ゴールドシップ「ぐっ!!」
メジロマックイーン「ど、どうなさいましたの?ゴールドシップ?」
ゴールドシップ「右手が熱い…こいつぁ間違いねぇ、『ウマ令呪』が刻まれたんだ!」
メジロマックイーン「う、ウマ令呪?」
ゴールドシップ「こいつは世界を救うために選ばれたウマ娘に刻まれる証なんだ。決戦術式ウマ娘召喚で呼ばれる『グランドウマ娘』の証ってことだ!」
メジロマックイーン「…ゲームか何かのお話ですの…?」
ゴールドシップ「うかうかしてられねぇ!マスター契約するハジけたヤツの為にも気合い入れるしかねー!どりゃあぁあぁあぁーーー!!!」
メジロマックイーン「…グランドウマ娘…?」
「歓迎ッ!!よくぞやってきてくれた、ギルガメッシュトレーナーの選抜せしマスター兼グランドウマ娘のトレーナー候補達よ!私は理事長!秋川やよいと言うものである!」
「たづなです。シンボリルドルフさんのトレーナーにして、伝説的なスポンサーたるギルガメッシュさんよりお話しは伺っております。トレセン学園へようこそ!」
小柄にて扇子を持つ威風堂々たる女性、やよい。温和な雰囲気の緑色の服装に身を包む女性、たづな。トレセン学園の理事長室に招かれたマスター達が顔を合わせたのは、まずはこの二人であった。
「見ろよペペロンチーノ、生徒数2000人弱だとよ。とんだマンモス校だぜこりゃ」
「凄いわぁ。エリート中のエリートがしのぎを削る超最前線高校なのねココ。ウマ娘とすれ違ったんだけど、耳も尻尾もプリティ&キューティーだったわぁ…素敵な場所ねー!」
「うむうむ、トレセン学園の凄さは存分に伝わっているようで何より!」
「正式名称は「日本ウマ娘トレーニングセンター学園」、英語表記では「Japan Uma Musume Training Schools and Colleges」となります。URAが管轄するものでは日本最高峰のレベルで、そちらの方が言うように生徒数2000人弱というマンモス校です!規模の大きさから学費の高さについても度々言及されていまして、例外もありますが生徒達の実家はそれなりに裕福なケースが多いんです。最寄りは京王電鉄京王線府中駅ですね!」
(想像以上に凄い学園ね、ここは…)
(そんな中でも伝説扱いなのよね、うちのご機嫌な王様って)
(そうだよオフェリア、ぐっちゃん!さすギル!!)
その中でもギルガメッシュとシンボリルドルフのコンビは無敗の7冠ウマ娘という前人未到の記録を打ち立てており、まさにトレセン学園で知らぬものはいないといったレベルだ。だからこそ、こんなにもスムーズに話が進んでいるのだろう。
「事情は聞き及んでいる。疾走るための存在への対抗策の為、疾走るために生まれてきたというウマ娘達の力を借りたい、のだと」
「世界に対する助けとなれば、力を貸すのは至極当然の事。でしたよね?理事長?」
「肯定!!ギルガメッシュトレーナーには、大いにレース界隈を盛り上げ財政面でも多大なるバックアップを受けた大恩あり!それを返せるのならば、喜んで我々は君達に協力させてもらうとしよう!」
その返事はとても色よく心地よいものであった。そう、ギルガメッシュはかつてシンボリルドルフのトレーナーとしてこの学園にて過ごしており、そこであらゆる方面で多大なる貢献を果たしたのだ。その恩を、決して忘れてはいなかったのだ。
「カルデアに所属するスペシャルウマ娘チーム、その名もグランドウマ娘!それらをマスターたる君達の目で見極め、選抜していただきたい!ウマ娘とはトレーナーと共に強く高みへ昇るもの、きっと君達に相応しいウマ娘が見つけられるはずだ!」
理事長は力強く頷く。突拍子もない与太話と切り捨てる事なくその辣腕を振るうその姿は体格よりずっと彼女を大きくしてみせた。
「ありがとうございます!しかし、グランドウマ娘はどうやって目星をつければ良いのでしょうか?まさか当てずっぽう、という訳にもいかないでしょうし…」
「あぁ、それなら問題ない。選ばれし者かどうかは一目見れば分かるようになっている。…ルドルフ!」
理事長が声をかけるのと同時に、一人のウマ娘が部屋へと入室する。
「はい、理事長。改めて自己紹介をさせてもらおう。私はシンボリルドルフ。ギルガメッシュトレーナーと契約したウマ娘であり、今回の作戦にも当然参加させてもらうつもりだ。その証が…これだ」
シンボリルドルフはそういって、右手の甲をマスター達に示す。そこには、三人のウマ娘を模したかのようなデザインの令呪が、しっかりと刻まれていたのである。
「この戦いにて選抜される証、某ウマ娘の言葉を借りればこれはグランドウマ娘たる令呪。今回の作戦に参加する資格を有している証だと私は考えているよ」
「諸君らにはこのトレセン学園にて、グランドウマ娘たる証を持つウマ娘を見出し契約を結んでほしい!なぁに、心配は無用!どのウマ娘も世界の明暗を分ける戦いを行うに相応しい粒揃いの女傑達だと太鼓判を押させてもらう!」
「選ばれしウマ娘達には、特別な処置を以て作戦に参加させていただきます。確かな実績として学園も評価いたしますので、どうぞ憂いなくウマ娘と力を合わせていってくださいね!」
「総括ッ!我々は諸君らの頑張りと使命を心から応援させて戴く!疾走るために生まれてきたウマ娘の本懐、どうか世界を救うために果たさせてやってほしいッ!」
話は極めてスムーズに進み、あれよあれよと言う間に纏まった。トレセン学園もまた、カルデアへと協力の意志を見せてくれた支援組織として見ても問題はなくなった。
(先んじてトレーナーとして頑張ってくれたギルに感謝しなくっちゃね!)
(やっぱり金持ちが強いのね。色々と)
「諸君らの奮闘を心より期待する!カルデアとトレセン学園の共同作戦、ここに開催を宣言するッ!!皆、世界のために心より奮起するべしっ!!」
扇子を開き、高らかに声を上げる理事長の言うように、世界を救うために選ばれしウマ娘と巡り合う使命をマスター達は課される事となった。
疾走るための英霊に対し、疾走るために生まれてきたウマ娘の力を借りるごととなったカルデアマスター達。
「まさかマスターの他にトレーナーを兼任するかもしれないなんてな…」
「どんな娘と一緒に戦えるんだろ!不謹慎だけど凄くワクワクするよね!」
「ま、まぁ君ならそう言うと思ってはいたさ。…素直でとっつきやすい相手がいいな。欲を言うなら」
ここに、グランドウマ娘と巡り合う選抜期間が開催されるのであった──。
キリシュタリア「どんな相手と契約を結べるのか…ワクワクするのは私も同じさ。素晴らしい出会いを期待しよう」
ゼウス(美人なのは当然だから、ゼウス心配してないよ。ただ座して受け入れるのみさ)
ゴールドシップ「おう、そこのお前!カルデアのマスターだろ?」
キリシュタリア「むっ?」
ゴールドシップ「この証、なんだかわかるよな?アタシらは、割と決められた出会いっぽいみたいだぜ?」
こうして探した矢先、キリシュタリアは早速ハチャメチャな運命が向こうからやってきたのであった──。
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