人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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ギルガメッシュ《久しく行っていなかった故、改築の妙が錆びついているかやや不安であったが…全くの杞憂に終わったな。我等は以前盤石よ!ふはは、我等の不朽不滅ぶりが恐ろしいな!》

──思えば、ワタシ達が積み重ねてきたノウハウでもあります。楽しく、素敵な時間なのですから忘れるはずがありません!

フォウ(エア…)

──さあ参りましょう!我々の改築は…これからです!

ギル《待てエア。そこはかとなく不穏な締めくくりな気がするのだが…?》


改築〜誰かに望まれた者達〜

クルサースパ 絶滅危惧種保護サファリパーク

 

クルサースパ「おぉ、これが楽園噂の一人ひとりのニーズにあった部屋割り大改築か…!アフラ・マズダ神、キラナ様に留まらずこの俺にまで!まこと、相感謝する!」

 

レッサーパンダ『ムィ』

 

──わっ!珍しい動物さん達がそこかしこにいらっしゃいます!これは一体!?

 

クルサースパ「おれはかつて、偉大なる善神アフラ・マズダの身許へ至ることを拒否された事がある。だがその際、この世の動植物が俺の為に嘆き、涙し、嘆願してくれたという逸話から…なんと!どこからか動物がやってくるのだ!善なる動物が、どこにいようとどこであろうと!」

 

マナティ『ウィ、ウィ』

 

ギル「なるほど。伊達にアジ・ダハーカを真っ向から討ち果たせし大英雄なだけはある。言葉なき自然の化身の寵愛を受けていようとはな」

 

クルサースパ「善悪確かなれど、我等がマスターの魂は揺るぎなき善ならば、我が身と忠誠捧げるに異論なし!邪悪なるビーストα撃滅の為、カルデアにてより一層の奮起を誓おう!よろしく頼む!」

 

フォウ(ほう…ナチュラルなカワイさを有した動物か…やるじゃないか…)

 

レッサーパンダ『ヒャ〜!?(ズッテン)』

 

レッサーパンダ『(威嚇)』フォウ(囲まれた!?)『レッサーパンダ『(威嚇)』

 

クルサースパ「フッハッハッハッ!王の傍らに在りし獣もまた、善なる事を彼等は見抜いているようだ!」

 

──両手を上げて威嚇…威嚇?しているようです!

 

ギル(良かったではないか。歓迎されているようだぞ?)

 

フォウ(このキャスパリーグを威嚇するだなんて…後悔するなよ!!(威嚇)))

 

──はぅあぁあぁぁ…!フォウもレッサーパンダさんたちもかわいぃ…!

 

ギル(とことん愉快な星の下よな、珍獣?)

 

 

〜ガルーダ フライトゾーン『ガルダ』

 

ガルーダ『我が翼を自由自在に駆ることのできる天空。並びに腹拵えができる売店の数々、そしてヴィシュヌ神が眠っていた乳海攪拌の場に出来たレストラン…感謝しよう。黎明の王よ』

 

───?????(何故改築が成功したのか全く解っていない顔)

 

ガルーダ『我が背を自由に開放し、数時間から数ヶ月のフライトを可能とする。ヴィシュヌ神が見据えた景色を、楽園の皆々にも堪能してもらえる空間と認識してもらえれば幸いだ。ヴィシュヌ神からも、許可はいただいている』

 

ギル「ほう。我が至宝が上の空ながら冴え渡っていたのは、調和の神格が力添えをしていたか」

 

ガルーダ『楽しい事をより楽しむ極意、それは誰かとそれを分かち合う事だとヴィシュヌ神は仰られた。私も全く同じ気持ちだ。楽園の仲間達と、この空を見る喜びを分かち合おう』

 

ギル「殊勝よな。そら、早速客が来たようだぞ?」

 

カーマ「すみません。カップルフライトは当然カバーしていますよね?乗せたいカップルがいるんです」

 

カルナ「かの名高き至高の鳥神、ガルーダの背に乗れる機会が巡ろうとは。非常に楽しみだ。非常に楽しみだ」

 

アルジュナ「2回言うほどか、カルナ。…だが無粋は言うまい。誉れ高きヴィシュヌ神の盟友、是非その威光に預からせていただけたなら」

 

ラーマ「ヴィシュヌ神は我が守護神。今度こそかの神に誓いたい。シータを二度と手放さぬと!」

シータ「はい。是非ともガルーダさん、ハヌマーンバナナをお食べになってください」

 

パールヴァティ「すみません、インドの皆さんはもう辛抱たまらないといった様子で…まぁ、かくいう私もそうなのですが!」

 

ガルーダ『光栄なるや。いざ、皆を乗せ暁と黄昏の空へ!』

 

フォウ(ほわああああああぁぁ!!!)

 

ギル《これはまた、至高のアトラクションが生まれたと言って良かろうな!》

 

──見渡す限りの星空に雲海…これが、インドスケールなのですね!

 

 

シンモラ ラブラブ一戸建て(自称)

 

 

シンモラ「深き感謝を。これで我が夫、スルトの麗しい夫婦生活が約束されます。もう一度、深き感謝を」

 

スルト『狭いが』

 

シンモラ「流石にムスペルヘイムの大きさを再現してしまうと、地球から月にまで伸びてしまいかねませんので。スルト様は深い度量で了承してくださいました」

 

スルト『わりと 狭いが』

 

シンモラ「楽園カルデアに、レーギャルンとその箱は納められます。これは世界を焼き尽くした至高の厄災。我等にお声がかかる日が訪れることのないよう、真摯にお祈りを…」

 

スルト『めちゃくちゃ 狭いが』

 

シンモラ「もう。今は偉大なるギルガメッシュ王に礼節を払っているのです。顔だけのあなたにはきちんとしたスペースに収まっていただきませんと。さぁ、さぁ、さぁ!」

 

スルト『ムワアアアアアア(押し込まれる)』

 

ギル「……まぁ、住めば都というヤツよ。夫婦がいれば辛くなどあるまい」

 

──しかし、こちらもまた匿名希望の手紙が設計図付きで送付されましたね…

 

『親愛なるカルデアの王様と姫様へ

 

突然の御手紙失礼〜。僕はとあるトリックスターとして名のある英霊だよ。

スルトとシンモラは、一戸建てがオススメだ。詳しくは言えないんだけど、汎人類史のスルトが味方でいるのはシンモラのお陰でもある。そのアドバンテージを逃す手はないと僕は思うよ?

情けは人の為ならず。その返礼は、きっと素敵な形で返ってくるはずさ。ムスペルヘイムの間取りや調度品を纏めておいたから、活用しておくれ!

それじゃあまた!君達とはいつか出会える筈さ。その時が、今からとても楽しみだよ! 北欧のトリックスターより』

 

ギル《フン。キャスターでも無かろうに座から言伝てとは。噂に違わぬ食えなさよな》

 

──ルシファーとなんとなく似ているような、そうで無いような…?

 

スルト『汎人類史の 神秘共よ』

 

ギル「む?」

 

スルト『シンモラは 気に入ったようだ。 礼を くれてやる』

 

──おぉ…!

 

スルト『必要であるならば 声をかけるがいい。お前達に…』

 

フォウ(まさか、もしかしての…?)

 

スルト『世界の終わりを 見せてやる』

 

ギル《噂に聞く剣、或いは杖のレーギャルンか。我が宝物庫にも無い神の兵器。かかれるならばお目にかかりたいものよ》

 

シンモラ「何を宣うのですか我がスルト。この世界は守護するものです。壊していいものでは決してありません(ぐいー)」

『ムワアアアアアア 許せ 引っ張るな シンモラ… !』

 

ギル「…世界を滅ぼせようと、一人の女には歯が立たぬ、か」

 

──これが噂の、かかあ天下と言うやつなのでしょうか!

 

フォウ(シンモラさんが特別なだけなんじゃないかな…)

 

 

 

為朝 湖と大木、平原

 

為朝『質問、己の生活空間のリクエスト。逡巡、戦闘ユニットたる我には難しい問題。結論、精神平静の効果を優先』 

 

ギル「それがこの風景か。随分と牧歌的な空間を所望したものよ」

 

為朝『人間として扱われた以上、カルデアにおいては人間の心を重んじる選択を重視する。故に、リラックス効果を最優先。言い直すと、めっちゃ落ち着く』

 

──!?

 

『これならば、明鏡止水の領域にて矢を放てると確信。心から感謝する。英雄王』

 

「貴様ら日本の英霊どもは血生臭くて叶わぬ。故にこそ、こういった清澄には一際気合いを入れてやったというものだ。その戦艦落としの剛弓、何れ当てにするときがやって来よう。期待しているぞ?」

 

為朝『承知した。時に、かの英雄機神、全てがロストテクノロジーかつ、遥か彼方における技術体系と推測。興味津々。是非とも解剖を』

 

──ダメです!こればかりはマルドゥーク神の人権を尊重します!

 

『否定即座。残念ながら、その思慮を尊重。ともあれ、どうぞよろしく頼む』

 

「……やはり日本の英霊というのは、発想からしてやや野蛮に振り切れているようだな…」

 

 

 




ローラン 開放的な空間(キャストオフ5秒前)

ローラン「よし!!行くぞ!!!」


───あ〜〜〜〜〜〜!!

ギル「良かろう!受けて立つ!!」

──ちょ、ちょっと待ってください!待って!お願いします!わぁあぁぁぁぁ!!


〜エアはしばらく行動不能となった。
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