人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
時の狭間に座した永遠の竜王が、真に認めた王に授ける幻の祝福。
己が姿を古竜となし
古竜の証たる赤き雷と
使用者が修めし全ての竜餐の祈祷を使用できる。
時の狭間に座す竜王の心臓は、喰らわれてなお
周囲の時を歪め続け、竜餐の主の意思に呼応しその可能性を広げる。
心せよ、徒に振るえば竜王に認められしその肉体と魂とて
瞬きのうちに、時の狭間に呑まれ露と消えるであろう。
アデューラ・ラスティのテキストを考えていただきました!魔女の夜会さん、ありがとうございました!
円卓
メリナ「ここが、大円卓。王を補佐する者達の集い場」
マシュ「大祝福があります!」
レン「由緒ある場所みたいだね。不思議な来訪の仕方だったけれど…」
ラニ『ここが噂の円卓か。本来の位相とは異なるが…。まぁ、野宿をする必要は無くなったな』
ラスティ「そうだね。色んな人がいるから、色々回ってみると良い。ここは、そういう場所だからね」
一同「はーい!」
聖職者、コリン
コリン「おや、円卓にいらっしゃった方々ですね。ここは安全です。どうぞごゆっくりなさってください。私はコリン。黄金樹に連なる祈祷をお教えすることができますよ」
レン「祈祷。祈りに通ずる奇跡の事だね」
コリン「はい。祈祷書を渡していただけたなら、皆さんにその書の内容をお教えすることもできましょう」
レン「あ、丁度いいや。ストームヴィル城で見つけたやつがあるんだよね」
『神狩りの祈祷書』
レン「教えてくれる?」
コリン「異端の書なのですがそれは…」
『教えてくれた』
鍛冶屋のヒューグ
ヒューグ『……新入りか。見たところ、褪せ人でない輩も見えるようだが』
リッカ「マリカさんに会いたくて来ました!」
ヒューグ『……酔狂な事だ。儂は鍛冶屋。何か鍛えてほしい武器があれば出せ。打ってやる』
マシュ「足に鎖が…虜囚、なのですか?」
ヒューグ『あぁ、そうだ。儂は円卓に囚われている。だが、そんなものは儂の使命には関係ない。詮索は無用だ。良いな』
マシュ「はい!」
リッカ「じゃあ龍哮を見てもらおうかな〜」
ヒューグ『……!これは……』
リッカ「?」
『……儂は打たねばならん。この刀のように、神を殺す武器を…』
リッカ「……?」
〜死衾の乙女、フィア
フィア「すみません、そちらの逞しき英雄の御方。私の願いを、聞いてはもらえませんか」
ヘラクレス「私の事か」
フィア「はい。一時…私に、抱かれてほしいのです」
ヘラクレス「喜んで」
ギュッ
フィア「あなたはとても、暖かい…」
ヘラクレス「薄着だな…」
フィア「はい。私は、生者の温もりを死者に伝える死衾の乙女。こうして英雄の方々から、温もりを分けてもらう事が生業なのです」
ヘラクレス「成る程」
フィア「逞しき英雄の御方。あなたの迸るような生命の熱…。これらはきっと、死者を強く暖めましょう…」
ヘラクレス「それは良かった」
フィア「何度でも、こうして抱かれに来てください。あなたの温もりを、私に……」
ヘラクレス「喜んで」
〜王骸のエンシャ
エンシャ「………………」
ルゥ「………………?」
エンシャ「………………」
ルゥ「???」
『貴公、何用だ?のジェスチャー』
ルゥ「!?」
戦士・ネフェリ・ルー&赤獅子のフレイヤ
ネフェリ「あなたは……やはり、巡り合うことができたな」
フレイヤ「彼がお前の言っていた逞しき英雄か?ほう…これは確かに…なんという覇気と威容」
ヘラクレス「今日は美女によく出会う日だ」
フレイヤ「はは、私が美女か?随分と洒落たお世辞だな!だが、気に入ったぞ!私はフレイヤ!赤獅子の戦士だ!」
ヘラクレス「赤獅子…?」
フレイヤ「東のケイリッド、星砕きのラダーン率いる赤獅子軍の事だ。今や敗残兵であり総出で腐敗を抑えているが、私はジェーレン爺から命を受けていてな」
ヘラクレス「その命とは?」
フレイヤ「近々、赤獅子城にて『ラダーン祭り』を開催するのだ。星砕きのラダーン、今は腐敗にて生き恥を曝す我等が主を良く弔いたいと願った彼が祭りを企てたんだ。ネフェリも貴方も資格は十分にある!参加してみないか!」
ネフェリ「…そうだな。戦士として、英雄を弔うのはやぶさかではない」
ヘラクレス「ラダーン…デミゴッドか。ならば避けては通れんな」
フレイヤ「決まりだな。準備ができたら私がお前たちに声を掛ける。共に赤獅子城へ参り始めよう、ラダーン祭りを!」
〜老兵アンスバッハ
アンスバッハ「おや、このような寂れた地には似つかわしくない、可憐な少女とお会いできようとは」
マシュ「こんにちは!私はマシュといいます!」
アンスバッハ「マシュ殿、良い名前ですな。私はアンスバッハ、しがない老兵にございます。…時にマシュ殿、お頼み事をよろしいですかな?」
マシュ「お年寄りは敬います!なんでもどうぞ!」
アンスバッハ「ありがたい事です。頼みたいのは人探し…。白面を被った不気味な出で立ちのヴァレーなる男を探してはもらえませんか?」
マシュ「ヴァレーさん、ですか?」
アンスバッハ「えぇ。とある理由で彼にとあるものを渡さなくてはならなくなりまして。主の意向にて行方を探しているのですよ」
マシュ「とあるものを…?」
アンスバッハ「えぇ。…引導を、ね」
マシュ「!?」
アンスバッハ「というのは冗談です。では、お願いしますよ。可憐なる御方」
マシュ「はい!」
〜針の騎士、レダ
レダ「君は…。君から、強い意志を感じるな」
リッカ「ありがとう!あなた…騎士さん?」
レダ「私はレダ。とある御方に仕える騎士であり、今はとある祭りに参加しようと準備をしているんだ。君の名前は?」
リッカ「リッカ!リッカです!」
レダ「リッカ…。君は人を惹きつける、あの御方のような魅力を感じるな」
リッカ「えへへ…あの御方?」
レダ「…君に、とあるものを渡しておこう。私の戦利品の一つだ」
『純血騎士褒章』
「これは……」
「君や君達が、大ルーンを求め旅するのであれば…それは必要になる筈だ。また出会える時を、楽しみにしているよ」
「はい!レダさん、ありがとうございます!」
レダ(かなりの実力者…敵対しなければいいが)
〜百智卿、ギデオン・オーフニール
ギデオン「ほう、それは…」
レン「大ルーンだよ。噂の知りたがりは貴方の事だね、オーフニール」
ギデオン「そういう君からは、私と同じ匂いがするな。知りたき事を知ろうとし、ただ知を求め旅をする。見たところ稀人か亜人のようだが…」
レン「やっぱり狭間の地にはいないんだ、エルフ…」
ギデオン「いや、どのみち君達は大ルーンを手にした。ならば正式な円卓の一員という事だ。歓迎させてもらおう、亜人の娘」
レン「なら、色々教えてもらおうかな。次の指標はどうするべきだい?」
ギデオン「黄金樹の麓たるローデイルには、大ルーンがあと一つ必要だ。それは手頃な場所で二つ候補がある」
レン「二つ」
ギデオン「一つはリエーニエにある魔術学院レアルカリアに幽閉されし満月の女王レナラ、その有する琥珀に宿る大ルーン。もう一つは東に存在するデミゴッド最強の英雄、星砕きのラダーンの大ルーンだ。どちらもそれぞれ心と身体が壊れている。手こずりはするだろうが、打倒は不可能ではない」
レン「………魔術学院かぁ………」
ギデオン「深く閉ざされているが故、入れるかどうかは解らんがね」
「魔術学院かぁ…………」
ギデオン(聞いていないな……)
〜指読みのエンヤ婆
エンヤ婆『良く来たね、あんた。大ルーンを手にした褪せ人よ』
ラニ『こやつか。お前が言っていたヒロインの一人というのは』
ラスティ「あぁ。……指の素晴らしい従者だよ」
エンヤ婆『?なんだか不思議な物言いだね、あんた…。まぁいいさね。指様も喜んでいるようだし』
ラニ『指か……』
ラスティ『ストップストップ!』
エンヤ婆『指様が仰っている。『大ルーンを手にせし褪せ人よ。良くやった。あと一つ大ルーンを手にし、黄金樹の麓たるローデイルへと向かうのだ。そしてお前はマリカの夫になり、エルデの王となる』』
ラニ『は?????(指殺しの刃構え)』
ラスティ『ラニ!大丈夫、ステイ!……マリカは、そこに?』
エンヤ婆『『そうだ。エルデンリングを砕きしは赦されぬ大過。その罰により永遠に囚われている。しかしマリカは囚われてなお幻視の器。その器にエルデンリングを掲げれば、世界を手にできるのだ』』
ラスティ『そうか…解った。ありがとう』
エンヤ婆『うむ。では行くがよい。指様の言葉を…』
ラスティ『エンヤ婆、一緒にカニ玉食べない?』
エンヤ婆『…なんだって???』
『このあとゆっくりカニ玉を食べた』
ロマン『やっと繋がった!どうやら大祝福がないとカルデアが通信できなかったみたいでね!そっちの首尾は?』
ギル「我が財は優秀よな。大ルーンを一つ手に入れたわ」
──驚きのスピード攻略です!
オルガマリー『流石はリッカたちね。では、そのままリエーニエに?』
ギル「いや、まだ一つ約束が残っている話でな」
ロマン『約束?』
──はい!リムグレイブにおける、人助けクエストに参加します!
ギル「要するに。虱潰しの観光と言うことよな」
騎士王「なんという勇者の肉塊…これがあればブリテンは百年は…(もぐもぐ)」
ギル「そう時はかけん。土産話を楽しみにしておけ。我等はやるべきことがある」
───はい!マリカ様の言霊集めです!