人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
〜ツリーガード
マシュ「ツリーガードさーん!」
ツリーガード『おぉ、マシュ嬢!よくぞ無事に戻った!』
マシュ「はい!大ルーンもちゃんとここにあります!」
ツリーガード『なんと!?あのゴドリックめを制したのだな!?おぉ、黄金樹の導きよ…』
マシュ「これから私達は王都に向かおうと思います!」
ツリーガード『そうかそうか…。ならばこれを持っていきなさい。きっと役に立つはずだ』
『黄金のハルバード』
『祈祷・黄金樹に誓って』
ツリーガード『君の旅路に、黄金樹の祝福があらんことを!』
マシュ「ありがとうございます!ツリーガードさんもお元気で!」
ラスティ(俺の旅路とジャンルが違いすぎるという顔)
ラニ『歓迎されぬのは辛いな、私の王』
白面のヴァレー
マシュ「こ、これは……!?」
白面のヴァレーの死体『』
マシュ「い、息絶えています……!」
リッカ「どういう事…?誰がこんな…」
アンスバッハ「おや…。まさかこの様な形で彼と再会しようとは。哀しいことです」
マシュ「アンスバッハさん!」
アンスバッハ「彼は白面のヴァレー。私と同じ、とある王に仕える御仁でした。我等の王朝、その来賓を見出す役割でしたが…彼は血に狂い、褪せ人の巫女を手ずから殺し、巫女無しの褪せ人を生み出す有り様。先の礼拝堂に、巫女の死体がありましたでしょう。それは彼の仕業なのです」
マシュ「で、ですが何故殺されて…」
アンスバッハ「ふむ、もしや……。あぁ、やはり。彼は我等が王に見える為の証を有していました。それを奪われたのでしょう。騎士の褒章、その証を」
リッカ「…これのこと?」
アンスバッハ「………なんと。それを、何処で?」
リッカ「レダ、っていう人から貰ったんです。大ルーンを求めるなら、必要になるって」
アンスバッハ「………………成る程。そういう事でしたら、それは貴女がお持ちください」
リッカ「いいんですか?」
アンスバッハ「我等王朝は、遍く者に手を差し伸べるが意義。招かれざる客などおりませぬよ。この壊れた世界に蔓延る理不尽、差別…。それに疲れた際は、それにてお向かいし、我等が王に謁見なされよ」
マシュ「我等が王…」
アンスバッハ「お待ちしておりますよ。…しかし、彼は王より祝福を賜る盟約をしていた筈。それが反故にされるとは…。…調べねばなりませんな。我が王に、何が起きているかを…」
〜放浪商人カーレ、ティエリエ、ムーア
カーレ「お。お客さんかい?ようこそ、好きなものを買っていきなよ」
ラスティ「……!」
ティエリエ「こ、こんにちは。褪せ人様。私はティエリエ。眠りの聖女、トリーナ様の行方を追っています…」
ムーア「ムーア。旅のね、準備をしてる」
ラスティ(安眠の仮面に、錆びた緑の鎧……また、会うとは)
カーレ「丁度いい!あんたも含めて色々買っていってくれ!繁盛タイミングを逃せないからな!」
ティエリエ「あの、黄金獅子に王冠の姿たるあなたは…」
ムーア「王様…?」
ラスティ「あぁ…ラダーンとゴッドフレイの、ファンでね」
ラニ(冠も含め、追憶から作った本物だがな)
〜戦士の壺、鉄拳アレキサンダー
?『おーい、誰か〜。嵌ってしまったんだ〜。誰か〜。お~い』
ルゥ「何か聞こえる」
レン「言ってみよう。丘の上だね」
大壺『おぉ!そこの少女たち!助けてほしい、嵌ってしまったんだ!地面に!』
「「壺だ……」」
大壺『後ろから思い切り殴ってくれ!心配ない、鍛えているから割れはしないさ!さぁ、頼む!』
レン「よりによって力仕事が一番向いてない担当に…」
ルゥ「やるしかないよ、レンちゃん!」
レン「あ、じゃあ試しに作った魔術を」
大壺『ん?』
レン「『石堀り魔術』!」
大壺『おおうっ!?』
ルゥ「つるはしだぁ」
レン「衝撃波を使ってみたんだ」
アレキサンダー『いやぁいい一撃だった!俺は戦士の壺、鉄拳アレキサンダー!この恩は忘れないぞ二人共!何かあったら呼んでくれ!ワッハッハッ!』
((壺が喋ってる……))
〜褪せ人、ベルナール
ベルナール「ほう、貴公…極めて優れた戦士だな」
ヘラクレス「そういう貴公も只者ではあるまい」
ベルナール「私はベルナール。貴公も…祝福と導きを信じて戦い続ける者か?」
ヘラクレス「呪いレベルで祝福を背負っている」
ベルナール「成る程。その様な貴公の助けに、私の教える戦技はきっとなる筈だ」
ヘラクレス「戦技…」
ベルナール「敗北し、敗れた戦士達の生き様。最も鮮烈な英雄譚…是非、貴公のような凄まじき戦士に振るってほしい」
ヘラクレス「知力の要求は無しで頼む」
〜調霊の少女、ローデリカ
ローデリカ「貴女がたは…皆様も、ストームヴィル城に向かうのですか?」
リッカ「向かってきましたよ!」
レン「大ルーンも貰ってきたさ」
ローデリカ「まぁ…。なんと逞しい方々でしょうか。私は…私は、臆病者です。仲間たちが接がれ、手足なき蛹になっていくのを見ていることしかできませんでした」
レン「ゴドリックの事だね」
ローデリカ「きっと皆、私の事を恨んでいるでしょう。…あちらで、存分に謝罪しようと思います。あぁ、けれど…死ぬ勇気すら、私は持てないのです…」
レン「……その、赤いビロードにフード…」
『蛹達の形見』
「これに関係あるのかな」
ローデリカ「それは…?……あぁ、まさか…。接がれた者達の、想い……」
レン「良かった。関係あったみたいだね」
リッカ「ナイス探索!」
ローデリカ「……あぁ、皆…。……ありがとうございます。優しいお方々」
レン「何か言ってた?」
ローデリカ「はい。出来ることを、成し遂げろと。私は……円卓に、向かってみようと思います。出来ることを、探すために」
リッカ「うん!待ってるからね!」
ローデリカ「はい…!…待っている…?」
〜血の指ネリウス、ユラ、針の騎士、レダ
【血の指ネリウスに侵入されました!】
リッカ「むっ…!?」
ネリウス【巫女無しの褪せ人…。その宿命に血の祝福を…!】
リッカ「刺客…!?」
ネリウス【さぁ、我等が王朝の愛を、がっ───!?】
リッカ「!」
レダ「……その娘に、近付くな。血の指如きが」
リッカ「レダさん!」
レダ「また会ったな、君。やはり我々には縁があるようだ」
リッカ「助けてくれてありがとうございました!今のは…」
レダ「血の指。モーグウィン王朝の血の君主、モーグの傘下にある褪せ人を狙う血狂いだ。故あって、私はあれらを消している」
リッカ「粛清、ってこと…ですか?」
レダ「そうなるな。私はとある御方に仇なす者の粛清を担う騎士…血の指など、その最たるものだからね」
リッカ「苛烈なんですね、生き様が…」
レダ「覚悟はしているよ。だが…君に加勢したのは個人的な意志だ」
リッカ「…!」
レダ「君は、ミケラ様を知っているかな?弱きもの、名も無き者達を救う優しい世界を作らんとするデミゴッド…。私は、彼の騎士なんだ」
リッカ「デミゴッドの!?道理で強い訳だね!」
レダ「君からは強さだけでなく、優しさを感じる。ミケラ様は、そういう存在こそが王たる資格を持つ…とも言っていた。これからも、私は君を見ているよ。ミケラ様も、そうお望みだ」
リッカ「ありがとうございます!ミケラ様にもよろしくね!」
レダ「うん。また会おう、リッカ」
リッカ「…粛清の針の騎士、かぁ…」
?「あの剣技…清らかに見えて、拭えぬ血に塗れておったわ。先のネリウスの血指など、比べ物にならぬほど」
リッカ「!あなたは?」
ユラ「儂は血の狩人、ユラ。先のネリウスのように、血に狂った輩を狩るものよ。……先の女に、先を越されたが…」
リッカ「血の狩人…」
ユラ「娘よ、悪い事は言わん。あの女に肩入れする事は止めておけ。あれは、狂信と疑心の針よ」
リッカ「狂信と、疑心…?」
ユラ「主のため、あらゆる疑わしきを罰する粛清の刃。あやつは人を殺めるにあまりにも慣れていた。おおよそ生業とすらしている程に。それほど人を疑い、粛清を繰り返したという事よ」
リッカ「………!」
ユラ「白い出で立ちですら隠しきれぬ暗き血の匂い……。お節介な爺の取越苦労であればよい。だがあやつの刃は、いつか必ず……お主を貫きにかかるだろう」
「…………そんなあの人が仕えるミケラ様って…」
ユラ「いずれにせよ、そなたは生き延びた。運と実力を備えた少女よ、心せよ」
リッカ「はい!」
ユラ「────狭間は、決して褪せ人を歓迎しておらぬ。全てが我らの敵であるとな」
曇り川の洞窟〜フーテンのパッチ〜
『宝箱』
レン「うっひょ〜〜〜!宝箱だ〜〜〜!」
ルゥ「危ないよ〜。罠だよ〜」
レン「そこに宝箱があるなら開ける。勇者はきっとそうするはずさ」
ルゥ「蛮族だぁ」
『がらす片』
レン「えぇ………」
?「おやおやおや?人様のものを盗ろうってのか?」
ルゥ「!?」
パッチ「卑しい盗人には、天罰を与えねぇとなぁ!有り金全部置いていきな!」
〜3秒後〜
パッチ「こ、降参!降参だ!」
レン「宝箱で詐欺をしたな。自害をしたら許してあげよう」
ルゥ「それ許してないよぉ…」
パッチ「ふぅ、解ってくれたのか。ありがてぇ。てっきり亜人かなんかと誤解しちまってよ…」
レン「お前今エルフを差別したな?鼻につぶて突っ込もうか?」
ルゥ「まぁまぁ、どうどう」
パッチ「お詫びと言っちゃなんだが、秘蔵の品を売らせてもらうぜ。こう見えて商人の嗜みもあってよ」
レン「ふーん。まぁ品揃え次第…」
『宝箱』
ルゥ「あれは?」
パッチ「あぁ、あれは秘密の品ってやつさ。売り物じゃないから触らねぇで」
レン「うっひょ〜〜〜!」
ルゥ「あっ」
ミミック『ギャーーーーーー!!』
レン『わぁーーーー!?暗いよーー!?怖いよーーー!?』
パッチ「……狭間の外から仕入れた盗人撃退モンスターだったんだがなぁ…」
ルゥ「馬鹿なのぉ…?頭の良い馬鹿なのぉ…?」
レン『わぁあ!リッカ!ルゥ!助けて!マシュ!盾で!盾で殴って!暗いよ!怖いよ!怖いよー!』
この後懸命に救助される事となった。