人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
五河士道「ぐはあっ!?」
琴里「頭を下げなさい!万物に詫び自分はミジンコ以下だという事実と共に女主人公たる彼女に詫びるのほら早く!!」
士道「やってる!もうやってる!ていうか痛い!痛いって!?」
〜数分前
オルガマリー『精霊がカルデアに来るようになったわ。コミュニケーションを忘れずにね』
士道「あ、いたいた!君がリッカ、藤丸龍華だろ?」
リッカ「!!」
士道「俺は士道!五河士道だ!レイレイ…でいいのかな?俺の代わりに助けてくれてありが」
リッカ「藤丸君!?その声は藤丸君!?」
士道「声!?」
リッカ「藤丸君じゃったか……」
〜
琴里「バカでボンクラで無能な兄ともども、偽神を討つためラタトスク、並びにフラクシナスをよろしくお願いね、リッカ。ほら、ちゃんとついていきなさいウスバカゲロウ!」
士道「二回目っ!?」
リッカ(デート・ア・ライブ…一筋縄ではいかない!!)
覚悟を決め直すリッカであった。
先の戦いにおいて、同盟が結ばれ、カルデアにはアイザックが選定した精霊、或いは人間達が配属される事となった。
『コミュニケーションを忘れずにね』
というオルガマリーの割とあんまりな指令に従い、目を覚まし精霊達のマスターという扱いでマスター権を得た五河士道と共に、新たなる仲間との挨拶に向かうリッカ。
だが、彼女らは向こうの世界における特級存在。零光の騒動がなければ御せるような存在に非ず。
その交流は、波乱を極めるコミュニケーションとなるのであった────。
〜鳶一折紙 ?????
「がたごと、がたごと、がたごと」
プレゼントボックスから音がする。何故かリッカの部屋に届いていたプレゼントボックスから誰かが口にしているような音がする。
「えっ?えっ?この既視感のあるシチュエーションは?あーぱー?」
「勇気を出して、開けてみればいいと思うよ…(遠い目)」
士道の言葉に従い、メガ・バズーカ・ランチャーを撃つクワトロめいたままよっメンタルの下にプレゼントボックスをこじ開ける。
「デェエェェェェン。おめでとうございます。配布☆五ボディーガード、鳶一折紙を受け取りました」
出てきたのは裸にリボンを体に巻き付けおりがみとかかれたドッグタグを垂らした変態という名の鳶一折紙。さすがのリッカも変態美少女にノックアウト(物理)
「ほわあああああああぁぁ!?」
「あなたは士道とついでに世界を助けてくれました。士道の恩人は私の恩人も同然。あなたは私が護ります。これはその覚悟です」
「あ、ありがとう???」
「いえいえ、では私はこれから霊基保管庫のヌシとして出番を待ちます。鳶一折紙、撤収」
「待って!?普通にカルデアにいていいよ!?待って!?ちょっとぉ!?」
「折紙をよろしくな!(キラン)」
「爽やかに締めてないでこの変態をなんとかしてよぉ!!」
それが鳶一折紙との、心温まる最初の出会いであった。
四糸乃 ハーミット ザドキエル
「こ、こんにちは…!」
『こんにちは〜!君がチルノちゃんかい?こっちは四糸乃、ぼくはよしのん!同じ氷属性同士、仲良くしようね〜』
「お前が噂のせーれいか!よしの、よしのん……さてはお前、でっていうだな!」
「で、でっていう……?」
「でっていうって言えェ!!」
「で、でっていう!?」
「よぉし!今日からお前らはブラザーだ!よろしくなぁ!」
心温まる触れ合いをしているのは、薄い水色のレースの上に緑色をベースに模様の付いたレインコートを羽織り、ピンクのボタンと縫い目のついた大きなうさみみ付きフードを着用して、服の下部から垂れ下がったピンクのリボンの付いた白い尻尾のようなアクセサリーをつけている少女、四糸乃。配属に勇気を出して友達を作らんとチルノに声を掛け無事彼女はヨッシーになった。
「彼女、精霊の中ではクセがなくて触れ合いやすい子なんだ。リッカも良かったら仲良くしてあげてほしいな」
「任せてよ、仲良くなることに関しては私はプロだよ?」
「ははっ、零光にもそうだったんだろ?」
「これはすいーつじゃんぬのショコラだ!食え!」
「(ぱく)〜〜〜〜〜〜〜!!〜〜〜〜〜〜!!」
「あの泣きながらの身振り手振りは何を?」
「彼女は美味しすぎるものを食べるとついああなっちゃうんDA☆」
『チルノちゃんおかわりを!おかわりをよこせー!』
「あばばばばばばばば」
チルノと仲良くやるよっしーとパペットよしのんを見て、癒やされる二人であった。
五河琴里 イフリート カマエル
『五にまつわる精霊のデータを渡すわ。あなたの部屋で待っていて』
「あのキツそうな美少女と対談かぁ。胃が痛いかもしれなぁい」
『リッカなら絶対大丈夫さ!』と颯爽とブラックホールに消えていった士道のお墨付きを受けたリッカが自室にて待つ。黒いリボンをしていた女王様気質の彼女を思い出し、背筋が丸くなるリッカ。
『あの……リッカさん、いらっしゃいますか?』
「あ、ごめんなさいですが今五河琴里さんとお約束してまして!」
『は、はい。私が五河琴里です…』
「ワッツザユーコトリイツカ!?」
認識の齟齬が止まらねぇからよ……して迎え入れたのは先程の雰囲気とは真逆の五河琴里。白リボンをしている赤髪ツインテールの少女は開口一番頭を下げる。
「あの、リッカさん!おにーちゃんを…おにーちゃんを助けてくださってありがとうございました!」
「!」
「わ、私…おにーちゃんが死んじゃった時、本当に目の前が真っ暗になって、そのまま、皆が…私が、しっかりできなかったから、カルデアの皆様に御迷惑を……」
(自己暗示…。あの黒いリボンをしている間は強い自分でいる、ってことなのかな)
涙を浮かべる琴里を、静かにリッカは諭す。
「大好きな人がいきなり死んじゃって冷静でなんかいられないよ。それは、あなたが士道を大好きだってこと」
「でも………」
「そういうあなただから信頼できるし、皆してるんだと思う。だからこれからも、一緒によろしくね。琴里ちゃん!」
「は、はい!……あの、実はこれを…」
「第五の精霊イフリート、カマエル……」
「それ、私なんです!」
「バーニング・フェアリー・ユー!?」
認識の齟齬が止まらねぇからよ…していたリッカはますますギャップに驚く羽目になるのであった。
夜刀神十香 プリンセス
「おぉ!リッカにシドーではないか!すまないが、今私はあるばいとをしていてな、忙しいのだ!」
「俺には山盛りのスイーツを食べてるようにしか見えないんだが?」
「何を言う!まさにそれが、アルバイトなのだ!!」
プリンセスにしてMVPの一人、十香。彼女のアルバイトの一環、それはスイーツじゃんぬの試食モニター。とにかくいっぱい食べ、味の感想を伝えるアルバイトなのだが……。
「うまい!うまい!凄くうまい!とてもうまい!ものすごくうまい!最高にうまい!無敵にうまい!」
「うまいかおいしいかしか言わないんだけどこの子。せめて具体的にどんな風においしいのかを……」
「仕方ないだろう!余すことなくうまいのだ、それしか言えん!最高だ!美味しいぞ!うまい!」
「はぁ。ま、元気がもらえるから良しとするわ…」
「フランス菓子を扱っているので星1ね」
「愛想が悪すぎる。星1だ」
「出てけオルタ共!!」
「シドーもリッカもそんなところに立っていないで、一緒に食べるぞ!カルデアのあるばいとは最高だ!ずっとずっとやっていたい!」
「はぁ………ごめんよ、リッカ。付き合ってもらっていいかな?」
「勿論!ビーストΩの企みを打ち破ったMVP様だもんね!」
「MVP?そうかMVPか!ふむ?だが、それならば零光はどうした?零光とも一緒にスイーツを食べたいぞ!」
「そういえば姿を見ないな。俺もその子に……」
「だーめ。特に士道は今から用事があるのです」
「よ、用事?」
「さぁ─────彼女とのデートが、始まるよ?」
零三零光 サタナエル アイン・ソフ・オウル
【このカルデアが、永遠の安住の地になることを願って……】
『あー、うー。あー』
【…………】
(万が一にも偽神の干渉を受けないよう、自らの意志を封じたのだな…そこまでの覚悟を、零光……)
『あー』
【………護るとも。俺が、カルデアの皆が、リッカが、必ず………】
『───アイン・ソフ・オウル。並びにサタナエル。おぉ、なんと言う懐かしい響きか……』
【!!】
『あ────』
『解るかい…!?私だよ…!あの日の父とは違う大分小さい聖霊でも、ちゃんと私は私なのだ!アイン・ソフ・オウル、よくぞ無事で…!』
『あぁ、あ、あ───!』
『サタナエル。………やはりルシファーの系譜だな、お前は』
【…………主、なのか………!】
『あ〜〜〜〜!あ〜!ぅあ〜!!あ〜〜〜〜〜!!』
『零光…おぉ、なんと良い名前を冠されたのだ……!本当に、また会えて嬉しいとも…!聖霊がそう告げているのだ…!』
『あぁ〜〜〜〜〜!!あぁ〜!あぁ〜〜〜〜!!』
『立派になったな、サタナエル』
【………はい……!】
抱き合い共に泣く零光とハト、語り合うサタナエルと鷲。
「ぐすっ、良かった…良かったね……」
「あぁ。正しき父の威光は、消え去ってなどはおらぬのだ」
その様子を、二人の親子は優しく見守っていた。
そして───カルデア・アミューズメントゾーン
士道「………………」
彼は待つ。
狂三「士道さん!」
士道「あ、狂三!」
狂三「うふふ、待たせてしまいましたか?」
士道「いや、いま来たばかりだよ。さ、行こうか。カルデアの散策に!」
狂三「はい!お供させていただきますわ♪」
そして、歩み出す。
今回の事件のもう一人のMVP。
コードネーム・ナイトメア。
ザフキエル──
時崎狂三と歩幅を合わせて。
デート・ア・ライブコラボ
零光メメントモリ 完