人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

1928 / 3000
バザガジール・八岐・ドラゴン
クリーチャー
火文明
アーマード・ドラゴン/ゴッド/レクスターズ/サーヴァント
コスト8
パワー9000+
・マナ武装5……自分の火のマナが5枚あれば、このカードの召喚コストは3少なくなる(0以下にはならない)。
・スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いせず、場に出たターンから攻撃できる)
・ダブルブレイカー(一度の攻撃で盾を2枚ブレイクできる)
・このクリーチャーは、アンタップされているクリーチャーを攻撃できる。
・バトル中、このクリーチャーのパワーは+5000される。
・龍マナ武装8……このクリーチャーの攻撃時に自分のマナに火文明のドラゴンが8枚あれば、相手のマナ、場、表向きのシールドの中からカードを8枚まで選び、相手はそれらを超次元ゾーンへ置く。
・自分のターン終了時、このクリーチャーを手札に戻す。

フレーバーテキスト……御霊の力が宿る神速の剣。その絶技は、ただ大切な仲間を護る為に。

無双暴龍王ボルバルザーク・LOST
クリーチャー
火/自然文明
アーマード・ドラゴン
コスト15
パワー100000
・スピードアタッカー
・トリプルブレイカー
・相手のクリーチャーの能力はトリガーしない(常時発動能力や進化条件以外の能力が消滅する)。
・このクリーチャーが攻撃する時、クリーチャーではないカードを全て破壊し、その後このクリーチャー以下のパワーを持つクリーチャーを全て破壊する。こうして6枚以上のカードを破壊したら、自分はカードを3枚まで引き、その後自身のマナを全てアンタップしてもよい。
・自分のターン終了時、追加で自分のターンを行う。この追加ターン中、自分はカードを手札に加えられずマナをアンタップできない。追加ターン終了時、この効果はトリガーしない。

フレーバーテキスト……闘争の真髄、此処に在り。

残りのガーディアンドラゴンの案をもいただきました!

ちきん主様、重ね重ね本当にありがとうございました!


読めぬ測れぬ敵対者

『というわけで、存分に闘争を楽しんだ故俺様は貴様らに投降する。ボルバルザークの試煉、文句なしにクリアとなる!見事なり!天晴なり!』

 

ボルバルザークの本懐、真なる闘争を無事果たしたカルデアを褒め称え自身もそれに参列する意向を見せる。彼の本質は平穏の中での闘争。それ故にどちらかが滅ぶ必要はないと知ったがゆえの精神的改革でもあった。

 

『元々殺し合う必要もねぇ。仲間入りだってんなら俺らも勿論歓迎するぜ、なぁ?』

 

『異論はない』

 

『生き残り同士、わざわざ殺し合うなど愚の骨頂よ。仲間として、共に生きていこう。この虹の文明で』

 

ボルバルザーク自身も彼らを否定せず、彼らもボルバルザークの想いを理解しておりそこに険悪な様子はない。彼等は精神的にもずっと成熟している竜であり、悔恨や遺恨を引きずる矮小な精神など有していないのだ。

 

『所長もギルもいないけれど、君達は貴重な異聞帯の客人だ。難民を受け入れる余裕などあって当然よ!と言うはずだよ、うちのトップはね』

『保護観察の名目もつくのは許してね!君等を他の世界に放逐する可能性などあってはならんからね!』

 

ゴルドルフ、ロマニもその意向に賛同を見せる。即ちボルバルザークの加盟を疎いしものは誰もいない、という事だ。

 

『感謝するぞ、虹の覇者どもよ!オレはボルバルザーク!ボルシャックらともども、貴様らの敵対者を叩き潰し道を拓こう!未来に繋がる戦いに身を投じ続けるのを期待するぞ!ぐはははははははははァ!!』

 

『元気だよなぁお前…まぁ何はともあれ、俺達の試煉は全部終わり、そんでもって火文明は虹の文明に正式に加入し消滅した事になる。なら、後残ってるのは…』

 

【き、ひ、ひ。わえらが用意した空想樹スサノオと、わえ自身。そうじゃな、ボルシャック?】

 

一同の言葉に割り込みしはヴリトラ。良きものが見れたと膝を叩いていたのか、テンションも血色も良好なようだ。

 

【ドラランドに残る試練も大詰めじゃ。残る敵対者は先に言った通り…空想樹たるスサノオドラゴンと、聖杯を所有するこの特異点の中核たるわえ。それらを下せば晴れてドラランドは貴様らのものよ】

 

『ヴリトラよ。俺様は虹の文明に下る。構わんな?』

 

【構わぬ構わぬ。よくぞ試練の任を果たした。お陰で良いものが見れて大満足じゃ。我がマスターもよい拾い物をしたのぅ。き、ひ、ひ】

 

手を叩き、奮闘を称えるヴリトラ、そして試練への報奨に、つらつらと情報を告げる。

 

【カムイの黄金は集めたな?あれは聖杯に焚べる中身のリソースをそれっぽく変換したものじゃ。わえを倒し聖杯を手にできれば、まぁそうじゃの。万能の願望機もどきぐらいは作れるのではないか?】

 

「聖杯に英霊の魂を満たし起動させる儀式…それを黄金にて再現したのですね」

 

【そういう事じゃ。そしてスサノオドラゴンの栄養源でもあるそれは、スサノオにくれてやれば一瞬で開花し、始動する。世界に根を張り、汎人類史に侵攻を開始するじゃろう。クイズ番組によくある、これに正解したら1万ポイントというやつを参考にしたゲームメイクよ。消化試合とはならぬところがニクイじゃろ?】

 

つまり、完全に勝利し人類史に護りたいならばヴリトラとスサノオ、両方を下す必要があるということだ。スサノオを倒しても特異点は消えず、ヴリトラを倒してもスサノオという存在は残る。最後まで無駄なく奮闘させられる気遣いともいうべき、ヴリトラの手腕であった。

 

【世界を取り戻すも打払うも好きにせい。その苦悶、葛藤、どう乗り越えるかを見せてくれるならばどんな選択でも構わぬぞ。最後まで気を抜かず、ドラランドの制覇に挑むと良い】

 

「待って、ヴリトラ!クリアしたらマスターの事を教えてくれるって話は!?」

 

【?…あぁ、わえらのマスターの話か?すまぬすまぬ、どうでもよい故に忘れておった。知りたいかと聞いたのはわえであったな。ならば教えてくれようぞ】

 

ヴリトラからしてみれば、絆など結ぶ余地もない相手。そして彼からしてみても隠す必要もない素性。故にそれは示される。

 

【名前はダンテ。クラスはプリテンダー。汎人類史のサーヴァントであり、貴様らカルデアの奮闘を心待ちにしているファンの様な男じゃ。真名を告げても良いのじゃが、プリテンダーである意義を奪うのもまずかろう。正解は貴様らが確かめよ】

 

『ダンテって、オルガマリー君の付き人のデビルハンターかね?』

 

『いえ、たぶん神曲の方のダンテでしょう。プリテンダー…詐称者というクラスである以上、本当の名前はあるはずですが…』

 

『シオン君の推察に乗って質問を。そのダンテというのは何が目的なんだい?彼等を救い、特異点を作り、だけどカルデアに立ちはだかる。行動に一貫性が見られないけれど…』

 

【目的?そんなものあやつには無いぞ?何かを成す、何かをやり遂げる。そういった精神活動はあやつには皆無じゃ。全くの無軌道、その場の思い付きで事を運ぶまでの事】

 

ヴリトラがあっけらかんと告げる。生きるための目標、生きるための指標。そんなもの、ダンテには無いのだと。

 

【子供の児戯にいちいち理由付けなどせぬように、あやつに目標や目的などない。強いて言うならば、カルデアの旅路を見ているのが楽しいといった程度か?思想は何も敵として見ることもない、ただの貴様らのファンじゃ】

 

「なら、和睦くらいは出来そうだけど…」

 

【それも無かろう。あやつは徹底的に観察者であり観客、それでいて敵対者じゃ。無限の歓喜と敬意をもって、貴様らの頑張りを眺めていたい。その輪に入っては見たいものが見れぬ。故に敵に回る。試練に挑む貴様らの奮闘を愛するが故、貴様らとは相容れぬのじゃ】

 

『面倒臭いやつだな!一緒に挑めばいいじゃねぇか!サンタのやつ!』

 

【あぁ、なんじゃ名乗っていたのか?ならば隠す理由もあるまい。ダンテのもう一つの名はサタン。旧約聖書にて人を堕落させたあのサタンじゃ。無秩序は怖いのぅ。こうして機密すらも暴いてしまう】

 

サタン。敵対者。人類史で最も有名な大魔王。それらが楽園の敵対者であるという事実は、管制室を大いにどよめかせた。

 

【今告げたように、サタンに秩序だった敵対の意志はない。やつはやつの思うままに、貴様らの奮闘を楽しむだけよ】

 

「ヴリトラさんは大魔王の手下なのですか!?」

 

【うんにゃ?わえらはただ従っているだけよ。き、ひ、ひ。中々に恐ろしいものぞ。理念なく、野望なく、信念なく。ただその足跡を楽しみたいというのは。何故ならば潰すべき頭目も迎え撃つ組織もない。湧いては消える試練と思い付きに永劫付き合わされるのじゃ。厄介な輩を魅せたものよのー】

 

ヴリトラは告げるだけを告げ、通信を切る。そこには、彼女の変わらぬ在り方を残して。

 

【この試練もヤツの思い付きに過ぎん。貴様らが貴様らである限りサタンもまた不滅。気張るとよいぞ、者共よ。あやつは今貴様らに首ったけであるが故にせぬが、人類史を畳む手段など無数に用意しているであろうからなぁ】

 

忠告を告げ、完全に消え去るヴリトラ。マップに自身のいる場所を示すあたりは流石の気遣いであろう。

 

『さ、サタンとやらが真実ならばいよいよ我々は聖書の敵対者に挑まねばならんということか…!』

『マンションに現れたダンテ、あれも試練の一環だったのでしょうね…』

 

「先輩、迷ってはいけません!サタンさんが何を目論もうと全て倒し、募りに募ったものをいつか顔面にグーすればいいのです!」

 

「あははっ、逞しくなってまぁ!うん。やってやろう!ファンだって言うなら、ファン冥利に尽きること!」

 

即ち、推しにぶっ飛ばされること。サタンの名は楽園に意識の確認を齎すこととなるがそれはまた別の機会となる。

 

ドラランドの親孝行に試練はクライマックスに至らんとしていた──。

 

 




カードショップ

ロマン『というのがあらましだった。どうやら本気で、自分を大物とは思っていないみたいだね』

ギル「躊躇わず敵対し、更にはファンであると告げるか。噂に違わぬ甘言と狡猾ぶりよ。邪神と視点は似ていながら、真逆の解とは因果なものだ」

──いつか、きちんとお話したいですね。どこが好きなのか、気に入っていただけたのか。そういった、サタン様の『好き』を知るために。

「楽園の方針は決まっている。音を上げるまでその遊興を叩き潰すまでよ。今はサタンよりも目の前に集中せよ。空想樹への向き合い…大詰めだぞ?」

魔王に竜の台頭にも微塵も揺らがず、王は獣と姫と共に奮闘を愉しむのみであった──。
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