人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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アダム「知り得たか ミシェラの刃 アレニアを」

モモイ「ああああああああああああああ!!!(発狂)」

アダム「忍耐力が足りんぞモモイ。プロムゲーをやるならば人間性を捨てろと言ったはずだ」

アリス「わぁー!皆さん!アダム先生です!アダム先生がログインしました!アダム先生〜!」

アダム「おっと。ただいま、アリス。元気にしていたか?」

アリス「はい!アリスはアダム先生に会えて、HPMP全回復です!」

ミドリ「アダム先生!それに…」

ユウカ「モモイ…先生とお客様が来るから片付けておきなさいって言っていたわよね…?」

モモイ「げぇっ!大魔王ユウカ!?」

ユウカ「いい加減にしなさい!!コンセント抜くからね!!」

モモイ「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

リッカ「目の前で肉親殺されたみたいな悲鳴上げるじゃん…」

アダム「アリス…その。アダム先生のこと…『マスコット』と称してくれていいんだぞ…?」

アリス「はい!アダム先生は最高の『バ ラ ン ス ブ レ イ カ ー』です!」



【アダム先生がイカれちまった!!】



アダム「そんな…アリス、嘘だ…私はちょっと生意気なアリスを導くマスコットとして」

アリス「ぁ───」

アダム「!?」

アリス?【あなたの顔は、二度と見たくありません】




【アダム先生がイカれちまった!!】



リッカ「アダム先生ーー!!!?だ、誰かザオリク!ザオリクを!ザオリ…」

ロッカーから覗くデコ「ぁ…」

リッカ「わぁあぁあぁあぁぁ!?」

パパポポ『おぉアダム 死んでしまうとは なさけない』

ユウカ「離しなさい!見苦しいわよモモイ!」

モモイ「勘弁してぇ!!もうすぐ勝てる予定なのぉ!!」


ノア「ふふふ…やはり、収拾不可能になりましたね♪」

パパポポ『予測していたのか…』



得難く喧しい輝ける日常

「白鳥乱舞はやめてぇ!!また一句読まれるぅ!!」

 

「盾使いなよお姉ちゃん…」

 

「私は遺灰や盾チクなんて誉れ無い戦いはしないんだよー!デデデの王にそんなものは相応しくない!」

 

「ンアーッ!こだわりに対して腕前がクソザコ過ぎます!」

 

「なんだとぉ!!取り消してよ…今の言葉ぁ!!」

 

「あっアレニアが二回目の」

 

【YOU DEAD】

 

「あああああああああああああああああああ!!」

 

「もう一回遊べるドン」

 

「もうやだあああああああああああああ!!!」

 

「彼女らがゲーム開発部の部員たち…発狂しているピンクの方が姉の才羽モモイ。緑色の方が妹の才羽ミドリ。アダム先生にぴったりくっついているのが天童アリス。そして…」

 

「(バタン)チラ」

 

(ビクッ) 

 

「…ロッカーに引き籠もっているのが、花岡ユズ。部長になります。皆一年生の新進気鋭、素晴らしいゲームを開発する使命を帯びた崇高な部活です」

 

ノアの説明を、お菓子を食いながら聞くリッカ。ELDEN RINGに酷似したゲームを大騒ぎしながらプレイしている皆を、ノアが説明する。ユウカは疲労と心労の回復のためリッカの泥リラクゼーションで昼寝中だ。

 

「彼女達はゲームが大好きで、作ることも大好きです。ですがやはり特異性においてはアリスちゃんでしょう。アリスちゃん?」

 

「はい!アリスです!光の剣を持った最強の勇者!アダム先生というチートをも有した無敵の存在です!」

「マスコット志望なのだが…」

 

「アダム先生はバランスブレイカーです!」

「せめてキャラクター側に組み込んでくれ…!」

 

「ミレニアムサイエンススクールの廃墟エリアはご存知ですか?アリスちゃんはそこでゲーム開発部がはっけ…いいえ、保護したロボットなんです。大まかな説明は後述しますが、彼女はまさに技術と神秘の宝庫といった存在なのです」

 

「神秘のロボット…それなら私も知ってるよ!」

 

「なんと!勇者オンラインでアリスと繋がれる方がいるのですね!」

 

「まぁ。それは会ってみたいですね♪…それでは、大まかなアダム先生との関わりの記憶をたどり、ご説明致します…」

『ペースに飲まれない…才女だっポ』

 

 

…ノアが説明する要素を掻い摘み、意訳するとこのような冒険譚となる。

 

クソザコ部活だったゲーム開発部は、最高のゲームを作るためミレニアムの廃墟に向かう。するとそこには全裸の状態で放置されたロボット、後の天童アリスとなる存在が安置されていた。

 

モモイとミドリは起動したアリスの脳を英才クソゲー教育で完全粉砕。ゲームの道理に染まりきったスーパーロボット天童アリスが爆誕する。

 

日頃のゲームへの熱中から不幸にも大魔王ユウカの怒りに激突したゲーム開発部は何か成果を出さないと廃部の危機に陥り、ゲームを作るために大切なものが安置されたミレニアムタワーへ突撃。紆余曲折の大激闘の末確保し作ったゲームは特別賞を授賞し廃部を免れる。そして天童アリスは晴れてゲーム開発部の一員となったのであった。

 

 

「ここまでが、ゲーム開発部的に言うなら第一部…でしょうか。つまるところ、運命的な出会いを果たして皆の今があるのです」

 

「うわーん!攻撃外してるのにリゲインするなんてアダム先生過ぎます!(バカみたいなチートの意)」

 

「うっ!!!」

 

「アダム先生が死んだ!!」

「この人でなし!」

 

 

「見る限り、凄く平和な気がするんだけど…なんだか、アリスちゃんの中に別の誰かがいたような…」

 

「!…鋭いですね、リッカさん。そうです。それこそがアリスちゃんとゲーム開発部を取り巻く大いなる冒険譚、波乱の第二部の物語なのです…!ほわんほわんノア〜♪」

 

「!!!」

 

『こやつ、できる…!』

 

 

光の勇者を目指し、学園生活を営んでいたアリス。しかし、ここで急転直下が起きる。

 

Divi:Sionと呼ばれる謎の勢力、そのロボット「無名の守護者」に接触したアリスの体と精神を、彼女の真価を発揮させる人格、仮称『Key』が乗っ取り、Divi:Sionを率いてヴェリタスの部室を襲撃するという大事件が発生。

 

【私の個体名は<Key>。

 

王女を助ける無名の司祭たちが残した修行者であり、

 

彼女が戴冠する玉座を継ぐ「鍵」<Key>です。

 

 

彼女は「王女」であり、私は「鍵」。それが私たちの存在であり目的。】

 

あわや大惨事、部員に負傷者、死傷者が出るかと思われた。

 

しかし──部室に居合わせていたバランスブレイカーことアダムが現れたDivi:Sion勢力を完全撃退。アリスの身体と精神を支配していた『Key』すらも完全に封殺され、何の被害もなく完全鎮圧した(アリス内部人格のアダムへの敵愾心はここから来ている)。ミレニアムエージェントC&Cとも誤解から戦闘に入るが無事生還。

 

しかし、マスコット(自称)のアダムに敵意と危害を加えた事によりアリスは深く絶望。その際に現れたセミナー生徒会長、調月リオにアリスは生徒会の資産を大横領して作った都市『エリドゥ』へと拉致されてしまう。

 

『ごめんなさい 先生』

 

『アリスは勇者ではありませんでした』

 

『アリスは魔王だから』

 

『もう、皆とは一緒にはいられません』

 

『アダム先生』

 

『本当に本当に ごめんなさい』

 

失意に暮れていたゲーム開発部だったが、搬送された病院から5分で脱出したアダムはゲーム開発部を叱咤激励。

 

『私はマスコットだ』

 

『世界は勇者がいなくては救えない』

 

『助けに行くぞ──私達の勇者、天童アリスを!』

 

置いていかれた光の剣、100キロを超えるアリスの武装スーパーノヴァを装備し、アダムというマスコットを得たゲーム開発部は大横領都市エリドゥへ突撃。

 

アダムは生徒会長リオの作った「アバンギャルド君」と血で血を洗う大激闘を繰り広げた。決まり手は光の剣によるゼロ距離スーパーノヴァに、アビドス対策委員会の武装を展開した攻撃パターン『アビドス・アサルト』。活路を拓く一助を担った。

 

決死の救出劇によりアリスはリオから解放されるが、『Key』はアリスの人格をデータベース深部に隔離することで再度体を乗っ取り「プロトコルATRAHASIS」の稼働を宣言。

 

一瞬でエリドゥをハッキングで掌握した後、都市を変質させそのリソースで「アトラ・ハシースの箱舟」なる存在の製作を目論んだが、ユウカとノアがエリドゥに通じる電源を落としたため99%まで進んだところで失敗。

 

「無名の守護者」を呼び出し制圧を試みるも、ミレニアム最強のエージェントC&C、加えて永遠のπジッパー・エイミがタワーを防衛していたこと、更に協力者のエンジニア部がアダムが叩き壊したものを再修復した「アバンギャルド君Mk.2」で暴れ回っていたためこれも失敗。

 

最終的に、超天才清楚系美少女ハッカー(自称)ヒマリの手によってアリスの精神世界に送り込まれたゲーム開発部と先生がアリスを説得。

 

『いいのではないか?魔王の素質がある存在が、勇者を志そうとも』

 

『生命に、生誕した以上の偉業はない。ならば生命は、己がそうなりたいと願う姿へ向かって邁進するものだ』

 

『君は既に生まれ落ちている。ゲーム開発部の仲間、天童アリスとして。故にあとは、君自身の魂が何処へ向かうかだ』

 

 

『──アリス。なりたい自分は、己自身で決めて良いのだ──』

 

 

その言葉により、アリスは自身の存在を再定義。無事、天童アリス…光の勇者としてゲーム開発部へ再帰参することとなる。

 

生徒達が、誰も欠ける事無く。そして友情と勇気と光のロマンは今に至る──。

 

 

「やったぁぁあぁあぁあ!!腐れババァをやっつけたぞーーー!!!」

 

「お姉ちゃん口調!口調!」

 

「くたばれェ!!二度と面見せんなァ!!」

 

「アダム先生はやっぱり凄いです!アリス、大感激です!」

 

「フッ……予めラニの王ラスティに攻略法を聞いておいて助かった…『攻略法 避けて殴れば敵は死ぬ』」

 

「…こうして、皆が笑い合えるのも…間違いなく、アダム先生がいてくれたから。なのよね」

 

リラクゼーションから帰ってきたユウカが、いい感じに纏める。

 

「生徒達の事をいつも第一に考えてくれて。私達が傷付かないようにいつも前に立ってくれて。私達の笑顔を、自分の宝物のように想ってくれて。だから…皆、アダム先生の事が大好きなのよ」

 

「ユウカも?」

 

「勿論!……あっ…」

 

「あらあら♪アダム先生〜?なんと実はユウカちゃんが〜♪」

 

「わーっ!!あーっ!あーっ!!」

 

「大魔王ユウカがデレたの!?」

「逆に怖いかも…!」

「明日はスネイルが降ってきますね!」

 

「あーなーたーたーちー!!!」

 

「うわーん!アダム先生!アリスを助けてください〜!」

 

「大丈夫だ、ユウカ」

 

「えっ?」

 

「私も、同じ気持ちだとも」

 

「……………………は、はい…………」

 

「大魔王ユウカ最後の日だー!!!」

 

「年貢の納めどきです!」

 

「〜〜〜〜茶化すのも!いい加減にしなさーい!!!」

 

 

「………やっぱり、心を持った人外っていいなぁ…」

『ポ…♡』

 

「いやパパポポ様もそうだけど!………」

 

加速度的に人間性を手に入れ、残念さが増え、ポンコツにはなっているかもしれないけれど。

 

「アダム先生が…先生で良かった!」

 

この笑顔の中心にいるアダムに…リッカは心から、そう感じるのであった。






アダム「結局皆でゲーム三昧だったな」

リッカ「やり込んだねぇ〜。でも皆で写真撮ったよ!」

アダム「大切にしよう。我々も、勇者パーティーの仲間なのだ」

パパポポ『ゲームは一日一時間だっポよ…』

リッカ「あれ?今はどこに向かってるの?」

アダム「あぁ。──内緒の日課をこなすのだ」

リッカ「内緒の、日課…?」

部屋前

リッカ「ステルスで来たけど、ここは…?」

アダム「来たぞ。──ヒナ」

パパポポ『あ、ゲヘナかぁ…』

パジャマの生徒「アダム先生…いらっしゃい。今日も来てくれてありがとう…」

リッカ「!?」

(この可愛いSilhouetteは!?)

アダム「紹介しよう。ゲヘナ風紀委員会風紀委員長…空崎ヒナだ」

ヒナ「あなたが、アダム先生の養子さんね。お話は聞いているわ。さぁ、上がってちょうだい…」

リッカ(か…可愛い…!!)

シナシナな儚い美少女に、リッカは一段と鼓動のギアが上がるのであった…
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