サタンの後を追わせてやるぜ。さっさとくたばりやれ!!】
『生きる世界なし』
【愚かなものだ、悪の有り様を忘れた者共め】
乞うご期待!
楽園カルデア
知得留先生「というわけでカルデアへ赴任することとなりました。知得留です。どうぞよろしくお願い致します」
アルクェイド「はああぁぁぁぁーーー!?」
リッカ「どちらさま…!?」
【『カレー』】
乞うご期待!!
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