人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

198 / 2537
『召喚ゲート』



「通れ、通れ、首を出せ、通れ、通れ、通るがよい」


「ハッハァ!!たどり着くぜぇ!お宝だらけの新天」

ザシュッ

「私、辛抱たまりません!今すぐ」

ザシュッ

「整理券無きものにたどり着く世界なし」


召喚・師走編 胸焼けセット

王の戦いは続く

 

 

 

「マワセィ(無心で回せ!縁を清算するぞ!!)」

 

 

例えそこが特異点に非ずとも

 

 

 

「召喚サークル展開するよ!来るといいなセイバー騎士王!」

 

 

己が心に決めた理想の少女を追い求め

 

 

――武運を!王!

 

 

 

けして譲れぬ想いを胸に――!

 

 

 

「召喚パターン、キャスター!」

 

 

「ナニィ!?」

 

 

光が溢れ、やがて収まる

 

 

「・・・ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス。推参いたしました」

 

 

現れたのは、瞳に憂いを湛えた美しきキャスター

 

五大元素を操る、善を信じる魔術師だった

 

 

 

「パラケルススだ――!!来てくれたんだ!!」

 

 

飛び上がるリッカ

 

「はい。貴方との語らいは、得難いものとして覚えています。どうか、このパラケルススと」

 

「友達になりましょう!だよね!」

 

「はい。・・・ですが、お気をつけください。どれだけ美辞麗句を並べようと、魔術師は所詮外道、成果を前にしては、総てを投げ出してしまう。善も、絆も、愛も。――ですから、私は、必ず貴方を裏切り――」

 

「いいよ」

 

リッカは、魔術師の性をあっさり肯定した

 

 

「貴方が譲れないものを見つけたなら、その時はそれを選んで。例え道が違っても、私はそれを選んだ貴方を否定しない。友達が選んだ道なら、私はそれを受け入れるから」

 

 

「――――」

 

 

「だから覚えておいて!もし貴方が選んだ道が間違ったものだったら――私が体を張って貴方を止める!だから――貴方は貴方の望むものを掴んでいいんだよ!」

 

 

「――――あぁ、なんと。美しい・・・」

 

 

「フッ(そやつの懐の深さは折り紙つきよ。貴様の些細な所感なぞに揺らぐものか。存分に善を成し、存分に裁かれるがよい)」

 

 

「我が友、リッカ。あの輝く生物は?」

 

 

「英雄王!」

 

 

「なんと・・・」

 

 

 

「ツギダ(キャスターなんぞに用はない!セイバー以外には目をくれるな!我等が立ち止まらぬ限り路は続くのだ!)」

 

 

「はいはい、次いくよ!」

 

 

召喚サークルを回し、光が満たされる

 

 

「イカニ?(次はせめて三騎士を所望したいものよな。四騎士は癖が多くアクが強いきらいがある)」

 

 

――バーサーカーが一番個性豊かなのは気のせいでしょうか・・・?

 

やがて収まり、現れたのは

 

 

「――天空なりし、ファラオ・・・ニトクリス、です・・・」

 

 

褐色の肌、高々に掲げられし耳

 

 

ファラオと名乗る、少女が顕れていた

 

 

「ム?(見ぬ顔だな。――太陽のの従者か)」

 

――ファラオ、つまりエジプト。クレオパトラくらいのイメージしかないです・・・むむ?如何なる縁にて招かれたのか?

 

 

「ホウ(――あぁ、そう言えばいたな。エジプトの神々の参列に、今我が取っているような姿のような神が、な)」

 

 

――えっ!?こんな愛らしい神がいらっしゃるのですか!?エジプトはゆるキャラを神と崇めし文化が!?

 

 

「可愛い!!――ははぁ」

 

ずさぁと土下座するリッカ

 

 

「ファラオ~ありがたや~」

 

「な、なっ!え、えぇよろしいです!我がマスター、いえ、我が同盟者として、素晴らしい対応です!え、そんなに敬っていただけるのですか・・・?」

 

「ファラオ~」

 

「・・・そ、その・・・」

 

「ファラオ~」

 

「お、面をあげなさい!よいです!話しづらいです!赦します!我が同盟者!」

 

「ファラオ?」

 

 

「我が名はホルスなりしファラオ。私自身が召喚に応じたのは勿論ですが、大事な言伝ても預かってきました。今から仰せるは偉大なりしファラオの言霊。そこなるその、・・・えっ、えいゆっ」

 

 

「エイ ユウ オウ(何だ。唯一絶対たるこの王に轟かせる言霊を携えてきたと?よい、その豪胆さと大胆さ、気に入ったぞ。その覚悟に免じ耳を傾けてやろうではないか)」

 

 

「ヒェッ・・・なんという威厳・・・まさに太陽王と遜色ない輝き・・・よ、良いでしょう!しかと聞きなさい!」

 

「なんか苦労人な匂いがするなぁ」

 

「仲良くなれそうね」

 

 

「では行きますよ!――こほん」

 

クワッ、と目をつり上げる

 

 

「『楽園建築、見事である黄金の!貴様の輝きを形に成したその偉容、余の興味を引いたぞ!』」

 

 

――!?

 

 

その言葉を聞くだけで、魂が揺るがされる感覚がする

 

圧倒的なカリスマで、魂に直接叩き付けるようなこの威風は――あの、器の奥で対話したかの王と同じ・・・!

 

「『だが足りぬ、まだ足りぬ!その輝きはあくまで財なるモノ!民を照らし、輝かせるにはいささか暴力的かつ即物的に過ぎる!貴様の誇りし楽園足りぬもの、それは――太陽!!』」

 

「ホウ(我には何が言いたいのか見えたぞ。全く大袈裟な物言いよ。だから途中で台詞を途切れさせられるのだ)」

 

 

「『地上に在ってファラオに不可能なし!!万物万象我が手中にあり!!なればこそ、貴様の楽園は太陽そのものたる余を迎え真の完成を迎える!!故に!喜べ!!』」

 

ばっ、と手を掲げる

 

「『余は必ずその楽園に赴こう!無限の光輝!この真なるファラオ・オジマンディアスという太陽を迎え入れた暁には!黄金の古代王一番と二番、黄金プリキュアとやらのユニットとなりてあまねく衆生、天・地・冥の総てに名を轟かす至天の座へと盤石な姿を手にいれるであろう!!その時を、楽しみに待つがよい!余が降臨するための下準備としてニトクリスを貸す!ファラオでありながらよく気の廻る稀有なファラオだ、うまく使うのだな!では、見える日を平伏して待つがよい!赦す!人類最後のマスター!!心に冥界の深淵と、ホルスがごとき輝きを持つものよ!その瞳を覗き込む日が来ることを、楽しみにしているぞ!フハッ、フハハハハハハハハハハ!!!』」

 

 

・・・話し終わると同時に、ばたりとニトクリスは倒れる

 

「ニトクリス――!?」

 

 

「ふぁっ、ファラオの言葉は、いじょう、です」

 

 

「ふはははははははははは!!長々と高説を垂れおって!要するに我が楽園に足を踏み入れたくて仕方がないと言うことではないか!言伝てにファラオ一匹寄越すとは流石は我と並ぶ豪気さよ!貴様の言霊、確かに受け取ったぞ太陽の!見え、酒を酌み交わす日を楽しみにしておいてやろう!それまで、精々座を照らしておくのだな!ふはははははははははははははははは!!」

 

 

「しっかりニトクリス!ニトクリス!」

 

 

「さ、さいごに・・・言い忘れた、ことが」

 

「なに!?」

 

「『楽園の名はわくわく太陽ランドがよいのではないか?』と――ガクッ」

 

「ニトクリス――――!!!!」

 

 

召喚直後に力尽きてしまうサーヴァント・・・太陽の輝きに晒され続けてしまったゆえに・・・

 

 

――身に震えが来る

 

 

ファラオ・オジマンディアス。太陽を重視し、王に認められし者。言霊から告げられる圧倒的な力

 

 

言葉だけでこれなのだ。もし対面したとき、自分は耐えられるのだろうか・・・

 

《案ずるな》

 

――!

 

《お前は我が庇護する魂。如何なる驚異にも揺らぐことはない。そう狼狽えず、泰然と構えるがよい》

 

 

――はい、英雄王!

 

《フッ、我にもお前の甲斐甲斐しさが移ったようだ。おちおち寝てもいられぬな。まぁよい、我が王道の具現であるお前に免じて水に流そう》

 

 

しっかり休んでくださいね。御身に障りなどあってはならないのですから

 

《解っている。――我としても腹と喉を焼かれながら床につくのは御免被るからな》

 

 

――?

 

《こちらの話よ。さぁ、我が戦いは続くぞ!》

 

 

 

次々と回される召喚サークル

 

 

「次は誰かなぁ?可愛い英雄なら僕たちも励みになるんだけどなぁ。一番はマギ☆マリだけどね!そこは譲れないからね!」

 

 

「原初を語る――」

 

 

――!?

 

 

召喚サークルを回した瞬間、器が原初を語り始める

 

「ど、どしたの!?」

 

 

「元素は混ざり、固まり。万象織り成す星を産む!――我が言霊に応えよ!!」

 

サークルが収まり

 

 

現れたのは――――

 

「やっと来たわ!!アイツと連絡を取る部員の連絡網を手繰り寄せて漸く掴んだ財宝の匂い!全国60億の私の信仰者、待たせたわね!私こそ、天の女主じ」

 

 

入園拒否(チェンジ)!!」

 

 

「うそ――――――――!!!?折角たどり着いたのに――――!??」

 

 

霊基が形をなす前に、喝破にて粉々に砕く

 

 

「貴様に招待など送った覚えはないわ!!冥府にて串刺しにされるがよい婬売(アバズレ)めが!!!」

 

「マジで本当覚えてなさいよ――――!!グガランナが必要になったって貸してやらないんだから――――!!」

 

強制退去にて吹き飛ぶ変なの

 

 

「ふん。牛風情なんぞ要り用になるものか。どうせ大方の予想通り土壇場で無くすのが落ちであろう。貴様に一欠片の期待もしておらぬゆえの巨神の備えだ」

 

 

フン、と鼻を鳴らす器

 

 

「・・・誰だったんだろう?」

 

「召喚拒否とか出来るんだ、知らなかったよ・・・」

 

 

「チッ、邪神に水を差され興が削がれた。後三騎を招いて召喚の儀を締め括るとするか」

 

――今のは、まさか・・・

 

(外面を着飾ったゴミ袋だよ。エア、君が記憶する価値もないヤツだよ)

 

――い、いしゅた

 

(それ以上いけない!)

 

――う、うん。忘れることにするね

 

《それでよい。――はあ、我は寝る。後は肉体の機構に一任するぞ》

 

 

――お休みなさい、英雄王

 

 

《うむ。また邪神の気配あらば起こすがよい》

 

 

ゆっくりと王の気配が遠ざかる

 

 

「何をしている。早くサークルを回さぬか」

 

 

「は、はいはい!よーしまわ」

 

 

 

『その召喚!ちょーっと待った!暫く、暫くぅ!』

 

急激に回り始める召喚サークル

 

 

「またイレギュラーかい!?」

 

 

『人理に揺らめく星の船、イケ魂輝くたまもクルーズ!どこにいようと、つけたマーキングははずれねぇ!!華も嵐も踏み越えて、駆けつけたるは良妻賢母!!』

 

 

太陽の輝きを放ちながら虹色に輝く召喚サークル

 

 

「この声は――!」

 

『はい!リッカ様!♥いいえ最早私が見つけた運命の人!!万感の想いを胸にこう呼ばせていただきます!』

 

ババァン!と顕れる

 

『縁を手繰り、手繰り手繰って水天日光!ナギもナミも御照覧あれ!!これが狐の嫁入りじゃ――――!!』

 

フリフリの良妻賢母、ロンドンにて顕れし巫女狐

 

 

「ワイルドイケ魂御主人様に寄り添うキャスター!型月No.1ヒロイン玉藻前!!ここに天!孫!降!臨!!御主人様は私のものだ、ZE!!♥」

 

 

「・・・マスターの魂に惹かれて迷いでたか、日本神話の恥晒しめ」

 

――賑やかだなぁ

 

「んふぅうんっ!!♥♥フーッ!!フーッ!!!♥♥」

 

 

――また威嚇されてる・・・フォウ、どうして君以外のけものとはフレンズになれないんだろう・・・

 

(けものはいてもけだものはいらないからさ。未来で踏みつけられた責任の所在、払わせてやろうかなぁ)

 

 

「玉藻!来てくれたんだぁ!嬉しいよ!いらっしゃいっ!」

 

「やんっ♥御主人様の熱い抱擁だなんて♥玉藻イキます太陽にイっちゃいますぅ!♥キャーン♥みこーん!♥」

 

 

「キャット」

 

ぱちんと指を鳴らす

 

 

「おうさ」

 

「連れていけ」

 

 

「オリジナルの醜態、いとすまぬ」

 

 

むんずと玉藻をつかみ引っ張るキャット

 

 

「あなた様キャット!?やっべぇ忘れてたやっべぇ――――!!私の怠惰と暇潰しの結晶がおりましたね――!!」

 

「よい鍋と調理器具を紹介するゾ。材料はオマエだオリジナル。今夜は、狐鍋である」

 

 

「がちなやつ!これがちなやつです!?きゃ――――!!食べられる――!!御主人様!!ピュアな方!助けてくださいまし――――!!!」

 

 

(ザマァ)

 

 

「また後でね~!」

 

「悪は滅ぶ。陳腐だが真理よな。今宵の食卓が楽しみよ。次」

 

 

「やっぱり英雄って危険だよ。こんな当たり前に召喚するんだもん・・・怖いよ・・・」

 

 

ロマンが呟きながらサークルを回す

 

 

「癒しが欲しいなぁ・・・」

 

 

そして現れたのは・・・

 

 

「ハァイ、出ました~♥一先ずは、ミドラーシュのキャスターと御呼びください?」

 

褐色の身体に耳。不思議な雰囲気を醸し出すキャスターが顕れていた

 

 

「うわぁぁあぁあぁあ!!謎かけキャスターだあぁあ!!」

 

 

「謎かけキャスター?」

 

「ソロモン王に無茶な質問をかましてくる物好きだよ!アレ物凄い困ったって聞いてるからね!思わず素で返したよ!ちょっとまってどゆこと?ってさぁ!」

 

「まぁまぁそれはさておき・・・英雄王様?」

 

 

「混血か。商いの匂いを嗅ぎ付けてきたようだな」

 

「勿論。商人としてこんなに素晴らしい場所はありませんわ。この楽園に所属し、堪能した魅力を存分に触れ込んで。たくさん稼がせていただきますね?」

 

「その審美と強欲さに免じて赦す。良かろう。商売に関しても我は寛容だ。精々市場を賑わせるのだな、女王」

 

――混血、女王。彼女は一体・・・

 

「ではでは、よろしくお願いいたします、マスター?そして、ロマニ・アーキマン様。たっぷりじっくり、謎かけと参りましょうか 願いましては~」

 

 

「うん!よろしくね褐色ボインお姉さん!」

 

「お断りだ!糖分がいくらあったって足りるもんか――!!」

 

 

ダッシュで退散するお姉さんとロマニさん

 

 

「――まぁ、偶像崇拝に傾倒するヤツめにはよい薬であろう。ヤツめにてさっさと童貞が捨てられればよいのだがな」

 

 

――おちゃらけてはいたが、宿る高貴さと風格は隠しようもなかった

 

・・・一筋縄ではいかないようだ

 

 

「さて、締めくくるとするか」

 

 

黄金の波紋から、虹色のチケットを取りだし

 

 

「そら」

 

叩き付ける。サークルが回り、やがて収まる

 

 

「我は退出する。後は任せたぞ」

 

 

「え?見ないのかい?」

 

 

「――答えなど解りきっているからな」

 

――?

 

ゆっくりと退出する器

 

 

「セイバー!モードレッド推参だ!よぅ!遊びに来たぜ!」

 

 

「モードレッドだ――!!!いらっしゃい――!!」

 

「あちゃー、やっぱりかぁ」

 

 

「・・・その割には、ギル、凹んでいなかったわね」

 

 

「よほど堪えたのかもしれません。必死に隠しているとか・・・」

 

「んー、まぁ。そっとしといてあげなよ?」

 

 

 

「え!父上いねぇの!?」

 

 

 

 

 

召喚室を後にし、自室に戻る

 

 

「戻ったぞ」

 

 

そこには

 

 

 

「おう!!その沈痛な面持ち!また騎士王めにそっぽを向かれたようだな金ぴか!!」

 

イスカンダルが大笑する

 

「フッ、いつの間にか外套を脱いでしまっていたのが敗因よ」

 

「大丈夫さ。生きている限り、希望はあるとも!」

 

アーサーが清廉に励ます

 

「うむ。届かぬからこそ美しい。常日頃口にしている言葉であるからな」

 

そして――

 

「ね?やっぱり私が一番のアルトリアと解ったでしょう?」

 

腕を組みふんぞり返るアルトリア

 

「いや?」 

 

「素直じゃないですね!」

 

 

「バカめ!素直な王などいるものか!王とは!」

 

 

「強欲で!」

 

「理性を抱き!」

 

「No.1アルトリアであり!」

 

「絶対基準である!!フハハハハハハハハハハ!さぁ酒をもて!我が爆死!盛大に祝おうではないか!!」

 

 

――そうか。王が前ほどダメージを受けないのは・・・

 

 

「そろそろ無駄な召喚をやめて、私をNo.1アルトリアと定めてはどうです?」

 

「貴様をセイバーの代わりとして見るか、たわけ。『あれがダメならあれでいいや』など雄として失格。獅子など似合わぬ精液の薄いクズになれと申すか」

 

「――」

 

「下らぬ事を問うな。何度も言わせるな、お前はお前だ」

 

「――はい。ギル。愚問でしたね」

 

 

「解ったならばそれでよい!では杯を上げよ!我が爆死を祝って!!」

 

 

 

「「「「乾杯!!!!」」」」

 

――後で、フォウとココアを飲みたいな。声をかけてみようっと

 

 

――笑顔と共に

 

 

召喚劇は、ひとまず幕を下ろした

 

 

 

 

 

 

「――で、なぜ俺が呼ばれるんだ」

 

「我が叙事詩を書き上げる作家が必要であろう?」

 

その後、こっそりアンデルセンを召喚し

 

 

「存分に書き上げるのだぞ、童話作家・・・む?」

 

ふと、違和感に気付く

 

 

「――何故、チケットが消えておらぬ?」

 

星5確定チケットが、未だに輝きを放っている

 

 

そして

 

 

「ぬ――」

 

 

顕れたのは――

 

 

「――遅ればせながら、貴方の声に推参いたしました、英雄王」

 

 

馬に騎乗し、獅子の仮面を被り、最果ての槍を構える騎士

 

 

「貴様は――」

 

 

「応えましょう。私はランサーのサーヴァント。ゴージャスたる貴方に、力添えをするものです」

 

――兜を外すその風貌は

 

「――ロンドンでは嵐の私がお世話になりましたね」

 

 

――アルトリアのものであった――

 




「――これでいい。私に代わり、きっと彼女は彼を補佐してくれるでしょう」


『――神に至らぬ槍の因子を差し向けたか。愚かな』


「英雄王。どうか、ご武運を。――キャメロットにたどり着くまで、貴女のカルデアへの干渉は私が食い止める!!」

『――魂よ、私の下へ――』


「行くぞ!女神ロンゴミニアド――!!!」

どのキャラのイラストを見たい?

  • コンラ
  • 桃太郎(髀)
  • 温羅(異聞帯)
  • 坂上田村麻呂
  • オーディン
  • アマノザコ
  • ビリィ・ヘリント
  • ルゥ・アンセス
  • アイリーン・アドラー
  • 崇徳上皇(和御魂)
  • 平将門公
  • シモ・ヘイヘ
  • ロジェロ
  • パパポポ
  • リリス(汎人類史)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。