人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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CCA「姉さん!リッカちゃん!いくらなんでも二人だけは無茶ゲーだったのかな…!?」

キャストリア「ちゃんと声は聞こえる。いなくなってない。でも…!」

オーロラ(……いけないわ。私も、挫け嘆いてばかりでは招かれた意味がない。皆の活路を、希望を見出さないと…)

ウィンダ『そう考えられるなら、あなたにはうってつけの役割があるわよ!』

オーロラ「!始まりの、風の妖精…」

ウィンダ『耳を傾け、風を掴み取りなさい。力は不得手でも、私達にはそれ以外があるわ』

オーロラ「……風を…」



トトロット「うあぁ、あああぁ!あぁぁ───!」

トネリコの亡骸に、縋りついて泣いている。


「ボクは…ボクは…!ボクなんかが、君の──!」



オーロラ「…!!」

(今のは、まさか…トトロットさんの…)

騎士王「──CCA。ここは私達が。姉を、助けなさい」

CCA「えっ…!?」

キャストリア「そうだよ。モルガンと仲良しなアルトリア、なんて激レアでしょ貴女!行って護りなよ!」

CCA「でも、皆は…!」

マシュ「ご安心ください!カバーもフォローも万全盤石です!」

チルノ「今更モースなんぞに負けるか」

ビリィ「CCA!家族を助けるんです!」

ホープ「妖精とは違う、確かな姉妹の絆を!」

バーヴァンシー「アンタならできる。何でもできてきただろうが!」

CCA「皆…」

騎士王「これを。──任せましたよ、星王」
マシュ「先輩のことも!」

CCA「騎士王…!…はい!任されました!!」

オーロラ(私も、彼女に伝えなくちゃ。今感じた、風が見つけた嘆きを…!)

(今から返信します)


罪の終り、雨上がりの晴れ

【…………!!】

 

「トトロットさん──。あなたはいつだってそうでした。陛下の剣であり、盾であり、拠り所であった誉れ高き騎士。なればこそ、怨嗟に塗れていい筈はない。ここで全てを正しましょう!」

 

現れしフレンドサーヴァント、マシュ…いや。妖精騎士ギャラハッドがトトロットに向かい合う。彼女こそは、楽園のモルガンと共に旅をした正真正銘のモルガンの騎士。彼女の最期を看取った騎士。

 

トトロットもその脅威──いや、強さを感じ取ったか。先とは更に比べ物にならない量の呪いの束を生成、呑み込まんと差し向ける。何重にも積層された呪いの顕現。サーヴァントすら歪ませる呪詛の放出。

 

「──それは全ての疵、全ての怨恨を癒やす我等が故郷。顕現せよ…!」

 

だが、マシュの振る舞いは堂々とし、凄烈ですらあった。何十、何百、何千と唱えてきた祈り。最愛のマスターを背に護り、磨き上げてきた彼女の心の具現。

 

「『今は遥か理想の城(ロード・キャメロット)』!!」

 

円卓を構え、築かれしは白亜の城。彼女の心が揺らがぬ限り決して侵されぬキャメロット。リッカ…否。あらゆる次元の『藤丸立香』を護り抜いたであろうその防護は、トトロットの呪詛すらも完膚なきまでに弾き返す。

 

「これが、妖精騎士ギャラハッドの本領…!」

「変わらない、素晴らしい防護です。マシュ」

 

「彼女は決して敵などではなく、助けるべき対象だと私は判断しています。そしてきっと、楽園の皆様もそうであると信じます。ここは私が凌ぎ切ります。どうか活路を見出す作戦をお立てください」

 

(彼をずっと、ずっと護り抜いてきたシールダー、マシュ。藤丸君とゴールインできた余裕と自負が更に更に護りを頼もしくしてる!)

 

盾越しに呪いは何重にも蓄積する。しかし彼女は微塵たりとも揺らがない。背筋は伸び、眼差しは曇らず。背後のモルガンとリッカを強く、優しく守り抜く。

 

妖精騎士ギャラハッド。その堅牢さは、まさしくブリテンの誇る白亜の城そのものであるのだ。

 

『マスターさん、マスターさん。聞こえるかしら』

 

瞬間、頭に響く玉音。楽器のような柔らかさを持つ声がリッカの頭に響き渡る。

 

『不躾にごめんなさい。オーロラよ。トトロットさんと戦うあなたに、お役に立てるかもしれないものを伝えたいの。御迷惑でなければ…』

「迷惑なんてありえないよ!聞かせてください!何かを感じたんですか!?」

 

リッカの肯定に身を詰まらせながら、オーロラは告げる。彼女は風により、見抜いたことを伝える。それは、誰かの見た幻視。

 

『…泣いていたわ。トトロットさんは、トネリコさんの亡骸に縋りついて泣いていた。涙していた。そして、酷く酷く悔やんでいた』

 

「亡骸に…?」

 

『あれはきっと、彼女自身が感じたもの。感じた心象。あなたなら、きっとこの意味を理解できる筈。…細やかな力添えでしかないけれど…』

 

オーロラの言葉を受け、リッカは思考をフル回転させる。縋りついて泣いていた。ならばそれは後悔の記憶。

 

酷く酷く悔やんでいた。それは何故?恐らくトネリコを護りきれなかった事。それは、妖精達への敵意と憎しみの根源。

 

ならばそれは、果たして誰を一番許せぬか。トトロットが一番憎み、赦せない相手とは?

 

…彼女は、対話の龍たるマスターだ。きっかけさえ至れば、そこに至るは容易かった。

 

「──トトロット自身だ…」

「我が妻…?」

 

「呪いの根源、憎悪の在処。無限に続くケルヌンノス神と共鳴している根源の感情!それはトトロットが赦せないものへの憎悪!『不甲斐ない自分自身』への憎しみ…!」

 

リッカは至った。トトロットはこの期に及んで、誰かのせいだと開き直れていなかった。ずっとずっと悔やんでいたのだ。

 

自分がもっとちゃんとできていれば。自分が騎士として、彼女をちゃんと護れていれば。自分が不甲斐ないばかりに、トネリコを死なせ哀しませてしまった。

 

彼女はずっとずっと悪夢の中でトネリコに詫びている。トネリコが亡骸なのは彼女の罪の認識だ。彼女は永遠に赦されない。彼女を赦す救いはもう無い。

 

トネリコはもういないから。護れぬままに死んでしまったから。それが狂い猛る呪いが薄まらぬ理由。憎めど憎めど、『自責』が晴れるはずがない。

 

彼女は最初から、『自分』をこそ憎み、憎みきっていたのだと。リッカはオーロラの言葉を受け至ったのだ。

 

「…何故、何故お前はいつもそうなのだトトロット…!責めるも嘆くも、自身にばかりで…!」

「流石は龍華さんです。意志さえあれば、神の心すら掴む御方。…断言します。その認識は間違いない。彼女は、自分自身を絶対に赦さない…そういう、責任感溢れる御方でしたから」

 

旅したマシュ、モルガンはそれを肯定した。彼女の根源、原罪。トネリコを護れなかった騎士という不覚。答えはそこにあったのだ。

 

「マスター!姉さーん!無事ですかー!!無事なら無事って言ってくださーぃ!!」

 

そして同時に喧しく降り立ちしはモルガンの妹、CCA。白く輝く聖剣を脇に抱え、わざわざアトランティス・ボーダーより落ちてきたのだ。

 

「我が妹…!上はどうしたのです!?」

 

「任せました!頼れる仲間と私に!はいこれ聖剣!トトロットさんを助けるのに騎士王が必須だって!マスター、防御はそこの妖精騎士で足りてますよね?ならば攻撃は任せてください!」

 

「アルトリア・アヴァロンさん…では、ない!?こんにちは、マシュ、妖精騎士ギャラハッドです!」

 

「テンパってますね!ですが一刻を争うのでスルーです!トトロットさんに満ちる呪い、一時私が相殺し枯渇させます!その隙にこの聖剣で彼女をえいやっ、して想いを伝えてください!」

 

CCAは理解していた。ブリテンを救うのも大事だが、何よりまずは姉の笑顔を取り戻すが先決。彼女の決戦は、ここであった。

 

「姉さんの曇り顔はもうお腹いっぱいです。そろそろ──満面の笑みを、みせてくださいよ。あの日のアヴァロンの日のように」

 

「…アルトリア…」

 

「そういう訳なんで、お先に失礼!ブリテンの優しき賢者即ちゴリラ!私の聖剣魔術、真髄をお見せします!」

 

瞬間、CCAが上空へ飛び立つ。ケルヌンノスの大穴、それを見下ろす空に留まり魔力を爆発的に高める。

 

「終わらない呪い、上等!ならば私も見せてやります。陰ることない輝き、星の輝きたる人の心を!正座して見ろトリスタン!!」

 

瞬間、軽装鎧とフードローブが消え去り、CCAの周囲に様々な聖剣が現れる。それは霊媒剣。カルンウェナン、スピュメイダー、マルミアドワーズ。

 

「聖剣全開放!円卓は…よし、カルデアにいる皆と妖精騎士ギャラハッドでクリア!聖剣多重起動(カリバー・パラレルライズ)!全体抜剣!!」

 

瞬間、アルトリアの剣にして杖たる聖剣と、投影されし聖剣達が一斉に顕現しトトロット…否。ケルヌンノスの呪いに向けられ放たれる。聖剣魔術でなく、彼女自身の宝具。

 

「一つ一つは小さな星。結んで集まり奇麗な星座。皆の世界は皆で救う。煌めく明日を掴むのさ!」

 

【………!!!】

 

本能的にその輝きを読み取ったトトロットは、迎撃にブラックバレルをCCAに向ける。その宝具に、完全消滅の危険性を見出したのだ。

 

「全隊抜剣!!知ってる円卓も知らない円卓も、皆纏めて勝利を繋げ!!最大展開──」

 

【『汝を滅ぼす、呪いの車輪(カースドスピン・トトロット)』】

 

放たれる、呪詛のブラックバレル。しかし、CCA…

 

否。王冠を懐きし星王アルトリアは撃ち放つ。円卓の希望を、最高の宝具を。姉の笑顔をもたらすそのために。

 

聖剣の一斉掃射。彼女の目指す理想の宝具。其は──!

 

「『永遠に連なる星々の剣(エクスカリバー・ナイツ・オブ・ラウンド)』───!!!!!」

 

 

全ての聖剣から放たれし黄金の魔力が、ケルヌンノスの呪いの結晶たるブラックバレルと拮抗しぶつかり合う──!

 

「…あの宝具こそは。かのアルトリアが辿り着いた答え。皆の世界は皆で救う。上も下もない、円卓の真価を概念とした円卓の騎士達の聖剣…」

 

「凄い…!ブラックバレルに全然負けてない!それどころか…!」

 

「どおぉおぉぉおぉおりゃあぁあぁあぁあぁあ!!!聖剣使いとはド根性と見つけたりぃいいぃい!!!」

【…!!!】

 

「圧してる!ケルヌンノス神の呪いを押し返してる!!凄いよCCA!流石魔術師アルトリア!」

 

リッカの感嘆は、すぐさま消え去る。ケルヌンノスの呪いは尽きない。

 

彼女が赦されぬまま負ける。それは彼女が永劫嘆いたまま終わること。それは、許さない。

 

だから──

 

【───ゆ る し て】

 

「!!」

 

それは、トトロットではない。トトロットの言葉ではない。

 

…ヴォーティガーンだけではない。トトロットを支えていた呪いの力。それは怒り。

 

だが…トトロットに対しては。

 

「ぐっ、くうぅうっ!?なんという粘り腰ッ!?リキシですかケルヌンノス!?」

 

呪いは更に噴き出す。トトロットを負かせないように。消え去らせないように。彼女を護るために。

 

「アルトリア!!!」

 

モルガンは叫んだ。これでは妹すら喪ってしまう。それは同期した側の悲鳴にも近い絶叫だった。誰も余裕などあり得ない。希望の光は懸命に灯される。

 

「心配御無用──!アヴァロンの妖精ブチギレ不可避の、聖剣魔術奥義を御覧に入れましょうともッ!」

 

「まだ上があるの!?」

 

リッカの反応に笑みを返し、自身の宝具の背後に巨大な魔法陣を展開する星王アルトリア。

 

「他人の涙を拭おうってやつが、自己犠牲なんかするわけありません!負担は全てアヴァロンに!行くぞ必殺!!」

 

【!!!】

 

「『星の息吹、赤竜の号令(ペンドラゴン・カリバースター)』──────!!!!!」

 

腹の底から叫ぶ、聖剣魔術の奥義が一つ。それは、アヴァロンに満ちた無限のマナを引き摺り出し相手にぶつける大質量魔術。

 

アヴァロンには魔力とマナが無限に満ち溢れる。故にこそ理想郷。それを星王は『これ魔力放出したら最強では?』とアヴァロンに風呂詮めいた魔法陣を生成(無許可)。もしもの時用の切り札として貯蓄したのだ。

 

「さぁ受け止めきれるか!アヴァロンとブリテンの全部持っていけ!!これが星王アルトリアの全力全開だ──!!」

 

当然放出したらアヴァロンは深刻な魔力不足即ち酸欠に陥る為アヴァロンの妖精達には大不評。マーリンは金魚のように青ざめ、愛くるしい妖精達は『ブチ殺すぞ』『二度と面見せんな』『ファッキン・ボア・スター・キング』と口々に星王を称え奉るアヴァロンの皆の気持ちを一つにした最終奥義。

 

【!!!!!】

 

恐ろしい事に、それはケルヌンノスが一度に吐き出せる呪いの総括を遥かに越えていた。撃ち返すことができぬと判断した呪いは、トトロットを守護する為に出力を調整する。

 

──それが、致命的な隙となった。

 

「ギャラハッド!モルガンと私を飛ばして!!」

「勿論です!ギャラハッド式カタパルト──!!」

「アルトリア、貴様らのお株を奪うが許せ…!」

 

三人は既に用意していた。トトロットに届かせる一手。マシュが円卓を構え、リッカがモルガンを抱え、モルガンの手には──慈悲の聖剣。

 

「立香さんっ!!あなたの事が!大、好き!でぇえぇすっ!!」

 

気合の叫びにより、渾身の力でトトロットに向け二人を放つ!

 

「モルガン!!今だあっ!!」

 

二段ロケットの方式でモルガンを打ち放ち──!

 

「赦免よ、此処に!!『叡智宿りし(エクス)』───!!」

 

カリバーンの本来の銘にて女王は──救世主と共に──

 

【!!トネ、リコ…!?】

 

 

「『『希望の剣(カリバー)』』─────!!!!!」

 

渾身の叫びにより、ケルヌンノスの呪いたる羽根を叩き斬り──

 

【がっ────】

 

「トトロット────!!!!」

 

反転し、己もろとも──トトロットを聖剣にて貫く──!

 

 

「トネリコ、ごめん…ごめんよ…ボクが、ボクなんかが騎士になったばっかりに…!」

 

どしゃぶりの雨の中で、トネリコに詫び続けるトトロット。彼女の根源、許されぬ罪。

 

「ボクなんかが、君を助けたばかりに。君を希望なんてまやかしに惑わせた…ボクは、君を助けるべきじゃなかったんだ…そうすれば、もっともっと早くに君は妖精達を見限り楽になれたのに…!」

 

自分がトネリコを苦しめた、罪の意識。消えぬ、彼女の原罪。物言わぬトネリコに告げる永遠の懺悔。

 

『──そんな訳ないでしょう。あなたが謝ることなんて何もありません』

 

「!!」

 

しかし、此度は違う。彼女に差し出された、傘一つ。

 

『謝るのは私です。私は理想を夢見るあまり、あなたたちと過ごす今を蔑ろにしてしまった。エクターの鎚の音。あなたとライネックの口喧嘩。ウーサーの笑い声。ブライドの微笑み。ホープの歌、ビリィの料理。バーヴァンシーの寝息…それらを、大切にするべきだったのです』

 

「──トネ、リコ…?」

 

『はい。トトロット。私のやらかしがアレ過ぎたので、化けて出ちゃいました。お久しぶりです』

「トネリコ…トネリコ!トネリコ──!!」

 

抱き合う二人。トトロットは泣いていた。それは懺悔ではない。喜びの涙。

 

「会いたかった、会いたかったんだ…!ごめんよ、ごめんよ!許してくれ、不甲斐ないボクをどうか、許してくれ…!」

『許すことなんて、無いじゃないですか。何にもないですよ、トトロットが悪いことなんて』

 

「あるんだ、あるんだよ!ボクは…ボクは君を護れなかった!騎士なんていって!君に辛い記憶ばかりを重ねさせた!」

『あぁ、冬の記憶ですか?まぁ数は多いですが、あんなのただ辛いだけです』

 

「え…?」

『確かに嘘も偽りも当たり前でした。ですがそんなの、今じゃただの聖剣の材料にしたので知りません。私を私にしてくれているのは…数だけ見れば少ない春の記憶。皆がいてくれた、春の記憶なんですよ』

 

「トネリコ…」

『皆に会えたから、私は救世主でいられた。冬の女王になりきらなかった。その始まりは、最初の妖精騎士のあなたです。だから──あなたこそが、私の救いで希望なんです。知りませんでした?』

 

「う、うぅ……うぅうぅ……!」

『だから、もう泣かないで。あなたをあなたが赦してあげて。できないのなら、救世主として私が言います。トネリコとして。』

 

──あなたの全てを、赦します。どうかあなたが、報われますように。

 

「あぁ、あぁぁ!ごめんよ、ごめんよ!トネリコ!本当に、本当に!ごめんよ───!!」

『ふふっ、大丈夫です。もう、あなたの心で。ずっとずっと、一緒ですからね──』

 

──罪業の終わりは、救世主の赦免にて。

 

嘆き苦しみ続けた最初の騎士の、最後の赦免は──此処に、成ったのだった。




大穴前

トトロット「う、うぅっ…」
モルガン「トトロット…!」

ギャラハッド「大丈夫、意識はあります。霊基も安定していますから消滅はしません。…戦闘終了ですね」

リッカ「マ…ううん。ギャラハッド。本当に本当に、助かったよ」
ギャラハッド「何をおっしゃいます。まだまだこれはほんの序の口。大恩はまだたくさん残っていますからこれからもどしどし呼んでください!」

リッカ「うん!──彼氏にもよろしくね!」
マシュ「──えへへ、はい!今回はありがとうございました──!」

CCA「…あれ、楽園のハイテンションなすびと同一存在ですか?」
リッカ「うん。マシュは…どこでも最高のマシュだから」

オーロラ『あぁ、良かった…。アトランティス・ボーダーもモースを退けたわ。トトロットさんを取り返したのね』

リッカ「呪いが、トトロットから退いていく…」
CCA「幸せそうに寝ちゃってまぁ。…アヴァロン帰りたくないなぁ…」

『よ か っ た ね』

トトロットは、切り離された。

──始まりは、トトロットの慟哭を見捨てられないが故のケルヌンノスの力添え。

ヴォーティガーンは彼女に力を与え。

ケルヌンノスはただ、彼女の存在を護り続けていた。

彼女が自分を許せるその日まで。例え呪いに堕ちようと。

ケルヌンノスとは、優しき獣神であったのだ。
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