人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
ノー。
ジャパニーズ・アーティスト!
◎源 博雅(みなもとのひろまさ)
「私にはこれ(笛)と酒があれば良い
共に楽を楽しみ 酒を酌み交わす友があればなお良いな」
真名:源博雅
クラス:キャスター
性別:男性
身長:168cm
体重:65kg
出典:史実・『今昔物語』など
地域:日本
属性:秩序・善・人
特技:管弦の演奏
好きなもの:管弦・酒・花鳥風月を愛でること
苦手なもの:舞・歌・権力闘争
◎ステータス
筋力:D 耐久:D 敏捷:C
魔力:B+ 幸運:A 宝具:A+
◎スキル
・音楽神の加護(偽):A+++(EX相当)
遍く音を聞き分け、天才的な演奏を可能とする。
更に、音楽魔術の行使にプラス補正。
博雅は生来の音感と才能、そして研鑽によって、
このスキルと同等の効果を自分自身の力として発揮できる。
仮に持っていたなら日本人の博雅はアマノウズメもしくは
弁財天の加護になる。
・長慶子:A
ちょうげいし。
博雅が作曲したと言われる本邦楽。
雅楽の中では珍しく非常にテンポが速い。
自身を除く味方の敏捷を強化する。
・陣地作成:C
キャスターのクラススキル。
魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。
陣地は「演奏会場」としての形態を有することになる。
・流泉:A
博雅は琵琶の名手・蝉丸のもとに
3年間通いつづけて伝授された秘曲。
自身を除く味方の体力を回復させる。
・啄木:A
「流泉」と同じく蝉丸から伝授された琵琶の秘曲。
自身を除く味方の耐久を強化する。
・豪胆:B
きもがすわっていること。
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。
殿上人でありながら盗まれた琵琶の名器「玄象」を探しに
ひとりで夜の京を羅城門まで歩くほど豪胆な質をしている。
◎宝具
『鬼笛・葉二(きてき・はふたつ)』
ランク:A+ 対軍宝具
「葉二よ 俺はまたお前を奏でられる これほど嬉しいことはない」
「朱鬼(しゅき)よ お前にもこの音色が届いていると良いな」
朱雀門で鬼と交換して手に入れた龍笛『葉二』を吹き、
人、魔、神の区別なく魂に響く絶世の音色を奏でる。
味方全体の状態異常・デバフを
完全に解除して体力を大きく回復し、
しばらくの間、自動で魔力・体力が回復して
バッドステータスもデバフも無効化する。
その音色は味方どころか敵ですら感動させ、
聞き惚れさせる。
回復効果などは味方にしか効果は無い。
なお博雅以外が吹いても音が出ない。
◎能力
奏でる音色によって味方を強化・回復させるサポート要員。
平安京を自身ひとりで歩き回り、逢坂まで通うなど
楽人であり殿上人でありながらけっこう体力があり健脚。
◎真名
源博雅。
平安時代中期の公卿・雅楽家。
親政を行い、地方政治・制度・文化面に
大きな実績をあげた醍醐天皇の直系の孫。
官位は従三位・皇太后宮権大夫。
博雅三位(はくがのさんみ)、長秋卿とも呼ばれる。
郢曲、箏、琵琶、笛、篳篥を学んだ管弦の名手。
今でも演奏される『長慶子』の作曲者。
しかし舞や歌(和歌)は好まない。
特に歌は「天徳四年内裏歌合」に和歌を詠ずる役の講師として
参加したにも関わらず、出されていた歌題とは
異なる歌を詠んでしまうという後世にその名が語り継がれるに足る
あまりに美味しいエピソードを持っている。
優れた楽人だったゆえか音楽に関する逸話が多い。
・朱雀門で鬼と笛を吹きあって
交換する形で名笛『葉二』を手に入れた
(このとき笛を吹くために朱雀門までひとりで行っている)
・鬼に盗まれた琵琶の名器『玄象』を羅生門から探し出した
(このときもひとりで夜の京を歩き回っている)
・逢坂の住む琵琶の名手・蝉丸の元に3年間も通って
秘曲「流泉」「啄木」を伝授される。
・あるとき博雅の屋敷に盗人が入り家財道具の一切を盗まれた。
床下に隠れていた博雅は唯一盗まれなかった笛を見つけると喜び、
そのまま笛を奏でる。
そのあまりに見事な音色に盗人は感動して涙を流し、
博雅の家に戻って家財全てを返して謝罪し、
真人間になると言って去っていった。
管弦に関しては労力を惜しまないのだが
政務にはあまり熱心ではなく、
気が向かないと出仕しないことも多かった。
こういう逸話が残る人物だからか博雅より39歳も年下で
「賢人右府」と呼ばれた藤原実資は博雅のことを
『博雅の如きは文筆・管絃者なり。
ただし、天下懈怠の白物(しれもの)なり
(博雅という人物は管弦に精通した芸術家ではある。
しかし同時に怠け者のボンクラだ)』と評し、
博雅より48歳下の藤原道長には
『悪しき怠慢の代表』とすら言われている。。
◎人物
一人称は「俺」。
公の場だと「私」になる。
細身の穏やかで優しげな顔立ちの美青年。
質素な狩衣を身にまとっている。
性格は穏やかで良く言えばおおらか。悪く言えば能天気。
殿上人と言われる環境で育ちながら
「身分も富もたまたま生まれながらについてきたおまけ」と
軽く言い放ち、気さくに接してくる。
それでも不思議と嫌ではない気品を感じさせる。
fate世界の博雅の逸話は
歌を間違えたものから音楽に関わるもの全て本当のこと。
人外相手に相応の畏れは抱くが偏見などは持たず、
在るがままに相手を受け入れる。
神秘が色濃く残り、魑魅魍魎が跋扈していた夜の平安の京をひとりで歩き、
鬼と向き合って笛を吹き合うなど芯が強く肝も座っている。
天皇の第一皇子の嫡男という皇族として
嫡流中の嫡流なのだが自分がその一族だという自覚はあまりない。
心根は無垢ではないがとても素直な善性。
情緒豊かで自然の移ろいに心を添わせ、ときに涙する。
それゆえか接した相手の心の底の痛み、苦しみ、悲しみをも
敏感に感じ取り、心の底から相手を想い、涙を流す。
素直さゆえか直感力が鋭く、過程をすっ飛ばして
物事の本質や隠された事実にたどり着くことが多い。
天皇の血筋で公卿であるというのに出世欲が一切無く、
権力闘争を好まない。
必然的に周囲の評価も芳しくなく、
そのためか同じ年頃のものや孫世代のものにすら
「白物(今で言うボンクラ)」と評された。
本人としても評されたことを気にしていない。
素晴らしい知識も教養も閃きも持っているのだが
性根そのものが権力争いと欲望渦巻く伏魔殿である
朝廷と合っていなかった。
それでも追い落とされることなく生涯を生きることができたのは
博雅の性格と管弦の実力のおかげ。
音楽を好み、特に管弦に関しては名手でもある。
史実では大篳篥が得意とされているが
fate世界の博雅が一番好み、得意なのは龍笛。
特に朱雀門の鬼からもらった『葉二』を博雅が奏でると
天地自然がまるで喜ぶかのように感応し、
人はおろか妖怪や神々すら感動で魂を震わせ、
時を忘れて聞き惚れるほど。
博雅自身は聞いている相手を感動させようなどとは
微塵も思わず、ただ己が奏でたいから奏でているだけ。
博雅はなんとなく朝廷内で『葉二』を奏でれば厄介事に
巻き込まれると感じて決して吹かず、
ひとりで夜に京を歩きながら奏で、
それに妖怪や神々も聞き惚れていた。
妖怪や神々の中には博雅と『葉二』を
手に入れようと考えるものもいたが
「それをすれば博雅とあの素晴らしい音色が失われる」と
互いに言い合い、牽制しあい、結果的に博雅は
誰のちょっかいを受けることも無く思うままに葉二を奏で、
それを妖怪と神々は聞き入った。
ちなみに管弦、特に龍笛を奏でるときは3時間だろうと
5時間だろうとぶっ続けで奏でることができ、
終わっても息ひとつ乱れていない。
酒を好み外見に似合わぬ酒豪で鬼と互角に呑んでも
ほろ酔い程度で酔いつぶれることも二日酔いにもならない。
◎人間関係
○朱雀門の鬼
博雅と笛を奏で合い、互いの笛を交換した朱雀門に住む鬼。
博雅は「朱鬼(しゅき)」と呼び、鬼は「博雅」と呼ぶ。
外見は額から2本の短い角を生やし、長い黒髪をした
明らかに人外だとわかるほど美しい中性的な人の外見をしている。
当時の男性が着る水干を身につけているが性別は女性。
なお博雅は朱鬼の性別を気にしなかった。
一人称は「儂」。
性格は好事家でアグレッシブで茶目っ気を持つ。
名器と名高い琵琶『玄象』を盗み出して演奏し、
その音色を辿ってきた博雅を自らの住処ではなく
羅生門まで誘導し、琵琶を残して消えたりした。
ある月の明るい夜、笛を吹いていた鬼は門の近くから聞こえる
素晴らしい笛の音色に魅了され、
それを奏でるものを見つけ出すとそれが博雅だった。
博雅もまた朱雀門の鬼が奏でる笛の音色に魅了され、
博雅と鬼は互いを認識するもなにを語るでもなく、
笛を奏で続ける。
奏で終えると朱雀門の鬼は自分が鬼であることを明かし、
博雅に「そなたの笛と交換して吹いてみたい」と提案。
博雅もそれを了承して吹き合うとさきほど以上に
互いの笛が素晴らしい音色を奏でる。
博雅と鬼は笛をそのまま相手に譲り、
それからも月夜になるとなにを語るでもなく、
朱雀門の前で笛を奏で合った。
あるとき、博雅は朱雀門の鬼を親しみを込めて
『朱鬼(しゅき)』と呼ぶようになる。
妖怪にとって自らではなく他者に名をつけられることは
存在を縛られることもあるが
存在を明確なものにして力を得ることもあり、
朱鬼は後者のほうだった。
朱鬼は博雅の人の身でありながら凄まじい楽の技量と
それを自覚せずただ在るがままに楽を奏で、愛で、
そして楽に愛される博雅自身の心魂に魅了された。
博雅にとって朱鬼は鬼であることなど関係のない素晴らしい友。
博雅に人外がちょっかいを出さないように
裏で色々頑張った功労者。
博雅が死した後に葉二を手にして奏でるも
「やはりお前でなければ
あの音色は奏でられないのだな博雅」と涙した。
なお博雅と出会う以前、双六の名手である文人・紀長谷雄に
双六勝負を挑み、敗けて人間の死体から優れたところを
集めて作った絶世の美女を差し出した。
朱鬼は「100日経てば本物の人の女になるからそれまで抱くな」と
忠告して去るが、長谷雄は美女の美しさに我慢できなくなり、
あと数日というところで抱いてしまい、女性は水となって消えてしまう。
「朱鬼よ 人ではない大切な俺の友よ
いつかまた 其方と笛を奏でたいものだ」
○安倍晴明・蘆屋道満
性悪凄腕陰陽師と苦労性凄腕陰陽師。
博雅は「晴明殿」「道満殿」と呼び、
晴明と道満は「博雅殿」と呼ぶ。
某小説で博雅と晴明は親友とされているが
史実では年代にズレがあり晴明が歴史の表舞台に出たのは
博雅が没した後のこと。
fate時空でも互いの存在と名は知っているが
直接の面識や関わりは無い。
生前の晴明は博雅の奏でる楽のことを噂には聞いていたが
興味を持たなかった。
道満も噂は知っていたが博雅の血筋が血筋なだけに
会う機会も無かった。
カルデアで博雅の奏でる葉二を聞いて
感動して涙を流す自分に晴明は戸惑い、
博雅のあまりの素直さと善人ぶりが眩しくて
ときおり目が開けられないときがある。
道満は自分も感動して涙を流しながら
同じように涙を流す晴明に「晴明殿も人だったのですなぁ」と驚き、
博雅を純粋に尊敬した。
「ど どうしたのだ晴明殿!?涙を流して!!
俺の笛が気に障ってしまったのか!!!
晴明殿は大丈夫だろうか道満殿!!」
○酒呑童子
今なお日ノ本で語られ続ける強き鬼。
博雅は「酒呑殿」と呼び、酒呑童子は「博雅はん」と呼ぶ。
京で人外たちが博雅のことを噂していることを知っていたが
朱鬼ががんばって情報操作したことで
興味を持つまでには至らなかった。
博雅がカルデアに召喚されたときに『葉二』を手に入れようと考えて
近づくが博雅が葉二を奏でる姿とその音色を
「これは手中に閉じ込めてしまえば価値が失われる宝」と
評して聞き入った。
酒好きで酒豪であることを知り、よく鬼の飲み会に誘って
そこで葉二を吹かせて音色を愛でながら呑んでいる。
なお博雅は酒呑が気に入っているのは葉二だけと思っていて
自分込みでとは気づいていない。
「そなたほどの鬼に愛でられるとは
やはり葉二は凄いのだな
え?違う なにが違うのだ酒呑殿」
○茨木童子
大江山の鬼の首魁。
博雅は「茨木殿」と呼び、茨木は「博雅」と呼ぶ。
酒呑童子が気に入った人間として最初は敵愾心を燃やしたが
その性根に毒気を抜かれ、
酒呑童子達と互角に呑む様にドン引きし、
博雅が奏でる笛の音色を気に入った。
博雅がいると酒呑童子達のアルハラを
それとなく制してくれるので
素直ではないが密かに感謝している。
「大丈夫か茨木殿 え?余計なお世話と?
ふむ 確かにそなたが俺よりも遥かに強いのは知っている
しかし それでも友ならば心配してしまうのだよ」
○丑御前
源頼光の魔性としての側面であるアヴェンジャーのサーヴァント。
博雅は「丑御前殿」と呼び、丑御前は「博雅様」と呼ぶ。
博雅は丑御前の力の凄さも性根も感じ取っているが、
畏れもせずにひとりの女性として接している
自分を畏れも嫌悪もせずにただひとりの人として接してくる
博雅に丑御前は戸惑っているが
そこに下心も同情も一切存在しないため邪険にもできずにいる。
博雅の葉二の音色に涙が出るほどに魂が震え、
感動したことに困惑するも音色を気に入り、
博雅が葉二を奏でるのを感じ取ると気配を消しながら聞き入っている。
博雅は丑御前が隠れながら聞いているのに気付いているが、
なにも言わずに奏でている
「葉二の音色が貴女の心に響いたなら
俺にとっても喜ばしいことだ丑御前殿」
○源頼光、坂田金時
年代的に博雅と直接の面識は無く、
天皇の第一皇子の嫡男という
皇統中の皇統という高貴な血筋でありながら「白物」と呼ばれ、
歌合で歌を間違えたという逸話や
その楽の腕前の噂だけを知っていた。
カルデアでその音色に金時すら魂を震わせるほど感動した。
金時は気さくに接するのだが博雅の血筋が血筋のために
頼光などが慌てて制していたりする。
博雅自身としては気さくに接してくれたほうが
気が楽だと思っている。
「あぁ頼光殿 金時殿を叱らないでくれ
気楽に接してくれたほうが俺も嬉しい」
○ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
超のつく天才音楽家にして変態。
博雅は「アマデウス殿」と呼び、アマデウスは「博雅」と呼ぶ。
博雅が奏でる楽、特に葉二の音色に
声もなく涙を流すほどに感動し
その様はサンソン達に心配されるほど。
博雅もモーツァルトが奏でる音楽に声もなく涙を流して感動した。
互いの音楽を心から楽しんで学び合っている。
モーツァルトの下ネタに博雅はよくキョトンとしていて
即座にサンソンが現れてアマデウスをぶっ叩いている。
雷電タメエモンさん、ありがとうございました!