人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
マリカ教会
メリナ「その修復ルーンには、マリカの言霊と大ルーンが必要みたい。全ての力を取り戻すために、私も力を尽くす」
──ありがとう、メリナちゃん!
メリナ「私が知る言霊と、ルーンが拾うマリカの意志はきっと違う。…それを、聞き逃さないで。では、私から…」
我が王よ、王の戦士たちよ。お前たちから、祝福を奪う
そして、その瞳が色褪せるとき、狭間の地を追放する
外に戦を求め、生き、そして死ぬがよい
そして、お前たちが死した後、いつか奪ったものを返そう
狭間の地に戻り、戦い、赴くままにエルデンリングを掲げるがよい
死と共に、強くあれ。王の戦士たちよ、我が王、ゴッドフレイよ
フォウ『鬼嫁かな?』
ギル「さて、表面上は女王かくあるべきの言動だが…。エア、ルーンを掲げよ」
──はい!マリカ様の、真意の言葉…。
『私の大切なゴッドフレイ。そして、私を信じてくれた戦士達。
あなた達を、黄金律の犬にさせはしない。
あなた達には強くあってほしい。未来を、世界を、切り拓く力を身に着けてほしい。
この停滞した黄金律の世界の先を、どうか作ってほしい。
だから、これは永遠の別れではないの。
別れでは………。
……………信じている。待っている。
必ず、帰ってきて。ゴッドフレイ、アスラ。皆。
信じているから。
待っているから…。
───マリカ様…。
領主ケネス・ハイト
「誰か!誰かいないのか!我、ケネス・ハイトを助ける者は!理不尽を廃し、正しい秩序に仕えん者は!ああ、黄金樹よ!我にもたらしたまえ!」
リッカ「助けを呼ぶ偉そうな声!」
ラスティ「彼か。彼は素晴らしい御仁だ。行ってみよう!」
ケネス「おお、お主ら!きてくれたのか!だがそちらの男は…」
ラスティ(本当に褪せ人の立場って低いんだなぁ…)
ラニ(私や皆がいるぞ、私の王)
ケネス「…いや、褪せ人とて、歓迎するぞ。貴い者ばかりが、正しい秩序に仕えるのではないのだから」
リッカ「!」
「我はケネス・ハイト。リムグレイブの正統、領主の嫡男だ。褪せ人にその侍女よ、お主らに頼みがある。ここより南、霧の森の先にある、我が砦を取り戻してほしい。ストームヴィルから派遣された騎士長が、愚劣にも、血に狂ってしまったのだよ」
リッカ「血狂い…血の指って事…!?」
ケネス「そしてこのケネス・ハイトは吝嗇ではない。見事、我が砦を取り戻した暁にはもちろん、大いに報酬を振舞おうとも!」
ラスティ「彼には手を貸す価値がある。一緒に助けに行かないかい?」
リッカ「勿論行く!ヘラクレス達にも声を掛けるね!」
〜ハイト砦
血に狂った騎士長【ぐごぉおぉお……!!】
ヘラクレス「この黄金のハルバード、使いやすい」
マシュ「ヘラクレスさんなら使えると信じていました!」
ラスティ「当たり前のように戦技も使いこなして瞬殺…流石は大英雄…!」
ラニ『…私の王だって負けていないが?最悪互角だが?』
リッカ(ラニ様って愛深くて子供っぽくて可愛いとこしかないなぁ)
亜人『ギィ〜〜!』
亜人『ギギィ〜〜〜!』
亜人の母の死骸『』
レン「………母親を殺されてしまったんだね」
ルゥ「弔ってあげようか…」
【数刻、亜人達を弔った】
亜人『あ、リガトウ』
亜人『オマエラ、やさしいヤツラ』
レン「どういたしまして」
亜人『これ、ヤル』
亜人『仲間が、持ってた』
『裁縫道具』
ルゥ「わぁ、年季入ってる〜!」
ラスティ「!これは……」
ラニ『針子のものだな。我々が預かろう』
リッカ「じゃあ、ケネスさんに報告だね!」
〜
ケネス「おお、お主ら!待っていたぞ!我が砦は取り戻せたのか?」
ラスティ「しっかりトドメを刺しておきました」
リッカ「もう大丈夫です!」
「おお、そうか!騎士長は死んだか!よくやった、よくやってくれた!お主らを見込んで正解であった。さあ、これは報酬だ。遠慮なく受け取るがよい」
『【黄銅の短刀】』
レン「貴族の短刀だなんて、本当に凄い大盤振る舞いだね」
ルゥ「リンゴに使えそうだねぇ」
「さて、我は砦に帰るとしよう。やることは沢山ある。まずは亜人たちと、交わりを再開せねばな」
ヘラクレス「なんと…」
「…お主ら、信じられぬといった顔だな。だが黄金樹の元では、あのような亜人とて、交わる隣人となり得るのだ。正しい秩序は、卑しき者たちを見捨てぬのだからな。そしてそれが、リムグレイブの正統、ケネス・ハイトの使命なのだよ。疑問ならばお主らも参じ、とくと見ているがよい」
リッカ「……あの」
マシュ「砦の亜人さんたちは……」
〜ハイト砦
ケネス「……王なき地とは、かくも酷いものなのか。亜人も、兵も、互いを憎み合い、殺し合う…」
ラスティ「黄金律は壊れていて、皆が狂っているのであれば。このような悲劇も…」
「…探さねばならん。ゴドリックなどではない、リムグレイブの正統を託せる、正しく、強き王を…」
リッカ「あ、ゴドリックならきっと大丈夫です!大ルーンも受け取りましたから!ほら!」
ケネス「なんと!?…では、尚の事だ。大ルーンを託したゴドリックに、国を守る力は備わっておらぬ。やつめの改心を支える者達が必要なのだ」
ヘラクレス「……力こそ王の故、だったか。単純だが、苛烈な混沌の法だな」
ケネス「いつか私は必ずやリムグレイブを護るに相応しい王を見出す。その暁には、必ずや再会を果たそうぞ。高潔なる旅人らよ」
ラスティ「はい。……穢れ、亜人、混種にも手を差し伸べる高貴なるもの」
ケネス「?」
ラスティ「マリカは、貴方のような高潔なる存在をこそ黄金樹に求めたのだと思います。またいつか、必ずや会いましょう。ケネス・ハイト」
ケネス「………過分なる言葉と称賛だ。ならば、褪せ人の貴君にこれを託そう」
『デクタスの秘割符』
「アルター高原に向かう際に必要となる。死ぬなよ、貴君ら」
一同「はい!」
啜り泣きの半島
〜盲目の娘、イレーナ
「どなたか、そこにいらっしゃるのですか?どうか、私の話を聞いてください」
ヘラクレス「相談にも乗ります。美女ならば無条件、野郎は要相談」
リッカ(ヘラクレスが冒険にノッてきてる!)
「あぁ、感謝を。私の名はイレーナ。南にあるモーンの城から逃げてきました」
ルゥ「お城から?」
「城の従僕たちが、蜂起したのです。私は生まれつき目が弱く、はっきりとは分かりませんが…あちこちから、恐ろしい雄叫びが聞こえていました。お父様は、私を逃がしてくれましたが…ご自分は、まだ城に残っています。それが主将たる務めだと」
ラスティ「…………………」
「お父様が心配なのです。従僕たちは怒り、私たち皆を憎んでいます。共に逃げてきた者たちも、彼らに襲われ…、誰もいなくなりました。
共に逃げてきた者たちも、彼らに襲われ…、誰もいなくなりました。
モーンの城も、そうなってしまうのではないかと…。
…どうか、お願いします。手紙を、城に残ったお父様に届けて頂けないでしょうか。主将たる務めを投げうってでも、私は、お父様に城を離れて欲しい。…生きていて欲しいのです」
ラスティ「…リッカ、皆。君達に父君を任せたい。オレはここで、彼女を護るよ」
ヘラクレス「うむ。刺客が戻らぬとも限らん」
マシュ「では、我々でお父様に手紙を渡しに参ります!」
レン「攻め込まれ中なら急がなきゃね」
ルゥ「私に乗って〜!」
イレーナ「皆様、どうぞよろしくお願い致します。そして、ありがとうございます。あなたは…」
ラスティ「……ラスティ。褪せ人の一人ですよ」
ラニ『私の王だぞ』
ラスティ「………!」
謎の兵士「おや…。まさか護衛が生きていたとは」
ラスティ「……」
イレーナ「…この、恐ろしい気配は…」
謎の兵士「その娘には死んでもらわねば困るのですよ。父君に、狂い火を宿してもらわねば…」
ラスティ【………狂い火とは、これのことか?】
謎の兵士「!!」
ラスティ【下がれ。お前達の王が命ずる】
謎の兵士「……おぉ…このシャブリリの無礼をお赦しください、我等が王よ…」
イレーナ「……あなたは…一体…?」
ラスティ「王ですよ。夜と炎の…なんて」
ラニ『〜。あの時以来だな、その炎は』
〜モーン城
エドガー「そうか、イレーナが…感謝する。娘が世話になったようだな。だが、私はまだここを離れられぬ」
ルゥ「なんでぇ!?」
「この城は落ちるとしても、主将としてやるべきことが残っているのだ。モーンの至宝たるあの剣を、穢れ者どもの手に委ねることはできん…」
ヘラクレス「では即座に取り返しに行くぞ」
〜
獅子の混種【グェエー!!】
ヘラクレス「無数の剣が一つになった剣接ぎの大剣。これが至宝だな」
エドガー「貴公ら、感謝する。おかげで、あの剣を穢れ者どもの手に委ねずにすんだ」
レン「御役御免になりそうだね」
「あぁ。…これでもう、私の役目も終わりだ。イレーナを迎えに行き、これからは、娘のために生きるとしよう」
リッカ「うん。娘はいつだって、お父さんやお母さんを待っているものだからね」
マシュ「はい!先輩がアダム先生やアマテラス様、頼光さんを待つようにですね!」
リッカ「そーいう事!」
イレーナ「お父さま!」
エドガー「おぉ、イレーナ!よくぞ無事で…!待たせてすまなかった…!」
イレーナ「ラスティ様が護ってくださったのです。刺客から…」
ラスティ「まだ安全とは言えません。ストームヴィル城に避難を。あそこは安全です」
エドガー「感謝する…本当にありがとう。この恩は、けして忘れんぞ」
ラスティ「道中お気をつけて。ご無事で」
イレーナ「本当に、ありがとうございました……」
ラスティ「………良かった。本当に」
〜針子のボック
ボック「わぁ!オイラの裁縫道具だ!ありがとう、ありがとうよあんたたち!」
ラスティ「こっちも、良かったな…」