セリヌンティウス「リッカから教わったんだよ、頭冷えたか」
メロス「はい…」
リッカ「止めてくれる友だちがいなくなったら本当におしまいだよ。忘れないでください」
メロス「はい…」
セリヌンティウス「聖杯は差し上げます。本当にありがとうございました。ご迷惑をおかけしてすみません…」
ギルガメッシュ「よい、許す。差し引きプラスになったのだからな。次はメロス杯を期待しているぞ」
リッカ「えっ」
セリヌンティウス「えっ」
メロス「えっ」
ギルガメッシュ「ふははははははは!!何せ───」
シンボリルドルフ「ふっ…」
「我のウマ娘が走っておらぬのだからな──!!」
アグネスタキオン「カルデア…素晴らしいね!」
ベリル(光り輝くベリル)
(感想メッセージは今から行います!)
「それではこれより、グランドウマ娘並びにマスター共の健闘を称えたトロフィー授与式を行う!!」
「ウマ娘、並びに人の絆が掴み取った勝利を、お互いに噛みしめよう。グランドウマ娘、グランドマスターズの皆。本当によくやってくれた」
ギルガメッシュ、シンボリルドルフが用意した特設表彰会場にて勝利を讃える会が行われる。それは、グランドリレーを走り抜けたペアへとトロフィーが授けられるもの。
三女神、地球、そして走るそれぞれのウマ娘とマスターの横顔があしらわれた純金仕様のギルガメッシュ特製トロフィーを、マスターが自分のグランドウマ娘に託していくのだ。
「お疲れ様、ハルウララ。本当に素敵で、立派な走りだったわ」
「わぁ!トロフィーなんて初めて〜!本当にウララ、貰っていいの!?」
「勿論よ。あなたは私の、グランドウマ娘なのだから」
オフェリアはハルウララへ、走ることを誰よりも楽しむ彼女へとトロフィーを授ける。彼女はメロスへと向かい続けた。勝利のために走り抜けたのだ。ビリであろうとも。彼女は初のトロフィーを、高々と掲げる。
「ありがとう、マルちゃん。チョベリグで、バカウケな走りだったわ」
「ふふっ、イケイケでベリーグーだったでしょ?二人のトロフィー、ゲットだぜ♪」
マルゼンスキー、ペペロンチーノは言葉少なくとも確かにその勲章と喜びを分かち合う。センスは古くとも、マルゼンスキーの走りは美しく、颯爽とした自由なるレッドフォーミュラであったのだから。
「これは、三人分のトロフィーだ。君と、お友達と」
「デイビットさんですね。ふふ…嬉しいです」
マンハッタンカフェとデイビットは輪をかけて少ない言葉だが、彼女たちにだけは見えている。喜びを分かち合うかのように、縦横無尽に走り回るお友だちの姿が。
「お互い、違う世界が見えている。だがこうして、俺達は同じ勝利を掴めた」
「その軌跡の証…大切にします。ずっと、ずっと」
二人はもう孤独ではない。お互いの気持ちを分かち合うというものは、得難い奇跡であることを証明し続けるだろう。このトロフィーはずっと。
「へへ、どうだキリシにゼウス。アタシと組んで、人生楽しくなっただろ?」
「あぁ。素晴らしい鮮烈さだったよ!流石はゴールドシップ、君こそ規格外のウマ娘だ!」
『今度リアルゴールドシップ見に行こうよ。種付大好きらしいよ、ゴールドシップも』
キリシュタリアとゴールドシップは拳をぶつけ合う。ゴールドシップは決して狂人ではない。高い知能と知性を、より人生を楽しくするために自主的に弾けているのだ。
「よーし、じゃあ次は銀河を懸けたレースに呼べよな!ゴールドシップの名前通り、宇宙旅行がてら銀河の果てまで走ってやるぜ!」
『カオスってのがいるんだけど、そいつを振り切るレースやる?』
ゼウス、キリシュタリア、ゴールドシップ。カルデア最強クラスのトリオはきっと、まだまだ破天荒な可能性を見せてくれるだろう。そういった星の下であるのだから。
「素晴らしかったわ、オグリキャップ!あなたは最高のウマ娘よ!」
「感動をありがとう、オグリキャップ。君こそ真なる愛されウマ娘だ」
「て、照れるな…。でも、ありがとう。二人とも」
アイリスフィール、そしてなんかいるエミヤにトロフィーを授与されるオグリキャップ。彼女は二人の心を、がっちりと捕らえて離さなかったのだ。
「それでねオグリキャップ、私、あなたのトレーナーになりたいわ!是非これからもよろしくお願いできないかしら!」
「トレーニングメニューや食事の考案は私が担当しよう。君の人生を、共に歩ませてはくれないか」
「それは…願ったり叶ったりだ。霊亀さんも一緒に、皆で頑張ろう!」
『ほんとぉ?わーい、じじい嬉しいわーい』
そして、トレーナー契約も結ぶこととなったオグリキャップ。より鮮明に、彼女との縁は続いていくだろう。トゥインクルシリーズすらも越えて。
「ライスシャワー…うっ、く…素晴らしかった、素晴らしかったよ…本当に…」
「な、泣かないで、お兄様。こういう時は、笑顔じゃなくちゃ…」
カドックは感極まって涙を流す。彼もライスシャワーの馬生を調べた。その無念の最後を思えば、この栄光を涙なくしては祝えなかったのだ。
「君はヒーローだ。世界を救った、僕達のヒーローだ…本当に、本当に素晴らしかった…」
「ううん。カドックお兄様がライスを信じてくれたから…本当に嬉しかったよ、お兄様。ライス、お兄様のお陰で…ヒーローになれたから…」
「ライスシャワー…ううっ…!」
カドックはたまらずライスシャワーを抱き寄せ頭を撫で、男泣きを披露した。ライスシャワーもそれを、静かに受け入れた。
「ありがとう、カドックお兄様…」
「君は僕にとって、最高のヒーローだ…ありがとう、ライスシャワー…」
その抱擁には涙が交じる。だがそれは悲しみや嘆きの涙ではない。カドックも、ライスシャワーも、その涙の暖かさをいつまでも感じ続けていた。
「アッハッハッ!!まさにバクシン的大勝利!勝って当然ではありますが、アルトリアさんの賛美はありがたく受け取りましょうッ!さぁ、褒め称えてください!!」
「声でか〜…まぁいいか。何はともあれ、バクシン勝利おめでとう」
呆れながらも、バクシンオーを褒める気持ちに嘘はない。それは、王たる彼女の走りに嘘がないのと同じだ。
「ゆくゆくは宇宙の果てまで走り抜けるウマ娘となってみせましょう!その時までぜひ!よろしくお願い致しますね!」
「あ〜、まあバクシンオーならやれるよね!」
その風格もまた王たる証。彼女はそう理解している。バクシン街道は続くのだ。バクシンし続ける限り。
「凄いよ、ダイワスカーレット!本当に凄かった!最高の走りだった!」
「ふふっ、そうでしょう?私は嘘は言わない、一番のウマ娘なんだから!」
リッカとダイワスカーレットは互いに喜びを分かち合う。最後のコンビネーション、メロスに至る一押しだったのだから。
「それで…どうですか?私は、なれましたか?リッカ先輩の…」
気丈ではあるが、彼女は不安げに尋ねる。気が強くとも彼女は、どうしても確認したかったのだ。
「───うん!ダイワスカーレットは私の中での一番のウマ娘だよ!つまりそれは、世界一のウマ娘ってこと!」
「!良かった…うん、良かったです!それが私にとって、最高の勲章よ!」
彼女は無事、一番となれた。彼女にとっての一番とはなんであるのか。それはグランドウマ娘としての一番でも、トリプルティアラのウマ娘となることでも今はない。
ただ、信頼する相手の中で一番となること。それこそが、彼女にとって最高の一番。そしてその一番は果たされたのだ。リッカの中で、ダイワスカーレットは一番である。
それは──尊敬し憧れた相手から貰った、最高の栄誉であり至高の冠でもあったのだ。
「全員にトロフィーは行き渡ったかな?ではグランドウマ娘各位はステージに上がり給え」
「それって──」
「あぁ。全員が主役の…──ウイニング・グランド・ライブだ」
…メロスの傍迷惑な疾走は、新たにかつ強固な絆を創り上げた。
その絆はきっと、どこまで走り抜けても途切れることはないだろう。
マスター、そしてトレーナー。呼称は違えど、お互いに寄り添うものだ。
その関係は、ずっとずっと続いていく。
「「「「「「「位置についてー、よーい、ドン!!」」」」」」」
彼女達が走り抜け、彼等が守り抜いた世界で、ずっと。
…グランドリレーは、無事に大成功を収める。
「次は貴様も走るか?皇帝」
「ふふ…次が、あるならば」
「「「「「「「僕等の愛馬が!!!!」」」」」」」
華やかグランドライブで、最後を飾って。
月
ネロ「ウマ娘たちよ!その走りを余にも見せるが良い!!ウマ娘、ローマ杯開催である!!」
はくのん「いっぱい走っていいよ」
…毎年一回、ウマ娘と一緒に走るタイミングが追加されたという。
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