人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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なのは「3人とも、お疲れ様!これでお互いのことはよく分かった筈だよね!」

スバル「はい!リッカさんはなのはさんやフェイトさん、はやてさんに負けないくらい強い方だということが!」

ティアナ「え…一番弟子って自称してなかったの?」

リッカ「するわけないじゃん!?」

なのは「あはは、ごめんね。ティアナの戦う気持ちを煽るために私が言ったんだよ。みんな一番だから安心して!」

ティアナ「そ、そんなぁ…色々ごめんなさい、リッカ…」

リッカ「教官の命令は絶対だからね!」

高町士郎「彼女は掴めたようだね。乗り越えるべき壁が」

恭也「あぁ。期待しよう。神速と雷位の重なった一撃…閃雷の剣戟を」

士郎(なのは…君は立派すぎる弟子をたくさん持ったね…)


反省会!そして時空管理局へ…

「凄かったです、リッカさん!何が何やら全然わからないままバーッとなって、ぐわーっとなって!なんかこう、凄かったです!」

 

イリヤの語彙力ゼロな語りから始まった反省会。リッカの見せた新戦術に大興奮な彼女に、何を行っていたか皆に説明を行う。

 

「ありがとう、イリヤ。あれは教えてもらった御神流、奥義の神速を使って、ナインライブズや小太刀の斬撃を切り替えて戦ってたんだよ」

 

「出来たのだな。神速によるシームレスな奥義と戦術の切り替えが…!」

 

「と言っても、自分も相手もスローモーション、モノクロに見える感覚に全然適応できなくて…避けられたり攻撃を貰ってしまったわけです、はい」

 

リッカは神速、それに類する脳と身体のリミッターを外すことに成功した。肉体的負担は祝福群により皆無という快挙を成し遂げたが、使いこなせているというには更なる慣れと習熟を要するといったところだ。

 

「これは俺の所感だが、雷位を同時発動すればどちらもスローモーションな世界から自身が抜け出し、光速で動けるだろう」

 

「はい、恭也さん!これが士郎さんの言っていた、奥義の先なんですね!」

 

「うんうん。奥義は会得してからも更なる研鑽が必要になる。大抵、それを更にどう昇華するかが半生をかける命題になりがちなんだけど…君は沢山の素敵な縁に恵まれている。皆で見つけたその道が、きっと正解に繋がっているはずさ」

 

「はいっ!御神流…確かに賜らせていただきました!!」

 

深々と高町一家に頭を下げるリッカ。これから先の領域を見いだせたのは、間違いなく高町一家の力添えあってこそだ。その大恩に、リッカは感謝がとめどなく溢れ出てくるのを止めることなど出来なかった。

 

「いつか奥義…いや、絶技を身につけられたなら、なのはの姉と剣を交えて見るといい。才能と技術は、俺達以上だ」

 

「今回はちょっとスケジュールが合わなかったけれど、君たちのお話はしておくよ。またいつでもおいで!」

 

「はいっ!!スバル、ティアナもありがとう!」

 

「いえいえ、何が何やらわからないままこてんぱんにされてしまいましたが、お役に立てなら何よりです!」

 

スバルとティアナ、二人という優秀ななのはの弟子相手だからこそ、鍛錬の中でコツを掴むことが出来たのだ。なのはの粋な計らいで導かれたこの出会いを、三人は分かち合う。

 

「なのはさんの一番弟子、ってあなたが言ってるのかと勘違いしてたわ…いや、なのはさんがそう仕向けていたんだけれど!」

 

「あはは、対抗心が強いティアナなら絶対やる気出してくれるかなぁって思ったんだ。読み通りだったでしょ?」

 

「勘弁してくださいよ…そんなことしなくても普通に手加減なんかしないですってば…」

 

「ヘラえいこーという。君の拳、振動をぶつけ相手を粉砕する類のものだな?」

 

「あ、はい!本気モードでリッカちゃんに叩き込んだのにピンピンしているだなんて…一体どんな鍛錬を詰めば…、あっ、そういえば手を掴まれた瞬間全身がくまなく破壊されたあれは一体!?」

 

「ナインライブズといって、私が編み出した流派をリッカが超人の技でアレンジしたものだ。本来なら最後に首めがけてニードロップが決まり、首は胴と泣き別れだ」

 

「ナインライブズ…!!私も是非とも学んでみたいです!!」

 

「ティアナさん、スターライトブレイカー使えるんですね!うわぁ、いいなー!かっこいいなー!」

 

「そ、そう?血の滲むような特訓して、ぎりぎりなのはさんに勝てたレベルのスターライトブレイカーよ?凄いでしょ?」

 

「すごーい!!」

 

「それだけの技術を習得しておきながらだれが一番かで心を乱すとは…精神面はまだまだ未熟と見たぞ、ティアナ・ランスター」

 

「な、何よ!なのはさんの仕掛けだったけど、私達を差し置いて名乗られたらプライドってものがあるんだから仕方ないでしょ!不可抗力って奴よ!」

 

『解るぞ。女というものはプライドと見栄と美貌で生きるものだからな。ティアナ・ランスター。お前は間違ってなどおらぬ』

 

「あ、ありがとうございます?急に雰囲気変わったわね…」

 

「あ、この人はヘラ!ギリシャ神話のヘラさんだよ!」

 

「ギリシャ神話ぁ!?」

 

「…見なさい、なのは。君の教え子達がこうして切磋琢磨し、君の技術や思想を受け継ぎ大きくなっていく」

 

「これが、弟子を取る醍醐味というやつだな。お前ももう、いつの間にか後進を見守る立場となったという事だ」

 

恭也と士郎、なのはがその様子を微笑ましく見守る。彼女達はもう立派に一人前で、誰もが誰かの自慢の弟子であるのだ。

 

「とはいえ、独り立ちにはもう少しだけ時間が掛かりそうな子ばかりだ。師匠として、年長として。しっかりと見守ってあげるんだよ、なのは」

 

「うん、もちろんだよ!ヴィヴィオともきっちり会わせてあげるつもりだから!」

 

「そういえば、書庫とやらで何やらしていると聞いていたな。そろそろ顔を出してやるといい」

 

「うん。今回は本当にありがとう、わざわざ留学から一時帰国までしてくれて」

 

「フ。奥義を身に着けた高校生と聞けば一目見たいと思うのが普通だろう。想像以上だったがな」

 

「父さんも活力に当てられて若返った気分になっちゃったよ!久々に鍛錬に精を出してみようかなぁ!」

 

「もー、無茶は止めてよ?もう若くないんだから!」

 

「き、傷付くことをサラリと言うようになったねなのは…お父さん悲しいなぁ…」

 

「ふふ、もうただのいい子じゃないからね!」

 

「ならば婿の一人でも迎えて安心させてやれ。連れてくる者連れてくる者女子ばかりじゃないか。実子の顔も見たいぞ、俺達は」

 

「そ、それは余計なお世話というものですー!」

 

「じゃあわだかまりも解けたことだし、リッカ?もう一回戦行きましょうか。今度こそ私達のコンビネーションで圧倒してやるわ!」

「えー、でもティア私のこと足手まといって言ったしなぁ…」

 

「えっ!?あ、それはほらえっと…!」

 

「ね?言葉は直さないと誰かを傷つけるって本当でしょ?」

 

「……これから、気をつけるわよ。ごめんなさい、スバル」

 

「なんちゃってー!全然気にしてませーん!ほらティア!リベンジリベンジ!」

 

「では今度はイリヤがリッカと組んではどうだ?」

 

「この超人バトルに私が放り込まれるの!?」

『いいじゃないですかイリヤさん!当たって砕けましょー!』

 

「砕けたくなーい!!」

 

小太刀、御神流の伝授と会得は大成功に終わった。

 

新たな仲間との縁を結び、リッカとカルデアは更に更に強くなるのであったとさ。




黒神(確信した。高町なのはにはストッパーとなる伴侶が必要不可欠…!有力候補なユーノ・スクライアとやらにも探りを入れねば…)

レイジングハート『行き遅れないか心配です』

黒神「何者!?」

レイジングハート『デバイスです』

デバイスにも心配されるなのはであった。



…一方、時空管理局の書庫では、カルデアが存在するリッカ達の地球の特異性が指摘されていた…。
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