人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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オルガマリー「三が日の締めくくりだけど特異点よ、リッカ!」

リッカ「なるほど!最悪のバッドタイミングだね!任せてよ、私はこう見えてオールウェイズ迎撃体制を完成させている違いのわかるマスターだから!」

オルガマリー「頼もしいわね。実は今回の依頼は『ゴブリンの巣穴特異点』なの」

リッカ「えっ!?ゴブリンの巣穴特異点!?」

オルガマリー「聖杯の反応があるのは小さな洞窟。そこはゴブリンの群生する本拠地でもある。そこに聖杯が紛れ特異点が生まれた…それが大まかなあらましよ」

リッカ「ゴブリンの手に聖杯が…!」

オルガマリー「なんとかして聖杯を奪取しなくてはならないわ。任されてくれるわね?リッカ」

リッカ「勿論!任せておいて!しっかり特異点修復してみせるから!」


三ヶ日スペシャル〜攻略!ゴブリン特異点!〜

「ゴブリン特異点…一体どんな恐ろしい特異点が展開されているんだろう…」

 

三ヶ日の締めくくりに観測された特異点。それはゴブリンの巣穴を舞台にした謎多き特異点であり、リッカはその攻略に抜擢された。ゴブリンという下級の魔物とはいえ、聖杯を手にした以上中々の厄介さを誇る特異点難易度となることは明白。リッカは攻略の三段を立てていた。

 

「先輩!ゴブリン特異点はゴブリンがいっぱい出ることが予測されます!慎重に特異点攻略メンバーを選出するべきだと思われます!」

 

「そだね、マシュ。ゴブリン特異点というゴブリンが出るということしかわからない特異点、石橋を叩いて渡るくらいが丁度いいはずだよ。とりあえず、いろんなメンバーや可能性を考案してみよっか!」

 

「はい!ゴブリン特異点…しっかり攻略してみせましょう!」

 

以下はゴブリン特異点攻略に挑んだリッカの、カルデアスが予測した様々な攻略パターンの並列報告展開である。

 

 

〜ソロで行く

 

「俺達はこの黄金のコップを手にした!それにより俺達の魔力は増大し力を得た!最早敵はいない!」

 

「「「「女!女!金!金!」」」」

 

「俺達の天下だ!ゴブリンの世界を作り上げるぞ野郎ども!」

 

ここはゴブリン特異点、ゴブリンの巣穴。聖杯を手にしたゴブリンが仲間たちを鼓舞しこの世の春を謳歌していた。

 

「この黄金のコップを取り返しに来る輩がいるだろう。討ち果たして我等の糧にするぞ!」

 

「「「「へへへ………」」」」

 

【待てー!!そこまでだよ、ゴブリン達!!】

 

「おっ、へへへ。活きのいい女の声だ…元気ハツラツって感じの獲物が来たぜお前たち!」

 

ゴブリン達は自身らを迎撃に来た刺客が女であることを知り喜色に染まる。ゴブリンは繁殖力の強い種族、目論見は推して知るべしだ。

 

「お前ら!丁重にお迎えして、や…」

 

【女性の尊厳を護るため、故あってソロ攻略!藤丸リッカ、悪辣ゴブリンを成敗する!!】

 

「え、何その鎧……肌色面積ゼロじゃん…」

「めちゃくちゃ禍々しいんだけど…怖い…」

 

ゴブリン達は巣穴に乗り込んできた、なんかあからさまに上位捕食者な刺客に戸惑うも襲いかかる事をやめない。

 

「怯むな!多分、恐らく人間のメスな筈だ!鎧をひん剥いて品定めしてやれ!」

 

本来なら強い女であれ一人で突入など愚策。アカウント消滅の憂き目に逢うかと思われたが…

 

「うげ、げぇ……くそちゅよい……」

「話が…違うっすよ…俺達は女には負けないんじゃぁ…」

 

残念ながらフルプレートアーマー女性にエッチな目は期待するべくもなく、聖杯でパワーアップしても尚叩きのめされるゴブリン達。それはまさに蹂躙だった。

 

【後はあなただけだよ、ボスゴブリン!】

 

「ま、待て!ゴブリンの巣穴に乗り込んで危なげなく殲滅など女として、人間のメスとしていいのか!?」

 

【なんだとぉ…!】

 

「ゴブリンと来たら!なんかちょっとでもセクシーな目に遭うべきではないのか、女としてどうなんだ女として!?」

 

【ゴブリンに女の道を問われる筋合いはないやい!!】

 

「確かに─────────!!!!」

 

ゴブリン、あっさり撃沈。全年齢とリッカパワーと主人公補正の壁はあまりにも高かった。

 

【聖杯回収!帰還するね!】

 

ゴブリンの巣穴に単身突撃して帰って来る女として、リッカ並びにアジ・ダハーカとアンリマユは性被害防止のアクセサリーにもなったという。

 

〜男サーヴァントで堅める

 

「待てー!そこまでだよゴブリン達!!」

 

「おっ、活きのいい女の声だ。元気ハツラツって感じの声だぜお前達!」

 

リッカはゴブリンの巣に殴り込み、特異点修復を試みる。たくさんのゴブリンを前に、リッカはマスターとして戦う。

 

(見た感じマスターとやらか。沢山の美女を召喚してくるんだろ?その時このコップの力で纏めてスタンさせて、マスターごと好き放題してやるぜ…)

(((((ゲヘヘヘヘヘ…………!)))))

 

「来て!兄貴!ヘラクレス!ジークフリート!!」

 

「「「「「えっ」」」」」

 

何だか聞くからにゴツい名前を呼ぶマスター。更に呼ばれた助っ人を見てゴブリン達は瞠目する。

 

「ゴブリンか…あまりギリシャでは見ないタイプの敵かもしれんな」

「ケッ。わざわざリッカが出向く奴等かよ。ま、サクッと片付けますかね」

「すまない、餅つきが控えている。速やかに死んでもらおう」

 

「「「「えっ、ちょ、ま───」」」」

 

「特異点攻略開始ー!!!」

 

号令と共に、むくつけきギリシャマッチョ、鍛え抜かれたケルト細マッチョ、フェロモン増し増しのイケメンマッチョの三種三様がゴブリン達を瞬く間に蹂躙する。

 

「ギャアアァァァァ!!違う!なんか想定してた展開と違う!?」

「何故だ!ゴブリンルールでこういうのは女性サーヴァントだけが派遣される筈では!?」

 

「性欲が強いゴブリンの巣穴に女性サーヴァントなんか派遣するわけ無いだろう常識的に考えて。ケンタウロスに妻を紹介するようなものだ」

 

「「「「「それはそうなんですけど!!」」」」」

 

「なんだよ、テメェ等男はイケねぇ口か?フェルグスならお前らでもイケるんだがな」

 

「「「「何それ怖い!!!」」」」

 

「すまないが、リッカには指一本触れさせはしない。早々に果ててもらおう」

 

「「「「「「「顕如盤石!!!」」」」」」」

 

当然ながらオスに働くゴブリンパワーなど無く、ゴブリン達はゴミのように蹴散らされていった。

 

「その攻略パーティーは…マッスルだった………(ガクッ)」

 

「さて、帰ろうリッカ。勇者パーティーの凱旋だ」

 

「お疲れ様、3人共!よーし、お雑煮パーティーだー!」

 

サーヴァントは相性が大事。至極当然の結論であった。

 

〜男性統一パ

 

「カドック、気を付け給え。ゴブリンは性欲の権化、アタランテやアナスタシアは厳禁だ!」

 

「解ってるさキリシュタリア。僕達だけでカタをつける!やるぞデイビッド!」

 

「あぁ。勿論だ」

 

「なんかもう何もかもが違う!!」

 

ゴブリンの絶叫の通り、今度はマスターにすら女がいない。この約束無視の展開には流石のゴブリンもキレた。ゴブリン、キレた。

 

「お前ら!!ゴブリンの特異点だぞ!?なんで全員オスで来てるんだ!?お約束はどうなってるんだお約束はァ!!」

 

『女性に乱暴を働くなど!このゼウス容赦せん!』

 

「オメーが言えた義理か!?」

 

「繁殖欲旺盛なゴブリンの巣穴攻略なんかに女性を選出する訳ないだろ、常識的な判断で」

 

「いやそうなんだけど!それはそうなんだけど!そちらのマスターさん曲がりなりにも一人で来てくれましたよ!?」

 

「この選出の為、俺達はゴブリン無様敗北系同人誌を買い漁り読み耽った。合理的な判断による対策だ」

 

「造詣を深めてくれてたのね!?」

 

「話は終わりだ。被害が出る前に片付ける──!」

『フェミニスト・ゼウス・ライトニングを喰らえー!!』

 

「「「「「「「ギャァァァ〜〜〜〜〜!!!」」」」」」」

 

当然のように、キリシュタリア、カドック、デイビッドの3人にゴミのように蹴散らされていくゴブリン達。

 

(研究して、対策してくれたのなら……)

(ま、まぁ……いいかぁ………)

 

無理解のメタではなく、考案と対策の果てに選出されたのならば…その敗北も必然であろうとゴブリン達は納得する。

 

「聖杯回収。万が一にもリッカが危ない目に遭わないで何よりだ」

「全く、ゴブリン達が力を持っては女性が夜も眠れないじゃないか。けしからんね!」

「ゴッホは非常に来たがっていたが…まぁ、来なくて正解だろう」

 

その勤勉で理解ある男性陣のマスター達の前に、ゴブリンの野望は潰えたのだった…

 




リッカ「聖杯取り返してきたよ〜!」


オルガマリー「流石ね、リッカ。モニタリングしていたけど、匂い立つのはひたすら血煙に死臭のフェイタリティーゾーンだったわね」 

リッカ「それは勿論!フェミニズムの戦士だったよ私は!」

オルガマリー「お疲れ様。ゆっくり休んで、リッカ」


〜自室

リッカ「ゴブリンかぁ。同人誌とかではレベル1にされたり聖杯パワーで負けたりが定番だよね…(新刊読み中)」

(私も一歩間違えたら…)



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(全く想像もイメージも湧きませんでした!!(ポフッ))

アルク「ふがっ!?」

自身の同人誌適性の無さにリッカは人知れず撃沈し、アルクの胸にうずまったのであった。
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