人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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カナメ「ミラルーツ…全然聞かない名前ですね」

ルゥ「それはそうだよ〜。私は伝説の中の伝説、全ての龍の祖先でもあるポケモンではミュウみたいな感じなすごーい、えらーいドラゴンなんだよ」

カナメ「なるほどぉ」

ルゥ「覚えにくかったら、アイルー、メラルー、ミラルーツって覚えるといいよぉ」

カナメ「オトモミラルーツ概念…」

ルゥ「笛を吹いてサポートします!」

カナメ「いや待って。幻の中の幻…伝説の中の伝説…」

ルゥ「うん」

カナメ「それはつまり…ドマイナーということになりませんか?」


───ルゥはベッドに潜り8時間眠った。

そして起き上がり、カナメの言葉が真実だと悟り泣いた…


キャラクターエピソード〜モン娘小話〜

ラージャン。

 

それは超攻撃的生物。目にした者は全て生きて帰らなかった事から目撃情報が極めて少ないとされた程の規格外の生物の名前である。その気性の荒さは、怒りが頂点になると同時に逆立つ黄金の鬣が示すという。

 

ルゥ「そんなラージャンさんもこんなに可愛い女の子になりましたー」

 

ラージャ「お、おう。テメェでの見た目はよう解らんが、可愛いんだな、そうかそうか」

 

カナメ「んー……」

 

ルゥ「む、どうしたのカナメ君」

 

カナメ「ラージャン…確かに強くパワフルで俊敏、顔も怖い強敵な事は痛感しているんだけど、なんだか所有している記録と俺の記憶のラージャンの強さに違いがあるような」

 

ルゥ「サーヴァントとして呼ばれてるからこその記憶混濁なのかな?」

 

カナメ「俺だと殴られたらくそぉ、痛ぇで済んでたものが、記録ではほぼ瀕死か即死とされているんだよな。これは一体…」

 

ラージャ「まぁシリーズごとで倍率とか、モーション値とか、防御率とかあるからそんなもんだろ」

 

((賢い!?))

 

ラージャ「特にカムラの里らへんで暴れてた頃のオレは我ながら攻撃とチャンスのメリハリが上手くできてた自信があるぜ。殴ったら殴られる隙を示す。殴り終わりやフォロースルーにも気を配ってこそのいい戦いって訳よ」

 

カナメ「言われてみれば威嚇とか、ため動作とか凄くわかり易かったなぁ」

 

ラージャ「だろ?言うなれば…『初心者向けラージャン』ってとこだな!わははははは!」

 

「「初心者向けラージャン…???」」

 

初心者が挑みやすいラージャン。その解るようで解らない存在を定義し二人は宇宙と調和するのだった。

 

 

 

渾沌に呻くゴア・マガラ(ゴマちゃん)

 

ゴア・マガラは天廻龍シャガルマガラの幼体である。脱皮を行い、白きシャガルマガラへと転生し自らの故郷へと帰郷する。

 

その際シャガルマガラは自らの種子である狂竜ウィルスを超広範囲に散布する。これらに生物を感染させ暴走させ、力尽きた亡骸が新たなゴア・マガラとなるのだ。

 

そしてこれはライバルとなる他のゴア・マガラの成長阻害の毒となり、シャガルマガラに変化する寸前の個体がこのウィルスを取り込むと体内の代謝や機能が暴走し、脱皮不全を起こす。

 

こうなった個体は最早シャガルマガラに成ることは出来ず、相反する力の暴走にて堪え難き苦痛を味わい、寿命も残りわずかとされる最悪の事態に陥る。最早死を待つしかない状態なのだ。

 

ノワール「そんな私も今、このカルデアで元気にやっています」

 

カナメ「だ、大丈夫?本当に元気?」

 

ノワール「大丈夫…ここの人達は『生きとし生けるもの全てと相容れない』なんて言わないから…」

 

カナメ「苦労したんだね…君はただ苦しんでいただけなのに…」

 

ノワール「ルゥ様、私達…大丈夫ですか?」

 

ルゥ「ふぁ?」

 

ノワール「悪気はありません。ありませんが…私の生態は、あまりに多くあまりに広い範囲に被害を撒き散らします。ルゥ様から見れば、これは調和を乱す行為なのでは…」

 

カナメ「い、言われてみれば…大丈夫なんでしょうか?」

 

ルゥ「んー、数百、千年単位での滅亡や不毛って訳でもないし、環境破壊や生命根絶が主題じゃないしね。命が生まれ、育まれる事が途絶えないのなら私はそれを自然と呼ぶよ」

 

ノワール「ルゥ様…」

 

ルゥ「私の不倶戴天の敵はそんなもの比較にならないレベルの環境変動を起こすから気にしないで。自分らしい進化や行き着く果て、このカルデアで見つかるといいね〜」

 

ノワール「…はい。いつかこの宿痾を越えてみせます。素晴らしい皆さまと一緒に…」

 

カナメ「狂竜症、ってことですよね?それ、ボカスカ殴ったら克服できるのでは?」

 

ルゥ「えっ」

 

ノワール「えっ」

 

カナメ「あ、ほら。最近自分もゴアマガラに挑んだ事があって、狂竜症に感染した事があったんですが…ボカスカ殴ってたら勝手に克服できたんです。もしかしたらノワールちゃんも同じようにできないかなって…」

 

ノワール「…………私の宿痾って……(ずーん)」

 

ルゥ「超人なの、超人。ハンターはそういうすごーい生き物なのー」

 

ノワール「…………」

 

ルゥ「?」

 

ノワール「克服、克服…克服…(ポコポコポコポコ)」

ルゥ「ひぃ。やめてぇ〜」

 

カナメ(ルゥちゃん様がうま乗りでポコポコに…)

 

惜しくも克服は叶わなかった。

 

 

バルファルク(ヴァル・クリムゾン)

 

白銀の甲殻と真紅のエネルギー『龍気』を駆使し彗星の様に空を翔ける龍。その紅き様相から『凶星』『厄災』などと同一視される事もある苛烈な生態を有する古龍。

 

だが、その生態は他のファンタジー古龍と比べずっと生物的。ようは翼からブレスを吐き空をかっ飛んでおり、水生生物の肉を捕食するとても地に足をついている生態を有している。

 

だが龍気、龍エネルギーは扱い難いエネルギーであり、本人に暴走を齎す危険性も有している。

 

ルゥ「えいえい(ぺちぺち)怒った?」

 

ヴァル「……………怒ってないです」

 

ルゥ「えいえい(ぺちぺち)怒った?」

 

「怒ってないです」

 

カナメ「何やってるんですか二人共」

 

ルゥ「龍気エネルギーに呑まれない為の訓練。ヴァルは克服したいんだって。龍エネルギーの暴走を」

 

カナメ「あー、確かに剥がれ落ちた甲殻とかエラい事になってましたね」

 

ヴァル「力には責任が伴う。制御できず他者を巻き込むなど恥辱にて汚辱。この姿で克服する…私の力を」

 

カナメ(古龍って難儀な生態してる人が多いんだなぁ…)

 

ルゥ「大丈夫?爆発したりしない?私ピンチだったりしない?」

 

ヴァル「問題ありません。ルゥ様を害するような爆発は起こせません」

 

ルゥ「そっかぁ…じゃあちょっと強めに行こうかな」

 

ヴァル「はい」

 

ルゥ「えいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえい(ぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺち)」

 

ヴァル「…………………………………………」

 

ルゥ「…怒った?」

 

カナメ「こ、これはもしかして!完璧な龍気コントロールが」

 

ヴァル「あああああああああああああああああああ!!!!」

ルゥ「へ!?ふぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?」

 

カナメ「ルゥちゃん様ーーー!?」

 

ヒィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜ン……………

 

 

ストレスと防衛本能がMAXと化したヴァルにより、遥か成層圏にまで連れ去られたルゥであった。

 

 

悉くを滅ぼすネルギガンテ

 

古龍を捕食するとされる古龍。新大陸にやってきた大量の古龍をブチ殺しては捕食しているやべーやつ。

 

一説によれば、生きるだけで周囲の環境に影響を齎す古龍を滅する事で環境や生態系を保護する、自然の『自浄作用』を担うとされている。新大陸において、好き勝手に地脈を弄り倒した古龍を渾身の山田○之パンチで止めを刺した。

 

ネルギガンテ「………………」

 

ルゥ「古龍が世界の覇権を握らないためにあなたがいるんだねぇ。自然は本当によくできてる、素晴らしい!」

 

ネルギガンテ「…」

 

カナメ「見るからに凶悪な出で立ちですけど、意外におとなしいんですね…?」

 

ルゥ「自然を破壊したり好き勝手に改竄するような真似をしなきゃ敵とみなさない、理性のドラゴンなんだねネギちゃんは」

 

カナメ「ネギちゃん?」

 

ネルギガンテ「ネルギガンテ、だからネギちゃん。ほら、なんかそうすると可愛く聞こえてこない?」

 

ネルギガンテ「……」

 

カナメ「そ、そう、かな…そうかも…」

 

(ナルハタタヒメ戦でこんな子が落っこちてきたら腰抜かす自信がある…)

 

ルゥ「いいぞぉ!そのパワーで、全ての古龍を浄化してしまえー!(ピロロロ)」

ネルギガンテ「!!!」

 

ルゥ「ふぉお!?ど、どうしたの!?」

ネルギガンテ「■■■■■■■!!」

 

ルゥ「や、やめろぉ!それ以上私を振り回すな落ち着けぇ!」

 

カナメ「ルゥちゃん様…あなたも古龍じゃないですか…」

 

ルゥ「シュワット!?」

 

ネルギガンテ「■■■■───!!」

ルゥ「古龍に殴られるとは…これもミラルーツの定めかぁ…」

 

ほっぺたがむにってなった。

 

 




番外編

謎の赤衣の男

なんかミラ系列のクエスト貼ってくるやつ。


ニャル【ハンター諸君!!】

カナメ「くっ、俺の記録に浮かび上がる無駄にテンション高いやつ…!」

ニャル【………………】

カナメ「……………?」

ニャル【ハンター諸君!!!!】

ルゥ「思いつかなかったんだね、いい感じの台詞回し…」

それはそれとして私は女王じゃない?王呼ばわりしてきたニャルにルゥは頬を膨らませ抗議し、仲良く団子を食べて仲直りを果たした。

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