人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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マシュ「先輩。…ゲーティア戦を覚えていますか?」


リッカ「急だね。…忘れるわけないよ」

マシュ「あの時は、寂しさがありました。もう、先輩の隣にはいられない事を覚悟していましたから」

リッカ「…今は?」

マシュ「震えています。……今、私は自分の限界に挑もうとしているのです!その相手が、英雄王という光栄と共に!」

リッカ「ふふ。──思いっきりやりなよ、マシュ!」

マシュ「はいっ!!マシュ・キリエライト…あなたのオンリーワンサーヴァント!今、自分の限界を超えてみせます!!」


雪華〜裁定の果て〜

──紅き旋風が巻き起こる。世界の全てを切り裂く剣が駆動する。王の持つ至宝の一つ。乖離剣エア。至尊の魂に授けた銘の由来でもある無二の宝剣が唸りを上げ、オルガマリーの固有結界を蹂躙し始める。

 

その風圧は最早人に振るわれるものではない。世界そのもの、眼前の全てに振るわれるもの。遍く全てを切り裂くもの。英雄王のみが持ち得る究極の一。規格外たる対界宝具。本来ならば雑種などに示すなど有り得ず、忠臣の嘆願すら刎頚に値する程の秘中の秘。それを王は、眼前の二人の少女に示している。

 

「──オルテナウス、最終承認。完全駆動。承認開放。コード詠唱」

 

盾の英霊、マシュもまた自身の全身全霊を解放する。オルテナウス、その中核たる聖杯を全力運転。外殻を霊基に完全同期しその本懐をまた示す。

 

「──『これは、己自身の決断である』」

『承認。オルテナウス、全リミッター解除。霊基、全力駆動。魔力パス、完全ブースト。最終宝具装填』

 

マシュ自身の制約。現代の盾の乙女…円卓の騎士たる彼女の誓いを受け、オルテナウスはその全貌を示す。スパルタ、プリドゥエン、アキレウス、アイアス、アテナ・パラディオン。全てを円卓たるラウンドシールドに合体連結。超巨大防御ユニット『キャメロット』に変形させる。立ち上る──否。マシュの身体から膨大に溢れ出す魔力は、紅き暴風と拮抗する雪のように白き奔流となる。

 

「………──」

 

最早リッカにも、ギルにも、マシュにも言葉は無い。今までの歩みが、これからの歩みが、果たして価値あるものであるか価値あるものになるかはその裁定にのみ委ねられている。

 

──マシュの後ろ背中が、いつの間にかこれ以上無いほどに頼もしくなった事を感じたその刹那。

 

 

「原初を語る。原子は混ざり、固まり。万象織り成す星を産む──!!」

「オルテナウス・ウルティメイト・モード・オフェンス──!!」

 

動いたのは全く同時だった。極限まで高まった乖離剣を腰だめに構えるギルガメッシュ。超巨大防御ユニット『キャメロット』を右腕に連結させ、拳を振りかぶるように身体を捻るマシュ。

 

来る。盾の英霊、王の中の王の言霊。遂に、その時が来る!

 

 

「『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』────!!!!!」

 

乖離剣エアの最大出力。世界を切り裂く時空断層。英雄王のみに許された至高の一撃が、マシュの価値を裁定するために解き放たれる。

 

「『今も煌めく、楽園の旅路(ロード・シャングリラ)』───!!!!!」

 

それに対し──マシュもまた、自身の全身全霊を費やす一手を以て迎え撃つ。己が防いできたダメージを全て攻撃力に変化させ放つ、最大攻撃宝具。ゲーティア…魔術王ソロモンの第三宝具を防いだ彼女は、エクスカリバー数億の熱量を有しレールガンの様に撃ち放ったのだ。

 

(攻撃宝具だって!?)

──アヴァロンでは、ない!?そしてギルもまた…!

「…………」

 

お互い、それは以外かつ奇想天外の妙手であった。ギルガメッシュの宝具は間違いなく全身全霊だ。だがそれは『地の理』とされる、世界の物理法則にそった現象に収まる範疇のもの。確かに現世では権能を行使すれば世界から退去せざるを得ない。しかし御機嫌王にそんな制約は意味を成さないにも関わらず王はそれを選んだ。

 

対するマシュもまた、選択したのは耐粛清防御では無い対滅亡、対終焉宝具たるオルテナウスのオフェンスモード。強力無比かつ奥義に申し分無くはあるがこれは攻撃宝具。マシュの本質に添うものと言われれば──

 

「はぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあッッ!!!!」

「───────」

 

しかし、お互いの表情に躊躇いや憂いなどある筈もない。紅き時空断層、白き人類史の熱量が真っ向からぶつかり拮抗する。その勢いと力は固有結界に瞬く間にヒビを入れ、亀裂を増やし、フォウの護りとマシュの背後にいない全てを消し飛ばしていく至極にして崇高なるぶつかり合い。まさに、頂点同士の宝具の激突以外にあり得ない光景を織り成している。

 

「フ────」

 

ギルガメッシュは思い返す。思えばエアの風圧、その全霊を真正面から斬り伏せた輩は一人としていなかった。

 

覇道の王の際は、兵どもと束ねた世界をもろとも虚無の果てへと消し飛ばした。

 

騎士王の際は、星の聖剣の全霊とのぶつかり合いすら一方的に蹂躙し圧し潰した。

 

地の理。それは文字通り地に這う者共を一層するもの。それを今、目の前の盾の英霊はその成果を以て受け止めている。誰もが果たせなかった領域に、手をかけているのだ。そしてそれを支えている者、ソレを見出す。

 

(過保護な事よ、魔術王め)

 

そう──魔術王ソロモンの宝具だ。ゲーティアが放った彼の宝具。マシュの盾を、身体を通して英雄王の地の理を押し留めている。地の理と言えど、王の至宝に拮抗できるのは同じ王の力でなくば有り得えまい。

 

(まるで、写し鏡ではないか)

 

そう──自身が英雄姫という至高の魂を手にしたように。この時空において魔術王ソロモンもまた無二の至宝を手にしていたのだ。

 

「ぉおぉおぉおぉおぉおぉおぁあぁあぁあぁあぁあーーーーーッ!!!!」

「…………………」

 

マシュ・キリエライト。並びに藤丸リッカ。至宝たるマスター、サーヴァント。所長もここに加えた三つの至宝。成る程、それならば得心がいく。エアの一つや二つ防ぐであろう。

 

その理屈、その奇跡の道理を他ならぬ自身が理解しているのだ。英雄王は笑う。なんと痛快な事よ、この裁定にて、自らに並ぶであろう王の至宝の輝きを見せつけられるとは!

 

そしてその輝きは十二分なる成果を以て、王の地の理を乗り越える。乖離剣の風圧が一端収まるその瞬間まで、マシュの宝具は拮抗し、防ぎきったのだ。そしてそれはマシュにおいても全幅の信頼の顕れでも有ることを王は確かに見抜いていた。

 

あれ程の熱量、勢いを完全に制圧、相殺しきれる宝具は乖離剣以外にあり得まい。マシュはそれを信じ放った。そして自身の全身全霊の『一端』を開帳したのだ。

 

──そう。これ程のぶつかり合い、これ程の激突を以てして。

 

「オルテナウス…スプリーム・モード・ディフェンス!!」

 

「地の理では足りぬか。ならば──」

 

裁定は、半ばに到達したか否かという頃合いであるのだから。

 

 

「──『天の理』、真なる一を示してやろう!!!」

 

再び、乖離剣が荒れ狂う。先程の一撃とは比べにもならない、まさに渾身、全力全開にして崇高なる世界の摂理を越えた最終稼働。

 

本来、天の理は世界にて放つことは叶わない。人間の物理法則に安定した現代において、神代の法則である権能は使用を許されぬからだ。放てば、そこには即死たる消滅が使用者に代償として降り懸る。電脳世界のような例外でない限り、それは絶対の不文律だ。

 

しかし、御機嫌王はそんな世界の不文律すらも踏み倒す。至宝たる魂、英雄姫エアが持つ『単独顕現』。これは即死、タイムパラドックス等の時空干渉を無効化する単独行動のウルトラ上位版、本来ビーストしか持ち得ぬ無法のスキル。

 

それを有する英雄王は、世界の抑止すらも振り切る存在である。姫の魂を有す限り、彼は彼を討ち果たす者が現れぬ限り、または裁定を果たすまで決して滅びぬ存在であるのだ。転生者を有するとは、王を至上にして反則極まる存在へと押し上げた。

 

そして更に、ここはオルガマリーの固有結界。世界を上書きし心象風景で塗り潰す大魔術。オルガマリー自身が認可している世界に、星や人の抑止力の介入する余地などない…!

 

 

「ふふはははははははははははははははは────!!!!!」

 

響き渡る英雄王の痛快無比の大哄笑。連なる三連の宇宙。原初の地獄が、オルガマリーの固有結界の表層を巻き込み、圧し潰し、虚無へと吹き飛ばしていく。当然エアとフォウは安全地帯に下げている。自らの、一歩後ろにだ。

 

 

「先輩、所長、王様、姫様。ドクター。今こそ──私の総てを以て、この裁定に臨みます!」

 

肉体の疲労もあろう。精神の疲弊も当然あろう。だがそれを言い訳にも、弱音にもせずマシュは天空の王に告げる。その魂は、心は、決して何者にも侵されない。

 

自らの総てを掛け、原初の地獄よりリッカを護る。自らの背後に、自らを信じ悠然と構えるマスターに応える為に。今こそその究極の防御が開帳される。

 

 

「良くぞ吼えた!──いざ仰げ!!『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』を────!!!!!」

 

 

先程の地の理すら微風に堕とす時空断層。世界そのものを切り裂き、吹き飛ばし、押し潰す個のもたらす現象の極地。対界宝具の全貌を剥き出しにした宇宙を三つ束ねた極大の暴風が、マシュの踏み締める世界へと迫りくる。

 

『対終末、対粛清防御モード開帳待機。真名解放、コード認証を行ってください』

 

オルテナウスが告げる、総ての準備の万端。マシュは高らかに叫ぶ。

 

今迄の旅路を守り抜いて来た誇りと勇気。

 

これからの旅路を護り抜く決意と希望。

 

それらを魂に込め示す究極の絶対防御。

 

その名は───!

 

「『此処に在りき、理想郷(カルデアス・アヴァロン)』─────!!!!!」

 

 

彼女が護りたいと願う総てのもの。それが生きる世界の総てを守り抜くとする対界宝具に対する絶対防御。ソロモン王の宝具を総て防御に変換した、彼女が辿り着いた究極の護り。騎士王が最後に辿り着く『理想郷』の名を冠した、彼女が辿り着いた『究極の一』。

 

───わぁ…

(おぉ…!)

 

総てを滅ぼす天の理と、総てを護る理想郷の激突。二つの無敵の激突と相克を見届けるエアとフォウは、ただ感嘆を口から吐き出す事しか叶わなかった。清廉極まる魔力、豪奢にして地獄を識る暴風。それらが織り成す世界の風貌は…例えようもなく、美しかったのだから。

 

「─────」

「ぁぁ、はぁぁっ────っく、ぁあぁあぁあぁあぁあ…!!!」

 

 

拮抗している。天の理に、人の身たる存在が抗っている。英霊ですらない、デミ・サーヴァントたる存在が、頂点たる星の輝きを食い止めている。盾より伝わるその熱量はマシュの手を焼き尽くし、その膨大な魔力にて完治を繰り返す。想像を絶する苦痛にも、彼女の決意は揺らがない。それに対し、ギルガメッシュは汗一つかかない。当然だ。リスクある力など王が振るうはずもない。

 

だからこそ──英雄王は、自らの財の煌めく輝きを余すことなく目の当たりと成した。

 

「負け、ません…!!私は、誰にも、何にも、負けません……!!」

『オルテナウス、ダメージ排出開始。魔力総量をマシュ・キリエライトの肉体保護に注力。宝具継続可能時間──』

 

オルテナウスが、瞬時に蒸発するであろうマシュの身体を守護している。ギャラハッドの霊基も、マシュに全力で力を貸しているのだろう。

 

(アニムスフィアの考案したカルデアの技術。ダ・ヴィンチめが毎日のように補整を施した雪華の鎧がヤツを支えている)

 

「マスターの、人生を…!リッカ先輩のこれからを、護り続ける、ために…!!」

 

溢れ出す魔力が、マシュの身体を修復する。まるで甲斐甲斐しい治療のように。一歩進めば死ぬ地獄の具現に挑むマシュを、優しく支えるように。

 

(ロマニ・アーキマン。そういえば、ヤツはドクターであったな)

 

始まりのメンバーは、彼女をいつだって支えているのだ。恐れを知らぬでなく、恐れを勇気で乗り越えてきた娘の揺るがぬ在り方の源泉はこれだ。

 

「そして───エア姫様の大好きな王様を、無念の内に退去なんてさせないために…!!」

 

そう。自身の為でなく他人の為に奮い立つ彼女がこれほど奮起する理由がこれだ。自身の敗北はマスターの死亡。それは即ちカルデアでなく、リッカ自身と契約しているギルガメッシュの現界にも関わる事だ。

 

御機嫌王は唯一無二だ。次に召喚されたギルガメッシュはきっと、恐ろしい暴君であろう。彼女はその奇跡を、何よりも重んじていたのだ。

 

──マシュちゃん…

(そこまで考えていたんだね、マシュ…)

 

 

「何よりも、私は私の定めた目標を虚言にしないために……!!この裁定を、乗り越え、ます!!」

 

最早先輩に寄り掛かる事などない。この裁定に挑むは己の為だ。己が、カルデアのサーヴァントに相応しい存在だと示すため。己が、世界を救う一員に相応しいと謳うために。

 

 

「私はマシュ・キリエライト!!人理保障機関、楽園カルデアのデミ・サーヴァント!!シールダーなのですからっ!!!」

 

決意と奮起が揺るがぬ防護を産む。それは確かなる奇跡を呼び寄せる。天の理は、まもなく裁きを終える。

 

───だが。

 

「うぁあぁあぁあぁぁぁあっ────!!!!」

 

王の全霊は、気迫や根性で捌ききれる程容易くはない。世界そのものを受け止めるには、世界そのものを受け切るにはマシュという人間の身体は小さすぎた。世界は護れたとして、傷は癒せたとして。その莫大な反動は人間の堪えきれるものではないのだ。マシュの絹を切り裂くような悲鳴が響き渡る。

 

(そうだ、マシュ・キリエライト。折れぬ人間などありはせぬ。挫けぬ人間などありはせぬ。いくら硬く、強固を極めようと人の身には限界があるのだ。)

 

魂、精神、肉体。どれを取っても盾の英霊に相応しきものだ。だが、マシュ・キリエライトは成長の果てに忘れかけている。守護においての在り方を。

 

「っ、ぁ────」

 

その激痛、苦痛は人の身では堪えきれない。天の理は、雪華の盾の中核たるマシュを確実に裁いていた。

 

マシュは意識を手放しかける。そうなれば最早総ては終わる。天の理により、マシュもろともリッカは踏み潰され永遠に消え去るであろう。この裁定を乗り切るに、マシュが絶対に気付くべきものがあるのだ。いくら力を付けようと、忘れてはいけないもの。

 

盾より、マシュの手が離れる。

 

──その時。

 

『──大丈夫?もう一踏ん張りだよ、マシュ』

「あ…っ、はっ…!?」

 

その手を強く握る。盾を共に握る。世界を受け止める盾を共に支える。

 

「フ──────」

 

そう。サーヴァント一人では戦えない。サーヴァントだけでは奇跡は起こせない。

 

『ごめんね、やっぱり…後ろでふんぞり返るのは柄じゃなくてさ!!』

「先輩…!!」

 

マシュを支える白き龍鎧。サーヴァントたるマシュに対等たる位置で共に在るマスター。カルデアが、汎人類史が手にした…否。生み出した至宝。

 

『後ろで見るより!肩を並べて突き進むのがリッカ流!!見てなよギル!これが私のオンリーワンサーヴァントの全力だぁ─────!!!!』

 

藤丸リッカ。世界を滅ぼし、護る力場に躊躇いなく飛び込む勇気、そして自身に宿した力を世界の、大切な人の為にのみ振るう人間力を極めた女。その存在が、マシュの絶対防御を完成させる最後のピース。

 

だが、裁きは絶対だ。感情による奇跡や情状酌量の挟まる余地はない。何か打開策が無くば押し潰されるのみだ。奇跡の火種である令呪は先程三つ総て…

 

「───!!!」

 

そう、ギルガメッシュは思い至る。三つではない。三つではないのだ。藤丸リッカ…彼女のみに刻まれた魔術王の恩寵が、もう一つある事に思い至る。

 

『ロマン、使うよ!──『大令呪』、発動!コード…!!』

 

そう、魔術王ソロモンが組み上げた特注の令呪。ロマンが一画のみ刻んだ、聖杯の奇跡すら越える事象を起こす、リッカにのみ許された魔術の極み。切札の中の切札を今、開帳する!

 

 

『私のマシュに力を!アルス・ノヴァァァァァァァッ!!!!』

 

大令呪、アルス・ノヴァを発動させ、マシュ・キリエライトに奇跡を起こす。その霊基をほんの一瞬のみ──

 

「『はぁあぁぁぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあっ!!!!』」

 

高き階梯──即ち、『冠位』クラスへと引き上げる……!!!!

 

 

「───────────………………」

 

…最早、言葉は無い。マシュ・キリエライトは理解した。守護において必須であるものは何かを。

 

自らの財宝が、最早自らが磨く必要もないほどに輝いていることを。

 

これからの旅路、あらゆる災禍を退けるであろう盾の完成を、確かに王は見届けた。

 

 

──吹き荒ぶ雪は止み、姿を現すは突き抜ける晴天。

 

 

裁きは、ここに下った。

 

 

───マシュちゃん…!リッカちゃん…!

(生きてる…!生きてるぞーっ!)

 

 

王は、感無量とばかりに目を閉じた。

 

──雛鳥は、もう既に飛び立っていたのだ。大いなる翼を広げて。




リッカ「はぁっ…はぁっ……はぁっ……」
マシュ「……………、………………〜…」


ギルガメッシュ「なんだその満身創痍ぶりは。偉業を成したにしては不甲斐なき事よ」

リッカ「ギル…どうだった?凄いでしょ、私のマシュ…!」
マシュ「………………ぁ……」

ギルガメッシュ「フ…。分かりきった事を問うな、たわけ」

マシュ「御機嫌王…私は…」

ギルガメッシュ「………」

マシュ「…もっと…頑張り、ます…!」

ギルガメッシュ「…そうか。ならば、さらなる飛躍を願い称号をくれてやろう」

マシュ「え…?」

ギルガメッシュ「胸を張って名乗るが良い。『偉大なる盾の英霊(グランドシールダー)』の名を。この我が、貴様に名乗るを許そう」

マシュ「──────、──………」

ギルガメッシュ「良き時間であった。一日、グランドマスターを独占してもよかろう。ではな」

マシュ「────…………………」
リッカ「ふふ、良かったね!グランドシールダー!」

マシュ「……………………」
リッカ「?マシュ?」

マシュ「…………(気絶)」
リッカ「マシューー!?」


ギルガメッシュ《良きものを見たな、エア、フォウ》
フォウ(あぁ!)
──はいっ!本当に、素晴らしいこの物語への誕生日プレゼントでした!


(ありがとう、二人共!本当に、おめでとう!!)


裁定は終わった。

───誰にとっても、最上の結果を齎して。

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