イザナミ「えー、こほんこほん!この度めでたく、世界は新たなる年の瀬に立ち会うことができたもうや!めでたき、実にめでたき!そこで偉大なるゼウスおじぃの発案で、高天ヶ原、閻魔亭、竜宮城を合併させた年末大宴会を此処に開催致したもう!」
乙姫「宴と言うなら私、宴会なら私!皆様覚えていらっしゃいますか!乙姫です!乙姫でございます!!」
紅閻魔「イザナミ様の勅令あらば、いくらでも出張いたしまちゅ、こほん。いたします!」
イザナミ「そんな訳で今日は無礼講!兎にも角にもみんな、楽しみたもう!年末大宴会いず、高天ヶ原!かいしぃー!!」
「「「「「「うぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおーーー!!!」」」」」」
イザナミ、並びにゼウスの発案にて開催されし、高天ヶ原にて巻き起こる年の瀬大宴会。日本の施設をベースに、場を自在に整えられる神霊、それに類する者たちが思い思いに酒や食べ物、喧騒を自在に楽しみ歌い騒ぐ。
『うんうん、今日くらいは細かいことを気にせず楽しもうそうしよう。さーて、夢だったんだ。お代官様遊び』
「出来ると思っているのか父よ」
『げぇっ!ヘラクレス!』
「妾もいるが」
『げぇっ!ヘラ!』
『うむ。宴会もまたローマである』
「シンモラ、一発芸。レーギャルンで場を温めます」
『よせ はやまるな シンモラ』
「ンー、気分は最高ね!リッカの奮闘に乾杯!ジャガーに特別ルチャメドレーしマース!」
「待って!ジャガー死ぬジャガー死ぬのでぇ!」
「大神オーディンは残念ながら欠席です。ワルキューレ一同、残念です」
「あーあ、お父様かわいそー」
「せめて、私達がその分楽しみましょう」
「御爺様との交信、きっとできるはずです!みょみょみょ」
「コンラ、あなたそんな事もできちゃうの?流石クーちゃんの一粒種ね!」
「邪魔しないでください純情びっち!」
「純情ビッチぃ!?どこで覚えたのよそんな言葉ァ!?」
『慈母よ、桜餅を口にせよ』
『ワッフ、ワッフー』
「偉大なるガルーダ、良ければこの日本酒を。ヴィシュヌ様にもお気に召せば良いのですが」
『アルジュナよ、贈り物の真価は質ではない。真心なのだ。ありがとう、心から感謝する』
『高天ヶ原大炎上熱盛ィィ!!ゴッドノッブスペシャルステージイェーイ!!』
「すみませーん、このノッブつまみ出してくださーぃ」
『モロコシ美味しい〜。むふふ、無人販売所のモロコシ売り切れてたぁ。うれしー』
神々、それに類する者達も年末においてあらゆるものを投げやり大騒ぎを巻き起こす。ぶっちゃけた話、神々はエブリデイパーティー状態なのだ。特に何もなくても大騒ぎである。
「サーヴァントの皆の大騒ぎっぷりは流石英雄といったところだな。すごい勢いで懐石料理が消費されていくぞ…」
「ピザ、ピザ、ピザ、ピザ。おかわり、おかわり、おかわり」
「その体型を、そのピザ摂取でなぜ維持できている…」
「マジンカイザー!?未来から来訪!?やはり正義の心と平和の祈りをパイルダーオンしたマジンガーこそが最強という事でファイナルアンサーなんです!?」
「ちょっと捲し立てすぎて何言ってるかわからない…でもまぁ、カルデアで起こらないことなんかなにもないのは分かってきたかも。気持ちは大きくが生きる道」
「そうそう、やっと君達も楽園職員に馴染んできたな!楽園ではあらゆる事が起きるんだアカネ、エル!願ったら実現させるために頑張ればそれは未来の現実だ!来年もやるぞ!」
「「おー!!」」
「花鳥風月!花鳥風月!もひとつ花鳥風月!花鳥風月からの〜!花鳥風月ーー!!」
「「「「「うぉおぉおぉおぉぉぉおーーー!!!!」」」」」
(こいつ、神様なのにひたすら宴会芸しかやらないわね…)
(ふふ、なんだかんだで身体を貸してあげて。優しいのね?)
(まぁ…ここで宴会しないでいつするのって話だしね)
職員、夏草メンバー達も共にどんちゃん騒ぎに介入しそれぞれのひと時を贈っている。紛れていた宴会と水の女神アクアのファインプレーにより、宴のボルテージは常にマックスを維持される。
「はくのん!ささ、どうぞ!ぐいっと、ぐいっと!」
「ありがと、リッカ」
「ネロさんも是非!月の統治、大変お疲れ様です!」
「ちょっとリッカセンパイ!マシュさん!グレートデビルな後輩にも酌は必要だと思いまーす!」
「お茶でも飲んで…話でもしようや…(ちょぽぽぽ)」
「先輩!?」
「リッカが岸波さんの下座にいますね〜…」
「マイペースで忘れがちだけど、彼女は月の王様だもの。当然のお付き合いというものなのかもしれないわね、アルトリア?」
「そういうの私は面倒なので、細かいことを気にせず飲んじゃいます!あ、ジュースですよ」
マスター達もまた然り。設けられた料理に舌鼓を打ちながら、それぞれ去る年を思い、来る年を思う。
「全くゼウスにも困ったものだ。気を抜くとすぐに混浴に女性を招こうとする。何度カイニスに去勢されかかった事か!」
「意外だな、キリシュタリア。あんたもノリノリでやっていると思ったんだが」
「流石に一夜の過ちを見過ごすわけにはいかないさ。今日はめでたい日。涙に濡れるような存在は決して生み出してはならないからね!ところでこれから宴会芸腹踊りをするつもりなんだが一緒にどうだいカドック!」
「誰がやるか!ハジケすぎだろアンタは!」
「カドック。これがあればなんとかなる」
「空気を読んで鼻に刺せるくらいの箸を手渡してこないでくれデイビッド…!そんな空気は読まなくていい…!」
「えー、いいじゃねぇかカドック。俺ぁ見たいぜ?グランドマスターズ福リーダーの腹踊りをよー」
「他人事みたいに言うなベリル!多分ベリルがやったほうがウケるぞ、意外性とかでな!」
「こーら、ベリル。カドックをあんまりイジらないの。追い詰め過ぎたらワンチャン奇行に走っちゃうかもよ?」
「そうよ。マシュコン旅館ステージの場を冷やしたら私が許さないわ」
「そうよね。やるなら舞踊になさい、舞踊。あんた学ぶといいわよ、蘭に女装の真髄を」
「女装の真髄ってなんだ!百歩譲って腹踊りするとしても男としてやるに決まってるだろ!」
「しないのか?女装。衣装はあるんだが」
「なんで何から何まで用意しているんだデイビッド、君はどこを目指しているんだ…」
「ならオレがやるか」
「キャーーーーー!!デイビッドステキー!!」
「ペペロンチーノが乙女になっちまった!」
「頼むから一時のノリで一生忘れられないトラウマを刻みつけようとするのはやめてくれ!本当に頼むから!」
「アタシも腹踊りやるわーー!!」
「やめろォー!!!」
マスター達も、かつての確執などどこへやら。もうすっかり楽園のノリへ順応し騒ぎ倒す。カドックの胃はキリキリしているだろうが、さしたる問題ではないだろう。
「にしても、妙なもんだよなぁ。俺達の暦は6月終わりちょいだってのに、なんだって大晦日のパーティーやってんだ?」
ベリルはふと、そんな言葉をぼやく。その言葉通り、6月でありながらも高天ヶ原では12月となっており、ある意味半年先の大騒ぎを今行っているようなものである。確かに不思議、奇妙な話であることは間違いない。
「おや、わからないのかいベリル?このパーティーが、この大騒ぎが誰に向けられたものがご存知ない?」
すると素早く、盆踊りを終えたキリシュタリアが戻ってくる。私は知っているよ、と箸を鼻から抜き語る。
「5年にもなる長い間、ずっと傍にいてくれた方々たちが無事に年越しを迎えられる。これほどに素晴らしい日にちを祝わずにいられようか!いや、祝わずにはいられないっ!」
「お、おぉ…?」
「ここまで歩みを続けられたのは一重に彼等、彼女らがいてこそのもの。返しきれない恩を、こうした場で祝い返す。だからとことん騒ぐことこそ、オレたちが見せられる誠意なのだ」
「…天才と鬼才の言葉は難しすぎてよく解らんわ。ペペロンチーノ、解ったか?」
「んもう、ニブチンねベリル・ガット!そんなんじゃモテないわよー?」
「鈍感。そんなナリでよくも裏社会を渡り歩いていけたものね」
「何これオレが悪いのか?あとヒナコ、お前には色んな意味で下に見られたくねぇぞ本当に」
「あぁん!?」
「まぁまぁ…。…当たり前の事を、ずっとずっとしてくれた彼等と彼女、皆への感謝でありお祝いなのよ、ベリル」
「…ピンと来ねぇなぁ…?」
「まぁ要するに、支えてくれた感謝とこれからもよろしくねという場なんだよここは!パーティーは何回やっても楽しいからね、うん!」
「ドクターまで訳のわからんことを言いやがる。…ま、解ったよ。ここは全員に合わせて、深いことは考えないようにしますかね」
「そうだ!それでいいんだベリル!では皆グラスを取ってくれ、いつも我々を支え共にある彼等と彼女らへ、感謝の乾杯だ!」
「「「「おー!!!」」」」
そう。これは彼等の起こす、しかし彼等のためのものではない大宴会。
これまでの深い感謝の分だけエンジョイを。
これからの変わらない親睦の願いと共に感謝を。
「せーの!乾杯!!!」
「「「「「「「「かんぱーい!!!!!」」」」」」」」
──いつだって、この物語を支えてくれたものたちへ。汲み上げるように伝える、感謝感激の大瀑布なのだ───
────部員の皆々様、本当に本当に一年間お疲れ様でした!
フォウ(これまで本当にありがとう!これからもどうぞよろしくね!)
ギル《年の瀬にはこう言うのであろう?では、我が直々に告げてやろう!心して聞くがよい!》
──せーの!!
フォウ(せーの!!)
《部員の皆様!良いお年をォ!!》
エルキドゥ「またね〜♪」
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