【よし、突然だがナイア。お前には学生になってもらうとしよう】
「はい?」
邪神、ニャルラトホテプとその娘、ナイア。宇宙を代表するトリックスターと、闇に蠢くものを狩り尽くす美女の次なるミッションは…
「転校生の、山寺無有(やまでらないある)です。どうぞ皆様、よろしくお願い致します」
【新しく赴任してきました、山寺ホテプです。皆様の素晴らしい学園生活を心より応援し、寄り添わせていただきます】
親子揃って、学校に潜入する事だった!?別世界に構え、あらゆる次元に裏社会に潜むグールカンパニーを叩き潰すため、邪神親子が異なる世界で教壇に立ち、青春を過ごす!
「無有ちゃん…あのグルグル眼鏡とボサボサ髪はわざとなのか…?」
「地味ーな感じだよな…いや、身体つきはえっぐいのになんていうか、とにかく原石めいてるっていうか…」
(どうやら潜入衣装は完璧なようですね。誰が見ても今の私は何処にでもいる一般学生…悪目立ちする事は無いでしょう!このまま皆様の和を崩さず、任務を続行します)
「きゃー!ホテプ先生ー!!」
「私と個人授業してくださーい!!」
「「「「「いあ!いあ!山寺せんせー!!」」」」」
【いやぁはっはっは。モテモテ過ぎて困っちゃうなぁ】
(あちらはあちらで楽しそうで何よりです。生徒の皆様を騙したりはしないでしょうし…)
カルデアとは別の時空にあるとされるグールカンパニー。それらの座標を突き止めた二人は、グール達の本拠地への侵略の機を伺う。
それはあくまで隠れ蓑であったが、光に溢れる世界の学園生活は、彼女たちが経験したことのないありふれた平和。それを親子で享受し、噛みしめる。
「学園生活というものは伝聞で聞いていて、夏草の学園見学で見ていた程度でしたが…これが、青春というものなのですね」
【今はあくまでグールカンパニーを潰すための潜入だが、全てが終わった際にはお前を夏草の学園に編入するツテも確保する。狩人とサーヴァント、学生の三足の草鞋になるが…平気かな?】
「勿論です。その時は是非、授業参観に来てくださいね。お父さん」
【当然だとも。元気よく手を上げるんだぞ?】
そんな二人の平穏の憧れ、仮初の学園生活。しかし順調だった筈の任務に、混沌と暗雲が這い寄ってくる…!
「よーうやく合点がいきましたよそこの胡散臭さ百パーセントの顔だけイケメンゲス野郎!!モブや人間の目は誤魔化せても!このニャル子さんの目はクリっとまるっとお見通しですからね!!」
「いきなり何言い出すんだよ、ニャル子…先生に失礼だろう」
「いいえ真尋さん!騙されてはいけません!こいつは平気で人を騙し欺き破滅に追いやる最低最悪の邪神ニャルラトホテプ!いいですか、ツラのいい野郎がいたらニャルラトホテプだと思えは鉄板!生きてちゃいけないやつなんですよニャルラトホテプは!」
【鏡に向かって話してるのか?】
なんとそこはかつて縁が勝手に結ばれていたニャルラトホテプ星人、即ちニャル子管轄の時空だった!グールなどより何百倍も厄介なニャル子の妨害に、ニャルラトホテプは晒されていく…!
「おっとぉすみませんー!私の長い脚があなたの脚にからみついてしま」
【(ヒョイッ)】
「コンナハズジャナイノニィ!!」
〜
「あなたの悪巧みを暴けるのは唯一人、私です!!さぁ今日という今日は年貢の納め時ですよクソ邪神!」
【前々から思ってたんだが…】
「なんですか!」
【学生って歳じゃないだろ、お前。精々20代後半…】
「よし殺す!もう殺す!!絶対ころーす!!乙女に歳の話をしたな!これでお前を殺す縁ができたぁ!!」
度重なる妨害を受けている最中、ナイアは黙々と捜査を続ける。そして、そのひたむきさに力を貸してくれる協力者もまた現れる。
「グールはチェンジリングにて他者の赤子を入れ替え、グールとして育てる。そして死体を増やすため軍事事業や戦争幇助なども行っている。なんとしても潰さなくてはならないのです。人が生きる世界に、そんな不浄は無用なのですから」
「無有さん…もし良かったら、協力させてくれませんか」
「うん!僕も眞尋君の世界に、そんな奴等を野放しにさせておくのは嫌だからね!」
「このままではニャル子との平穏が脅かされる…あなたに力を貸すのは、やぶさかじゃない」
「眞尋さん、ハスターさん、クー子さん…ありがとうございます!」
「流石チェンジリングして手に入れた娘さん!ドブカス邪神とは似ても似つかない良い子ですね!この際娘さんには殺意ノーカウントで力を貸してあげるとしましょうか!」
【お前は別にいらんのだが】
「あんだとぉ!?」
そして一行は力を合わせ、裏社会に勢力を拡大させるグールカンパニーを見つけ出す!
【人間はいいぞぉ。食ってよし、育ててよし、出荷してよしの最高の資源だ!放っておいても勝手に増えるしなぁ!】
【ちょっとおだててやれば勝手に自分同士で殺し合う!やりやすいったらねぇぜ、数が多いだけのバ、ブゥッ!?】
「黙りなさい。死になさい」
「ブチ殺しますがいいですよね?答えは聞いてませんッ!」
未知なる恐怖をB級映画に変えろ!四人の邪神と二人の人間のヤラセなしの殺戮生中継、ゴブリン・スプラッタ!
【生き物を生きたままミキサーに入れるとどうなるのかをずっと試してみたかった】
「へいクソ邪神!新しいグール達よ!!」
【漸く試せそうだ】
【【【【【ギャアァアァアァアーーー!!!】】】】】
「とても堂に入ったフォークさばき、どこで使い方を習いましたか?」
「ええっと、親譲りというかなんというか…」
【ま、待ってくれ!何が望みだ!金か!金や地位ならいくらでも──】
【任せる】
【さぁ、お前の罪を数えなさい!!】
「絶望が、あなたのゴールです」
【ギャアァアァアァアーー!!】
飛び散る肉片、弾ける絶叫、戦う邪神はカッコいい!
「見てください真尋さん…健やかな朝焼けが私達を祝福してくれていますよ…」
「辺りが肉片と血溜まりだらけでよくそんな感想が出てくるなお前…」
「ナイアちゃん、でしたか?父親はドブカスウンコ野郎ですが、あなたはとても真っ直ぐで実直で気に入りました!また是非、遊びに来てくださいね!」
「──えぇ、ありがとうございます。僅かな時間ではありますが、とても楽しかったです。どうぞ真尋さんと、お幸せに」
コラボ特異点『這い寄れ!ニャル子さん×クトゥルフの呼び声〜大決戦!ニャルラトホテプVSニャルラトホテプ!』
近日執筆予定!!
「それではお元気でー!今度は父親抜きで来てくださいねー!」
「えぇ、必ず。さようなら、皆様。さようなら…!」
【敵より厄介な味方がいたが、なんとかなったな。流石は私の娘だ。カルデアにも自信を持って凱旋できるな、ナイア】
「はい!めでたしめでたし、ですね!XXにも沢山のお土産話をしてあげましょう!」
這い寄る混沌対這い寄る混沌!
そう──勝手に戦え!!
ヒロインXX「いましたね惑星保護機構の問題児!ニャルラトホテプの通報と同機構の要請により、あなたを同組織に出頭させます!未確認資料と未提出資料発見の容疑がかかっていますよ!大人しく来るのです!」
ニャル子「ゲーッ銀河警察!なんであのクソ邪神は最後の最後までロクな事をしないんですか!?」
真尋「ニャルラトホテプだからなんじゃないのか…?」
乞うご期待!
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