人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

1994 / 2537
博麗神社

紫「その節は誠に申し訳ございませんでした」

温羅「開幕早々スキマ妖怪が謝罪とか前代未聞だぞオマエ」

霊夢「しょうがないわよ温羅さん。コイツの管理不届きのせいで、レクリエーションの筈が幻想郷有数の大異変になったんだから。むしろ反省が足りないわ。地べたに這いつくばって靴でも舐めなさいよ」

温羅「容赦ねぇなこの巫女さんも…。まぁそんなに気にするなよ。こっちもこっちでダチがやらかしたからおあいこだ、おあいこ」

霊夢「だそうよ。次はしっかりなさいよね」

紫「あなたはどこ視点の物言いなのかしら…。まぁいいわ。王様には正式な謝罪状を提出したし、これからも変わらぬ付き合いをカルデアと、あなた個人としていきたいわね」

温羅「心配すんな。お前さんが友と呼んでくれる限り、お前さんを見限ったりしねぇよ」

紫「〜…ありがとう、温羅」

霊夢「照れてるわ。こいつ照れてるわよ温羅さん!」

紫「あなたは本当にいい性格してるわね…」

霊夢「誰のせいであんな苦労したと思ってんのよぉ!」

温羅「まぁまぁ。ホント偉い騒ぎだったが、その分得るものもいっぱいあったよなぁ…」


振り返りその4〜続くその後〜

紅魔館・カドックサイド

 

美鈴「おやおやカドックさん!いつもフラン様をありがとうございます!紅魔館に御用ですか?」

 

カドック「まぁ、フランの自宅だからな。たまには帰るように諭してるんだよ」

 

美鈴「それは何より!いやぁ、引きこもりの星だったフラン様が出稼ぎだなんて門番として鼻が高…」

 

カルデア服&サイクロプス眼鏡フラン「ただいま」

 

美鈴「誰です…?」

 

カドック「現代マウントを取る…らしい」

 

フラン「道を開けぃ、田舎モン」

 

美鈴「へへーっ!」

 

フラン「いざぁ」

 

 

咲夜「成る程、カドックさんに良くしてもらっていると」

 

フラン「健康診断Aランク。去年はE」

 

カドック「吸血鬼のスペックに頼り過ぎだ。生活習慣病ギリギリだったんだぞ…」

 

フラン「ナイス介護」

 

咲夜「ふふ…素敵な執事に恵まれたようで何よりです」

 

フラン「それ」

 

レミリア「ごめんなさいね、カドック。こんな生ける不良債権を引き取ってもらって」

フラン「なんだとぅ?」

 

レミリア「知っているのよ!あんた毎日食っちゃ寝しかしてないのよ!あるまじき事よ!いけないことよ!」

 

フラン「生まれながらの高貴さ故」

 

レミリア「ロイヤルニートよこの娘!」

 

カドック「まぁまぁ、お陰で自炊能力も身に付いたから」

 

レミリア「人をダメにする男よ!」

 

カドック「人聞きが悪い!」

 

咲夜「ふふ…。フラン様をこれからもよろしくお願い致します」

 

フラン「よろしくされてあげる」

 

カドック「光栄です、とでも言っておくよ」

 

レミリア「共依存よ…」

 

カドック「だいぶ口悪いなこのお嬢様!」

 

 

〜湖 チルノ・オフェリア

 

チルノ「ここらへんに…あった筈だ!あるはずなんだ…」

 

オフェリア「チルノ?一体何を探しているの…?」

 

チルノ「待ってろ、今…あった!あったぞ!」

 

『氷漬けカエル』

 

チルノ「あげるぞ!オフェリア、ブリ!」

 

ブリュンヒルデ「私達に…?」

 

チルノ「あたいたちの絆!ゆうじょーの証だ!にとりに聞いた!ゆゆうじょうぱぱわー!って言うらしいな!」

 

シグルド「親愛の贈り物か。我が愛、我がマスター。謹んで受け取ろう」

 

オフェリア「えぇ。ありがとう、チルノ」

 

ブリュンヒルデ「光栄です…。これからも誠心誠意、お仕え致しますね。マスター」

 

チルノ「せいしんせいい?」

 

オルトリンデ「今のはですね、極東で忠義を示す…」

 

スルーズ「冷やしカエル…これが極東の親愛の証」

 

ヒルド「そうかなぁ…」

 

 

ぐっちゃん・こころ 茶屋

 

こころ『もう遥か昔のようだ…ここで振り回したよな…ダンスポール…』

 

ぐっちゃん「振り回してないわよ」

 

こころ『日が暮れるまで踊ったよな…演舞音頭…』

 

ぐっちゃん「踊ってないわよ」

 

こころ『語り合ったよな…満員御礼の武道館でドスケベ腰振りダンスする夢…』

 

ぐっちゃん「語ってないわよ」

 

こころ『じゃあ何をしたんだ!!!!』

 

ぐっちゃん「なんでアンタがキレるのよ!?あーもう、元気かどうか顔を見せに来て損したわ!」

 

こころ『えっ…会いに来てくれたのか?』

 

ぐっちゃん「あっ、しまった…えぇ、そうよ。付喪神だからふっと消えてないか見に来たのよ。元気そうね、無駄に」

 

こころ『あざといなお前!好きだぞ!』

 

ぐっちゃん「あざとい言うな!」

 

こころ『しょうがないなぁ(?)そんなに見たいなら私のダンスダンスレボリューションを特等席で見せてやる。見とけよ見とけよー』

 

ぐっちゃん「脱ぐなー!!!」

 

蘭陵王「あ、あはは…素敵なお友達なようでなによりです…」

 

 

ペペロンチーノ・さとり 地底温泉

 

 

さとり「色々あったようですね…」

 

ペペロンチーノ「ええそう、毎日が楽しくてオールウェイズハッピーよ!例えば…」 

 

さとり「ストップ。言葉はいりません。…………………………………………………………………………………成る程。つまり、ボルバルザークはプレミアム殿堂」

 

ペペロンチーノ「あら読まれちゃったわ!んもうさとりちゃん、読心術に頼ってばかりはだめよ?眼の前に相手がいるなら〜(ヒョイ)」

 

さとり「ああっ」

 

ペペロンチーノ「目を見て、話し合いましょ?」

 

さとり「…諦観が消えています。よい因果になりましたね」

 

ペペロンチーノ「でしょ?」

 

アシュヴァッターマン「あぁ〜…温泉最強だぜぇ…」

 

 

キリシュタリア・イニス上白沢慧音 最高級料亭

 

ゼウス『美しい…ギリシャにもあなたのような美しき妖怪はいなかった。まさに人と妖の芸術だ…』

 

慧音「しょ、食事の場です。大神ゼウス…」

 

ゼウス『あなたの前には神の料理すら前菜にしかなりません。どうでしょう慧音先生。この後は山の頂上で天の川を見ませんか?我が息子がフルパワーでヘラの乳に齧り付いた結果生まれたミルキーウェイを共に…』

 

慧音「こ、光栄な申し出です。私でよろしければぜひとも…」

 

ゼウス『よし!では連絡先を…ウッ!?』

 

ヘラ(通知)『また浮気か?』

 

ゼウス(返信)『まだ未遂だから…』

 

ヘラ(通知)『エキドナに報告した』

 

ゼウス(返信)『テュポーンはやめちくり~!』

 

慧音「ど、どうしました?」

 

キリシュタリア「あぁ、お気になさらず。妻にシメられているだけです」

慧音「キリシュタリアか。噂に違わぬ好色ぶりだ、大神ゼウス」

 

キリシュタリア「えぇ、ですが紛れもなく私の半身、相棒です。そして私もゼウスと心は同じ!慧音さん、あなたは美しい!その心が!ぜひ私にも授業を!」

 

慧音(お、押しが強いこのコンビ〜…!)

 

 

イニス「キリシュタリア?あまり困らせないように」

 

キリシュタリア「イニス…うっ!?」

 

『粉々の机』

 

カイニス「なァ?」

 

「…はい」

 

慧音(な、成る程…サーヴァントとは良好な関係なんだな)

 

 

ベリル・ガット 鬼人正邪

 

ベリル「お互い、とんでもねー上司を持っちまったなぁ」

 

正邪「クソみたいな職場で最高の上司だ。全然楽しくないし嬉しくないぞ。毎日がゴミみたいな日々で退屈している!」

 

ベリル「おーおー、旦那以外は大層気に入ったみたいだな。じゃあこれからも工作員として頑張ろうや。お互いな」

 

正邪「分かっている。…あそこ以外にもいっぱい居場所はあるから、仕方なく居着いてやっているだけだがな!」

 

ベリル「そりゃあ良かったなぁ、オイ」

 

ニャル【最高の上司って私の事ー?】

 

正邪「ぎゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

ニャル【なんだい、そんなバケモンを見るような目は。なぁベリル。私は素敵な上司だよな?】

 

ベリル「ハイ」

 

ニャル【よろしい♪これからもカルデアの影として頑張ろう!】

 

ベリル(悪い事はできねぇなぁ…死ぬよりひでぇ仕打ちだぜ、邪神の部下なんてよぉ…)

 

 

デイビッド・ゴッホ 〜太陽の畑〜

 

 

ゴッホ「出来ました…!緑の太陽…つまり幽香さんです、ハイ」

 

幽香「へぇ。油や絵の具でよく描くものね…合格」

 

ゴッホ「エヘヘ、何百度の命拾い…最高のモデルのお陰です…」

 

幽香「調べてみたけど、あんたって外の世界では相当の画家だったのね」

 

ゴッホ「死んでから本気出したタイプの、ハイ。画家です」

 

デイビッド「最高の画家だ。俺が師事させてもらっている」

 

ゴッホ「ハウッ!!!」

 

幽香「あらあら、御馳走様」

 

ゴッホ「エヘヘ、ウフフ…男性も女性もこんなに素敵なモデルがお側に…カルデア最高、カルデア最高…ご一緒に…」

 

幽香「カルデアさいこー」

デイビッド「カルデア最高」

 

ゴッホ「ありがとうございます…美男美女のやる変なこと、奇行でしか取れない栄養があるので…」

 

幽香(…でもやっぱり、変なやつよね、こいつ)

デイビッド(そこも魅力的なところだ)

 

ゴッホ「あっ!美男美女のひそひそ話…!かか、描きます!描かせてください!あぁ、キャンパスが一万枚あれば…いえアトリエにありますが…試しに受注して大惨事…キャンパスに埋まるゴッホ…ウフフフ…」

 

幽香(…私の専属絵師、護りなさいね)

デイビッド(無論だ)

 

 

 




守矢神社

神奈子&諏訪子(土下座)

将門公『楽にせよ』
アマテラス『ワフ(ずず〜)』
イザナミ『そうですとも!交友会、交友会なのですから!』


早苗(何故あんなに腰を低くするのでしょう?)

リッカ(天皇や総理大臣とかが家に来た的な?)

早苗(成る程ぉ!)

文(鞍馬天狗とかとプライベートでは会いたくないのと一緒でしょうねぇ〜)

早苗(色々、本当に色々ありましたが…)
リッカ(うん。また会えてよかったよ、サナちゃん!)

早苗(はい、リッちゃん!)

神奈子「うちの娘がとんだ御無礼を…」
諏訪子「何卒お許しください!」

イザナミ『お気になさらず!皆大事な子ではないですか!』
将門(茶、美味し)
アマテラス『ワフ!(桜餅ありますよ、食べます?)』

リッカ(あとでアリスちゃんにも会いに行こうね!)
早苗(はい!)

紡がれた縁は、今なお続いているのだった。

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