人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

1947 / 2529
雷電タメエモンさんのご提供となります。本当にありがとうございました。

改めて、ら土曜の分の更新の時に気づいたのですが、なんと木曜から金曜日で1950話を迎えます!

それに『良かったら自分の案もどうぞ!』と言ってくださる沢山の方の有り難い申し出も無碍にしたくはありませぬ。

というわけでピンチはチャンス!土曜、日曜日の更新を月曜と火曜にずらし、このマテリアル公開企画ををちょっと早めの1950話にちなみ1周間使って紹介しようと思います!

コロナで挫けるとこでしたが、ここまで来れたのはひとえに皆様のお陰、ならば半端はせず皆様への感謝の場とさせてください!

いつも本当に、本当にありがとうございます!2000話も目前、それまでもそれからもどうぞよろしくお願い致します!


1950マテリアル・その三

豊臣秀長(とよとみ ひでなが)

「ルーラーのサーヴァント・豊臣秀長だ。

・・・・兄者が迷惑をかけていたら本当に申し訳ない」

 

真名:豊臣秀長

クラス:ルーラー

性別:男性

身長:170cm

体重:65kg

出典:史実

地域:日本(ぐだぐだ時空)

属性:秩序・善

特技:揉め事の調停・秀吉の女性関係の後始末(不本意)

好きなもの:家族・野良仕事

嫌いなもの:戦乱

 

◎ステータス

筋力:B 耐久:B+ 敏捷:B

魔力:C 幸運:B 宝具:A+++

 

◎スキル

・真名看破:B+

直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が

自動的に明かされる。

ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては幸運判定が必要となる。

戦国に生きたものだと判定が成功しやすくなる。

 

・神明裁決:B

命令やペナルティを執行するため、

管理を担う聖杯戦争に参加するサーヴァントへ絶対命令を下せる

特殊な令呪を、全員に対し二画ずつ保有する

 

・騎乗:B

乗り物を乗りこなす能力。

騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、

生物・非生物を問わない。

 

・大和大納言:A+++

寺社勢力が強く治めにくい大和の地を見事に治め、

従二位・大納言となった秀長の異称がスキルとなったもの。

『人間観察』『カリスマ』『対魔力』『直感』などの複合スキル。

 

◎宝具

・『月影の子(つきかげのこ)』

「兄者は日輪。ワシは月影。それで良い。いや、それが良い!!」

ランク:A 対豊臣秀吉宝具

日輪である秀吉を決して目立たず、驕らず、常に影になって

支え続けた秀長の生涯を象徴する宝具。 

秀長がサーヴァントとして召喚され、

なおかつ秀吉の味方であるときにのみ発動でき、

その場合は恒常的に発動している。

効果は秀吉へのバフだが効果は並。

しかしその真価は秀吉の強さが最盛期となる

『日輪の子』七日目に発揮される。

秀長が存在する限り、秀吉は常に最盛期モードでいることができる。

ただし秀長が消滅した場合、反動で即座に秀吉が老害モードとなる。

 

・『太閤への忠言(たいこうへのちゅうげん)』

「待たんか兄者!!!」

ランク:B+ 対豊臣秀吉宝具

秀吉のストッパーでもあった秀長らしい宝具。

『刀狩り(ブレイド・テイカー)』、『一夜城(スノマタ・キャッスル)』、

『超絶絢爛日輪城(ちょうぜつけんらんにちりんじょう)』、

『黄金魔境ZIPANG(おうごんまきょうジパング)』の発動を

一時的に封印することができる。

秀吉が最盛期モードでも効果を発揮する。

ただしすでに発動している場合は効果が無い。

 

・『鳥取の飢え殺し(とっとりのかつえごろし)』

「戦いだ 恨むなら儂を恨め」

「あぁ本当に・・・・戦は嫌だ」

ランク:A+++ 対軍宝具

三木の干殺し、高松城の水攻めと並ぶ秀吉の三大城攻めのひとつで

鳥取城攻めで仕掛けた苛烈なまでの兵糧攻め。

鳥取城攻めで総大将を務め、兵糧攻めを献策したのが

秀長という説があることから保持している。

敵全体に強力なデバフを与える。

さらに効果を受けたエネミーやマスター、サーヴァントの

あらゆる魔力消費を凄まじく倍増させ、

サーヴァントを現界させるだけでも強力な宝具を使用したほどの

魔力を消費するほどになる。

魔力消費の激しい宝具のサーヴァントやキャスターの

ある意味天敵とも言える宝具。

秀長が消滅したり解除しない限り効果は最長で四ヶ月続く。

 

◎能力

 

単独でも結構戦えるが

真価は戦の指揮や自軍、他勢力との調整・調停の手腕。

秀吉と組めば秀吉が最盛期状態を維持し、

敵対しても宝具使用をしばらく封印することができる。

『鳥取の飢え殺し(とっとりのかつえごろし)』で敵の魔力消費を

激しくさせて消耗させるというトリッキーな戦いも可能。

 

◎真名

豊臣秀長。あるいは羽柴秀長。

幼名は小竹とも。

小一郎、大和大納言とも呼ばれる。

戦国の三英傑のひとり豊臣秀吉の弟。

秀吉を影から支え続けた豊臣家の縁の下の力持ち。

 

尾張中村で秀長は百姓として暮らしていた。

母のなかから「お前の兄は夢みたいなことばかり言ってる」と

聞かされていた。

しかし秀長は兄である秀吉が嫌いではなく、

時折帰ってきて話してくれるのを楽しく聞いていた。

あるとき、足軽大将となった秀吉が帰ってきて秀長に

「自分の家臣になって俺を助けてくれ」と言い、

秀長の返事を聞くまえになかば誘拐するような形で召抱えた。

なお秀長を秀吉が召抱えたのは出世したのはいいものの、

農民でありコネも少ないために家臣が足りず、

悩んでいるときに自分の話を否定するでもなく

楽しく聞いていた秀長の顔が真っ先に思い浮かんだからだった。

 

温厚な性格の秀長はすぐに秀吉の家臣たちと打ち解ける。

秀吉が戦や調略、工作で駆け回って留守にしている間、

秀長が家臣たちの不満や不安を聞き、それらを調整・調停して

細かいところをフォローをして家の中をまとめあげていた。

この形は生涯変わらず、

ときに秀長は秀吉が留守の間の領地を見事に護り、治め、

ときに秀吉の代理として戦に参戦。

毛利攻めでの鳥取城攻めでは総大将を務め、

後世、『鳥取の飢え殺し』と呼ばれるほどの厳しい兵糧攻めを行った。

 

本能寺の変の後も変わらずに秀長は秀吉を支え続ける。

家康との小牧・長久手の戦いでは家康が秀吉と戦う

大義名分でもある織田信雄の元に直接交渉に趣いて和睦。

四国攻めでは病気の秀吉の名代として総大将となって

50日ほどで四国の雄・長宗我部元親を降伏させ、

九州攻めでも方面軍の総大将として活躍する。

後に秀長は紀伊・和泉・大和を治める

百万石の大名となる。

秀長の治める地域は古くから寺社勢力が幅を効かせ、

治めにくい土地だったが秀長は見事に治める。

大納言の位を授かり、大和大納言と呼ばれるようになる。

しかし九州攻めの二年後から体調を崩し、病で伏せてしまう。

 

秀吉は病で寝込む秀長の枕元で

「小一郎には苦労かけっぱなしだった。すまん」と謝る。

秀長は病で苦しそうにしながらも笑って「兄者らしくもない」と言い、

「儂の一生は兄者と共にあった。

兄者の描いた夢を共に追いかけ、実現する。

大変だったが、面白い人生だった」と答える。

秀吉は涙ぐみながらも「もう終わりみたいなことを言うな。

夢はまだ終わってない」と秀長を勇気づける。

しかし秀長は自分が長くないことを悟っていた。

二年後、秀長は病死する。

 

秀吉は他の大名に『公のことは宰相(秀長)が取り計らう。

なんでも相談しろ』と言うほど信頼し、

他の多くの大名たちも秀長が秀吉に取りなしてくれたおかげで

地位を護ることができ、温厚で寛仁大度な秀長に感謝し、慕い、

信頼していた。

秀吉が素直に耳を貸し、言うことを聞く数少ない人物だったため

「秀長が死んだことで豊臣家の崩壊が始まった」

「秀長が長生きしていれば豊臣家は永く繁栄した」と言うものもいる。

 

 

人物

一人称は「儂」。

気さくで穏やかな口調で話す。

健康的に日に焼けた細身だが鍛えられた体の総髪の青年。

どことなく青年期の秀吉に似ている。

苦戦もあったが多くの戦で勝利し、

宗教勢力の蔓延る地域を領主として見事に治めていて

武将としても政治家としても超一流。

 

性格は温厚かつ寛仁大度。

謙虚で決して出しゃばらない。

しかし言うべきときはきちんと意見を言う。

チートレベルの聞き上手かつ話上手で

相手が例え狂化EXのバーサーカーや精神汚染持ちのサーヴァント

だろうとなんの支障もなく意思疎通をすることができる。

計算でもなんでもなく素でやってのけ、

カルデアでも騒動のストッパー役として頼りにされている。

レイシフト先でマスター達が調査している間に

はぐれサーヴァントや現地の住人達とものすごい仲良くなって

協力者や拠点をあっという間に確保してたりする。

 

農民出身で戦で苦労させられていたので

性格と相まって戦そのものを嫌っている。

そのためギリギリまで戦を避ける道を模索するが

戦いしか手段がないと判断すると即座に

一揆鎮圧や鳥取城攻めのように普段の温厚さどこいったという

レベルで果断かつ徹底した戦いを行う。

 

怒ることは滅多にないが秀吉はじめ家族への侮辱は怒りを覚える。

度が過ぎる相手には力で訴えず、話し合いで抗議する。

威圧するでも怒鳴るでも揚げ足を取るでもなく

ただただ話をしているだけなのだが精神的にかなりクるらしい。

説教もそんな感じで秀吉や茶々は秀長を怒らせることをひどく恐れている。

 

100万石の大名だが秀吉と異なり派手な生活は好まず、

農作業が好きでよく田植えや畑で作業をしている。

昔取った杵柄で作業がとてもスムーズ。

 

人間関係

○豊臣秀吉

秀長の兄。

兄弟間での骨肉の争いが当たり前の時代にあって

非常に兄弟仲が良かった。

秀長が亡くなったとき、秀吉はしばらく普段の明るさが消え失せ

涙も声も出さず、目から光が消えて虚無と化した。

秀長は秀吉を「兄者」と呼び、秀吉は秀長を「小一郎」と呼ぶ。

秀長は秀吉に嫉妬も羨みを一切抱かず、一途に兄として慕い、

想い、影で支え続けた。

ただ秀吉の女性問題の後始末には辟易していた。

秀吉も秀長の能力となにより性根を心から信頼し、

弟として想い続けた。

秀吉は周りに秀長をとにかく自慢したくしてしょうがなかった

けっこうなブラコンでそれを秀長が必死に止めていた。

ただ秀長の説教は苦手で怒らせないようにしていた。

 

○茶々

秀吉の側室。

秀長は「義姉上(あねうえ)」と呼び、茶々は「小一郎ちゃん」と呼ぶ。

仲が良く、茶々は秀長に姉ぶろうとするが

いつも秀長に逆に甘えているのがお約束。

茶々の浪費ぐせにたびたび説教しており、

義父の柴田勝家のお叱りよりも茶々には効いている。

 

○竹中半兵衛

秀吉に仕えた天才軍師。

領地の防衛や戦を幾度も共にしており、

互いにその能力と人格を高く評価している。

秀長は半兵衛が亡くなったことを豊臣から才が失われたことよりも

半兵衛が若くして亡くなったこと事態を悲しんだ。

半兵衛は「秀長様が居てくれれば豊臣は安泰だ」と

安心して亡くなった。

 

○黒田官兵衛

半兵衛と同じく秀吉に仕えた天才軍師。

互いに才も人格を高く評価している。

秀長は官兵衛に対して一切の警戒もせずに信頼しており、

官兵衛は秀長からの信頼を少々照れくさく感じていた。

同時に「秀長様が失われたら豊臣は大変なことになる」と

心配しており、それは後に的中することになる。

 

○織田信長

秀吉が仕えた第六天魔王ノッブ。

秀長は「兄者が仕えるだけあって凄まじい御仁だ」と尊敬している。

信長は秀長の才を見抜きつつ「猿と違って地味だのう。

本当に兄弟か?」と思っていたが一揆鎮圧や鳥取城攻めで

「間違いなく猿の弟じゃな」と感じた。

 

○寧々

秀吉の正室。

秀吉の留守を共に守っていたので仲が良く、

秀吉の女性問題でも共に苦労しており、よく愚痴りあっていた。




周りに恵まれ、主君に恵まれ、弟に恵まれ、天運に恵まれ、それでも老醜には勝てなかった。

人とは、儚いですな…

どのキャラのイラストを見たい?

  • コンラ
  • 桃太郎(髀)
  • 温羅(異聞帯)
  • 坂上田村麻呂
  • オーディン
  • アマノザコ
  • ビリィ・ヘリント
  • ルゥ・アンセス
  • アイリーン・アドラー
  • 崇徳上皇(和御魂)
  • 平将門公
  • シモ・ヘイヘ
  • ロジェロ
  • パパポポ
  • リリス(汎人類史)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。