本当に、本当に色んな事がありました…オリジナルサーヴァントやコラボも巻き込んでたくさん…
そんな訳で、可能な限り振り返って参ります!共に歩んできた旅路に、想いを馳せて参りましょう!
メッセージは土日に返信します!
『…で。カルデアの旅路を振り返っていく最初のページが…』
【禍肚かぁ…】
異聞帯の伊邪那美が引き起こし、明確な汎人類史の侵略の事例としての驚異的な事例、禍原。質も量も桁違いであった、楽園としては希少なパターンである世界間の全面戦争。だが、それは今や楽園に庇護されたアマノザコと伊邪那美にとってはあまり気乗りする振り返りではないのは無理もないと言えるだろう。正味、二人は気落ちせざるを得なかった。
『ま、まぁまぁ!そんなに凹む事がありましょうや!雨降って地固まる!ボコボコに殴り合ったあとは確かに分かり合えたのでお互いにっこり!ね?何せこの冷静沈着!無敵で素敵な有能おばあちゃんイザナミの初進出という面もあるのですから!むしろめでたき特異点でもあります!おばあちゃん推します!あなや!』
『ワフ?(は?)』
『大母よ、突撃し神器を奪われ敵に塩をどっさりと贈った事実から目を逸らすな』
あなやぁー!!と椅子から転げ落ちるイザナミおばあちゃん。そう、危機を察し単独で終結させようとしたはいいもののアマノザコ勢力に成すすべもなくボッコボコにされ、持ち込んだ神器を霊脈の活性に使われてしまった失態も語らぬ訳にはいかないのだ。ギリギリ間に合った日本武尊がいなければ、あっという間に詰みの状況であったろう。何をするにも影響が大きすぎるのがまさに始まりの神である。
【茨木、改めてその説は大変御迷惑をおかけした…】
「構わぬ。戦いの中での策謀であり、吾はそれに嵌まっただけの事。全ては終わり、有るべき場所に収まった。それで良いのだ、吾に…鬼にとってはな」
『ばらきー…』
茨木の汚染から戦端を開いたその戦い。ヨモツヘグイを使い茨木を尖兵としたアマノザコ。リッカらの尽力で元に戻りはしたものの手酷い洗脳、堕落手段であった。だが、茨木は全てを赦していた。そう…鬼は気高い。恨みや憎しみをいつまでも懐きはしない。少なくとも、彼女が敬愛する鬼はそうなのだ。ならば自身もそうある。それだけの事なのだから。
「立派になったなぁオイ。流石は最新のオニキュアだな!」
「からかうな、温羅!そういえば、マスター共を大変に手こずらせていた使い魔共の跳梁跋扈も記憶にあるぞ。凶の四方であった…」
『渾沌、饕餮、檮杌、窮奇の事だな。澱み、穢れた四方を守護させるに値する魂を拵えた結果が、あれらだ。制御…というか躾に難儀したがな』
禍肚の四方を護っていた凄まじき邪悪達。中国に伝わる反英雄めいた者達の攻略に、楽園カルデアは大層苦戦させられた。
『まさか対応策に四神…いや、四霊を招き寄せようとは。聖杯の奇跡などもはや不要の領域ではないか?聖杯戦争とは何だったのか』
そう、対応策としてイザナミが招いた四霊。応龍、麒麟、鳳凰、霊亀。それぞれぐっちゃん、カドック、マストリア、アイリスフィールに力を貸している最強クラスの神獣、或いは神霊。それらの力を借りたマスター達に、各個撃破された記憶は敵方であるアマノザコにおいても非常に鮮明なのだ。
『なぜそんな事が出来たのか?それはおばばの頑張りが1割、カルデアの皆様の奮起奮闘が九割でありたもうや!いや本当、四神でいいかなー?と思ったら全部取り返して四霊を!?おばあちゃん大層驚きました!はい!』
『提案せしは大母なれば』
『そ、そうなのですが!ですがよもやよもや勝てない相手に完勝を収めて完勝するための戦力を整えるという禅問答、鶏が先か卵が先かめいたその問題をやってのけたのです!というか将門君、あなた一人で四凶をボコられてはいませんでしたか?』
『止めには至らず。しかし負ける道理無し』
『流石だ、新皇』
(汎人類史側の戦力整いすぎ問題!)
そして四凶を打ち倒し、神器を全て取り返し、立ちはだかるはアマノザコ。ビーストイフ・空亡の資格を手にした彼女は余りにも強く、娘たる温羅はグランドバーサーカーとして挑み、対峙せざるを得なかったほどだ。
『私も呪いを解いていて助かった。そうでなければまともな勝負にすらならなかっただろうな』
「へっ、三味線弾きやがる。三貴神と伊邪那岐様の力なんか振り回しやがって。もうちょっとで負けちまうところだったぜ」
『思えば、それらは親子喧嘩というものだったのではありませぬか!あぁかいぶ、にて見ましたよおばあちゃん!殴り合うことにて、えもしなる絆を育む!少年漫画の真髄なれば!』
「少年どころかこの場に男はほとんどおらぬぞ、イザナミよ(一応神は無性)」
『客層ズレズレ…』
『あなやぁ…皆ちゃおの愛読者…』
「まぁ私は桃太郎ですが、それはあくまで世俗の通称ですものね。で…温羅も覚醒したのですね。グランドバーサーカーに」
そう、ビーストが発生したならば招かれし最強の七騎。決戦術式・英霊召喚により招かれし者に授けられる英霊の頂点の称号。グランドバーサーカーたる資格を有した温羅は閻魔亭、親友たる八雲紫の導きを得てその素養を完全に自分のものとしたのだ。
「その節は、ってのはアタシも同じだ。閻魔亭に、妖怪の皆に、紫にえらく助けられちまった」
「あら、気にする必要はないのよ温羅。大事な親友を助けるのに理由はいらないわ」
「そうかよ…。でもホント、ありがとな」
【ふふふ…。妾達は確かに敗れた。だが、妾のかけがえのない宝を、妾から取り上げないでくれた。楽園カルデアには感謝しかない。与えられた罰…いや、恩赦を抱え我々は行き続けよう。もう二度と、叛意を懐くことはすまい】
伊邪那美もまた、王と戦いその意気を挫かれケジメを完遂し、汎人類史への恭順を了承した。彼女とその娘たるアマノザコは、温羅の故郷の桃源郷で緩やかに生きている。神の座は降りたが、彼女達は本当の意味で家族となったのだ。
『戦い、敵を赦す事はとてもむずかしいもの。ですが楽園の皆様はその困難を乗り越えました』
「……」
『……』
『滅し、覇を謳うは勝者の特権。ですが、和解や理解の先にしかない得難き勝利は存在しているのです。それを、その宝を楽園は常に追い求めている』
『【……】』
『その道行きを、私達はこれからも支え見守り、切り拓いて参りましょう。それが今を懸命に生きる者達への礼儀だと信じて。決して、袋小路に迷わぬように』
「「「「………」」」」
『そう。それが人を見守る神々の役割…あ、あれ?皆さんどうしました?とても静かなような?あれ?』
イザナミの締め括りを神妙に聞いていた一同だが、その沈黙に素に戻ってしまう。慌てふためく大母に、慈母であり娘であるアマテラスが総評を告げる。
『ワフ、ワン(急に真面目にならないでください。緊急事態かと皆身構えたのです)』
『そんなに!?おばばは緊急事態宣言と同じ扱いなのですか!?』
『特異点発生、なし』
『また獣が出たのかと』
「創造神よ、肩の凝る真似はやめておけ」
『肩肘張りすぎ』
「あー、まぁ、あんたは騒がしいのが一番だよな」
「逆に怖いです。真面目になると」
「驚いて、話の中身が頭に入ってこなかったわ…」
【正しき妾よ、子を驚かすは感心せぬぞ】
『そういうものは地球滅亡までとっておけ』
『『(うんうん)』』
『あ、あ…あなやぁーーー!?どうしてぇーー!?』
締め括りを決して邪魔しないし、その言霊は神々すら清聴する。しかしそれはそれとして気が気でない者達の容赦ないダメ出しに、涙目で取り乱すイザナミ。
『ふふふ…お母さん、変なの』
「全くだ。これが総ての母なのが不思議で堪らぬ」
『大変だな、そちらは』
「うるせ。もう慣れっこだ」
そしてそんな様子を…仲睦まじく見守る子孫たちでありましたとさ。
イザナミ『威厳がほしぃ…』
ルゥ「私を参考にすればいいと思うよぉ」
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