人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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「正しい手洗いの手順を覚えてください。最低でも1分は、じっくりと手を洗うように」

「「「はーい、ナイチンゲールせんせー」」」

「よろしい。皆様はよい子達ですね」

「ナイチンゲール女史。楽園カルデアの衛生環境をまとめあげたリストです、ご確認を」

「ありがとう、ミス・アルトリア」

「私はギルに、特異点攻略中のカルデアの統治を一任されています。当然の責務ゆえ、お礼は不要で・・・いえ、ありがたく受けとります」

「・・・・・・素晴らしいです。加湿、除湿。抗菌殺菌、衛生環境完備。清潔、最適。――楽園、正しく名の通りですね」

「はい。私もそうおもいま」

「ひゅー!しみゅれーしょん終わった終わったー!オレはやっぱ円卓最強だな!」

「ナイスなライトニングだったぜモード!こいつぁライトニングマッチ、最強は解らなくなってきたなオイ!」

「泥だらけでべったべたできもちわりぃ!しゃー!汗かいたしシャワー浴びようぜシャワー!」

「――滅菌!!!あなたたちを清潔にします!!例え総ての皮膚を剥がしてでも!!」


「うわぁぁあぁあ!!」

「え、エンジェル――!!待ってくれ!今からひとっぷろ――!!」

「モードレッド・・・はぁ・・・」


キャンプ幕間2/2世界救済医リッカ・クー・フーリンの偵察

『そちらに召喚された私の説得、ですか』

 

 

キャンプのテントの一つの前にて、リッカはカルデアのナイチンゲールに通信を繋げる

 

 

 

「うん。これから説得して協力してもらおうかなぁと思うんだけどさ、いい感じの接し方ないかな?意見、ちょっと聞きたいなぁって」

 

どうかな?と聞いてみる

 

 

『そうですね・・・まずは、清潔に』

 

それを聴いて僅かに考え込み、即座に提案するナイチンゲール

 

「うん」

 

『看護の際は邪魔せぬように』

 

「うん」

 

『そして、清潔に』

 

「うん、うん?」

 

『最後に、清潔に。以上です』

 

「・・・うん!とりあえず綺麗にしろって事だね!」

 

解った!と半分開き直るリッカ

 

 

『では、お気をつけて。くれぐれも怪我などしないように』

 

一礼し通信が切られる

 

 

「リッカマニュアルに、話の通じない相手もあるから、それと組み合わせて・・・」

 

「先輩、ここは私にお任せください!」

 

ふんす、と鼻息荒くマシュが手をあげる

 

「マシュ!いける?」

 

「はい!私はスーパー後輩として進化を遂げている最中、このようなコミュニケーションだってこなします!大丈夫です!」

 

『コミュニケーションって・・・相手はバーサーカーよ?大丈夫?』

 

マリーが心配げに呟く。バーサーカーなどに言葉を投げるのは鎮静目的で、対話など望むべくもない

 

『何か秘策があるのかな?マシュ』

 

 

「はい!意志があるなら、必ず仲良くなれるはずです!それを私は、近くで目の当たりにしてきましたから!」

 

「マシュ――!!」

 

感激に口を押さえるリッカ。マシュ、立派になって!

 

「見ていてください先輩!では、行ってきます!カルデア親善大使の名に恥じない戦いを!」

 

グッ、と指を立て、天使がいるテントに殴り込む親善大使後輩。その背中には自信と決意が満ちていた

 

 

『へぇ、やる気は合格ね、あいつ』

 

管制室に菓子を届けにきたジャンヌ・オルタが通信に顔を出す

 

『さながら現地妻として鼻息荒く頑張っている、といったところでしょうか』

 

「立派になって・・・!」

 

『志は認めますが、恐らく失敗するでしょう』

 

「えっ」

 

『・・・見よう見まねで猿真似が叶うほど、貴女の人生を安く見られてたまるものですか』

 

ハッ、と鼻をならすジャンヌ・オルタ

 

それと同時に・・・

 

 

『こ、こんにちは!私はマシュ・キリエライト!好きな言葉はうひゃっ!!』

 

銃声。

 

『それ以上踏み込んだら撃ちます』

 

『ふ、踏み込んでませんよ!?というか、撃ちましたよ!?』

 

『目が踏み込んでいました』

 

『目!?と、とにかくお話を聞いていただけませ』

 

『健常者が治療の場に踏み込まない!!菌を持ち込むというのなら引き裂いてでも退出させます!!』

 

銃声、銃声。怒号

 

『し、失礼いたしました――!』

 

慌ててテントから出てくるマシュ

 

『クスクス。ほら見た事ですか。生半可な覚悟でリッカの猿真似ができると思わないことです』

 

愉快げに笑いながら、マシュを迎えるジャンヌ・オルタ

 

『お疲れ様でした。グッドコミュニケーション(笑)でしたよ、マシュ』

 

「う、うぅ・・・先輩、申し訳ありません・・・」

 

涙目になりながら、頭を下げるマシュ

 

「よしよし。まずはコミュニケーション、大事だもんね。それを選んでくれたマシュは、やっぱり私のメインサーヴァントだよ!」

 

抱きしめ、頭を撫でる

 

「ありがとね、マシュ」

 

「せんぱい・・・。み、見ましたかジャンヌ・オルタさん!がんばったで賞を先輩からいただけました!」

 

『ふふっ、よかったですね?メインサーヴァントの、マシュ?』

 

ニヤニヤしながらケーキを配っていくオルタ。四苦八苦や七転八倒を楽しんでいるのだ

 

『リッカ、どうしましょう?カルデアにいるナイチンゲールさんは衛生環境が徹底しているから穏やかだけど・・・』

 

『戦場のど真ん中にいる婦長なんてこの世界で一番話の通じない人だよ多分。いくら君でも対話は難しいんじゃないかなぁ・・・』

 

マリーとロマンの懸念は最もだ

 

「そう?やりようはあるよ?」

 

『そうだよねやりようは・・・えっ!?』

 

『あるの!?』

 

「会話は出来なくても意思はあるし。信念が固すぎて揺るがないタイプならまだワンチャンあるある」

 

唖然とするマリーとロマン

 

『流石、などと今さら誉めませんよ?貴女なら当然ですから』

 

腕を組み、クスクスと笑うジャンヌ・オルタ。彼女を理解し尽くしているからこその信頼の態度だ

 

「ありがと!マシュのお陰でとっかかりが掴めたし、ちょっとやってみるね!」

 

じゃ!とテントに飛び込むリッカ

 

『気を付けて、リッカ』

 

「先輩・・・」

 

言葉を交わす戦いに飛び込むマスターの背を、二人はただ見送った・・・

 

 

「ナイチンゲールさん!こんにちは!私は藤丸リッカといいます!」

 

慌ただしく動いていたナイチンゲールその人の名前を呼ぶ

 

「何か?」

 

ゆらり、とリッカの言葉に耳を傾け振り向く

 

(殺った!)

 

「貴女は・・・『退院者』ですね。顔を見せてくださったのは嬉しいですが、ここは」

 

「ナイチンゲールさん!私には救いたい、治療したい人がいます!」

 

「――急患ですか」

 

「はい!身体中をくまなく焼かれ、今にも生き絶えるのを待つばかりといったレベルの凄まじい重体患者がいます」

 

「!なんですって・・・!」

 

ナイチンゲールが目を見開く

 

「すぐに治療を施さねば!どこにいるのです!すぐに運び込みなさい!」

 

「いいえ、運び込む必要はありません!すぐそばにもう、いますから」

 

「どういうことです!?」

 

信念と狂気が混ざった瞳を、信念と決意が混ざった瞳が見つめ返す

 

「『世界そのもの』。それが、私が治してあげたい患者の名前です」

 

揺るぎなく、嘘偽りない確信をもってナイチンゲールにそれを告げる

 

「――――何を、貴方は、言っているのです?」

 

自らの理解すら及ばぬとばかりに言いよどむナイチンゲール

 

リッカマニュアル『揺らがぬ信念を持つ相手に理屈はいらない。それに負けない信念を』に従い、リッカは会話を為す

 

「これを治さない限り、何処までも何処までも患者は増え続けます。ナイチンゲールさんの奮闘や戦いは迫り来る死を遠ざけることはできても、けして根本的な解決には至らない。何故なら、戦いに終わりはないからです」

 

「・・・このような人達が増え続ける、と?」

 

「はい。だから私と来てください」

 

キッ、とナイチンゲールに歩みより、顔が触れあう距離まで近付きみつめあう

 

「力を貸してください。貴女の誓いと信念で、私に勇気をください。私は医者で、貴女は看護師。力を合わせられない理由は何処にもない筈です」

 

「――貴女は、医師、なのですか?」

 

「はい!手術、術式の真っ最中です!『世界を救い、戦いを終わらせ理不尽に傷つく総てを救う』事を完遂条件とする、マキシマムマイティで、ハイパームテキな救済医です!」

 

秘訣としてハッタリも織り混ぜる。意味が解らぬ言葉でも、一分の揺らぎも無く言霊を込めればそれは聞くものにとって真実となる

 

「つまり、あなたに付き添い、貴女の治療の邪魔をする者達を総て取り除け、と。『世界を救う』ために」

 

「はい!力を貸してください、ナイチンゲールさん!」

 

キッと目を見つめる

 

「私には、貴女が必要です!」

 

一言一言、魂を込めてナイチンゲールに叩きつける――!

 

「――解りました」

 

悩み、考えをまとめながらナイチンゲールは告げる

 

「貴女が医師だと、世界を救う医師だと言うのなら。施術を行っている最中だというのなら。私はそれを邪魔する総てを取り除きましょう。それらの総てを奪ってでも」

 

「じゃあ!」

 

「貴女に同行します、リッカ医。貴女は私と同類の、けして自らを曲げない方だと解りましたから」

 

「ありがとうございます!ナイチンゲールさん!」

 

「ナイチンゲール、で結構です。名称は的確に、迅速に」

 

「はい!ナイチンゲール!貴女と私で、世界を救いましょう!」

 

「本来なら世迷い言を吹聴する精神疾患者と提議する物言いですが・・・貴女と私は同類です。『一つの目的のために、あらゆる総てを投げ出している』。なら、貴女についていくのに異論はありません」

 

「はい!あ、ではちょっと待っていますね!キャンプに在中するお医者さんに、ナイチンゲールさんの治療ノウハウを教えてあげてください!」

 

「感謝します。離れるのならば、正しい治療環境を叩き込まねばなりませんから。老若男女、身分立場の区別なく、立場に左右されない医療を、叩き込んできますから暫しお待ちを」

 

「はい!よろしくお願いいたします!」

 

「こちらこそ。ドクター・リッカ」

 

それだけを告げ、リッカは素早く天使の戦場から抜け出す

 

 

・・・ここに確かに、現地のナイチンゲールを仲間に引き入れることは叶ったのだ

 

 

 

 

「よう、お疲れさん」

 

いつの間にか辺りに流れる音楽を耳にしながらテントを出たら、そこにはクー・フーリン、そしてギルガメッシュが待っていた

 

「勧誘は果たしたか。バーサーカーを事も無げに手懐けるとは、まさに貴様は対話の怪物よな」

 

「意志さえあればよゆーよゆー!でどったの?」

 

「あぁ、どこぞの間抜けが攻めてきてな。数はサーヴァント二体、メイヴの兵隊そこそこ1500ってトコだ」

 

「嘘!?キャンプに攻めてくるの!?負傷者しかいないよここ!?」

 

「連中にそんな分別はつかねぇだろうさ。敵か邪魔かで動く働きアリみたいなもんだからな、今は大分離れちゃいるが・・・確実に死人がでるぜ」

 

ギリィ、と拳を握るリッカ

 

戦争だから、それがあたりまえだから。という戦争の理不尽に、深く深く憤る

 

「――距離はどれくらい?」

 

「そうだな。この距離から考えて・・・」

 

「接敵には一時間程度と言ったところか?」

 

――進軍速度からワタシと王が計算し、戦場を駆け抜け百戦錬磨クー・フーリンに結果を査定してもらった。確実な筈だ

 

「さて、我等がマスターよ。如何な作戦を取る?我はどのような策でも構わんぞ?」

 

「よし、潰そう!」

 

さっくりとリッカが提示した策は『殲滅』であった

 

「小さい拠点だとわかって、皆殺しにすると解ってやってくるなら遠慮はいらないや!キャンプに近付かれる前に全員倒そう!」

 

 

「ヒュー!骨太だねぇ嬢ちゃん!」

 

「防衛戦だよ兄貴!ギル!やられる前にやろう!戦法はどうしようかな・・・?」

 

 

――王よ、進言を

 

《赦す、述べよ》

 

――サーヴァントをクー・フーリン、リッカに任せ、此方は露払い、ケルト兵を殲滅するというのはどうでしょう?人数は約1586体程。選別も先程終わりましたし、3分ほどで一掃は叶うかと

 

《ふむ、クー・フーリンめとリッカは如何にする?》

 

――クー・フーリンに抱き抱えてもらい、矢避けの加護を駆使してもらいながら駆け抜けてもらいましょう。単騎駆けするクー・フーリンを援護する形で背後から王の財宝を放ち、兵を総て討ち果たしたと同時に彼とリッカがサーヴァントを討ち果たす。王の制圧力、クー・フーリンの戦闘能力、そして――マスターの勇気と度胸があれば可能な作戦かと

 

そう、敵を正確に見計り、概要を掴めたのならば。被害が出る前に駆け抜けてしまい先んじて此を討てばいい

 

――重要な拠点でないと解っていながら万全の体勢で来るならば。理不尽に命を奪うというならば。その決断に断固とした対応をとるまでの事

 

 

《ふははははは!勇ましき事よ!姫にふさわしき豪胆な策と心意気よな!》

 

――コンラが認める最高の戦士、ワタシが心から尊敬する最古の王

 

そして、我等がマスターならば果たせる作戦です!

 

《――気に入った!!お前のその痛快な作戦、採用しようではないか!!》

 

 

「よし!マスター、クー・フーリン。耳を貸せ。よい案を思い付いたぞ・・・――」

 

 

 

キャンプから少し離れた場所にて

 

 

「じゃあ、お願いね兄貴!」

 

「おう!卵を扱うくらいに優しく扱ってやるから安心しな!」

 

お姫様抱っこの状態で、兄貴に抱き抱えられるリッカ

 

「マスターを落とすなよ。距離が距離故、我は本腰を入れて雑兵を狙い撃つ。その後は貴様らの仕事よ」

 

「俺がんなもんトチるかよ。――背中、預けてやるから精々一掃しやがれ」

 

「随分と萎らしいではないか、クー・フーリン」

 

「あぁ、まあ・・・コンラが世話になったしよ。テメェを気に入っちまってうるさいんだわ『ギル様はいい人なんだ!』ってな。手のひらカラドボルグかよ、ったく」

 

《――フッ。手懐けたのはコンラだけではなかったようだな、英雄姫?》

 

――コンラちゃん。貴女のお父さんは最高の戦士だね!うんっ!

 

「じゃ、行ってくるね!マシュとキャンプを護ってね、ギル!」

 

「任せよ。サーヴァントの首級、見事持ち帰ってくるがいい!」

 

「しっかり掴まっとけよ、嬢ちゃん――!」

 

 

その言葉を最後に、マスターを抱えた猛犬は蒼き彗星となる

 

《エア!光学系統の財の装填は果たしているな!》

 

 

――はい!王よ、号令を!総て捕捉は済んでいます!

 

 

《よし――開幕と行くか!》

 

 

 

「キャンプだと迂闊に進軍したのが運の尽きよな!その浅はかな目論み、兵士もろとも粉微塵にしてやろう!」

 

黄金砲門、100を展開する。最新の光学兵器一式を取り揃えた最新放火を今放つ!

 

 

 

「『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!!」

 

黄金の光が、夕焼けのアメリカを彩っていく――!

 

ルーンの防御を頼みに、800㎞の速さで駆け抜けるクー・フーリン

 

「わぁ!綺麗!」

 

蒼き疾走を彩る、黄金の光条を見て感嘆を漏らすリッカ

 

「ハハッ、洒落てるねぇ!さぁ――やっこさんが見えてきたぜ!」

 

「いけぇ!兄貴ぃ!」

 

「しゃあっ――!」

 

辺りに何者もいない進軍にて

 

クー・フーリンは、容易く音速を超越した速度を肉体の躍動のみで叩き出す――!

 

 

そして――

 

 

 

 

「くっ、遥か彼方にあるキャンプに、このような遠隔射撃を行える猛者がいようとは・・・!」

 

ケルト兵を総て撃ち抜かれ、瞬く間に二人のみとなった惨状に歯噛む半裸のランサー

 

「王よ!すぐに離脱を――」

 

「ははは、その心配はないよ、ディルムッド」

 

爽やかに笑う、金髪のランサー

 

「何故なら――」

 

瞬間、音速を超越して起こるソニックブームを撒き散らしながら、二人の目の前に彼等が現れる

 

 

「――よう。麗しの若武者にマックールの小僧」

 

王者の装束に身を包み、マスターを抱き抱えしクランの猛犬

 

「――光の、御子――」

 

「拠点を潰されるのも美味くねぇんでな。ウチのマスターの方針で――テメェらを先んじて殺すことにした」

 

リッカを優しく、丁寧に下ろし、紅い槍と黒い槍を両手に握る

 

「――私達の離脱する先など、来世以外に無いからさ」

 

決死の定めを受け取り、爽やかに笑う金髪のランサー・・・フィン・マックール

 

「――馬鹿、な・・・」

 

愕然と、放心に至るランサー、ディルムッド・オディナ

 

 

「見とけよ、マスター。俺を選んだお前さんが間違ってなかったってとこ、見せてやる」

 

「見てる。信じてるよ、兄貴!」

 

「へへっ――ってわけだ」

 

ジャキリ、と

 

「手始めに首を二つ上げる。――宣戦布告だ、まずはお前らが先に逝け」

 

 

二色の犬歯を剥き出しにし

 

 

今、猛犬の狩りが始まる――!!




クー・フーリン伝説



「顔見せに来てやったぞマックールの小僧ァ!!オラ出てきやがれ面見せろやぁ!!」←フィンが生きている遥か前に生を全うしました

「な、何故光の御子がここに!?戦って勝てる相手ではない!屋敷に隠れ――」

「しゃらくせぇ!!オラ出てきやがれマックールの小僧ァ!!」

「屋敷をひっくり返したァ――!?さ、鮭よ、私に知恵を!『親指かむかむ知恵もりもり』!――閃いた!」

「マックールの小僧ァアァア!!・・・あ?」

「ばぶー。ばぶー」


「・・・なんだ赤ん坊かよ」

遥か後の世代のフィン・マックールを襲撃。フィンは赤子の真似で切り抜ける


「あれ?お父様とギル様は?」

「偵察に向かわれました。コンラさんはここで私と共にキャンプを守護しろ、と」

「はーい!マシュマシュ、頑張りましょう!」

「はい!」

「美女が二人・・・いやいやいかんな。つぼみを散らすなど男にあるまじき振るまい!」

「コンラには手を出すな。セタンタが狂っては特異点か崩壊する」

「承知しているとも。・・・マシュ嬢?よろしければ、コンラとデュエットはいかがかな?」

「う、歌ですか?」

「歌いましょう歌いましょう!お父様とギル様の勝利と栄光、兵士の安らぎを願い歌いましょう!私と一緒に歌いましょう!ね?ね?ねっ?」

「・・・解りました!コンラさん、教えてくださいますか?」

「はい!コンラの歌を、教えてあげます!」

「――さっさと戻れよ、セタンタ。ククッ」


NEWクー・フーリン伝説

キャンプを攻め落とそうとしたら遥か数百キロ先からクー・フーリンがマッハを越えた単騎駆けにてやってきて敵兵が殲滅された


一走りついでにサーヴァントを二体討ち取ることを「クー・フーリンの偵察」という

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