人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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「ルキウス、君も聖抜に参加するのかい?」


「いえ、私は・・・」

「当ててあげよう。君は王に会うため民を隠れ蓑にするつもりかな?」

「――!」

「形振り構わないのは解るけど、視野が狭まるのは良くないな。歩く道は狭くない。君の選択肢はまだ幅広いんじゃないかな?」

「――あなたは・・・」

「はぐれサーヴァントさ。・・・主が言っている。戦いが始まると。僕も赴こう。――どうやら、成すべきことはあるみたいだからね」

「・・・私は・・・」



「俺たちを雇いたい、だぁ?」


「此処に黄金がある、持っていくがいい」

「一生ついていくぜ兄さん方ぁ!!」

(凄いマネープレイです先輩!)

(これがゴージャスか・・・)

「よし、ならばまず情報を寄越せ。貴様らが知っている聖抜の概要、その全てだ」

――まさか、商人を買収とは・・・思い付きませんでした・・・!

(理にかなってるのがまたズルい!)

「任せな兄さん!だが、聴いて楽しい話じゃないぜ」

「構わぬ。話せ」

「あぁ・・・選ばれしもの、なんてのは嘘っぱちだ。ありゃあ――」



聖抜

聖都、城門前には『聖抜』なる儀式を受けんと難民達が集まっていた

 

 

太陽王の領地解放を信じきれなかったもの

 

 

信仰を手放せなかったもの

 

太陽王の慈悲を知ってはいたが、聖地から離れる事を良しとしなかったもの

 

 

言うなれば『聖地にて生きることを望んだもの』が今回の聖抜に集っていたのである

 

太陽王、ハサン、有り得ざる勇者の戦いにより難民は大部分が減少し、此度の聖抜に参加するものは『100人』となった

 

彼等は総てが『此処にいる誰かが救われてほしい』という想いで、聖抜に参加しているのである

 

隣人を

 

妻を、夫を

 

「お母さん、これで大丈夫だよね?」

 

「えぇ、きっと。・・・太陽王の下へ行く前に、せめてルシュド、あなただけは・・・」

 

「?」

 

大切な、子を

 

完全かつ万全な庇護と救済に預からせんと――聖都に足を運んだのである

 

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

その難民の端に、マントと外套を羽織り紛れ込む者が二人、マシュと、リッカである

 

 

――・・・・・・

 

《――・・・・・・》

 

「・・・・・・」

 

上空、ヴィマーナにて下界を睨む、英雄王、騎士王

 

(凄い重苦しい雰囲気だ、無理もないか・・・)

 

フォウが毛並みを固くして身構える

 

一同が固唾を飲んで夜闇の中、『儀式』を待ち構える

 

辺りには、剣と盾を構えた騎士達がずらりと難民達を取り囲んでいて、円形の陣が出来上がっている

 

外套は英雄王が見出だした特別製で、あらゆる認識から消え去ることができる漆黒の外套である

 

故に、彼らはマシュとリッカに気付くことは無かった

 

直立不動にて命を待つ騎士達、そして・・・

 

 

 

「――!」

 

リッカがハッと空を見上げる

 

「陽が・・・」

 

 

夜闇は突如消え去り、中天に輝ける太陽が顕れる

 

昇る、ではなく現れたのだ。『夜を消すように』

 

 

 

「なるほど、これが『不夜』のギフトか。太陽を常に昇らせる。それが夜であろうとも。――ハッ、風情が無いにも程があろう」

 

英雄王が鼻を鳴らす

 

――昼にて力を発揮する者は、唯一人

 

 

「――来ます。英雄王」

 

騎士王の鋭い一声と視線が下界を射抜く

 

 

突如発生した朝に、太陽に。困惑を隠せぬ難民の者達

 

「どうなっているの・・・?」

 

「何時の間に日が昇ったんだ・・・?」

 

それらの疑問と、困惑を、一人の騎士が吹き散らす

 

 

「落ち着きなさい。此は獅子王がもたらせし奇蹟。常に太陽の祝福あれ、と。我が王が、私に与えた祝福(ギフト)なのです」

 

栗色の髪、黒いインナーにて上半身を覆い、ファーのついたマントを着用する輝ける騎士

 

 

手にせしは、エクスカリバーの姉妹剣。月を現すエクスカリバーと対を成す、太陽の聖剣

 

 

「――ガウェイン卿・・・――」

 

呻くように、マシュが呟く

 

「・・・・・・」

 

リッカはただ見つめている、その騎士を。右手に刻まれた令呪を輝かせる

 

 

「ガウェイン卿!円卓の騎士、ガウェイン卿だ!聖抜が始まるぞ!聖都に入れるぞ――!」

 

 

苦難が報われる事を確信し、沸き立つ一行

 

 

これで救われる。永遠の国に至れる

 

 

「あぁ、ルシュド・・・!」

 

「やったね、お母さん!」

 

 

『・・・リッカ、マシュ。けして気を緩めてはダメよ』

 

「解ってる」

 

『彼等の命運は、僕たちにかかっているんだ。・・・気を付けて』

 

「はい、ドクター」

 

低く身構えるマシュ、リッカ

 

「――『せいばつ』・・・」

 

 

――・・・・・・

 

エアは、一言も発することなくガウェインを見つめている

 

懐くは決意と、勇気。今から行う戦いを、完遂するために

 

《あまり気負うな。人の悩みや苦しみなどを背負うなどというものが赦されるのは我だけだ》

 

固くなりすぎているエアの頬を、優しく撫でる英雄王

 

《我等に不可能はない。あるとすれば人為的な過ちのみだ。共に戦う者達を信じよ。孤立は愚かにして無礼となるぞ?》

 

王の言葉と

 

(大丈夫さ。こっちには英雄王とか王様いっぱいいるからね!)

 

フォウの温もりがエアの緊張を解きほぐす

 

――はい・・・!すぅ、はぁ・・・

 

深呼吸し、気持ちを落ち着かせる

 

・・・大丈夫。皆の戦いのお陰で、千人だった難民の数は100人にまで減った

 

此なら充分に対処が叶う。大丈夫。――皆で力を合わせれば、必ず――

 

 

「皆さん。偽りなる太陽の誘惑を断ち切り、自ら聖都に集まっていただいた事、感謝します。・・・人間の時代は滅び、また、この小さな世界も滅びようとしています。主の審判は下りました。もはや地上のいかなる土地にも、人の住まう余地はありません」

 

「――エジプト文明嘗めすぎ」

 

ぼそり、と呟くリッカを、マシュが宥める

 

「そう、かの太陽王の領地は滅び去る。故に、この聖都キャメロットを除いて、何処にも。いずれ沈む太陽とは違い、我等が聖都は完全、完璧なる純白の千年王国。この正門を抜けた先には理想の世界が待っています」

 

 

「おお、噂は本当だったんだな!」

 

「円卓の騎士、なんと神々しい・・・異郷の騎士だとしても、あの輝きは本物だ・・・」

 

口々と誉めそやす難民に、笑顔と手振りを返すガウェイン

 

「ありがとうございます。此処に至るまで長く、辛い旅路があったのでしょう。我が王はあらゆる民を受け入れます。異民族であっても、異教徒であっても例外なく」

 

そして、正門の上空へと視線を送る

 

「――ただ、その前に。我が王から赦しが与えられれば、の話ですが」

 

「おい!見ろ!」

 

難民の一人が指差す

 

「おお、あれは・・・!」

 

其処に立つは、獅子の面を被りし純白の騎士。白きマント、白銀の鎧

 

そして漂わせる――サーヴァントを遥かに越えし力と覇気

 

その偉容を誇る謎の騎士が、正門の上にて声を放つ

 

――エアは、感じ取った

 

 

王の深い郷愁が、感傷が、魂を伝わり流れ込んできたのだ

 

――王・・・?

 

《見るな、エア》

 

振り向かんとするエアを、手にて制止する英雄王

 

《とても、お前に見せられる風貌を・・・今の我はしておらぬ》

 

――は、はい

 

(・・・初恋の女の子が、ソープランドの一位になってるようなものだろ?)

 

「・・・英雄王」

 

王は、絞り出すように声を漏らす

 

「――誠、下らぬ存在(モノ)に成り果ておって」

 

一つの理想の極致、その果て

 

狂い果てたかつての宝を、垣間見たが故に

 

――王・・・

 

 

『――最果てに導かれる者は限られている』

 

その声は、玉音となりて辺りを満たす

 

『人の根は腐り落ちるもの』

 

揺るぎなき善、確信となりて聞くものの胸を打つ

 

『故に、私は選びとる。決して汚れない魂、あらゆる悪にも乱れぬ魂』

 

――――!!!

 

――見ている

 

彼女は、かの存在は・・・此方を見ている

 

《――汚物風情が我が至宝に目線を贈るか、不敬な》

 

天に在りし英雄王、そして獅子王の視線がぶつかり合う

 

(エア、魂と心を強く持つんだ。『持っていかれないように』)

 

王の魂、フォウの温もりを意識し、向けられる神威に意地と胸を張り立ち向かう

 

『――生まれながらにして不変の、永劫無垢なる人間を』

 

瞬間、辺りが光に満たされる

 

 

余りに強く、また耀きながらも、目を潰すような暴虐さは見られない

 

「っっっ――」

 

リッカの影が深く伸びる。その形は、大地に描かれし見るもおぞましき三頭の邪龍の形を取っている

 

「なんだ、なんの光だ!?」

 

「こんな眩しい光なのに――!」

 

「わぁ――お母さん、ぴかぴかだよ・・・!」

 

三人。100人の内、三人がその光に照らされ、輝きを放っていた

 

――いや、その場にて輝いていたのは彼等だけではない

 

「くっ――!?」

 

傍にいた騎士王が目を覆う

 

――あ、フォウが輝いてる・・・!

 

フォウの身体から、虹色の光が溢れ出ている。暖かな光となりて、美しくフォウを彩る

 

――良かった・・・フォウは、やっぱり善き魂だったんだね・・・

 

(君からもらった輝きさ!それよりエア!キミの方がスゴい!もうとんでもないよ!輝きが!)

 

――え・・・?

 

 

・・・ヴィマーナから、輝ける柱が伸びていた。或いは、天を貫く階段、或いは空に昇っていく彗星が如く

 

英雄王の身体から、『白金(プラチナ)』色の輝きが立ち上る。眩いばかりの黄金に、高貴にして清廉なる白を重ね合わせた至高の色彩がヴィマーナを、天空を覆い尽くす

 

滝のような大瀑布の苛烈さ、穏やかなせせらぎのようなたおやかさ。白金色の柱、彗星は七色の輝きを纏い、天高く輝きを飛ばし、太陽の輝きをも上回る程の威光と偉容を連ならせ屹立する

 

「これ程の、輝き――!」

 

暖かく身体を包む至高の輝きを目の当たりにし、騎士王は気付く

 

けして揺らがぬ無垢

 

けして穢れぬ白金の魂

 

けして染まらぬ、いや『総てを備える七色の輝き』

 

「これは・・・『生命』しか放てぬ輝き・・・!いくら貴方が強大であろうとも、英霊である貴方には発せられぬ輝き・・・!」

 

「フッ、聡明よな。だがまぁ、気付かぬなど有り得ぬか」

 

愉快げに笑う英雄王

 

「貴方は、一体――いえ、一つだけ合点がいきました・・・!何故あれほど、獅子王が貴方に拘ったか・・・!」

 

槍の因子たるアルトリアは、サーヴァントとなりて形を得た

 

故に、本来の騎士王のように女神の狙いを把握は仕切れていなかった

 

「貴方は、もう一つの魂を・・・」

 

(これがボクを倒し続けたキミの魂の輝きの源泉だ!はははっ!凄い、凄いや!こんなに眩しく輝かしい尊さ!雲を突き抜け星に届かんばかりじゃないか!凄い、ボクの姫様はこんなにも――!)

 

――フォウ!落ち着いて!今はワタシの価値の有無より、下にいる皆の生存の方が大事で、大切だよ!

 

ピシャリとフォウを叱咤し、フォウが縮こまる

 

(ご、ごめん!ビースト甲斐なくはしゃいじゃった!)

 

そう、エアにとって自分の輝きが如何なるものかは大した問題ではないのだ

 

何故なら、その価値を決めるのは自分ではない、英雄王なのだから

 

自らの終わりの、裁定の時に英雄王が価値を決める。故に、自らも、他者の評価も、エアは執着がない

 

価値は何れ、決められるもの。絶対でない自分が下す評価には意味が無い。ただ、懸命に今を生きるのみと、エアは自らを定めているが故に

 

それに・・・他者の、世界の価値は比べるものでも、選ぶものでもない。見極め、慈しみ、敬い、認めるものだとエアは自分に定めている

 

一人一人が産み出す『価値』にこそ意味があり、それを見ていたいというエアにとって、誰かの価値、自らの評価の有無、優劣は気にすることではないのだ

 

何故なら――『この世に、価値のないものはなく』『生きているもの総て』は、『生きている』というだけで平等に素晴らしいものであり

 

自分は、それを見ていたいと言う『愛』と総てに健やかなる生が在るようにという『慈しみ』こそが・・・英雄姫を構成する全てなのだから

 

故に、今のエアにとって、今一番価値があるものは『今を生きようとしている彼等』に他ならないのである

 

『――――それでこそだ。私はお前にとっての何者か。その答えを告げる日を、私の前に来るその日を、お前の答えを待っている』

 

誰にとも聴かせぬ声音で静かに呟く

 

『――聖抜は為された。『その三名』のみを招き入れる。回収するがいい、ガウェイン卿』

 

そして、獅子の騎士がかききえる

 

 

――今・・・

 

《――フッ。どうやらヤツはお前の太鼓判を欲しているらしい。ヤツに如何なる答えを突き付けるか――今から考えておけよ、エア》

 

・・・かの獅子王の行いの、是非を――

 

「――事態が動きます、英雄王」

 

素早く聖剣を手にかける騎士王

 

――来る!

 

魂の総てを励起させ、選別を始めるエア

 

 

 

「――御意」

 

ゆっくりと、ガウェインが告げる

 

「――来たよ、マシュ」

 

「はい――私に勇気を・・・先輩!」

 

リッカがアジダハーカアーマーを纏い、マシュが全身に力を込める

 

「皆さん。まことに残念です。ですがこれも人の世を後に繋げるため」

 

目を閉じ、宣告を成す

 

「王は貴殿方の粛清を望まれました。では――此より――」

 

ゆっくりと、剣を抜く騎士達

 

 

「――【聖罰】を――」

 

 

 

 

 

 

――その、刹那

 

 

 

 

 

【来て!!『騎士王』――!!!!!】

 

 

粛清を切り裂く邪龍の右手が、紅く輝く――!

 

 

「――――!?」

 

突如現れた存在、イレギュラーに数瞬反応が遅れるガウェイン

 

何処から――その意識の一瞬の間隙

 

其処を、全力で穿つは――

 

「此度は貴方の身は不要。私たちは、驕りし粛清を断つ」

 

『令呪』によって、ガウェインの目の前に転移せし騎士王である――!

 

「な――――」

 

「『風王鉄槌(ストライク・エア)』」

 

状況を掴ませぬまま、聖剣をガウェインの腹に圧し当て

 

 

「――――なんとぉおっ――――!!?」

 

 

そのまま――『嵐の王の暴風』にてガウェインを遥か聖都の城の頂上にまで吹き飛ばす――!!

 

ガウェインが吹き飛んだことにより、中天に座する太陽が消え去り、辺りは闇に包まれる

 

 

「ガウェイン殿!?」

 

大将の離脱は、全騎士の行動を鈍らせる

 

 

「――ふははははははは!!案山子となった貴様らなど目を瞑っていても仕留められるわ!人が人を裁くなど思い上がりも甚だしい!その傲慢、死んで詫びよ!!」

 

 

――マルチロック、財の選別、位置捕捉完了!!

 

 

(いっけー!!)

 

夜闇の空を眩く照らす、黄金の輝き

 

 

展開せし砲門、実に100。増援に備え、まずは囲う騎士を殲滅する――!!

 

 

「砕け散るがいい!!『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!!」

 

 

放たれる無数の財。けして防げぬ死の雨が辺りを満たし、騎士を蹴散らす――!

 

 

「来て!《アマデウス》!《カエサル》!」

 

パニックに陥る難民を落ち着かせるため、二人の英雄を呼び出す!

 

 

「逃走劇にパニックは宜しくない。夜闇に相応しい曲でも聴いて落ち着きたまえよ?」

 

アマデウスの奏でる曲が、精神を落ち着け、難民達を冷静に我に帰させる

 

「こ、この曲は・・・」

 

「皆、冷静になれ・・・!落ち着くんだ!」

 

静まり返った場に、カエサルの言葉が響き渡る

 

「おぉ、なんと言うことか!お前たちは聖都に来た!おぞましき騎士の本性を見た!ならば――次は脇目もふらず逃げるしかあるまい!ここにとどまっていては、お前達の愛するものが凶刃にかかり命を終える!無意味に、無価値に、残酷にだ!」

 

カエサルの扇動が、民達の心を煽り動かす

 

「さぁ進め!この場に安心と安寧は最早ない!生を掴みとり歩め!賽は投げられたのだ!進め、進め!」

 

「あ、あぁ!皆!落ち着いて逃げるんだ!」

 

「パニックになるな!皆で生き延びるんだ!」

 

 

カエサルに扇動され、統率をとりし動きで正門から離れていく一同

 

【『ジャックちゃん』!深くて濃い奴、頼みます!】

 

更にジャックを追加召喚し

 

「まかせて、おかあさん」

 

ジャックの宝具『暗黒魔都(ザ・ミスト)』を難民に展開し、視界を妨害し、纏わせながら、離脱と逃走を助力する

 

【オーダーチェンジ!来て!《ハサン先生!》】

 

カエサルと交代させ、呪腕のハサンを召喚し、迅速かつ的確な誘導を担当してもらう

 

「山の翁たる私に続け!案ずるな、必ずや皆助かる!」

 

 

「――ハナム・・・!?」

 

強く強く子を抱きしめる母親が、呟く

 

 

「先輩!敵に備えます!」

 

最後尾たる殿を、マシュが、いや

 

 

【オーダーチェンジ!《レオニダス》!マシュと一緒に防衛を!】

 

マシュとレオニダスが、待ち構える!

 

「断じて譲れぬこの戦い、共に護りますぞマシュ殿!」

「はい!レオニダスさん!」

 

後詰めとして、難民達を斬らんと迫る粛清騎士の増援

 

 

【誰も死なせない!】

 

――絶対に!

 

 

生命を護る戦いが、始まる!




「戦いが始まったようだ。ならば僕も、僕の出来ることをしよう」


「――」

「君はどうする?今なら謁見が叶うだろうけど・・・」

「・・・私は」

「後悔のない選択をね。それでは、また逢おう!」

「――・・・何を、何を迷っていたのか、私は・・・!」

「弱きを助け強きをくじく・・・それに勝る使命など、何も無いと言うのに!」


「――『剣を執れ、銀の腕(スイッチオン・アガートラム)』――!」

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