人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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「他の精霊編も見たい!」という声がたくさん貰えましたので、第二回デート・ア・ライブコラボも予定します!

リッカがラタトスクの精霊訓練士に就任し精霊達に日常生活のトレーニングを行います!お楽しみに!

では次のコラボです!


カルデア・クジゴジ堂

ソウゴ(少年の姿 CV力也)「やはりカレーは美味いものだ」

英寿「喉に詰まらせないようにな、王様」

ソウゴ「ふはは、年寄り扱いするな」

?【あんたらが、楽園カルデアを守護する2大仮面ライダーかい?】

英寿「!」
ソウゴ「………貴様か」

?【お初にお目に…というよりは、そっちの爺さんはオレを知らない訳ないよなぁ?】

ソウゴ「よく知っている。そして…」

英寿「俺にも解る。あんたが招かれざる客って事がな」

【祝福の刻!!】
『SET IGNITION』

?【おおっと、おいおい待ってくれよ!】

【逢 魔 時 王 ! ! !】
『ギーツ・IX!REDDYーー!FIGHT!!』

オーマジオウ【今、全宇宙は危機に瀕している。この地球はそれに抗う最後の要】
ギーツIX『あんたにくれてやる訳にはいかない。さぁ、ここからが…』

?【だから話を聞いてくれって!俺はあんたらに敵対したい訳じゃない。もっと言うとカルデアにもだ】

『何…?』

?【ここは一つ……俺の手伝いをしてもらえないかと思ってな?】


仮面ライダーコラボ~ケイオスカムバック~
コラボ〜エヴォル・カオス・ラブ&ピース〜


「ん〜〜!やっぱり地球、夏草は最高に楽しいです!モア、堪能しちゃいました!てゆーか悠々自適?」

 

【それは何よりだ。夏草は環境も良く、余所者にも優しい。民の善性も含め、最高の都市だよ本当に】

 

あくる日、モアとニャルは二人で夏草に赴き、のんびりと休暇を楽しんでいた。カルデアは非常時以外には外出自由であり、こういった親子の外出も許可される。

 

ニャルは家族サービスに余念がない。皆に声をかけてみたところ、それぞれ予定がある中でモアだけがたまたまニャルと同じく手持ち無沙汰であり、ならば外の世界で刺激を受けようと夏草へやってきた。今はカルデアの皆への土産を買い終わり、マイティモール屋上で一休みといった様相。好奇心旺盛なモアを、暖かく見守りベンチで休むニャルといった構図だ。

 

「完全に疲れたおっさんだが、悪くないしむしろ良い。神していた頃では味わえない感覚は好ましいものばかりだな、全く」

 

ニャルラトホテプは邪神であり、混沌の名をほしいままにしているが、今はその神性もろとも邪神を追放しており、いかなる邪神も汎人類史に攻撃や迎合ができない。娘の一人、ナイアの為に全てを捨てた形だが、彼はそれを良しとした。可愛い子供と美しい嫁がいれば男は幸せなのである。

 

「あれ?そういえばニャルおじさま、モア、おじさまの家族にはもう一人いたような気がします」

 

「もう一人?」

 

「はい。あの…赤かったり、白かったり、黒かったりしたトゲトゲの人がいませんでしたか?」

 

モアの指す人物に、ニャルはすぐに合点がいった。アレを家族と呼べるのは、流石の純真無垢さであろう。

 

「あぁ…。エボルトの話だな」

 

エボルト。宇宙において星を狩り、喰らう一族の一人。かつてニャルとコンビを組んで宇宙中を荒らし回っていた実績を持つ存在だ。

 

彼等は利害が一致していた。エボルトは滅ぼすことにより喰らう星のリソースを、ニャルは星を一つ使った贅沢な暇潰しを。悪辣な活動はしかし留まることを知らず、二人が滅ぼした星は数千、数万に至るであろう。

 

モアは偶然、二人に宇宙において会合した。単純に道を聞いたモアにニャルは悪辣な願いと嘲笑を込めて苦難の道に進ませた。それはモアに慕われ許されようと、わすれられない自らの過ち。

 

「そのエボルト様とは、とても仲良しそうに見えました。お二人は、友達だったのでしょうか?てゆーか阿行吽行?」

 

「……そうだな。少なくとも、馬鹿の暇潰しで意気投合するくらいには仲良しだったよ」

 

それはニャルが神として退屈凌ぎの手段を探していた頃、這々の体で宇宙に飛来していた生命体を見つける。

 

それは星狩の宇宙人、ブラッド族。エボルトたるそれを見て、ニャルはいい暇潰しを思いつく。

 

【星もろとも滅びる生命体の絶望は良い睡眠導入BGMになるな】

 

そう思い立ったニャルはエボルトを救助。エボルトのマネージャーのような関係を築き、彼に星を存分に狩らせてみせた。

 

【アンタのマネジメントは最高だな。お陰様で効率が高まる】

【何よりだ。その調子でスコアを増やしてくれ】

 

悪辣な神と侵略者の珍道中は快進撃となり、調子がいい時は銀河一つを喰らい尽くした事もあった。そのうち二人は、無二の悪友となった。

 

【ここは一つ、お前さんに近付けるようなビッグな男を目指そうかねぇ。ちょっくら太陽系に行ってくるぜ】

 

【銀河の辺境じゃないか。そこに何が?】

 

【溢れんばかりのロマンがあるんだよ。地球は青いベールを纏った花嫁のようだった、ってなァ】

 

そこでエボルトとニャルは一旦分かれ、それぞれ『仮面ライダービルド』本編と『開闢の星』本編の事象に繋がる事となる。

 

「今でもアイツのことは気の合う無二の友だとは思っているよ。本当に……あんな事さえ言わなければなぁ」

 

「あんな事、ですか?」

 

「覚えておくんだ、モア。吐いた唾は呑めないし、そこに触れたら殺し合いしか残らないという部分が必ずあるという事を」

 

そう、ニャルラトホテプはパパとなった。ナイアを拾い、リリスに協力を頼み彼女を育て上げた。ナイアは人類における比類無い才覚の持ち主であり、同時に極めて真っ当な精神性の持ち主。

 

その高潔かつ敬虔な人間性は、ニャルに父性と人間性を芽生えさせ父親たる人の心を宿すまでに彼を絆した。既に彼は自身よりナイアの事を愛していた。

 

そして、ナイアに彼、エボルトを紹介するためにエボルトの向かった地球へとニャルは赴いたのだ。彼に、娘とそれを愛する心を得た事を親友に伝えるために。

 

「エボルトは一通り私の話を聞いてくれたよ。彼にも何かしら変化があったんだろうな。人間の感情を身に着けていた。そんな彼は私の話を愉快げに聞き、こう言ったんだ」

 

【いつかお前の娘とその世界も、一緒に滅ぼしてみたいよなぁ】

 

 

【ぐぅうっ!!?】

 

瞬間、エボルトの胸を貫いていたのは、先程までに楽しく談笑していた筈のニャルラトホテプの腕。

 

【おい、相棒……こいつは、なんの冗談だ……?】

 

深々と突き刺さった腕には、ライドウォッチが握られていた。それは仮面ライダーの全ての歴史を奪う装置。 

 

【私は悲しいよ、エボルト。あんなに一生懸命伝えたのに。あんなに一生懸命説明したのに】

 

ニャルラトホテプは深く深く、本気で嘆いていた。親友の、その迂闊さを深く深く悲しんでいた。

 

【娘を滅ぼしたいだなんて言われたら、ほら。パパとしては殺すしかなくなってしまったんだ。本当に、本当に残念だよ。エボルト】

 

【ぐっ、おぉおぉお………!?】

 

エボルトの歴史が奪われていく。そもそもの準備は完全にて万全だったのだ。

 

【そんなくだらないジョークを言わなかったら…。今でも私達は最高の親友でいられた筈だったのに】

 

そう、【ニャルラトホテプは最高の親友を娘の箔付けに殺させるつもりで迎えに来ていた】のだ。ライドウォッチも、あわよくばナイアのライダーシステム辺りに使えないかの取り寄せ品。

 

彼はエボルトの失言を心から哀しんでいた。今でも、ずっと後でもエボルトの事は親友だと思っている。

 

【哀しいな……。だからこれ以上傷つかないよう、【お前の全部は私が大切に活用するからな】、エボルト…】

 

そう───

 

手の内の完全に割れた星狩りの生命体など、娘の手には容易い相手という意味で、ニャルラトホテプにとってエボルトは最高の親友であったのだ。

 

結局、娘にエボルトを紹介することは出来なかった。

 

計画が狂い、ナイアに殺させる前に歴史を奪ってしまったからである。

 

 

「本当に哀しかったよ。モアも友人や親友は大切にしなさい。縁を大切にしなさい。それはかけがえのない強さや結びつきとして、君を助けるはずだから」

 

「はい!リッカ様のように強く楽しくなりたいです!てゆーか羨望憧憬?」

 

モアの目指す相手がリッカであることを知り、万感を込めて頷く。

 

「そうだね。モアも必ずやきっと、リッカちゃんのように………、ッ!?」

 

そう告げようとした瞬間、異変が起きる。

 

『エボルドライバー!!』

 

「何…!?」

 

エボルブラックホールフォームのライドウォッチが突如として起動し、ニャルにベルトが巻かれることとなり。

 

「お、おじさま!?」

 

「モア、私の後ろに」

 

エボルドライバーが独りでに回り、起動し、やがてそれを放つ。

 

【レディー・ゴー!ブラックホール・フィニッシュ!!】

 

放たれたのは、空に浮かぶブラックホール。

 

そして───。

 

【──しばらく見ないうちに、随分と立派なパパの顔になったじゃないか、相棒?】

 

そこから出ずる、かつて葬った筈の【親友】。

 

【チャオ〜♪】

【俺の形見を肌見放さず持っているとは泣かせるじゃないか。ま、俺は件のお前に殺されたんだがなぁ?】

 

「………エボルト…………!!」

 

【よっ。久しぶりだな、クソッタレの相棒くん?】

 

汎人類史において最悪の存在が、夏草にへと現れた。

 




エボルト【おっと、動くなよ相棒?お前自身はどれほど弱くなろうと関係ない。お前が一番恐ろしいのは、人の嫌がることを進んでやるそのドブ色の脳細胞だからなァ】

モア「おーい、エボルト様ー!モアです!あの日のモアですよー!」

エボルト【フハハハハ、チャオ〜♪……さて、このままここで戦うのは夏草の皆さんに迷惑だな】

【パンドラボックス】

エボルト【vipルームに招待してやる。積もる話を語り合おうぜ、相棒?】

ニャル「モア、けして私から離れるな…!」
モア「は、はい!」

そして三人は導かれる。

けして干渉できない、隔絶のパンドラボックス空間へと。
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